【ベタの飼い方】小さな水槽で飼える魚のペット!初心者でも育てやすい
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あちこちへ出かけていると、時々車を停めずにはいられないほど気になる風景を目にする。そんな思わず車を停めた場所のひとつが熊本のやまなみハイウェイ沿いの植木群だ。阿蘇の広い空と雄大な大地を背景に、独特な形の植木が乱立していて圧倒された。
植木の造形はツルや相撲取り、野球選手、くまモンなどユニークで自由闊達。今にも動き出しそうな生き生きとした雰囲気を感じる。植木の数は800以上にものぼり、独特な世界を形成している。
一体この場所は何なのだろうか? 植木にかけられた時間や手間は尋常ではないはずだ。誰が、なぜ始めたのか? その紆余曲折を紹介したい。
植木に惹かれて車を停めると、林立する植木群の横に小さなお店があることに気がつく。
実は、ここはトウモロコシをメインで販売するお店なのだ。扱っているのは「味来(みらい)」という品種のトウモロコシ。甘味がとても強く、粒が柔らかく、生のまま食べてもおいしい、まるでフルーツのようなトウモロコシだ。その他に、自家製の高菜漬けやかきもち(冬の寒い時期に餅を干して作る阿蘇の郷土菓子)、季節によっては焼き芋などを販売している。
▲炭火で炙った焼きトウモロコシ(300円)
「まずは生でかじってみんね」と店主の若宮道男さん。ここの植木群は、道男さんの手によるものだ。
▲若宮道男さん(左)、若宮多代さん(右)
店頭販売を道男さんの妻と義娘の多代さんが手伝う。小さな家族経営のお店だ。道男さんは時々お客さんに話しかけつつ、せっせと植木の手入れをしている。
まずは、道男さんと一緒に植木を見て回ることに。全部で何体あるのだろうか?
「数えていないからわからんな。大体800〜900くらいかな」
▲一番多いのはツル
▲相撲取り
これらの植木は、ただ樹を刈り込んだだけではこの形にはならない。刈っては枝が伸びるのを待ち、針金で形を決めながら、また枝が伸びるのを待ってと繰り返して形を造っていく。少なくとも5年以上はかかる、気の遠くなるような根気のいる作業だ。
例えば「くまモン」を造りたいと思っても、思い通りの方向や場所に枝が伸びてくれるとは限らない。
「最初からこうしたいって描いたって到底そうならん。無理じゃ。出たとこ勝負だね。根気よく、時々あきらめないといけないなと思いながら、作っている」
▲赤いバッドを持っているのがイチロー選手。手前の植木がピッチャー大谷選手
モチーフは、テレビや夢で見たものから。最近は、野球の大谷選手の大活躍を見て、イチロー選手と大谷選手を対決させる植木に取り組んでいる。「キャッチャーも作らないかん」と道男さん。まるで道男さんの頭の中の世界が広がっているようだ。
▲浦島太郎。亀に乗っている