八百屋歴10年のプロが指南。新鮮でおいしい産直野菜を選ぶコツ
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目次/ INDEX
キャンプの楽しみに焚き火をあげる人は多いです。家ではまずできませんし、揺れる炎を見ているだけでも癒されます。
今回は焚き火をスタートする際の、基本的な火起こしについてご説明します。
最近のキャンプ場のほとんどで、地面の上で直接火を燃やす「直火」は禁止されています。焚き火ができる金属製の台、「焚き火台」は焚き火を楽しむために必須アイテムと言えるでしょう。
焚火台を選ぶポイントは大きさや重さ、調理のしやすさなどがポイントになりますが、最初はレンタル品でも構いません。今回使っているのはロゴスのピラミッドTAKIBI Mという商品です。
火傷をしないために、耐熱グローブと火バサミがあると安心です。
火を付けるための火種、ライターやマッチが必要です。今回使用するのは上の写真のファイヤースターターというもので、火花を飛ばすだけの器具です。マグネシウムの棒を金属の角でこすることで火花が飛びます。
できればこれ以外にも、ライターやマッチといった複数の着火道具があると安心です。
焚き火で燃やすための薪と、薪に効率よく火を付けるための焚き付け。右から順番に燃やしていきます。次の項から燃やす順番に、詳しく見ていきましょう。
まずは麻ひもをほぐして細く糸状にしたもの。とても燃えやすいので、ファイヤースターターの火花を飛ばして炎にするために使います。麻ひもがなければ、ティッシュや綿ゴミなども代用できます。大きな炎が出ますが数秒で燃え尽きてしまうため、麻ひもから次の焚き付けに速やかに炎を移します。
キャンプ場に落ちている、よく乾いた杉の枯れ葉や松ぼっくり。これらは天然の着火剤となります。麻ひもより長く燃えますが、それでも数分ですのである程度の量があると安心。麻ひもなどの炎を移します。市販の着火剤を使う場合は不要です。
薪を細く割って、さらに表面を薄く削ったもの。フェザースティックと呼びます。杉の枯れ葉などが無い場合、こちらで代用できます。薪とナイフがあれば作れます。
いきなり太い薪は燃えにくいため、細く割った薪を使います。杉の枯れ葉や松ぼっくり、フェザースティックの炎を使って細い薪を燃やします。
細い薪が燃え始めた後に燃やす太い薪。これが勢いよく燃えるようになれば、火起こしは終了と言えます。
ファイヤースターターの火花を飛ばす麻ひもを置いて、すぐ近くに杉の枯れ葉、松ぼっくり、木くずを置きます。
ファイヤースターターをこすって、麻ひもに火花を飛ばして着火します。火花が出ていてもなかなか着かない時は、麻ひもとの距離が遠い、風が強いなどの要因が考えられます。一度で着火できることはまれですので、何度も挑戦しましょう。
うまくいけば麻ひもがメラメラと炎を上げて燃えはじめます。
麻ひもはすぐに燃え尽きてしまいますので、速やかに杉の枯れ葉、松ぼっくり、フェザースティックに炎を移します。炎の上にかぶせるように載せますが、酸素が少なくなると火は消えるので軽く載せる程度で。
細い薪を少しずつ入れて、炎を大きくしていきます。薪は酸素がいきわたるよう、隙間を開けて少しずつ入れましょう。炎が大きくなるまで太い薪は我慢。送風するのは炎が消えてくすぶった時です。
今回はファイヤースターターを使いましたが、どうしても火が着かなければライターやマッチを使ってしまいましょう! 手順2までを短縮できます。何十分も火が着けられず絶望するよりは、さっさと火を着けて楽しんでください。
ある程度炎が大きくなると、太い薪を入れても燃えるようになります。一度に大量に入れすぎると燃えすぎてコントロールしにくくなるので、薪は1~2本ずつ入れた方が良いです。炎が消えそうな時は、燃えやすい細い薪を入れて火力を維持します。薪をどう置くとよく燃えるか観察しながら、じっくり楽しんでください!