リンクをコピーしました

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • もっと見る

植物の病気の原因は何? 枯れる前に予防と対策をしよう

スタッフ

株式会社カインズ グリーン・ガーデン部【公式】

株式会社カインズ グリーン・ガーデン部【公式】

ホームセンター・カインズのグリーン・ガーデン部が、お花・野菜・観葉植物・多肉植物・家庭菜園・庭造り・畑作りなどに関する専門知識や栽培方法、ノウハウなどを解説します。

大切に育ててきた植物が病気になってしまった! ガーデニングをしていると、そんな悩みをかかえる人も多いのではないでしょうか。

できるだけ病気を発生させないために、そして、もし発症しても被害を最小限に抑えるために、病気の原因について知っておきましょう。

この記事では、植物が病気になる原因について解説します。かかりやすい病気とその症状や、予防・対策についても触れていきますので、ぜひ参考にしてください。

病気の発生原因は何?

植物の病気の発症には「病原体」「植物」「環境」の3つの要素が関係しています。病原体が植物に付着しただけでは発病しません。高温多湿など、病気を引き起こす環境が揃ったときに発病します。

病気を防ぐためには、病原体を植物に感染させないこと、病気が発生する環境を作らないことが何より大切です。

病原体の種類

病原体の種類

植物の病気の原因となる病原体は、主に3種類です。

カビ(糸状菌)

カビ(糸状菌)は代表的な病原体です。空気中や水中、土壌など様々な場所に潜み、胞子を飛ばして増殖します。植物の病気の約9割はカビが原因といわれています。

カビが厄介なのは、目に見えない胞子を大量に飛ばすことです。胞子は風や雨に乗って植物に付着し、増殖して病気を引き起こします。植物に胞子の塊ができていたり、糸のような菌糸を見つけたりしたら、カビによる病気を疑いましょう。

細菌(バクテリア)

細菌(バクテリア)も病原体のひとつです。単細胞の微生物の仲間で、とても微小なので肉眼では確認できません。

細菌は雨や台風、泥はねなどをきっかけに植物に付着します。そして傷口や気孔などから植物の中に侵入し、細胞分裂を繰り返して増殖していきます。

細菌由来の病気は進行が早く、対処しないとあっという間に植物が弱ってしまうので注意しましょう。元気だった植物が急に枯れたり、葉が腐ったりといった異変が起きたら、細菌が病気を引き起こした可能性が高いです。

ウイルス

ウイルスも植物に病気を引き起こします。細菌よりもさらに小さく、肉眼はもちろん、光学顕微鏡でも視認は困難です。そのため、ウイルスの発生は植物に現れた症状で判断するしかありません。

ウイルスは自力で移動できないため、虫などを媒介して植物に侵入します。アブラムシやアザミウマなど、植物の液を吸汁する害虫は見つけ次第駆除しましょう。

ウイルス由来の病気は一度発症してしまうと治療が難しいため、まず発症させないことが大切です。もし発症してしまった場合はすぐに患部を取り除き、被害を最小限に抑えてください。

病気の感染経路

病気の感染経路

空気による伝染

主にカビの感染経路です。カビの胞子が風に乗って飛散し、植物に付着します。

胞子はとても微小なため、ハウスやネットでは防ぎきれません。病気を発症させないためには適切な栽培環境を用意しましょう。予防として、市販の殺菌剤を散布するのも効果的です。

水による伝染

カビや細菌が水を介して伝染します。雨や台風、泥はねがきっかけとなり、病原体が植物内に侵入します。

被害を抑えるにはマルチングが効果的です。土壌にシートやわらを敷いておくことで、水や泥が跳ねず、感染しにくくなります。

土壌による伝染

土壌にいるカビやウイルスが根から植物に侵入し、伝染します。

もともと土壌には数多くの微生物が存在し、カビだけでも10万種以上いるといわれています。植物に悪影響を及ぼすのはごく一部ですが、一度増殖してしまうと手に負えなくなるでしょう。何年も栽培を続けるときは連作を避けるなど、病原体を増やさない工夫が必要です。

種子による伝染

種子にカビ、細菌、ウイルスが潜み、次世代の植物にまで感染が広がるのが種子伝染です。

見た目では病原菌の有無はわかりません。しっかり管理されている販売店で買うか、もしくは消毒済みの種子を買えば、伝染リスクは少なくなります。反対に、自分で育てた植物から得た種子などは、注意が必要です。

虫による伝染

アブラムシやアザミウマなどの吸汁性害虫が、ウイルスを植物に感染させます。病気の植物を吸汁した虫が、他の植物を吸汁することで伝染していきます。

害虫対策をすれば、被害を抑えられるでしょう。アブラムシやアザミウマなどを見かけたら徹底的に駆除して、植物を吸汁させないようにします。また、雑草が生えていると害虫が寄ってくるので、こまめに抜くようにしましょう。

人や道具による伝染

病原体が人や道具に付着し、感染が広がるケースがあります。

病気の植物に触れた後は、他の植物に影響が出ないよう注意しましょう。手や道具はしっかり消毒し、病気の植物はすぐに隔離か除去をします。

植物がかかりやすい病気とその症状

植物がかかりやすい病気とその症状

白い斑点が出る:うどんこ病

葉に白い斑点が出ているときは、うどんこ病が疑われます。カビが原因の病気で、発症すると葉が白く粉を吹いた状態になります。放っておくと植物全体に広がり、最悪の場合は枯死してしまうことも。

春から初夏にかけて、気温が高く雨が少ないときに多発しやすい病気です。さらに風通しが悪い環境や、肥料過多になっていると発病しやすくなります。

うどんこ病にかかってしまったら、病気の葉はすぐに除去しましょう。被害が広がらないように、殺菌剤も散布しておくとより効果的です。

褐色の斑点が出る:褐斑病

褐斑病は、葉に褐色の斑点が出る病気です。原因はカビで、花、野菜、樹木など多くの植物に発症します。

褐斑病は気温が高く湿気が多いと発症しやすくなります。春から秋にかけて、雨が多い時期は特に注意しましょう。

カビが生える:灰色かび病

灰色かび病はカビが原因の病気です。初期は実や花、根などに褐色の病斑が現れ、末期になると灰色のカビに覆われます。空気感染するため、放っておくと被害が広がり続ける危険な病気です。

灰色カビ病は、多湿かつ20℃ほどの気温で発生しやすくなります。雨が多い時期は特に注意してください。また花がらを放置するのも病気のきっかけになります。

しおれる・枯れる:立枯病

立枯病とはカビが原因で起こる病気です。病原体が根から植物に侵入し、生育不良を起こします。病気が進行すると、下に生えた葉から黄色くなって枯れていきます。さらに症状が進むと、根や茎が腐り、株全体がしおれて枯れてしまうでしょう。

春から秋の暖かい時期に多発します。多湿も好むため、雨が続いたときは注意が必要です。

葉がべとべとになる:べと病

葉がべとべとしていたらべと病を疑いましょう。カビが原因の病気で、キュウリやキャベツなどによく発生します。発症すると薄い黄色の斑点が現れ、湿気で葉がべとつくのが特徴です。

春や秋に発生しやすく、特に湿度が高くなる梅雨時期などに多発します。また、肥料不足や肥料過多で植物が弱ると発生しやすくなります。

腐って異臭を放つ:軟腐病

軟腐病は細菌が原因の病気です。かかると葉や茎、根などが腐り、異臭を放つようになります。放っておくと腐敗が広がり、最終的に枯死してしまうでしょう。

高温多湿の環境下でよく発生する病気です。また、水はけが悪い場所でも多発します。さらに軟腐病の病原菌は土壌に潜むので、連作すると被害が拡大します。

葉にモザイク状の模様が出る:モザイク病

葉にモザイク状の模様が現れたら、モザイク病に感染している可能性が高いです。この病気の原因はウイルスで、主にアブラムシなどの吸汁害虫を媒介して感染します。一度発症すると治らない病気なので、予防が何より重要になってきます。

春から秋にかけて、害虫が活性化しやすい時期に多発します。特に気温が高く晴れが続いている時期は注意が必要です。害虫がついていたらこまめに駆除し、吸汁させないようにしてください。

病気の予防と対策

病気の予防と対策

異変を見逃さない

どの病気も、早期発見と早期治療が何より大切です。植物を注意深く観察し、異変を見逃さないようにしてください。

適切な環境で育てる

植物を健康的に育てるためには、適切な環境下で育てましょう。植物が好む日当たりや温度を知り、最適な場所に植えます。植え付けるときは植物に合わせた土作りをし、水や肥料は適量を与えるようにしましょう。

定期的なお手入れも欠かせません。風通しをよくするために、茂った葉や枝は剪定します。花がらや枯葉、雑草を見つけたらこまめに取り除きましょう。そして害虫を発見したらすぐに駆除してください。野菜を育てるときは、連作は避けます。

コンパニオンプランツを植える

コンパニオンプランツを植えると病害虫の予防ができます。コンパニオンプランツとは、一緒に植えることで互いによい影響を与えあう植物のことです。病害虫を防ぐ他にも、生育がよくなったり果実の味が増したりといったメリットがあります。

例えば、ネギ科は、ウリ科やナス科と相性がよく、一緒に植えると病気のリスクを減らしてくれます。イチゴとニンニクも良い組み合わせです。ニンニクが持つ殺菌成分がイチゴの病気を防いでくれます。

薬剤をまく

抵抗がなければ、薬剤の使用をおすすめします。病気に合った薬剤を使うことで、高い効果が期待できますよ。ホームセンターや園芸店などで購入できますので、育てる植物や病気に合わせて選びましょう。

褐斑病・灰色かび病・立枯病・べと病・軟腐病などに効く薬剤

まとめ

植物の病気の原因について知っておくと、適切な対策がとりやすくなります。さらに、育てている植物がかかりやすい病気も知ればより安心です。

いずれの病気も早期発見が大切です。普段からよく植物を観察して、異変を見つけたらすぐ対策してくださいね。加えて、病気がまん延しないように日ごろから栽培環境を整えておきましょう。

loading

関連するキーワード

となりのカインズさんをフォローして最新情報をチェック!

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE
  • Instagram
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

RELATED関連する記事

POPULAR人気の記事

  • Daily
  • Weekly

広告掲載について

NEWS LETTER ニュースレター

Webライター・イラストレーター募集

取材のご依頼や情報提供はこちらから