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目次/ INDEX
コナジラミは繁殖力が強く、一度発生し始めると大量に増えてしまうので、駆除するのが困難です。コナジラミは薬剤に対する抵抗力がつきやすいので、発生初期に農薬や殺虫剤の散布などで駆除することがポイント。
そこで今回はコナジラミが発生した場合に駆除する方法や、殺虫剤や農薬などを使わずともコナジラミが寄ってくるのを回避できるケースもありますので、丁寧に解説します。
コナジラミは野菜・草花・果樹・観葉植物・庭木など、たくさんの植物の葉、花などに発生します。成虫は白く細長い羽を持ち、体が黄色で2mm程度の小さな虫です。
卵や幼虫は細長い円形でとても小さく、幼虫は成長すると葉の裏でさなぎになります。コナジラミは適温であれば繰り返し発生し、約28日間で卵→幼虫→さなぎ→成虫へと変化していきます。
農作物に被害を及ぼすコナジラミの種類としては主に次の2種が挙げられます。
オンシツコナジラミ
タバココナジラミ
タバココナジラミのうち、バイオタイプQ(外見での区別はできない)と呼ばれる種類は多くの農薬に耐性があり、駆除が難しくなってきています。新しい農薬の開発を待つだけでなく、農薬に頼らない対策をとることも大切です。
コナジラミは4月〜10月ごろに発生します。気温が高く乾燥した環境に強いので、夏から多発するようになります。環境が適してくると成長の周期が早くなるので、みるみるうちにコナジラミの数は増えます。
雨が当たらないベランダなども、乾燥して発生しやすい環境になりがちなため、注意しましょう。
コナジラミは一度駆除しても、成虫が次々と他の畑から飛んでくるので、完全に駆除するのが難しい害虫です。
コナジラミは草花、野菜などに寄生し、植物に触れると無数に飛び交います。他の虫に比べると幼虫の移動が少なく、幼虫が養分を吸いやすいよう、成虫は柔らかな新葉の葉裏に産卵します。
したがって、新葉には成虫と卵、次葉には幼虫、次々葉にはさなぎが寄生しやすいです。
また、栽培している場所の周辺に雑草が生えているのも、コナジラミの卵が発生する原因になります。
コナジラミの被害としては、直接的なものと間接的なものとに分けられます。
直接的な被害とはコナジラミは幼虫も成虫も葉の裏側から汁を吸い、幼虫などに栄養分を吸われた葉は葉緑素が抜けて白いカスリ状になります。生育が悪くなるので、草花や野菜は枯れてしまうこともあります。
さらにコナジラミのおしっこを甘露といいます。幼虫から成虫まで、この甘露を排泄するので、葉はベトベトになります。
間接的な被害では、甘露がついた部分にすす病が発生し、葉や果実が黒く汚れます。また、コナジラミはさまざまなウイルスを運んでくるので、ウイルス感染した他の植物の汁を吸ったコナジラミが媒介となってウイルス病を伝染させる原因にもなります。
葉が汚れたことで光合成が阻害されたり、コナジラミの排泄物に甘みがあるため、アリが集まってくるという間接的な被害もあります。
コナジラミは非常に小さな虫で、蛾のような見た目をしています。1カ所に集中することなくまんべんなく葉の裏に小さい虫がついている、ベトベトするものがついているという場合、コナジラミの発生が疑われます。
コナジラミの数がまだ少ないよであれば、殺虫剤や農薬などを使わなくとも、お家にあるもので駆除することも可能です。
晴れた日に牛乳と水を1:1で混ぜたものを霧吹きなどで撒きます。こうすることで、コナジラミは呼吸ができなくなり窒息します。
また、散布した後の液剤は、悪臭や病気の原因を作るため、放置しないようにしましょう。散布した後は、水で液剤をよく洗い流すようにします。
家庭菜園など小規模な植物を栽培するレベルであれば、上記の方法はコナジラミの駆除におすすめです。
コナジラミは黄色に集まる性質があるので、黄色い粘着板を使って駆除することもできます。
「殺虫剤や農薬は避けたい」という方は、粘着板など物理的な方法を使ってコナジラミを駆除するのもよいでしょう。
シルバーのマルチシートを敷いて、コナジラミをなるべく近づけないようにする方法もあります。
コナジラミは太陽の光を嫌う習性があるため、シルバーシートの光の反射でコナジラミの卵や幼虫といった繁殖活動が抑えられる効果が期待できます。
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殺虫剤で成虫と幼虫は駆除できますが、さなぎと卵には効果がない場合があります。一度殺虫剤を撒いただけではなかなか駆除しきれません。
殺虫剤においては、繰り返し撒くことで駆除する効果が高まります。
効果が持続する「浸透移行性剤」の農薬によって、手軽に長期的な駆除ができます。
農薬には「農林水産省登録第○号」という番号、そして「殺虫剤」という用途がラベルに記載されています。
薬剤や農薬を使うときは、その薬剤の使用条件が合っているかどうかをラベルなどで必ず事前に確認しましょう。
コナジラミの駆除に使用できる農薬としては「ベニカJスプレー」や「ベニカXファインスプレー」、「オルトラン粒剤」などがあります。
薬剤抵抗性を持たせないため、農薬を使う場合には複数の種類をローテーションして使うと良いでしょう。
葉の裏に潜んでいることも多いので、葉の裏にもかかるようにたっぷりと散布してください。
しかし、バタココナジラミのうちのバイオQと呼ばれる種類は多くの農薬に耐性があり、効果が得られないこともあります。
「コルト顆粒水和剤」や「ベストガード粒剤」などがバイオタイプQにも有効的とされていますが、ミツバチに対して影響があるため、受粉促進でミツバチを放し飼いしている場合や、周囲で養蜂が行われている場合などには使用を控えてください。
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コナジラミの駆除には薬剤を使用するほかにコナジラミの「天敵」をうまく活用して駆除する方法もあります。
クロヒョウタンカスミカメやタバコカスミカメなどは害虫類を捕食する土着天敵として使われています。他にもオンシツツヤコバチやスワルスキーカブリダニなどもコナジラミ類の天敵資材として使用されています。
このような天敵資材は農薬のような抵抗性を持たれる心配はありませんが、効果を得るためには適切に使用することが重要で、自宅での使用は難しいでしょう。
鉢植えを購入する際はコナジラミが付いていないか、あらかじめチェックをしましょう。また、水をあげるときには葉の裏にも水をかけ、乾燥しすぎないように管理します。
背の低い植物の場合は、目の細かい防虫ネットをトンネルがけし、飛んでくる成虫を防ぎましょう。
さらに、前述のシルバーマルチシートを使ったり、黄色い粘着版などを設置することも有効な予防策となります。
Q.コナジラミを退治するのに適している時間帯は?
A.コナジラミは夜になると、植物の成長点(葉の先端)近くの葉裏に集まって動かなくなります。比較的、夜間の方が退治しやすい時間帯です。
Q.コナジラミに種類はありますか?
A.オンシツコナジラミ・シルバーリーフコナジラミ・ツツジコナジラミ・タバココナジラミなどがよく見られ、他にもまだ多くの種類があります。
Q.コナジラミが発生しやすい植物は?
A.トマト・ナス・ニガウリ・スイカ・メロン・フキなどに多く見られますが、他にもさまざまな植物に発生します。
コナジラミは葉の裏から汁を吸って植物の生育を止め、すす病をはじめさまざまな病気をもたらす害虫です。
一度コナジラミが発生してしまうと、幼虫がたくさんついてしまい、葉が白くなったり植物の色づきが悪くなったりしてしまいます。
コナジラミは早めの発見が肝です。殺虫剤や農薬などで駆除して、発生をなるべく抑えましょう。