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なぜ猫はダンボール好き? 世界が認めた「キャットインテリアタワーNECOTA」開発の裏側

スタッフ

永田誠

永田誠

カインズ ペット事業部ペット用品バイヤー。店舗でマネジャーと店長を経験し,2015年より現職。ペットと人にとって、便利で快適に使用できる商品開発に取り組む。趣味は猫カフェ巡り。

なぜ画期的なキャットインテリアタワー「NECOTA(ネコタ)」は誕生したか?

なぜ画期的なキャットインテリアタワー「NECOTA(ネコタ)」は誕生したか?
室内飼いのネコが自由に遊べる場所として欠かせない「キャットインテリアタワー」。

その中でも、猫(と飼い主)から圧倒的な人気を集めているのが「NECOTA」という商品だ。猫にとって快適な機能性と、部屋に馴染むインテリア性を両立した商品はカインズでも色々と販売されているが、この「NECOTA」はまさに別格。

「小さいけどインテリア映えする」「オシャレなキャットタワー」など、SNSでも称賛の声が相次いでおり、猫と人に心地良いデザインは国内だけでなく、海外で絶賛されている。2016年に世界最高峰のデザイン賞「レッド・ドット・デザイン賞」を受賞、2018年には国内で「グッドデザイン賞」にも輝いた。

さらにスタッキング可能な点、30秒で組み立てられる点、30秒で片付けられる点などは、飼い主にも優しく、従来品とは一線を画している

しかし、カインズ史上、指折りのヒット商品となったこの「NECOTA」も開発の道のりは険しかった。「当時のベーシックな形状の猫用タワーとは全く違うデザインだったため、受け入れられる保証もなかった」と開発を担当したカインズペット事業部バイヤー・永田誠は振り返る。

今までにない画期的なキャットインテリアタワーは、どのようにして誕生したのか? 

ダンボール好きな猫をヒントにした」と語る永田に、NECOTA誕生の裏側や知られざる商品開発の苦労などを聞いた。

NECOTA(ネコタ)の商品名の意味は?

 

「NECOTA」が発売されたのは2014年
NECOTAが発売されたのは2014年のこと。当時は現在ほど“猫ブーム”が盛り上がっていなかったため、キャットインテリアタワーのバリエーションが少なかった。猫用タワーの主流は、麻の柱に木のステップ(台座)がついた素朴な形状だった。

「当時、流通していた猫用のタワーでは、リビングのインテリアに合わせにくいと感じていました。現在の猫は外に出ることがほとんどないので、“家族”と同じようにリビングが居場所になっているんです。そのため、『リビングに設置してインテリア性が高い』、そんなスマートなデザインの商品を生み出すために商品開発がスタートしました」と永田は振り返る。

インテリアの魅力も兼ね備えたキャットインテリアタワー目指して、製造工程やコストの調整なども行いながら、試行錯誤を幾度となく重ねていった。その過程で生まれた「NECOTA(ネコタ)」という商品名には、どんな意味が込められていたのか。

「ネーミング案としては『キャットツリー』など色々ありましたが、今までにないデザインなので、名前も今までにないものにしたいと思い、『ネコタワー』を略した『NECOTA』にしました。覚えやすいですし、『人の名前みたいで可愛い』と褒めていただくこともあります」

斬新なデザインのネコタワー、NECOTA。ヒントは「ダンボール」!?

斬新なデザインのヒントは「ダンボール」!?

猫用タワー「NECOTA」の商品開発を続ける中で、デザインのヒントとなったのは「ダンボール」だった。

「これは“猫あるある”なんですけど、通販などでキャットインテリアタワーを買っても、商品そのもので遊ばずにそれが入っていたダンボールで遊ぶ猫って結構多いんですよね(笑)。それくらい猫はダンボールが好きなんです。そのダンボールをDIYで上手く活用している人をSNSで見かけまして。箱に穴を開けて積み上げていて、猫が夢中で入ったり出たりしながら遊んでいたんです。これを上手く活かせば、猫にとって楽しく斬新なキャットインテリアタワーが作り出せるのではないかと思いました」

DIYのダンボールをヒントに、20以上のデザイン案を社内で検討。「積み上げ式の箱型」「天井まで突っ張る円柱型」など様々なアイデアの中で、コスト・技術・安全性などを考慮した結果、現在の円錐型にたどり着いた。

「猫の大好きな素材感についても、ダンボールからヒントを得ました。従来の一般的な猫用のタワーは木材のステップに麻の柱ですが、NECOTAは本体に厚紙を使用し、そこへ耐久性の高い生地を貼っています」

NECOTA開発で最も苦労した「猫の爪とぎ」

NECOTAスケッチ

設計図の段階で何度も検討を重ねていたため、サンプル商品が完成した段階で既に、現在のNECOTAと同様の形状になっていた。

しかし、そこにはある課題が——。

「暗いところが好き、丸くなる、高いところで遊ぶ、などの猫の習性については、サンプルの段階で備わっていると感じました。ただ、『爪をとぐ』という猫の習性をカバーできていなかったので、どうすればいいのか悩みましたね。というのも、従来の猫用のタワーは麻の柱があり、それが爪とぎの機能を果たしているんです。NECOTAにはそれがないため、爪をとぐ場所をどのように設置すればいいのかが最大の課題でした」

開発チームで試行錯誤を重ねた結果、猫の爪が引っかかりやすい生地をついに発見。NECOTAの外側(表面)に貼ることで、デザイン性を損なうことなく機能性を高めることに成功した。

「丈夫なポリエステル生地を使用しているのですが、編み方や生地の選定にはかなり時間がかかりましたね。開発中のサンプルを使って耐久性テストも実施しています。猫オーナーさんに協力してもらって、猫が実際に爪をとぎやすいのかどうかも確かめました」

デザイン的な美しさも追求デザイン的な美しさも追求
キャットインテリアタワーNECOTAの開発段階でこだわったのは、猫にとっての快適さだけではなかった。人が見たときに心地良い、デザイン的な美しさも追求している。

「積み上げるように重ねたとき、側面が美しい一直線になるように微修正を繰り返しました。継ぎ目を合わせてもなかなかフラットにならなかったため、段差や角を無くすように何度も修正を重ねています」

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