窓やサッシの結露・カビ対策に! 窓を知りつくすプロ「YKK AP」がコツを伝授
リンクをコピーしました
目次/ INDEX
今年も花粉症の季節がやってきました。厚生労働省の調査によると、患者はどんどん増え、いまや日本人の約2割は、スギ花粉症に悩まされているといいます。
ちゃんとマスクをつけていても、ムズムズ、かゆかゆ……。
そんなときは「漢方」の視点から、アレルギー対策をしてみてはいかがでしょうか? 食事や睡眠などの生活習慣を整えて、花粉に負けないすこやかな身体をつくるのです。
具体的な考え方と方法を、漢方コンサルタントの櫻井大典(さくらい・だいすけ)先生にうかがいました。
櫻井大典(さくらい・だいすけ)
国際中医相談員、日本中医薬研究会会員。年間5000件以上の相談をこなす漢方専門家。著書に『ミドリ薬品漢方堂のまいにち漢方食材帖』『気楽に、気うつ消し』など。
――まずは、そもそも花粉症がどういう病気なのか教えてください。
――「過剰」とは、どういう状態ですか?
櫻井大典
たとえば、鼻の中に花粉が10粒入ってきたとします。本来なら10粒を排出するだけの鼻水やくしゃみが出ればいいのに、100粒やっつけるほど強い鼻炎が起きてしまう。敵の量に合わせた適切な指示が出せなくなっているんですね。
――どうしてそんなことが起きるのでしょうか?
櫻井大典
昔よりもスギや排気ガスなどが増えたことで鼻粘膜が弱っているとか、暮らしが清潔になりすぎたために逆に身体が過敏になったとか、さまざまな説があります。でも、はっきりとは解明されていません。
ーー「体内に溜まった花粉が、一定の水準を超えると発症する」という説もありますよね。
櫻井大典
その「一定の水準」には個人差があります。生まれて数年の小さなお子さんでも、花粉症になる場合がありますからね。だから花粉に接した量だけでなく、遺伝や体質、生活習慣などの要因も大きいと思います。
櫻井大典
では、最初に西洋医学の考え方からご説明しましょう。
「花粉症」はスギやヒノキ、ブタクサなどの花粉に対して、アレルギー反応が起こる疾患です。身体に入ってきた花粉を、鼻水やくしゃみで外に出そうとすること自体は、自然な反応。でも、花粉症はその防衛反応が過剰に起きているんです。