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庭や花壇など、土があればどこにでも生える雑草。景観を損ねたり、芝生や花の成長を阻害したりと、とても厄介な植物です。素敵なお庭を作るために雑草対策は欠かせませんが、どうすればよいのか迷う人も多いでしょう。
この記事では、さまざまな雑草対策を紹介します。自力でできる簡単な方法からおしゃれな方法、長期間効果が持続する方法まで幅広くまとめましたので、ぜひ参考にしてください。
手軽にできる雑草対策は、手で抜く・刈り取ることです。雑草が広がらないよう定期的に行いましょう。
この方法のメリットは、お金があまりかからないことです。デメリットとしては、手間と時間がかかります。特に大量に生えた雑草を手作業で抜いていくのは大変です。
大量の雑草を処理するときは、草刈機を併用すると作業が楽になります。最近では、軽量のものや充電タイプの草刈機も販売されていて、手軽に使えます。草刈機では根までは取り除けないので、除草剤との併用がおすすめです。
確実で高い効果が期待できるのが、除草剤をまくことです。除草剤には「液体タイプ」と「粒剤タイプ」の2種類があり、使うタイミングが異なります。今生えている雑草の駆除には「液体タイプ」、これから生えてくる雑草の予防には「粒剤タイプ」と覚えましょう。
液体タイプは、効果が早く短い除草剤です。雑草にかけると数日で枯れ始め、1〜2週間ほどでほとんどが枯れます。既に生えている雑草への効果は大きいですが、地中の根や種への効果は期待できません。
粒剤タイプは効果が遅く長い除草剤です。薬剤がゆっくりと土にしみこみ、根や種に作用します。雑草が生える前の3月頃にまくとよいでしょう。9月にもまくと、より雑草が生えにくくなります。
この方法のメリットは、手軽に高い効果が得られることです。コストもそれほどかかりませんし、数多くの除草剤があるのでお庭に合ったものを使えます。デメリットは周囲の植物に影響があることです。一歩間違えると、雑草以外も枯れてしまうおそれがあります。
雑草を生やしたくない場所に防草シートを敷き詰めましょう。日光を防ぎ、雑草を生えにくくしてくれます。さまざまな種類がありますが、水はけがよく耐久性の高い不織布製のシートがおすすめです。
防草シートを敷くときは下準備が必要です。敷きたい場所に生えている雑草は取り除き、地面を平らにしましょう。雑草の少ない冬〜早春にかけて作業すると比較的楽に設置できますよ。
防草シートのメリットは、高い効果が長く続くことです。加えて、じゃりやレンガ、人工芝と組み合わせればさらに高い効果が期待できます。デメリットは、正しく設置しないと効果が半減してしまうことです。設置に失敗して隙間ができると、そこから雑草が生えてしまいます。
おしゃれに雑草対策するなら、グランドカバーの導入がおすすめです。花壇や庭にあらかじめ植物を植えておき、雑草を生えにくくさせます。
代表的なグランドカバーは芝生です。他にも、香りのよいタイムや、小さな花が咲くクラピア、芝桜など、グランドカバーにおすすめの植物は多々あります。お庭の雰囲気に合わせて、好みのものを取り入れましょう。
グラウンドカバーのメリットは、おしゃれで見た目がいいことです。植物なので定期的な手入れが必要になりますが、常緑の植物を選ぶことで、比較的お世話が楽になります。
人工芝を敷くのもよい方法です。お手入れの手間もなく一年中緑を楽しめます。敷く前に雑草や石を取り除き、さらに防草シートも併用すればより高い効果が期待できますよ。
人工芝のメリットは、お手入れの手間が少ないことです。さらに、日かげや土のない場所など、使用する場所を選びません。デメリットとしては、それなりに初期費用がかかります。加えて、経年劣化するため10年に1度は交換が必要です。
雑草が生えやすい場所にじゃりを敷き詰めるのも効果的です。種類も多く、白やベージュ、ピンクなどお庭の雰囲気に合わせて選べます。じゃりのみでは雑草を完全には防げませんが、防草シートを一緒に使えばほとんど生えなくなります。
この方法のメリットは、1度設置すれば効果が長く続くことです。また、踏むと音が鳴るので防犯効果も期待できます。デメリットは広範囲になるほど費用がかかること。一度敷き詰めると撤去が大変なので、導入前にしっかり検討しましょう。
ナチュラルなお庭にしたい人は、ウッドチップをまくのがおすすめです。ウッドチップとは木を粉砕したもの。樹皮を粉砕したバークチップもあり、風合いが異なります。ホームセンターなどで購入でき、軽量で持ち運びしやすいので、DIYも可能です。
ウッドチップのメリットは、おしゃれに雑草対策できる点です。グランドカバーと一緒に導入すれば、お庭をさらに素敵に彩れます。デメリットは、ウッドチップのみでは効果が低い点。防草シートなど他の対策方法との併用がおすすめです。
オリジナリティのある庭にしたいのなら、タイルや敷石を置くとよいでしょう。数多くの種類があり、色合いや質感などにもこだわれます。並べ方も自分の好きなようにできるので、雑草対策をしながらお庭を素敵にデザインできます。
タイルや敷石のメリットは、やはりデザイン性の高さです。さらに隙間なく敷き詰めれば、高い防草効果も期待できます。デメリットはコストが高いこと。DIYでもそれなりに費用がかかりますし、業者に頼むとさらにかかります。
レンガやインターロッキングブロック(コンクリートブロックの一種)を隙間なく敷き詰めると、雑草が生えにくくなります。ブロック同士を組み合わせて作るため、ある程度自由に敷ける点も魅力。耐久性もあるので、お庭にも駐車場にも導入できます。
この方法のメリットは、おしゃれかつ効果が高いことです。デメリットは施工に時間とコストがかかること。ブロックをきれいに組み合わせるには高い技術が必要です。DIYも可能ですが、素直に専門家に頼んだ方がよいでしょう。
広いお庭がある方は、ウッドデッキをつくってもよいでしょう。ウッドデッキの下は日光が届かないので、雑草が生えにくくなります。防草シートやじゃりと併用すると、より効果が高まりますよ。
ウッドデッキのメリットは、オシャレで効果が長続きする点です。デメリットは、設置のための十分なスペースが必要なことと、設置やメンテナンスにコストがかかることです。導入するときはよく考えましょう。
コンクリートで舗装すると、非常に高い効果が長期間続きます。ただ、一度舗装してしまうと元には戻せません。導入する前にメリットとデメリットを知り、後悔のないようにしっかり検討しましょう。
コンクリート舗装のメリットは、雑草の心配から解放されることです。デメリットは、高い費用がかかることと、施工に時間がかかることです。自力では難しいので、専門家の力を借りましょう。
コンクリートでは無機質に感じる場合、固まる土での舗装がおすすめ。土に似た色合いなので、ナチュラルな雰囲気のお庭にぴったりです。DIYで施工する人もいますが、きれいに仕上げたい場合は業者に頼みましょう。
固まる土のメリットは、雑草が生えにくく、かつコンクリートよりもコストが安いことです。デメリットは、コンクリートよりも耐久性がなく割れやすいこと。ひび割れができて、そこから雑草が生えるおそれもあります。
数々の雑草対策の中で一番バランスがいいのは、防草シートと何かを組み合わせる方法です。防草シートで雑草を抑制しつつ、タイルやじゃり、ウッドチップを敷いておしゃれに仕上げましょう。
ただ、それぞれの方法でメリット・デメリットが異なります。持続性やメンテナンスの手間、費用はどのくらいかけられるかをよく吟味し、最適な方法を選んでください。
雑草対策で、塩は絶対にまいてはいけません。塩は土で分解されないので、まいた土地は植物が何も生えなくなってしまいます。さらに雨などで広がり、周囲の土地にも悪影響を及ぼします。
塩をまいた土地の価値は下がりますし、水道管を腐食させることもあります。塩をまくメリットはひとつもありません。絶対にやめましょう。
重曹は雑草対策に効果的と言われています。しかし、ただ散布しただけではほとんど雑草は枯れません。
実は重曹は浸透力が低く、まいてもほとんど吸収されないのです。重曹を使う場合は、あらかじめ雑草を傷つけておくなど、浸透しやすくする工夫が必要です。
熱湯をかけると、たしかに雑草は枯れます。ただ、効果があるのは熱湯がかかった部分のみです。地中の根には効果が薄いため、しばらくするとまた生えてきてしまうでしょう。
ごく狭い範囲であれば、熱湯が根まで届きます。たとえば、タイルやコンクリートの隙間などから生えてくる雑草にはとても有効です。反対に、庭全体などの広範囲への対策としては、おすすめできません。
消石灰は一部の雑草には効果がなく、対策としては不十分です。消石灰をまくと土壌がアルカリ性になるため、酸性を好むメヒシバやオオバコ、スギナなどへの効果は期待できます。しかし、アルカリ性を好む雑草は防げません。
また、土壌をアルカリ性にしてしまうと、そこに生えている植物全てに影響が及びます。育てていた花や野菜まで枯れてしまうおそれがあるので、不用意な使用は控えましょう。
庭づくりやガーデニングにおいて重要な雑草対策。さまざまな方法を紹介してきましたが、コストや手間、持続性を考えると、バランスがいい対策方法は防草シートです。じゃりやタイルと組み合わせれば、おしゃれに仕上げることもできますよ。
対策方法によってメリット・デメリットが異なります。お庭の雰囲気や広さなども加味し、最適な方法で雑草対策をしてくださいね。