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クロコスミアの育て方 栽培に適した環境やお手入れの時期などを紹介します

スタッフ

株式会社カインズ グリーン・ガーデン部【公式】

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ホームセンター・カインズのグリーン・ガーデン部が、お花・野菜・観葉植物・多肉植物・家庭菜園・庭造り・畑作りなどに関する専門知識や栽培方法、ノウハウなどを解説します。

夏になるとオレンジ色や赤色の花を咲かせるクロコスミア。槍状の葉が特徴で、6〜8月になると花が穂になって咲きます。草丈は約40〜150cmです。

クロコスミアは丈夫な植物なので、駐車場や路地などで半野生化していることが少なくありません。クロコスミアを栽培する上での注意点はいくつかありますが、ガーデニング初心者でも挑戦しやすい植物です。

ここでは、クロコスミアの栽培方法について詳しく解説していきます。栽培する上での注意点や増やし方についても紹介していくので、これからクロコスミアを育てる方はぜひ参考にしてみてください。

クロコスミアはどんな植物?

クロコスミアはどんな植物?

クロコスミアは、アフリカ原産のアヤメ科クロコスミア属の多年草です。原産地は中央アフリカから南アフリカで、日本へは明治時代中期に渡来しました。「モントブレチア」や「ヒメヒオウギズイセン」などの名前でも知られています。

クロコスミアは性質が強く、よく増えるため初心者でも育てやすい植物です。一度植えてしまえば、ほとんど手がかからない点が人気を集めています。

クロコスミアは球根植物です。地下にある球根が地下茎を伸ばし、その先端に球根が毎年1個ずつ増えていきます。冬になると地上部を枯らして休眠しますが、地中の凍結には注意が必要です。

クロコスミアの栽培のはじめ方

クロコスミア

「苗」「球根」「種まき」から育てる

クロコスミアは、苗、球根、種まきから育てます。クロコスミアは球根植物ですが、球根はあまり出回っていないため、新規で育てる場合は苗を購入するのがおすすめです。ホームセンターや園芸店ではポット苗で販売されていることが多いため、ぜひチェックしてみてください。

クロコスミアはほとんど種ができません。開花後に果実はできるものの、ほとんどが結実しないままです。運良く結実した場合、果実の中に5mmほどの種ができます。

種が風に乗って飛んで、庭や駐車場などで半野生化して群生するケースもあります。ただし、種から育てると開花から3年ほどかかるため、気長に待つ必要があるでしょう。

「鉢植え」と「地植え」のどちらでも育てられる

クロコスミアは鉢植えと地植えのどちらでも育てられます。地植えで育てた場合、数年かけて大株に育てると迫力満点です。

クロコスミアは大きめの鉢やプランターでもよく育ち、地植えとはまた違った魅力を楽しめます。ただし2〜3年に一度の植え替えが必要です。

地植えで育てれば一度植えれば数年間は植えっぱなしで問題ありません。仕事や育児で忙しくお手入れができない場合は、地植えで育てるのがおすすめです。

クロコスミアを育てる環境

クロコスミア

好む日当たり・温度・風通し

クロコスミアは日当たりの良い場所を好みますが、半日陰でも十分に育ちます。日が当たらない暗い場所では育ちにくいので注意しましょう。1日3時間ほど日が当たるか、木漏れ日が差し込む木影なら問題ありません。

温度や風通しに関して特に注意点はありません。耐寒性はそれほど強くはないものの、地中で球根が凍らなければ冬越しは可能です。

冬越しの方法

冬でも土が凍らない地域であれば対策なしでも冬越しが可能です。秋になったら枯れた茎葉を切り取っておきます。

凍結の恐れがある場合、鉢植えは凍らない場所に避難させます。地植えの場合は腐葉土や敷き藁で霜よけをしてください。

秋になったら球根を掘り上げる方法もあります。秋になったら球根を掘り上げ、乾燥させたら春まで凍らない場所で保管しておきます。

水やりの方法・頻度

地植えの場合は原則として水やりは不要です。長い間雨が降らず土壌が極端に乾燥している場合は、水やりを検討しても良いでしょう。

鉢植えの場合は用土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えます。10月下旬頃に葉が枯れ始めたら、徐々に水やりの頻度を減らしていきましょう。休眠期の水やりは休み、3月頃になったら少しずつ水やりを再開します。

クロコスミアの土と肥料

クロコスミア

育てるのに適した土

地植えの場合、水はけの良い土であればどこでも育ちます。

鉢植えの場合は、ホームセンターや園芸店で購入できる一般植物用の培養土を使うのが手軽です。自分で土を作る場合は、赤玉土と腐葉土を7対3で混ぜたものを使いましょう。

おすすめの土

与える肥料の種類・頻度

肥料はほとんど必要ありません。地植えと鉢植えどちらの場合も、春と花が咲いた後に緩効性肥料を少なめに与えるだけで良いでしょう。

クロコスミアは肥料を吸収する力が強いため、少量の肥料でよく育ちます。多肥にすると草丈が大きくなりすぎて、葉が茂ることで花付きが悪くなる可能性があります。肥料は少ないくらいで十分です。

おすすめの肥料

クロコスミアの手入れ

クロコスミア

切り取りや間引き

クロコスミアはほとんど手がかからず、枯れた茎葉を切り取るくらいでOKです。

クロコスミアは繁殖力が旺盛なので、必要に応じて間引きや株分けをすると良いでしょう。

植え付けや植え替えの方法・時期

クロコスミアの植え付けは3〜4月頃に行います。地植えの場合は、深さは球根の高さの3倍ほど、間隔は20〜30cm開けるのがポイントです。毎年球根が増えていくので、間隔は十分に取りましょう。

鉢植えの場合は、7号鉢に10球程度を目安に植え付けます。深さは根が張るスペースも考慮して3cm程度がおすすめです。

地植えの場合、数年間は植えっぱなしで問題ありません。株が混み合ってきたら植え替えを検討しましょう。鉢植えの場合は2〜3年に一度、分球をして他の場所に植え替えます。植え替えの適期は3〜4月です。

クロコスミアの増やし方

クロコスミアの増やし方は、分球と種まきの2つです。球根が分かれて増えることを「分球」といいます。クロコスミアは植えておけば勝手に球根が増えるため、必要に応じて増えた球根を植え付けます。

クロコスミアは結実しにくいものの、もし種ができたら採取しておくと良いでしょう。春か秋に種まきをすれば増やせます。ただし、種まきから開花までは約3年かかってしまいます。

クロコスミアの病害虫

クロコスミアは非常に丈夫な植物で、害虫や病気の心配もほとんどありません。

強いてあげるとすれば、ハダニがつくことがあります。気温が高く乾燥しやすい季節に発生しやすいので、春~夏にかけて葉水で予防してあげるとよいでしょう。

まとめ

クロコスミアは非常に丈夫な植物なので、ガーデニング初心者でも育てやすいでしょう。ただし、栽培する上での注意点はいくつかあり、特に気を付けてほしいのは冬に土が凍ると球根が枯死してしまう点です。

鉢植えの場合は凍らない場所に移動させ、地植えの場合は敷き藁などで霜よけをします。寒冷地にお住まいで霜よけが面倒な場合は、他の植物を選んだほうが良いかもしれません。

この記事を参考に、自宅クロコスミアでの栽培を始めてみてください。

※売り切れや取り扱い終了の場合はご容赦ください。
※店舗により取り扱いが異なる場合がございます。
※一部商品は、店舗により価格が異なる場合があります。

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