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ソメイヨシノよりも少し早くちょこんとかわいい花が咲き始めるボケは、庭木や生垣、盆栽として暮らしに馴染んでいます。この記事ではボケの花を育てたい人に向け、ボケの花の特徴から雑学、詳しい育て方まで紹介します。
ボケの花の種類、実の活用方法などもわかるため、楽しい園芸生活に役立ててください。
ボケについて、学名や分類などの基本情報や、花や幹・枝などの外観に関して紹介します。
ボケはバラ科ボケ属の植物で、学名はChaenomeles speciosaです。英語ではジャパニーズクインス(Japanese quince)と呼ばれます。クインスはマルメロのことで、ボケもマルメロやカリンなどのような香りのよい果実をつけます。日本では「木瓜」の漢字が当てられています。
ボケの外観について紹介します。品種により花の色や幹・枝の状態は少々異なります。
ボケは、品種により赤、白、ピンク、オレンジなどの花を咲かせ、開花中に色が変わる品種もあります。また一重咲きや八重咲きなど、花びらの重なり方もバラエティ豊かです。
多くのボケの花は温かくなる3~5月頃に見頃を迎えます。ただし秋の終盤にさしかかる11月頃から咲き始める「寒木瓜(カンボケ)」や、季節を問わず咲く品種もあります。
ボケは大きくなっても樹高3mほどにしかならないので、管理しやすい花木といえます。また、ボケは枝にトゲがある種類が多く、侵入防止目的で生垣に使われることもあります。
ボケは、地植えでも鉢植えでも育てられます。いずれの育て方も日当たりのよい場所が適していますが、あまり日当たりがよくて土が乾きすぎるような場所は向きません。庭植えであれば、秋から初夏までは適度に日光が当たり、夏の西日が遮られるような場所がよいでしょう。建物の東側や、西日を遮ってくれる落葉樹の陰などがおすすめです。
鉢植えは真夏以外は日向に置いて育てますが、真夏は午後からの日ざしが遮られる場所に移動させましょう。
ボケは根が乾ききってしまうと傷んでしまうので、常に適度の湿り気があるような肥沃な土壌を好みます。鉢植えであれば市販の草花用培養土か赤玉土6:腐葉土4などの配合の用土で植えつけ、水切れしないように水を与えます。
庭植えであれば庭土に腐葉土や牛ふん堆肥などの有機質をしっかりすき込んで、水もち浴してから植えつけます。
ボケは苗や鉢植えを購入して栽培を始め、成長に応じて植え替えます。植え付け・植え替えについて紹介します。
ボケの植え付けは、9~10月頃が適期です。また地植えでは植え替えが不要ですが、鉢植えの場合は2年に1回ほどの頻度で植え替えましょう。鉢の土の表面や鉢底の穴から根が見えてきたり、水やりの水がしみ込みにくくなってきたら植えかえのタイミングです。
一般的な、苗や鉢植えを手に入れて植えつける方法をご紹介します。春先に花が咲いている鉢植えを手に入れた場合は、秋までそのまま育ててから植えつけましょう。
植え付けの手順は以下のとおりです。
鉢植えで育てているものや苗として買った株、花付きで買った株などは同様の手順で植え替えます。
鉢を大きくしたくないときは、根鉢の土を多めに落として、元の鉢に植え直します。
ボケは水分が不足すると、株が傷むことがあります。適切なタイミングでたっぷり水をやりましょう。
鉢植えは、鉢土の表面が乾いたら、鉢底から流れ出すまでたっぷり水を与えます。冬は多少水やりの間隔が空いても大丈夫ですが、春〜秋は根が乾くと葉や蕾が傷んでしまうことがあるので、目につきやすいところに鉢を置いておいて、乾いていたら毎日でも水を与えましょう。
植えつけ後、落葉するまでは土が乾いたら水を与えますが、根が張ってしまえば基本的に水やりは不要です。
肥料を与えるタイミングは、鉢植えと地植えで異なります。ただし、適した肥料はいずれも緩効性肥料です。
緩効性肥料とは穏やかに効き目が持続する肥料のことで、急激な土壌の変化で植物が受けるダメージを抑えます。
なお、緩効性肥料には、石灰やリンなどを単独で使用するものもあれば、複数の成分が混合されているものもあります。
花が終わった5月ごろと、9月下旬に緩効性化成肥料(ゆっくり効く粒状肥料)か固形の油かすを、鉢の縁の際に置き肥します。
伸びた枝の先端の真下を深さ20cmほど耕し、緩効性化成か固形の発酵油かすを土に混ぜ込みます。
花が終わったらそれぞれの枝の一番つけ根寄りの芽の上で剪定します。夏〜秋にも枝が旺盛に伸びるので、落葉後に剪定してもよいでしょう。落葉期の剪定は、枝のつけ根近くにある、大きくふくらんだ花芽を残すように剪定します。初めて育てるときはどの芽が花芽かわからないかもしれませんね。そんな時は落葉期の剪定は諦め、春にどの芽から花が咲くのかをよく観察し、次の落葉期の剪定に活かしましょう。
実が付く品種であれば、秋になるとボケの実を収穫できます。表皮が黄色くなり熟してきたタイミングで収穫しましょう。
なお、ボケは生食には向きません。ジャムや果実種に加工して味わいましょう。
ボケは、挿し木やタネまき、根伏せで増やすことができます。それぞれの手順を紹介します。
挿し木は、9〜10月に行います。
翌年の春まで土が乾かないように管理すると、温かくなると芽吹いてきて、活着したことが確認できます。挿し木をした鉢の底から根が出てくるようであれば、根鉢をくずさない
ように一回り大きな鉢に植え替えて、株を大きくしていきましょう。
実がつく品種は開花後結実し、秋に実が熟します。熟した果実からタネを取ったら、果肉をよく洗い落とし、市販のタネまき用土か、小粒の赤玉土などにすぐにタネまきします。そのまま土が乾かないように管理していると、春に発芽します。
植えつけ、植え換えの際に太めの根を長さ5〜10cmほどに切り、これをすぐに植えつけます。3号(直径9cm)ほどのポリポットに小粒の赤玉土を入れ、根を深さ3cmくらいに埋めておきます。土が乾ききらないように管理していると、うまく行けば1か月ほどで新しい芽が出てきます。やがて冬になって落葉しますが、冬の間も土が乾いたら水を与えましょう。まだ小苗なので、乾いた寒風が吹き抜けるような場所に置くのは避け、霜が当たらない軒下などで管理しましょう。
ボケの代表的な品種について、花の色や形などを解説します。育てる品種を選ぶ際の参考にしてください。
白をベースに紅色が混じり、ボケのなかでは比較的大きな一重咲きの花を咲かせます。また越の輝から品種改良したものに、薄紅のなかに紅が混じる「輝の嶺」があります。
開花中に白から桃色に変わる珍しい品種です。八重咲きの花びらがふんわりと重なり、華やかな印象です。大きな花で見応えがあります。
大輪の一重咲きで、桃色がベースです。同じ株内に、白が混じるものと紅が混じるタイプの2種類の花が混じり、豪華に見えます。
赤やオレンジ色の花で、ボケのなかでも格別大きな花をつけます。花の中心部は白く、外側にいくほど濃くグラデーションになっています。
白をベースに細かく桃色が混じっています。寒咲タイプで、冬に咲く貴重な花です。また枝にトゲがないため、剪定が容易です。
多くの植物同様、ボケの花も病気にかかったり、害虫に悩まされたりする場合があります。気を付けたい病気や害虫について紹介します。
ボケの花は、アブラムシやカイガラムシなどがつきやすい樹木です。剪定して風通しをよくすると虫がつきにくくなるため、花の咲き終わりや秋頃は、すっきり株を整えましょう。それぞれ適用のある薬剤で駆除できますが、アブラムシは水やりの際の水流で洗い流してもよいでしょう。カイガラムシはブラシでこすり落とすことができます。
ナシなどのバラ科果樹にも発生する赤星病にかかることがあります。発生すると葉にオレンジ色の斑点ができます。近くにカイヅカイブキなどのビャクシンの仲間の樹木があるとそこから病気が発生することがあるので、ボケだけではなくそれらの樹木にも適用のある薬剤を散布しましょう。
また根頭がんしゅ病という、根にコブができる病気にかかることがあります。この病気が発生すると生育が悪くなり完治することはないので、抜いて処分するしかありません。春に植え替え、植えつけをするとかかりやすくなるので、これらの作業は秋に行うようにしましょう。
ボケの花に関し、日本に持ち込まれてから国内に広まった経緯や、花言葉について解説します。
ボケの花は中国が原産とされ、日本には平安以前に伝わったと言われています。古くから日本で楽しまれてきましたが、大正時代まではあまり品種改良は行われてきませんでした。
ボケの花には「先駆者」「平凡」「魅感的な恋」など複数の花言葉があります。いろいろな意味合いがありますが、多くの由来は不明なようです。
小ぶりでかわいらしい花をつけるボケの花は、多くの人に親しまれています。地植えが一般的ですが、日当たりを重視すると鉢植えでも栽培可能です。
さまざまな品種があるため、花や実の付きにこだわって選びましょう。
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