八百屋歴10年のプロが指南。新鮮でおいしい産直野菜を選ぶコツ
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ブルーベリーは虫がつきにくく、家庭菜園でも人気のある果樹です。樹高もそんなに高くならないので育てやすいことが特徴です。本記事ではブルーベリーの栽培を考えている方向けに、特徴や栽培方法についてくわしく解説します。年間の栽培作業も紹介するので、ぜひ参考にしてください。
ブルーベリーは虫がつきにくく、家庭菜園でも人気のある果樹です。樹高もそんなに高くならないので育てやすいことが特徴です。本記事ではブルーベリーの栽培を考えている方向けに、特徴や栽培方法についてくわしく解説します。年間の栽培作業も紹介するので、ぜひ参考にしてください。
ブルーベリーの原産地は北アメリカで、収穫時期は大体6~9月になります。樹高1.5m以下の落葉低木果樹で、200~300種類あります。果実以外に花もつくので、1年を通じて紅葉も楽しめる果樹です。
ブルーベリーは虫がつきにくいため、非常に育てやすいといえます。国内での栽培種は、ハイブッシュ系とラビットアイ系に分類されます。次はハイブッシュ系とラビットアイ系についてくわしく説明していきます。
日本に流通しているブルーベリーの品種は100種類以上です。おもにハイブッシュ系・ラビットアイ系、日本では生育が難しいローブッシュ系の3種に分類されます。
ハイブッシュ系のブルーベリーは甘みと酸味が絶妙の種類です。さらにノーザンハイブッシュとサザンハイブッシュに分類されます。以下ではノーザンハイブッシュとサザンハイブッシュについてくわしく説明します。
ノーザンハイブッシュ系は北関東より北部の、涼しい地域で育つ系統のブリーベリーです。そのため、蒸し暑さには弱いという特徴があります。粒の大きい「チャンドラ」や風味のよい「ブレーレイ」といった品種があります。
サザンハイブッシュ系は蒸し暑い気候でも育てられるブルーベリーです。乾燥や寒さには弱いですが、暑さには比較的強いという特徴があります。収穫量の安定している「ミスティー」や「サンシャインブルー」などの品種があります。
ラビットアイとはウサギの目のように美しい果実から名付けられました。成長が速く樹勢も強いですが、耐寒性には弱いという特徴があります。そのため、東北のような寒冷の気候以外の栽培には不向きといえるでしょう。
ローブッシュは野生種のブルーベリーで、北アメリカからカナダが生産地です。日本の気候には向いていない品種で、暑さや湿気に弱く、育てる際に工夫も必要になります。
ブルーベリーを育てるにはどのような環境が適しているのでしょうか。ここからはブルーベリーの栽培環境について解説します。
ブルーベリーは落葉樹です。その中でも比較的、落葉の時期も遅いです。また暖地では防寒対策は不要で、寒冷地の場合は鉢を地面に埋め込んで冬を超します。
ブルーベリーは基本的に屋外で育てます。日光を好むため、鉢植え・庭植えの場合ともに、日当たりのよい場所を選んで置くようにしましょう。
ブルーベリー栽培の用土には、水はけのよい酸性の土壌が向いています。植えつけ時にはピートモスで根を包んでください。次の見出しでくわしく解説します。
ブルーベリーを育てる際は、鉢植え・庭植えそれぞれで必要な準備があります。以下でくわしく解説します。
まずは育てたい大きさに応じたプランターのサイズ選びからです。プランターの大きさは植物の生育を決めますので、大きく育てたいか、小さく育てたいか、用途に合わせて選びましょう。プランターの土づくりには市販の培養土を使用します。ブルーベリー用に調整されているのでそのまま使用できます。
庭植えで育てる場合は、まず日当たりのよい場所を用意します。ブルーベリーは日光を好みます。植えつけ前にピートモスなどでpHの調整を行い、土を酸性にしてから植えるようにしてください。
ここからはいよいよ、ブルーベリーの育て方についてです。手順にしたがって、ブルーベリーの栽培を行いましょう。
まず、ブルーベリーを育てるには植えつけを行います。適期は11~3月、寒い地域では2~3月、暖かい地域では11~12月ごろです。
プランター植えつけを行う手順は以下のとおりです。
しっかりと準備して植えつけを行い、水やりを欠かさないようにしましょう。
庭植えは、40~50cmの深さと直径の穴を掘り、苗木を軽くほぐして植えつけます。
具体的な手順は以下のとおりです。
プランター植えつけの場合と同様、植えつけを行ったあとはしっかり水やりを行いましょう。
ブルーベリーの剪定は冬に行います。具体的には花芽の位置を確認しながら、花芽を切り落とさないように注意しながら行います。その際に新梢はすべて切り落とさず、適度に残すことがポイントです。
摘心は収穫量を増加させるために、摘花は果実がよくつくようするため行います。時期は5月~6月ごろに行い、7月以降になると効果がなくなるので注意します。枝が株の外側に伸びていくように、切り落としていきます。
もしブルーベリーの実付きが悪ければ人工授粉を行いましょう。結実に必要な方法で人工的に雄しべに収穫する品種の花粉を付けて行います。相性の悪い品種同士もありますので、同じ品種を選ぶことがポイントです
ブルーベリーの収穫時期は品種によって異なります。ハイブリッシュ系で6月~7月、ラビットアイ系は7月~8月が適期です。全体的に果実が青紫色になると収穫の目安です。果実を掴み、まっすぐに引き抜いて収穫を行います。
ブルーベリーを増やすためにはどのような方法をとればよいのでしょうか。ここからはブルーベリーの増やし方について解説します。
挿し木は暖かい地域で3~4月、寒い地域で4~5月が適期です。挿し木の方法はピートモスをよく給水して湿らせてから葉芽が目立たない5cm程度の感覚で挿します。
接ぎ木の適期は3月ごろです。秋に行う場合は9~10月に行うとよいでしょう。目的として株全体に水をあげるための、いわばポンプのような役割があります。
ブルーベリーを育てる際の作業適期を紹介します。分かりやすく年間カレンダーにまとめると、以下の表のとおりです。
時期によってそれぞれ必要な作業があるため、スケジュールにあわせて進められるようチェックしておきましょう。
ブルーベリーを上手に育てるにはいくつかのコツがあります。以下では、ブルーベリー栽培のポイントについて解説します。
ブルーベリーは別品種を一緒に植えることで、果実を収穫しやすくなるというメリットがあります。
その際はハイブッシュ系の品種同士、ラビットアイ系の品種同士を組み合わせることがポイントです。注意点としてひとつの鉢に2本以上同時に植えると根つまりを起こす場合があるので気をつけてください。
水やりはプランター栽培、庭での栽培の両方とも植えつけのあとにたっぷりと行います。支柱を立てて水やりをすると効果的です。
プランター栽培、庭での栽培の両方とも元肥は2月中旬~3月中旬ごろ、初夏に追肥を行い9月にお礼肥を行います。用いる肥料のタイプは元肥には有機質肥料を、追肥やお礼肥に仮成肥料を使用します。
植え替えは2~3年に1回程度の割合で行います。適期は11月ごろ、あるいは暖かくなり始めた3月ごろが最適です。根鉢の周辺に用土を入れ、根気よく植えつけましょう。
基本的にブルーベリーは栽培するうえで病害虫の少ない果樹です。しかし全く発生しないというわけではありません。そのため病害虫の発生の予防や、発生した場合には早めの対処が必要です。
ブルーベリーに発生するおもな病害虫を紹介します。
ブルーベリーはまれに灰色かび病になるケースがあります。灰色かび病になってしまうと、発生した部分を切り取り対処しましょう。剪定して風通しや日当たりをよくすることも効果的です。
ブルーベリーにはアブラムシやカイガラムシ、ミノムシによる葉の食害があります。またコガネムシの幼虫による根の食害も起こる可能性もあるので、見つけ次第取り払ってください。
ブルーベリーは無農薬でも栽培可能な果樹です。そのため雑草刈りや適度な剪定、など適切に管理することで病害虫による被害を最小限に抑えられ、健康的に育ちます。
ブルーベリーの果実が熟してくると野鳥による果実の食害が起こりやすいので気をつけましょう。対策としては、ネットなどで防除する方法があります。
ブルーベリーは虫がつきにくく育てやすいため、家庭菜園でも人気のある果樹です。甘みと酸味があり美味しく食べられるため、楽しみ方の幅が広いのも特徴です。プランター栽培もしくは庭での栽培、どちらも栽培方法は大きく変わらないため、じっくりと育てていきましょう。
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