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【獣医師監修】猫と車や電車でお出かけする際の注意点とおすすめグッズ

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中島豪

中島豪

日本大学卒業。関東各地の動物病院に勤務後、2005年に『チコラ動物病院』を開院。腫瘍科の認定医(日本獣医がん学会・Ⅱ種認定医)として、遠方からも患者が訪れる。「飼い主さんと共に悩み、考え、飼い主さんの思いを受け止めること」をポリシーとし、飼い主が納得いく治療法を提案。

猫は外出や移動が苦手な生き物

猫にとって外出はストレス

猫は自分のテリトリーを好む生き物なので、初めての場所が心地いいとは限りません。テリトリーを徐々に広げていきたいので、いきなり新しい環境におくとパニックを起こすこともあります。振動や音には特に敏感なので、室内飼いで静かな環境で育った猫は慣れておらず怯えってしまったり、ひどい時は移動中に過呼吸になってしまったりするケースもあるので要注意です。

犬とは違い猫にとって外出はストレスでしかありません。しかし、通院や引っ越しなど、やむを得ず移動しなければならない時には少しでも猫のストレスを和らげるような配慮をしてあげましょう。

お出かけが決まったら準備しておきたいこと

お出かけにはキャリーバッグ

まず、普段からキャリーバッグは活動範囲に置いて慣らしておきましょう。普段の生活においても猫には複数の隠れられる場所が必要なので、キャリーバッグをそのうちのひとつとして普段から使っておくといいでしょう。また、キャリーバッグに入れるブランケットなども使い慣れたもので普段と同じにおいがすると安心するので、洗濯はあえてしないでおくのもいいです。

外出自体に慣れさせておくことも大事です。ハーネスに慣れさせるという意味でも脱走対策をした上で、庭やベランダに一緒に出たりして外の雰囲気を知ってもらうのも効果があります。

公共の乗り物に乗る時は、マナーとして抜け毛飛散防止のために事前によくブラッシングしておきましょう。あとは移動中に必要なグッズ類を買い揃えておけばひとまず安心です。

自家用車でお出かけするときの注意点

自家用車での移動が理想

猫にとって一番理想的なのは、自家用車による移動です。電車に比べて脱走の心配も少なく気温調整もしやすいので飼い主にとっては安心度が高いからです。ただ、猫によっては電車よりも車のほうが鳴いて暴れるというケースもあるので、猫の反応をよくみて判断をしましょう。

どんなに騒いでも運転中にキャリーバッグから出すのは厳禁です。運転席の下に入ってしまってブレーキをかけられなくなったり、運転に支障がでることもあります。バッグはシートベルトでしっかり固定しましょう。

移動時間は短ければ短いほうが好ましいです。事前に渋滞情報はチェックしておきましょう。

猫は犬よりも平衡感覚があり車酔いはしにくいと言われていますが、一時間に一回くらいは休憩時間をとって休ませてあげるのも大切です。猫がよだれを垂らしていたり、ハアハアと呼吸が荒くなっていたらプチパニック状態なので、あまり刺激せず様子をみましょう。

その他にも、車移動時のチェックポイントはたくさんあります。

  • 車酔い防止で出かける前の餌は控えめに、2〜3時間前に済ます
  • 出かける前にトイレはできるだけ済ませておく
  • エアコンで適切な温度管理を
  • 窓を開けるのは猫の様子をみて判断
  • 長時間の移動であればポータブルトイレを設置

緊張している猫には、猫が落ち着く音楽を流してあげるのもひとつです。普段、寝かせる時に聴かせている馴染みの曲ならよりリラックス効果が高いかもしれません。

また、自家用車がない場合もペットタクシーというサービスもあるので、近くにあるかチェックしておくのもいいでしょう。

電車でお出かけするときの注意点

電車を利用する際の注意点

車に比べて揺れが少なく、猫によっては電車のほうが騒がないこともあります。ただし、車同様に長時間になると猫にはストレスなので気をつけたいところです。できるだけラッシュの時間帯は避けるようにして、キャリーバッグに入れて足元に置くのが一般的ですが、足元の暖房が強すぎれば膝の上で管理しましょう。角の席や、猫から見て壁側になるように座ったり、「猫から見た景色」をよく意識して座る場所を選ぶようにするといいでしょう。

新幹線での注意点

新幹線でも同様ですが、自由席で隣の席に置く場合はストールやマフラーなどを上からかけるか、猫の性格にもよりますが、「見渡しは効くけれど周りからは見えない」というのが理想的な環境なので、足元に置くと安心感があるかもしれません。

ちなみにJRでは手周り品扱いで、290円の切符が必要です(2022年1月現在)。また、キャリーケースのサイズは縦×横×高さの合計120cm以内、重さは10キロ以内という決まりなどもあるので、乗る前に各鉄道会社に確認しましょう。もちろん、他の乗客への配慮は忘れずに。

その他公共交通機関でお出かけするときの注意点

飛行機利用の際は航空会社に確認を

公共交通機関の場合、猫アレルギーの人もいるのでキャリーバッグは開けない前提で考えます。また、脱走対策としても到着してから、締め切った部屋で開けましょう。

飛行機での移動も可能ですが、各航空会社によって扱いが異なるので問い合わせしておきましょう。呼吸器・循環器に病気がある場合は事前にかかりつけ医に相談したり、健康診断を受けておいた方が万全です。

国内線の場合、ほとんどが貨物扱いの搭乗になり、飼い主と離れることは猫にとってさらにストレス大。長距離の場合、短時間で済むというメリットはありますが、やむを得ない時のみにするのがいいかもしれません。

ハーネスの選び方

移動の際に便利なハーネス

移動の際の飛び出し防止に便利なハーネスですが、ハーネスはサイズ選びが一番重要です。胴回りのサイズを必ずチェックして、ゆるすぎないジャストサイズを選びましょう。目安は指2本入るくらいのゆるさが理想です。各メーカーごとに適正サイズは異なるので、購入前によく確認をしましょう。

ダブルロックやベスト、紐タイプでも問題なありませんが、なるべく猫の体を覆う面積が広いものを選びましょう。その方が、猫が暴れた時にもはずれにくいです。あとは、季節に合った素材を選んであげたり、体格に合ったもの、着脱がしやすいものを選びます。

キャリーバッグの選び方

キャリーバッグは2種類持つのが理想

災害対策としても、動きやすいリュックタイプと手持ちでプラスチック製のハードタイプと2種類持っておくのが理想です。

まず、猫は暗く狭いほうが落ち着くので、体長+10cm前後のスペースが確保できる大きさで、大き過ぎず狭すぎないサイズを選ぶようにします。

リュックタイプの場合、両手が空く分、飼い主も行動しやすいのが最大のメリットです。自転車移動の際も便利になります。ジップアップで開閉可能な目隠しカバーや収納ポケット、サイドにのぞき窓がついていると使いやすく、メッシュ窓なら通気性の面でも安心です。背中で背負うと飼い主の顔が見えなくて猫が不安そうであれば、前で抱えるように持つのもおすすめです。

ハードタイプは2ドアタイプなら使い勝手もよく開け閉めがしやすいので、通院や車移動におすすめです。また、丈夫でしっかりした構造なので災害時に簡易ハウスとしても活躍します。サイドや天井部がメッシュだったりして移動中に怖がるような時は、バッグの上から自分のストールやマフラーをかけて目隠ししてあげると落ち着くこともあります。デメリットは重量なので、なるべく軽量のものを選ぶのがおすすめです。

お出かけ中に便利なグッズ

寒い時期だと、いつも使っているブランケットやタオルを下に敷いたりすると暖かいので猫が安心してくれます。カイロをタオルで巻いて入れてあげたり、側面のポケットに入れて保温してあげるのもいいでしょう。ただし低温やけどの恐れもあるので、直に入れるのはNGです。

また、お気に入りのおもちゃも一緒に入れてあげると安心感がアップします。目が届きにくいので、装飾がついていない誤飲の心配が少ないものが無難です。

基本的に猫は水分摂取が少なくても大丈夫なので移動時に無理にあげなくても問題なし。ただ、夏場や暑い時は液状フードなどで水分補給をさせましょう。

【あると便利なグッズ】

  • ブランケットやタオル
  • ペットシーツの替え
  • ペット用ウェットシート
  • エチケット袋
  • 夏なら保冷剤、冬はカイロ
  • 水飲ませ用のシリンジ
  • 水分補給用の液状フード
  • 猫用酔い止め

猫が外出好きになるための工夫

外出への恐怖心を減らすには?

できるだけ外出好きになってくれると助かる、というのも飼い主の心情です。

社交的な猫なら外出が好きな可能性があるけれど、ほとんどの猫は外出嫌いと考えましょう。人間と同じで個体差があるので、ハーネスをつけた状態かキャリーバッグに入れて外に連れ出した時にどんな反応をするかで、外出好きか否かの判断をしてください。

子猫の時から慣れさせていないと外出好きにするのは難しいですが、移動中に楽しいことを仕込むと「外出=いい思い出」になることもあります。

移動中におやつをあげたり、好きなぬいぐるみやおもちゃを一緒に入れたりして、できるだけ快適な状態にしてあげることで外出や移動への恐怖心が減るかもしれません。

できるだけ快適にしてストレスを減らそう

元々お出かけが苦手な猫に外出好きになってもらうのは難しいですが、移動中のストレスの軽減は工夫次第でなんとかなります。

飼い主の努力により、移動中のトラブルは防止できるし猫のストレスも減らすことができるので、移動中はできるだけ快適な状態にしてあげたいですね。

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