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灰色カビ病とは? 感染原因や対策・治療方法を詳しく解説

スタッフ

株式会社カインズ グリーン・ガーデン部【公式】

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ホームセンター・カインズのグリーン・ガーデン部が、お花・野菜・観葉植物・多肉植物・家庭菜園・庭造り・畑作りなどに関する専門知識や栽培方法、ノウハウなどを解説します。

植物を育てる上で気をつけたいのが病害虫の被害はないでしょうか。

植物がかかりやすい病気はたくさんありますが、その中でも「灰色カビ病」はほとんどの植物で発症するかもしれない病気の一つです。放置してしまうと葉や実などに感染が広がり、最後には株ごと枯れてしまいます。

この記事では灰色カビ病とはどんな病気で、どのように予防すればよいのかや、灰色カビ病を発見した時の対応などをご紹介します。

灰色カビ病とはどんな病気?

灰色カビ病はカビの一種である糸状菌(Botrytis cinerea Persoon)が植物に寄生して繁殖してしまう病気です。糸状菌の名前から「ボトリチス病」や「ボト病」と呼ばれることもあります。

この病原菌は風によって飛ばされて、茎や葉の傷がついた部分や、花がらなどに付着して繁殖します。茎や葉、花、果実など、地上に出ているほどんどの部分で発症するので、注意が必要です。

灰色カビ病に感染するとどんな症状・被害が出る?

灰色カビ病

発症すると、葉や花、果実などに水が浸みたような薄い褐色の病斑ができます。その後、拡大していくと腐敗しては灰色のカビに覆われるようになるのが特徴です。

発症した部分は組織が枯れてしまい、生育が阻害されます。さらに見た目も悪いため観賞価値が下がったり、収穫量が低下してしまうという被害が出ます。

特に茎や枝などに感染すると、そこから上の部分がすべて枯れてしまうので、大きなダメージを受けることになってしまうため、注意が必要です。

なお、灰色カビ病は人には感染しません。そのため、灰色カビ病を葉や茎などで発症した株の果実などを食べても問題はありませんが、果実自体が感染している場合には内部まで腐ってぐちゃぐちゃになっています。お腹をこわす恐れもあるので、食べるのはやめましょう。

灰色カビ病に感染しやすい野菜や草花は?

灰色カビ病は、ほとんどの植物で感染する可能性がある病気です。その中でもより発症しやすく、身近な植物をピックアップして度紹介します。

野菜類

灰色カビ病のピーマン

  • トマト
  • 玉ねぎ
  • ナス
  • ピーマン
  • キュウリ
  • レタス
  • インゲン
  • エンドウ

果樹類

灰色カビ病のイチゴ

  • イチゴ
  • ぶどう
  • みかん

草花類

灰色カビ病のバラ

  • バラ
  • シクラメン
  • ビオラ
  • アジサイ
  • ボタン

灰色カビ病の感染原因と発生しやすい時期は?

雨に濡れるトマト

灰色カビ病はカビの一種である糸状菌が病原となって発症する病気です。土の中にいる病原菌が地表に落ちた葉や花がらで増殖したり、感染した株で増殖したりします。これが風で飛ばされてきて、地際部の茎や熟した果実などに着くと感染します。

低温多湿を好むので、4月~11月にかけて発生しやすく、特に春先~梅雨にかけてと秋口~冬の始めごろに多くなります。雨が多く、日照不足が続く時期は特に注意が必要です。

ハウス栽培やトンネル栽培の野菜や果物などは被害が多くみられます。ハウス以外でも葉が密集していたり、落ち葉や花がらが多いところでも発生しやすくなります。

灰色カビ病とうどんこ病の見分け方

うどんこ病

うどんこ病

カビが原因となる植物の病気でポピュラーなものに「うどんこ病」というものがあります。こちらも植物全般に発症しやすく、灰色カビ病と比較されることが多いので、見分けられるようにしておきましょう。

灰色カビ病とうどんこ病では病原となる菌の種類が異なります。

灰色カビ病は枯れた部分や傷がある部分から病変が広がり、褐色や薄い灰色になるのが特徴。一方うどんこ病は病斑の表面に白い粉状のカビが一面に生えるのが特徴です。

また、うどん粉病は雨が少ない冷夏や秋などやや乾燥した環境で発生しやすいといわれています。

灰色カビ病の防除方法とは?

1. 良い土づくりを心掛ける

スコップ

多湿を好むため、水はけがよい土を使いましょう。窒素過多になると病気が発生しやすくなるので、肥料の与え方にも注意が必要です。

また、連作をすると土に残った病原菌の影響を受ける恐れがあるため、避けるようにしてくださいね。

2. 間隔を空けて植えて風通しを良くする

きゅうりの苗

植物を植える間隔が狭いと蒸れやすくなるため、適度に間隔を空けるようにしましょう。生長して葉や茎が込み合って来たら、重なっている部分を間引いたり、切り取って風通しを良くしてください。

3. 枯れた葉や花がらをこまめに取り除く

手入れ

枯葉や花がらで菌が増殖しやすいため、こまめに取り除くことも予防になります。

こまめに観察するように心がければ、もし発症してしまったとしても早期発見につながりますよ。

4. ビニールハウスや温室では湿度を調整する

湿度計

灰色カビ病の胞子は湿度が80~90%になると活発に繁殖するため、ビニールハウスやトンネル栽培、温室などの高温多湿になりやすい所では注意が必要です。空気の入れ替えを行って湿度が上がり過ぎるのを予防しましょう。

また、室内で鉢植えしている場合も同様に湿度管理が大切です。窓を開けて換気したり、除湿機を使用したり、エアコンを使うなどして適切な湿度になるようにしましょう。

5. マルチングで土からの菌の付着を避ける

マルチング

土壌にある病原菌が地上の植物に付着しないように、土の表面をマルチングするのも予防になります。ビニールで覆ったり、ウッドチップなどの資材を使用するのもおすすめです。

6. 農薬を散布する

カビ菌を防除する農薬を散布するのも効果的です。農薬を使用する場合には、育てている植物に対応している薬剤かを必ず確認してから使用してくださいね。

自然農薬の使い方

薬剤の使用に抵抗がある場合には、自然農薬を作って散布してみるのも良いでしょう。

  • 重曹:水500ccに対して1gの割合で溶かして、株全体に散布する
  • 石灰:植物や土に直接ふりかける
  • 木酢液:水で200倍に薄めたものを散布する

灰色カビ病が発生した時の治療方法は?

灰色カビ病のトマト

どんなに予防していても、感染を防げないこともあります。

ここでは灰色カビ病が発生してしまった時の治療方法について解説します。

発症した葉や花などをこまめに摘み取る

灰色カビ病を発症した葉や花などの被害部分を発見したら、すみやかに摘み取って処分してください。念のため周りの葉も摘み取っておきましょう。

摘み取ったものはその場に落としたりせず、ビニール袋などに入れて、胞子が飛ばないようにしてから処分するようにしてください。

なるべく初期のうちに薬剤をムラなく散布する

被害が出た部分を摘み取ったら農薬を全体的に散布して、カビ菌を洗い流すようにします。

対応が遅く、蔓延した状態になると多くの葉を摘み取らなくてはならなくなり、株のダメージが大きくなってしまいます。また、薬剤も初期のうちの方が効果が出やすいため、いち早く対応することがカギとなります。

灰色カビ病の予防と早期対応で元気な植物を育てよう

美味しそうなイチゴ

灰色カビ病は発見が早ければ被害を最小にすることも可能です。しかし、発症すると広がるスピードも速く、手が付けられない状態になってしまうかもしれません。

植物に被害が出る病害虫は他にもたくさんあります。よく観察をしていれば、植物の異変に敏感に気付けるようになりますよ。

この記事を参考に病気予防や対策をして、元気で美しい花や、大きく美味しい野菜を育ててくださいね。

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