埼玉県平野部なぜ暑い? 熊谷地方気象台と熊谷市長に聞いてみた
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マミラリアは、個性的な姿と、ふわふわのトゲが特徴的なサボテン科の植物です。「羽毛のようなトゲ」と表現されるほど美しいトゲを持つ種類もあります。
日本のような高温多湿の環境が苦手で、「夏型」と「冬型」によって育て方が違うため、育て方を間違えて枯れてしまったということも珍しくありません。
この記事では、マミラリアを綺麗に育てるポイントを詳しく紹介しますので、参考にしてみてください。
主にメキシコに自生するサボテン科の植物です。2000種以上あるサボテン科の中で、約400種類がマミラリア属に分類されています。
代表的な品種には「白星」「白鳥」「ボカサナ」「ピコ」「月影丸」など、個性豊かな種類が並びます。
花の色やトゲの形、株の大きさのバリエーションが豊富で、さまざまな種類を育てて楽しめるのもマミラリア栽培の魅力です。
園芸店や100円ショップでも手に入りますが、上手に育てるには少しコツがいる植物といえるでしょう。
マミラリアの苗は、園芸店や100円ショップ、インターネット販売などで購入できます。とても多くの種類があり、選ぶ楽しみがあります。
苗を選ぶ際は、株がグラついていたり、病害虫の被害にあっているものは避け、太く締まった株を購入しましょう。
花が咲いたあとには種がとれるので、栽培に慣れてきたら、種まきから挑戦してみてもいいかもしれません。
マミラリアは、雨が当たらない場所で育てる必要があるので、鉢植えで栽培します。
鉢は、株よりひと回りだけ大きいものを使用します。大きすぎる鉢を使うと、土の中が加湿気味になり根腐れの原因になります。湿度管理のために、底に穴の空いている鉢を使いましょう。
マミラリアはサボテン科の中でも日光が大好きな種類です。1年を通して雨が当たらず、風通しがよく、日が当たる場所で管理しましょう。気温20℃〜35℃でよく成長します。
一方、冬は休眠期に入るので、室内のよく日が当たる場所に移動してください。0℃を下回らない地域であれば、屋外に出したままで大丈夫です。
よく日が当たるところでは、こんもりと締まった株になり、白くて綺麗なトゲを見ることができます。
また、「夏型」の品種は、真夏の直射日光のもとでも元気に育ってくれますが、「冬型」の品種は、真夏の暑さには耐えられません。夏のあいだは半日陰に移動してあげましょう。
マミラリアの水やりは、季節によって方法が違います。成長期である春と秋は、土が完全に乾いたら鉢底から流れ出るくらい、たっぷり水やりをします。目安は2週間に1度です。
夏は暑さで成長が遅くなるため、水やりの頻度を少なくします。目安は土が乾いてから2〜3日後で、成長期よりも水の量を減らしてください。
冬は休眠期に入るため、水やりはほとんど必要ありません。土の乾燥が気になる場合は、1ヶ月に1度、土が湿る程度に水やりをするか、霧吹きで土を湿らせましょう。
また、水やりは必ず土が完全に乾いてから行ってください。土が乾く前に水やりをすると「徒長」の原因になります。表面は乾いていても土の中は湿っていることがあります。割り箸を挿して、土の中が濡れていないか確かめてみましょう。
マミラリアは、どの品種も水はけのよい土で育てる必要があります。ただ、ある程度の保水性も必要なため、市販の「サボテン専用の土」がおすすめです。
サボテン専用の土は、赤玉土や肥料がバランスよく配合されていて、マミラリアを初めて育てる人にも使いやすい用土です。
赤玉土や川砂、腐葉土などを使って自分で配合する方法もあります。水はけをよくするために粒の大きさを揃え、倒れにくくするために小さめの粒を使うのがポイントです。
マミラリアは肥料がなくても育てられますが、春と秋の成長期に液体肥料を与えると、より元気な株に育てられます。2週間に1度を目安に、薄めた液体肥料を与えましょう。
また、植え替えのタイミングで、緩効性肥料を土に混ぜ込んでもよいです。
マミラリアは、水の与えすぎや日照不足が原因で「徒長」することがあります。徒長するとトゲとトゲのあいだに隙間ができ、間延びした弱々しい株になります。
徒長した株は元には戻せないので、「胴切り」という方法で剪定しましょう。
マミラリアは「胴切り」で増やすことができます。胴切りは、株を半分にカットし上下で株分けする方法で、徒長した株を仕立て直したい時にも有効です。
【マミラリアの胴切りの手順】
切り取った株は、根付くまで風通しのよい半日陰で管理しましょう。また、雑菌を入れないために清潔な刃物を使用し、よく乾燥させるのがポイントです。
マミラリアの植え替えは、成長期である3〜4月頃に行います。成長期以外に行うと、新しい根が伸びにくいので注意してください。
株が小さいうちは、1年に1度植え替えを行います。大きく育った株は成長速度が遅くなるため、2〜3年に1度で大丈夫です。
【マミラリアの植え替えの手順】
なお、マミラリアは上から触るとトゲが折れやすいため、下から優しく触るようにしましょう。
マミラリアは「軟腐病」にかかる場合があります。軟腐病は、根が急に柔らかくなり腐敗する病気で、主な原因は細菌です。
梅雨時期に多く発生し、病気にかかった株は治療が難しく、株を抜き取り処分するしかありません。水はけのよい土を使うことで予防できるので、植え替えを行う際は、必ず水はけのよい土を使うようにしましょう。
マミラリアは「根ジラミ」の被害にあいやすいです。根ジラミは、根に白い粉を付着させ養分を吸う害虫で、マミラリアの成長をいちじるしく阻害します。
根に付着するため、植え替えの際に見つかることが多いでしょう。感染力がとても強いので、見つけたら近くの鉢にも広がっていないかを確認しましょう。
感染した根はすべて取り除き、根をよく洗ってから新しい土に植え替えます。鉢もよく洗い消毒してから使ってください。植え付け時や植え替え時に、殺虫剤を混ぜ込んでおくと予防できます。
マミラリアには400種類もの品種があり、色・形・大きさがそれぞれ違います。「夏型」と「冬型」によって育て方も違うため、育てるには少しコツが必要です。
ここで紹介した育て方を参考に、ぜひマミラリアの栽培にチャレンジしてみてください。