車の下から飛び出し選手権 全国大会2023
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観葉植物を育てる際に欠かせないものといえば、水と日光と「土」です。土であればなんでもよいわけでなく、観葉植物に適した土があります。観葉植物が好む土に植えてあげることで、より元気に育ってくれますよ。
ここでは観葉植物を育てる際におすすめの土を紹介します。さらに、土にカビが生えたり、虫が湧いたりしたときの対処法や、使い終わった土の処分方法についても、詳しく解説しましょう。
観葉植物の土選びで最も重要視されるのは「水はけ」と「通気性」です。水はけが悪いと余分な水を排出することができず、根腐れの原因になります。また土の粒が細かすぎると通気性が悪くなり、鉢の中に新しい空気が通りにくく根が傷んでしまいます。
土の粒を適度な大きさで固めた「団粒構造」の土を選ぶことで、土と土のあいだに隙間ができ、この隙間があることで空気や水がよく通り、根もはりやすくなります。
自分で土をブレンドする場合は、育てる植物に合った配合にしましょう。
例えば、室内で育てる観葉植物の土を作る場合は、水はけをよくするため「赤玉土6:腐葉土3:ピートモス1」の割合で配合します。
野外で育てる場合は、乾燥しやすく保湿性が必要なので「赤玉土5、ピートモス4、バーミキュライト1」で配合しましょう。
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何種類もの土を用意してブレンドするのは本格的すぎて手を出しづらい、という方には、市販の「観葉植物用の土」がおすすめです。最初から観葉植物を育てるのに適した配合で作られているので、あとは鉢に入れるだけと非常に手軽で便利です。
市販の観葉植物の土を選ぶときは、肥料の配合を確認しましょう。入っていない場合は植え付けの際に肥料を足したり、あまり肥料を必要としない植物を育てる場合は赤玉土を足して栄養を薄めたり、用途に合わせて調整することをおすすめします。
また、土の粒の大きさも確認しましょう。粒が大きいものは水はけがよく、小さいものは保水力があります。育てる観葉植物の大きさに合わせて、大きめの観葉植物には中粒、テーブルに乗る程度の大きさであれば小粒の土を選びましょう。
鉢植えの観葉植物は定期的な土の入れ替えが必要です。その理由は大きく分けてふたつあります。
長年同じ土で育てていると、植えた時は粒状になっていた土の団粒構造が崩れて粘土のようになってしまいます。結果、水はけと通気性が悪化し、根腐れを起こしやすくなり、枯れる原因になります。
多くの植物は「弱酸性」を好むので、市販の土の多くは弱酸性になるよう配合されています。ところが、水やりでアルカリ分が流れてしまうことや、肥料等の影響で土は年々酸性化していきます。
土の酸性度が強くなると、植物の根が痛んだり、必要な栄養素が吸収しにくくなってしまいます。これをリセットするために、定期的に土を入れ替える必要があるのです。
観葉植物の土を入れ替えるペースは、大体1~2年に一度です。
何年も同じ鉢で育てていると、根詰まりを起こしていることが多いので、土を入れ替えるのと同時に新しい鉢に植え替えたり、株を分けたりして鉢のお手入れをしましょう。
カビの胞子は目に見えないほど小さく、風に乗って飛んでくるので防ぐことができません。
カビは湿気が多く日当たりの悪い場所を好みます。日当たりと通気性の悪い場所に観葉植物が置かれていると、鉢の中が湿気っぽくなりカビが生えやすくなるので、カビが生えやすくなります。
また、水のやりすぎで、土の表面がずっと湿っていてもカビが生えやすくなります。植物によって程度は違いますが、基本的には土の表面が乾いてから水をあげましょう。
観葉植物の土にカビが生えてしまったら、まずはアルコールで消毒しましょう。カビの生えた部分の土を取り除いて、新聞紙などに広げて霧吹きで消毒用アルコールを散布します。土が乾いたら鉢植えに戻しましょう。
カビの生えた土を使い続けることに抵抗がある場合は、カビの生えた表面、または鉢全体の土を新しいものに入れ替えましょう。
土からコバエが湧いてしまった場合、専用の薬剤を散布することで、簡単に駆除できます。しかし、小さなお子さまやペットがいて薬剤を使いたくない場合は、鉢を水に沈める方法で駆除するとよいでしょう。
鉢よりも大きなバケツなどに水を張り、土が浮いてこないように気をつけながら観葉植物を鉢ごと沈めます。 そのまま10分~15分程置いておくとコバエの卵や幼虫が浮いてくるので、網などを使って取り除き、駆除が終わったら水から鉢を引き上げます。
ただし、浮いてくる卵や幼虫は小さいものの、虫が苦手な方には不向きな方法でもあります。
コバエを予防する方法は、大きくふたつあります。ひとつは、専用の忌避剤を使う方法で、もうひとつは薬剤を使わない方法です。
薬剤を使わず、簡単にできる主な予防法は、観葉植物の土の表面をきちんと乾燥させてから水をやり、受け皿の水をこまめに捨てることです。
コバエは湿っている場所を好み、繁殖を行います。湿った環境をつくらないために、植え付けの際には鉢底石を入れ、さらに水はけのよい土を選び、鉢に余分な湿気をためないようにしましょう。
また、コバエは土の表面から2~3センチの深さに卵を産むので、表面5センチほどまでをコバエが餌にできないバーミキュライト、赤玉土、鹿沼土、化粧砂など無機質の用土にすることで、繁殖を防ぐことができます。
土の捨て方は地域や自治体によって異なります。燃えるゴミとして受け付けているところもあれば、土の処分を受け付けていないところもありますので、自治体のホームページやガイドブックで捨て方を確認をしましょう。
自治体で回収していない場合は、専門の業者に依頼します。許可なく河原や公園に捨ててしまうと不法投棄になりますので、いらなくなった土は決められた方法で処分しましょう。