花粉症に怯えている。盲点だった手法で今年はバトルを仕掛けてみることにした
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粉ミルクは今や、赤ちゃんの成長に欠かすことのできない重要なミルクの一種ですが、初めて育児をされる方の中には粉ミルクがどういうものか分からないという方も多いでしょう。
そこでこの記事では粉ミルクの基本や選び方、作り方などを詳しく解説していきます。
粉ミルクとは母乳の栄養成分を参考にして作られた、育児のための乳児用調製粉乳です。粉ミルクの成分は法律で厳しく定められており、ミルクのみでも赤ちゃんが健康に育つように調整されています。
粉ミルクは牛乳を原料にして作られています。
主成分はタンパク質、脂質、炭水化物、ナイアシン、パントテン酸、ビタミンA、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、ビタミンB12、ビタミンC、ビタミンE、葉酸、イノシトール、カルシウム、リノール酸などです。
これらの成分は、法律で細かく定められています。
粉ミルクには主に三種類あり、赤ちゃんの成長段階に合わせて使い分ける必要があります。ここからは粉ミルクの種類について解説します。
育児用ミルクは、生まれたばかりの赤ちゃんに与えるミルクです。母乳代替食品と呼ばれることもあり、育児用ミルク以外を摂取しなくても赤ちゃんが成長できるように成分が調整されています。
育児用ミルクは、生後十二か月から十八か月ごろまで与え、離乳食の進み具合を見ながら、徐々に量を減らすのが一般的です。
フォローアップミルクは、満九か月以降から三歳頃までの赤ちゃんに与えるミルクです。離乳食と一緒に飲むことで、不足しがちな鉄分やカルシウム、ミネラルなどを補填することができます。
ただし、あくまで栄養補給の補助を目的として作られたミルクなので、育児用ミルクとして使用することはできません。フォローアップミルクだけで育児をすることはできないため、注意しましょう。
アレルギーミルクは、牛乳アレルギーなどを持っている赤ちゃんのために開発されたミルクです。牛乳のアレルゲン性を低下させたものや大豆のタンパク質を使ったもの、タンパク質をアミノ酸にまで分解したものなど、様々なアレルギーミルクが市販されています。
ただし、アレルギーミルクを購入する際は事前に医師への相談をするようにしましょう。
粉ミルクがあると、母親が薬を服用しているときや何らかの事情で搾乳が上手くいかないときに便利です。
また、突発的な事情で親戚などに赤ちゃんを預ける際にも赤ちゃんお気に入りの粉ミルクがあれば、先方の負担を減らすことができるため、育児をするなら常に一定量は確保しておくようにしましょう。
赤ちゃんに合った粉ミルクを選ぶ際には押さえておかなければならないポイントが4つあります。
粉ミルクは形状によって六種類に分けられます。それぞれの特徴を知っておくことで、適切な粉ミルクの選択ができるようになります。
ここでは、メリットとデメリットそれぞれをご紹介します。
スティックタイプは、軽くて持ち運びがしやすい粉ミルクです。一袋80mlから100mlほどのミルクを素早く作ることができ、計量をせずに、必要な量だけを作ることができるメリットがあります。
一方、コストパフォーマンスはそこまで良くないため、外出時や母乳をあげられないときに使うなど、育児のサポート用として使用するのがおすすめです。
キューブタイプはお湯を注ぐだけでミルクを作ることができる、ブロック状の粉ミルクです。一番のメリットは簡単にミルクを作ることができる点で、調乳に慣れていない方におすすめです。
ただし、キューブ一つあたりで作れる量は約40mlなので、コスト面に注意が必要です。
缶タイプは自分で缶から必要な分量をすくって作るタイプの粉ミルクです。一缶に300gから800g程度の分量が入っており、コストパフォーマンスに優れているのが特徴です。
ただし、基本的に一か月以内に使い切る必要があるため、一日に一回以上粉ミルクを飲む場合におすすめのタイプです。
ゴミの量を減らしたい場合は、プラスチックケースタイプがおすすめです。缶タイプに近い容量で、専用の詰め替え粉ミルクを使用すれば、ケースを繰り返し使用することもできます。
液体ミルクは調乳が不要なミルクです。哺乳瓶に入れるだけでそのまま飲むことができるため、水やお湯がない場所でも授乳ができるというメリットがあります。液体自体も減菌されているため、災害時の備えとして備蓄しておくのもおすすめです。
ただし、液体ミルクの飲み残しには雑菌が繁殖している可能性が高いため、開封後はかならず飲み切る必要がある点に注意が必要です。
詰め替えタイプは、ケースの中身を入れ替えて使用するタイプの粉ミルクです。専用の詰め替えミルクを箱にセットするだけで詰め替えができるため、ゴミが出にくく、コンパクトに収納ができるというメリットがあります。
調乳とは、粉ミルクをお湯に溶かし、赤ちゃんが飲める人肌の温度に冷ますことです。お湯への溶けやすさや計量のしやすさなど調乳がしやすい粉ミルクを選ぶことで、スムーズにミルクを作ることができ、育児の負担を減らすことができます。
毎日作ることになる粉ミルクは、少しでも調乳がしやすいものを選ぶようにしましょう。
粉ミルクに必要な成分と含有量は、健康増進法によって厳格に定められているため、メーカーごとの成分の違いを気にする必要はありません。
各メーカーでは、基準を満たしたうえで独自に成分をプラスしたものや成分の配合比率を母乳に近づけたものなども販売しているため、選ぶ際の参考にしてみるのもおすすめです。
甘味の強いミルクは血糖値が上がりやすく、飲みすぎると糖尿病にかかりやすい体質になる可能性があるため、与えすぎには注意が必要です。
ただし、甘味の強いものは赤ちゃんが好んで飲んでくれるため、たまに食事に変化を付けたいときやなかなかご飯を食べてくれないときに使用するのがおすすめです。
ここからは、ホームセンターカインズがおすすめする粉ミルク10選を紹介します。
六十年以上の母乳研究を行ってきた雪印ビーンスタークの缶タイプの粉ミルクです。
シアル酸、母乳オリゴ糖(ガラクトシルラクトース)、リボ核酸、オステオポンチンを配合しており、母乳の成分比率に近づけた、甘さ控えめの粉ミルクです。
ぐんぐんは、鉄分、カルシウム、DHA、十六種類のビタミン、ミネラルなど成長に不可欠な栄養をバランス良く補ってくれるフォローアップミルクです。
牛乳だけでは不足しがちな鉄分を効率よく補うことができるので、普段の食事の補助として活用するのがおすすめです。
明治ほほえみは母乳を参考にして作られた粉ミルクです。母乳に含まれる栄養成分であるアラキドン酸が増強されており、DHAとアラキドン酸の量がより母乳に近い分量になっているのが特徴です。
おしりふきつきの企画商品です。
らくらくキューブは一歳から三歳の不足しがちな栄養をサポートしてくれる調製粉乳です。従来商品から栄養設計がリニューアルされており、鉄分とカルシウムを100%サポートします。
2020年に日本で初めて販売された詰め替えタイプの粉ミルクです。免疫に大切なはたらきをするラクトフェリンや、腸内環境を整える三種のオリゴ糖、脳や網膜に蓄積されるルテインを含む粉ミルクです。
はぐくみシリーズのスティックタイプです。計量せずに作ることができるため、外出時や夜間に急ぎでミルクを作る必要があるときに活躍する商品です。一本の量は少なめなので、普段は詰め替えタイプや缶タイプと一緒に使うのがおすすめです。
和光堂 レーベンスミルク はいはい 小缶 300g
はいはいは、赤ちゃんの消化器官に負担がかかりにくいように作られた粉ミルクです。牛乳に含まれるβ-ラクトグロブリンは、消化されにくいタンパク質で、これを79~95%程度カットし、タンパク質全体のバランスを母乳に近づけたのが、はいはいです。
容量は300gと少なめなので、一か月以内に使い切りやすく、少食の赤ちゃんや母乳と混合で使いたい方にもおすすめです。
江崎グリコのアイクレオは母乳とよく似た、ほんのりとした甘い味の粉ミルクです。色や味、香りまで母乳を参考に作られており、甘さは母乳と同じ乳糖という成分によるものです。
主原料である乳製品や食用の油脂にもこだわり、母乳に近い香りがします。
はいはいシリーズの大缶タイプです。赤ちゃんの消化時の負担が減るよう、タンパク質のバランスを母乳に近いバランスに調整した商品です。
ミルクをたくさん飲む赤ちゃんや粉ミルクを毎日使う方におすすめです。
成分、色、香り、味全てを母乳に近づけた、アイクレオシリーズの大缶タイプです。
母乳に多く含まれる乳糖とビフィズス菌を増やすガラクトオリゴ糖、初乳に多いベータカロテンが配合されており、赤ちゃんの発育に必要な十分なビタミンを含んでいます。
粉ミルクは、毎回決まった量をお湯に混ぜる必要があるため、専用の計量スプーンがあれば便利です。通常、缶タイプに付属しているスプーンは約20mlの容量です。
赤ちゃんが成長するにつれて粉ミルクの量も増えるため、50ml、100ml用など、スプーンをいくつか用意しておくと良いでしょう。
ミルクの調乳を手早く済ませることができる湯冷ましですが、使用する水は、軟水か赤ちゃん用の純水を用意しておくと便利です。
硬水を使って湯冷ましを行うと、ミルクのミネラル分が多くなり、赤ちゃんの消化器官に負担がかかってしまいます。湯冷ましを行う際は使用する水に注意しましょう。
粉ミルクを作る際は、まず、自分の手をしっかりと洗います。次に、水を沸騰させてから七十度以上に冷ましましょう。その後、粉ミルクを哺乳瓶に適量入れ、お湯を半分程度注ぎます。
粉ミルクが溶け始めたところで、湯冷ましまたは調乳用の水を最後まで注ぎ、蓋を締めて円を描くように水平に回します。このとき、縦や斜めに振って泡立てないように注意しましょう。
粉ミルクが溶けた後、人肌まで冷ませば、完成です。
粉ミルクは離乳食に移る九か月頃から徐々に減らしてくのが一般的です。寝る前のミルクは、離乳食に移る頃が止める時期の目安です。夜中に起きず、朝しっかりと目覚める生活サイクルになれば、終了しても良いでしょう。
一方、夜中のミルクの場合は生後三か月頃まで必要です。生まれたばかりの赤ちゃんは、一回で飲める量が少ないため、分けて与える必要があります。体重がしっかりと増えてきたら、終了しても良いでしょう。
ミルクを飲んでアレルギーが出たときは、すぐにかかりつけの医療機関を受診するようにしましょう。粉ミルクの中には、アレルギー用のミルクも販売されているため、医師の判断を仰ぎ、適宜、切り替えましょう。
大切なのは焦らずに対処することです。少しでも異変を感じたら病院へ行けるよう、あらかじめ準備をしておくことが赤ちゃんを守る最善の手段です。
ミルクアレルギーの正式名称は新生児・乳児消化管アレルギーです。ミルクを飲んだ後、血便、嘔吐、哺乳不良、体重増加不良、機嫌不良、腹部膨満、発熱などの症状が表れます。
症状は生後一日~数か月以内に表れ、ほとんどが二歳までに治るといわれています。はっきりとした原因は分かっていませんが、牛乳の成分に多いカゼインというタンパク質が関係しているといわれることもあります。
初めての育児用ミルクは、授乳後に異変があれば、すぐに病院へ行けるように、平日の午前中に与えるようにしましょう。
粉ミルクとは乳児用調製粉乳のことです。粉ミルクを選ぶ際は、形状やケースの有無、調乳のしやすさなども考慮し、赤ちゃんに合ったものを選ぶようにしましょう。
万一、赤ちゃんの体調に変化があった際には、すぐにかかりつけの医療機関を受診するようにしましょう。