料理研究家・リュウジの簡単やばうまレシピ「キノコ柚子胡椒バターパスタ」
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ズッキーニの人気が高まっており、自分で育ててみたいと思っている人もいるでしょう。自分で育てて収穫したズッキーニは食べられるため、楽しみ方も幅広いです。この記事では、ズッキーニの育て方について詳しく解説します。ズッキーニの特徴や押さえておきたいポイントにも触れるため、ぜひ参考にしてください。
そもそもズッキーニとはどのような植物なのでしょうか。ここでは、ズッキーニの特徴や種類について解説します。
ズッキーニは見た目がキュウリに似ていますが、実際はウリ科のペポカボチャの仲間です。「つるなしカボチャ」とも呼ばれています。ビタミンも豊富に含まれており、イタリアでは夏野菜の定番です。
育つと大きな葉がつくため、自宅で栽培する場合はなるべく広い場所を確保しましょう。ズッキーニは収穫できる期間が比較的長めになっています。
ズッキーニは種類が豊富です。一般的にはキュウリに似た細長い形をしているズッキーニがよく知られていますが、丸型のものもあります。なかにはUFOのような形をした珍しいズッキーニも存在します。
ズッキーニはカラーバリエーションも豊富です。緑色をはじめとし、黄緑色や黄色などさまざまな色があります。
ズッキーニは日当たりのいい明るい環境を好みます。また、風通しがいい場所を選んで栽培するのもポイントです。
ズッキーニを元気に育てるためには、中性に近い弱酸性の土に植えましょう。可能であれば、ウリ科のほかの野菜を連作していない土をおすすめします。
また、ズッキーニが育つ温度は10~23度程度であるため、気温も考慮しましょう。ズッキーニの栽培に適している時期については、以下で解説します。
ズッキーニを育てるうえでは時期も重要です。ここでは、植える時期と収穫する時期の目安について解説します。
ズッキーニは地植えが可能ですが、鉢やプランターでも育てられるため、ベランダでも栽培できます。いずれの場合もズッキーニを植え付ける時期の目安は4~6月頃です。ただし、この目安は関東地方を基準としているため、暑い地方や寒い地方で育てるのであれば植える時期を調整する必要があります。
ズッキーニの収穫時期は6~8月頃です。植え付けてから1カ月半~2カ月程度経過した頃が目安となります。
ほかの野菜よりも収穫できる期間が長いため、肥料をしっかり与えることが大切です。栄養が不足すると収穫量も減る可能性があります。適度によく育った実から収穫していき、実が大きくなりすぎないようにしましょう。
ズッキーニを育てるときはさまざまなポイントに気を付ける必要があります。ここでは、ズッキーニの育て方を解説します。
ズッキーニは中南米の砂漠で生まれた植物です。乾燥が苦手ですが、湿度が高すぎる環境も得意ではありません。そのため、ズッキーニを育てる際は適度に水はけのよい土を用意しましょう。
鉢やプランターで育てる場合は「赤玉土(小粒):腐葉土:バーミキュライト=7:2:1」の割合で混ぜるのがおすすめです。
12cmのポットを用意して土を入れます。1つのポットにズッキーニの種を1粒ずつ植え、約1cmの深さまで指で押し込みましょう。そのまま暖かい場所に置いて発芽させます。苗の本葉が4~5枚程度になったら鉢やプランターなどに植え付けてください。このときは、1m程度の間隔を空けて1株ごとに植えます。
ポットで育てている間は土が乾かないようにしっかり水やりします。苗を植え付けた後も、2週間程度は特にしっかり水やりをしましょう。土が乾かないよう、こまめに水を与えてください。2週間が経過した後は、土の表面が乾いたのを確認してから水やりします。夏は水分が蒸発しやすいため、水やりは朝夕の2回にわけましょう。
ズッキーニを育てるときは肥料を使いますが、与えるタイミングや量には注意が必要です。生育期に肥料を与えすぎると実がつきにくくなります。
肥料は植え付ける際に土に混ぜて与えましょう。緩効性化成肥料や堆肥などをおすすめします。また、植え付けてから15~30日が経過したタイミングと、収穫を開始したタイミングで1回ずつ追肥してください。
ズッキーニを育てるときは、支柱の立て方や受粉の方法についても知っておく必要があります。ここでは、それぞれについて解説します。
ズッキーニは背丈が高くなる植物です。大きくなってくると、葉や実の重みにより折れてしまう場合があります。強風にも弱く、茎が折れるとそこから病原菌が侵入する恐れもあります。トラブルを防ぐためにも、支柱を立てて支えましょう。
支柱は2本用意し、クロスするように斜めに立てかけます。茎を横向きに這わせて固定してください。
ズッキーニの実を大きく育てるには受粉が必要です。何もしなくても自然に受粉しますが、着実に育てるためには人工受粉をしましょう。
人工授粉は晴れた日がおすすめです。その日に咲いた雄しべと雌しべを受粉させます。雌花は早朝のわずかな時間しか咲かないため、時間に気を付けましょう。
まずは雄花を切って花びらをめくり、花粉を付けやすいように開きます。さらに、雄しべの花粉が雌花の雌しべにつくよう、優しくこすり付けます。
ズッキーニの実が20~25cm程度の長さになったら収穫します。清潔なナイフやハサミを用意し、ヘタごと切り取ってください。収穫が遅れると実が大きくなりすぎて固くなるため要注意です。ズッキーニの実の成長は早いため、程よい大きさになったらすぐに収穫する必要があります。
大きな実がついたままの状態が続くと株全体にも負担がかかります。弱る原因にもなることから、こまめに実の大きさをチェックして収穫しましょう。
ズッキーニを育てるなかでは、うまく栽培できないと悩む場面も出てくるかもしれません。たとえば、途中で実がつかなくなった場合、肥料不足になっている可能性があります。ズッキーニはたくさんの実をつけるため、肥料をしっかり与える必要があります。収穫時期になったら、2週間に1回のペースで追肥しましょう。
また、収穫する前に実が腐ってしまうケースもあります。この場合は受粉に失敗しているため、人工受粉を実施しましょう。
ズッキーニを育てるときは病気や害虫にも注意が必要です。特に気を付けたい病気や害虫について解説します。
うどんこ病とは、葉の表面にうどん粉のような白いカビが生える病気です。高温多湿の環境で発生しやすいため、風通しをよくすると対策できます。剪定により株同士の間隔をしっかり空けましょう。
万が一、栽培中のズッキーニがうどんこ病にかかった場合は、カビが生えた部分を切り取ってください。さらに薬剤をまいて病気が広がらないようにします。
アブラムシは、新芽や茎葉に寄生する害虫です。湿度が高いと発生しやすいため、風通しをよくして湿度が極端に高くならないようにしましょう。うどんこ病と同様、発生したときは薬剤を散布して早めに対処してください。薬剤を使用したくない場合は、ガムテープを使ってアブラムシを株から引き剥がす方法もあります。
ズッキーニは大きく育つ野菜ですが、ポイントを押さえれば自宅でも栽培可能です。追肥や人工受粉などにも丁寧に対応してください。たくさんの実を収穫できるため、自宅でおいしく食べられるようしっかり育てましょう。
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