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ランの花は栽培が難しいからと諦めていた方におすすめなのが「紫蘭(シラン)」です。紫蘭はランの中でも入門種といわれるほど、丈夫で育てやすいのが特長。紫蘭は種類が豊富なので、初心者のみならず、コレクターの欲求も満たしてくれます。
今回は、紫蘭を栽培するのに適した環境や、お手入れの仕方など、育て方について詳しく紹介します。簡単に増やせるので、庭一杯に紫蘭を増やして楽しみませんか?
紫蘭(シラン)は、ラン科シラン属の多年草です。栽培が面倒と思われがちなランの中では丈夫で育てやすく、ラン栽培の入門品種ともいわれています。
紫蘭は日本や中国にも自生しているランのため、日本の環境で問題なく育ちます。気温が低くなると落葉しますが、春になると再び芽を出して花を咲かせます。寒さや暑さに強く丈夫なので、初心者にもおすすめです。
草丈は30~50cmで、5~6月に花を咲かせます。紫蘭という名前ですが、花は紫色の他に白やピンクのものもあります。
紫蘭は各地で新しい品種が作り出されており、花が白い「白花シラン」や、リップの先端が桃色の口紅をつけたような「口紅シラン」、葉の縁に斑がある「覆輪シラン」、側花弁がリップ化した「三蝶咲シラン」など、たくさんの種類が流通しています。
花言葉は「変わらぬ愛」「あなたを忘れない」です。素敵な花言葉なので、大切な人に贈りたいと思うかもしれませんが、切り花として販売されることはありません。そのため、紫蘭を贈る場合は、苗を購入しましょう。
紫蘭は苗からでも種からでも育てられます。しかし、苗から育てたほうが早く花を楽しめるので、初心者におすすめです。苗を選ぶ際は、葉がしっかりしているものを選びましょう。
種から育てた場合は、種まきから2~3年後に花が咲きます。じっくり愛情をかけて育てたい人におすすめです。
種から育てる場合は、シードポットから種を取り出してまくと良いでしょう。ただし、種は非常に細かいので、なくさないように注意します。
紫蘭は、鉢植えでも地植えでも育てられます。根の生長が早いので、鉢植えの場合は株より二回り大きい鉢に植え付けると良いでしょう。
植え付け時期は梅雨前が適期ですが、真夏と真冬以外ならいつでも可能です。梅雨前に植え付けることで、根張りが良くなります。
植え付け後は1週間程度、日陰で管理すると良いでしょう。
紫蘭は日当たりが良い場所を好むので、一年中明るい場所で育てましょう。夏の暑さにも強いので、少々葉焼けをしても問題ありません。
紫蘭は暑さに強く、寒さにもある程度耐性があります。そのため、よほどひどい凍結をしなければ、屋外でも冬越しが可能です。
ただし様子をみて、凍結しない場所で管理しましょう。移動できない場合は、マルチングなどをして霜対策をすると万全です。
紫蘭は乾燥に強いほうですが水を好むので、毎日たっぷりと水やりします。特に夏場の水切れには注意しましょう。
冬になり葉が落ちている間も、週に1回くらいは水やりします。ただし、水をあげすぎて凍結してしまうと枯れることがあるので注意しましょう。凍結の心配がない午前中に水やりすると、夜間の凍結を防げます。
地植えの場合は、基本的に水やりをしなくても大丈夫ですが、夏に晴天が続き、土がカラカラの時は水やりします。
紫蘭は水はけの良い土が好みです。市販の山野草用培養土で育てられますが、自分で配合する場合は、小粒の赤玉土、鹿沼土、軽石(またはパーライト)を同じ量ずつ混ぜた土を使用すると良いでしょう。
地植えの場合は、水はけが悪くなければ、どこでも育ちます。植え付ける場所に適度の穴を掘り、腐葉土を2~3割混ぜてから植え付けましょう。水はけが悪い場合には、高畝にするか、パーク堆肥やパーライトなどを漉き込むと水はけが改善します。
おすすめの土
植え付けや植え替えの際に、元肥として緩効性の化成肥料を与えます。その後は、1カ月に1回追肥を施しましょう。
生長期、特に開花前と開花後には2週間に1回、液体肥料も施すと効果的です。
おすすめの肥料
紫蘭は花が咲き終わると種を付けます。しかし、種をたくさん付けると株が弱ってしまい、翌年に影響が出るので、種が必要なければ花茎を取り除いておきましょう。
採種する場合でも、1株に1つ程度に抑えておいたほうが、株が弱るのを防げます。
紫蘭は根の生長が早いので、鉢植えの場合は少なくとも2年に1回は植え替えをします。植え替えは、春か秋に行うと良いでしょう。植え替えの際は、前より2回り程度大きい鉢にするか、株分けをして1株を小さくします。
地植えの場合も、植え替えをしないと株が弱ってくるため、2~3年に1回植え替えします。
紫蘭は株分けか種まきで増やせます。株が大きくなっているのであれば、株分けが簡単でおすすめです。
紫蘭の地下球は毎年分球しながら増えていくので、植え替え時期に掘り起こし、地下球を数個に分けて株分けします。芽が出ている地下球を株分けすれば、すぐに芽を出してくれるでしょう。芽が出ていない地下球でも、芽を出してくれる可能性が高いです。
種まきで増やす場合は、花が咲き終わるとできるシードポットを収穫しましょう。シードポットには非常に細かく粉のような種が入っており、晩秋から冬にかけて自然とはじける仕組みになっています。
種を採種して11月頃にまくと、夏ごろに芽を出し、2~3年後に花を咲かせます。分球より時間がかかりますが、一度にたくさん増やせるので、試してみても良いでしょう。
ただし、ラン科の植物は菌の力がないと発芽が難しいので、親株の近くにまくのがポイントです。
病気にはほとんどかかりませんが、たまに葉や茎に褐色の斑点ができる、灰色カビ病が発生することがあります。病気になった部分は回復しないので、切り落として薬剤で拡大を防ぎましょう。
紫蘭の芽や花にはナメクジが、つぼみや花にはアブラムシが付きます。
ナメクジは食害するので、屋外で育てる場合は注意して観察しましょう。湿った場所を好むので雑草などを取り除いて風通しを良くし、見つけ次第駆除します。
アブラムシは吸汁して紫蘭を弱らせるので、薬剤で駆除しましょう。
おすすめの殺虫剤
紫蘭はランの中でも入門種といわれるほど丈夫で育てやすいランです。花の種類が豊富なので、多くの種類をコレクションしてみても良いでしょう。
紫蘭は日当たりが良い場所を好むので、直射日光にあてるのが重要です。また、水が好きなので、水やりをこまめに行いましょう。根の生長が早いので、2年に1回の頻度で植え替えすると、株が小さくならずに済みます。
それ以外は気を付けることがほとんどなく、暑さや寒さにも強いので、初心者にもおすすめです。