ニチニチソウの寄せ植えに合う花は? おしゃれな配置や管理方法を解説
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DIYは非常に楽しく、時間を忘れてしまうほど魅力的な趣味のひとつです。また、モノづくりとして、形に残るというのもDIYのいいところ。
ただし、モノづくりというのは道具を使って何かを作るということで、その作業には必ず正しいやり方や手順があります。それを知らずして誤ったことをすると、取り返しのつかないケガにつながる可能性があります。
この記事では、DIYをやる上でケガを予防するために知っておいてほしい安全の鉄則を11選にまとめてご紹介します。
正しいやり方、作り方を知ることで、安全なDIYにつながればと思います。
安全に関して、基礎編とより具体的な内容である電動工具編と2部構成で紹介します。DIYを行う方全員に、基礎編は必ず読んでいただきたいです。電動工具は使い方を間違うと特に危険な道具なので、実際に自分が使うシーンを想像しながら読んでいただければと思います。
まずは基礎中の基礎で、安全にDIYを行うためには整理整頓が必須です。
「そんなこと当然じゃん!」と思った方、では整理整頓の意味をしっかり説明できますか?
一言でいえば、「片付ける」ということですが、これだけでは少し説明不足です。
整理と整頓はこのような意味です。
つまり作業中に不要になったものはその都度回収したり、掃除をして処分し、使用している道具と使用していない道具を常に使いやすくまとめておくということです。
DIYに夢中になっていると、木屑や切れ端が足元に散らばっていたり、歩くスペースに工具や材料が転がっているとケガの原因の元になります。
基礎中の基礎ですが、まずは整理整頓を心がけましょう!
作業時には常に安定した状態を保つようにしましょう。不安定な状態で木材をカットしたり組み立てたりするのは非常に危険です。
例えば、片手でノコギリを持ちながら片手で木材を抑えていませんか? また、片手で抑えていても、切るとき材料が動いて不安定な状態になっていませんか?
これでは木材を正確に切ることができず、誤って手を切ってしまう可能性もあります。
ではこの場合どうすればいいのか。その答えは「クランプ」を使用することです。クランプは材料を挟む道具のことで、木材を作業台などに固定することができます。
これにより、安定した状態で木材を切ることに集中できます。これは一例ですが、作業するときは常に「安定した状態を作る」ということを覚えておきましょう。
木工職人をやっていて思うことですが「安全」というのは1つの知識であり、技術だと思っています。正しく安全に関する知識や技術を持つことがケガ防止につながるということです。だからこそ、DIYの作業では正しい方法や道具の使い方を知ることは必須であり、その作業にはどんな危険のポイントがあるかという予測も必要となってきます。
DIYにおいてケガをするのは、危険だから、運が悪かったから、どうしようもなかったからではありません。
DIYを上達させたい方やいろいろ挑戦したい方はなおさら、安全に関する知識と技術を習得することが大切です。言い換えると、正しい方法と手順でDIYを行えば、危険なことを排除して、安全に楽しむことができるということです。
「DIYをするなら安全のために手袋が必要だから軍手を準備しました」これはNGです。
軍手はもこもこしていて厚みもあるため、手先で細かい作業ができないし、電動ドリルや丸ノコなどの回転している工具では軍手が巻き込まれてしまう危険性があります。
そのため、DIYでは素手で作業をするか、薄手で表面に滑り止めがついた手袋を使用しましょう。また、手袋は自分の手にピッタリ合うサイズを選びましょう。僕自身、手が荒れやすい体質もあり、手袋をよく着用していますが、電動ドリルなどを使用するときは手袋がビットに巻き込まれる恐れがあるので、その都度外して作業をしています。
また軍手は絶対にダメというわけではなく、木材を運んだりするときには使用してもOKです。ただし、DIYでは物を運ぶときしか使う機会がないので、僕はほとんど使っていません。
木材の加工作業では、不意に木片が自分に飛んできたり、加工時に大きな音を出すことがあります。
自分自身を保護するために、目には保護メガネ、耳には耳栓をしておくといいでしょう。特に、丸ノコやトリマーなどの電動工具を使用する作業では木屑が勢いよく飛んだり、かなりうるさい音が発生します。
少し具体的な話をしますが、僕の勤務する木工所では耳が遠い人が多くいます。これは耳栓をするのが面倒で長い間使用せずに木工業をやっていたからです。だからこそ僕は職人として工場で働くときも、DIYをするときも、必ず耳栓を使用しています。
みなさんも目や耳を守るために、保護メガネや耳栓を装着してDIYに取り組んでください。
特に女性の方に注意していただきたいのは、前述の軍手と同様です。電動工具を使用しているときに回転部分に髪が巻き込まれる可能性があるばかりか、髪が作業の妨げになることもあります。必ず後ろでまとめておきましょう。
ここまではDIYの基礎編でしたが、ここからは電動工具を使う際の安全作業について具体的に解説します。電動工具は非常に便利で作業効率も爆上がりする道具ですが、誤った使い方をするとケガをする可能性もあるため、注意が必要です。
電動工具にはコード式とバッテリー式の2種類があります。コード式の場合、使わないときは線を抜いておくことを癖づけておきましょう。不意に始動スイッチやトリガーを引いて電動工具が暴れないようにするためです。これは電動工具を使用する上で基本中の基本です。
電動工具は刃物やビットを交換することがあります。その際もコンセントは抜いておきましょう。交換時に誤って電動工具が始動すると大変な事故につながります。コンセントを抜いておけば、このような危険性をゼロにすることができます。
この一手間が安全作業とケガ防止にもつながるということです。
ここからは電動工具別でいくつか解説をします。
インパクトドライバーやドリルドライバーは、穴を開けたりネジを締めたりするのに使う工具です。DIY初心者でも使う機会が多いかと思います。
ネジを締めるときに、ネジ頭からビットが外れて抜けてしまうことがあります。(これをカムアウトと呼びます)
このとき、ビットの先端で手を刺してしまうことがあり、原因はいくつかあります。ネジとビットが真っ直ぐでなく軸がぶれていたり、ネジ頭とビットのサイズが合っていなかったり、力加減が正しくなかったりします。
またネジが長いほど難易度も上がります。正しいやり方で事前に練習をしておくといいでしょう。最初は上手くネジを締めることができなくても、何度か練習をすれば上手くなります。
基礎編での軍手のところでも解説しましたが、ネジを締める際にネジを手で抑えるとき、手袋をはめていると手袋がネジの回転に合わせて巻き込まれてしまいます。したがって、ネジを締める際はネジを抑える手は必ず手袋を外しておきましょう。
木材をカットするときに便利な丸ノコですが、回転する刃物は初心者には少し怖いですよね。では、丸ノコを安全に使用するためにはどのような点に気を付ければ良いでしょうか。それは「キックバック」という現象です。
キックバックとは、本来前に進むべき丸ノコが回転するチップソーに余計な負荷が掛かることで逆方向(自分に向かって)にバックしてくる現象のことです。
キックバックの原因はいくつかありますが、根本的な原因は回転するチップソーに強い負荷が掛かることです。
例えば、切っている木材が途中でチップソーを抑えてしまったり、真っ直ぐに切れていなく無理な負荷が掛かる、切れないチップソーを使用したりすることが原因です。
全てを解説すると長くなってしまうので要点を述べると、チップソーに負荷の掛からない方法で正しく使えばキックバックも防げるということです。
丸ノコを使ってみようと思っている方は、キックバックに関してしっかりと学んでから丸ノコを使うようにしてくださいね。
トリマーは聞いたことがない方も多いかもしれませんが、木材の面取りや溝加工、くり抜き加工などを高精度にできる電動工具のことです。主に本体のトリマーと先端のビットの組み合わせで使用します。トリマーは先端のビットを高速回転して使用するので、これも丸ノコと同じく正しい使い方を覚えることが大切です。
トリマーも丸ノコと同様にキックバックのような現象が起きます。これはビットに負荷を掛けすぎたり、作業時の進行方向の誤りが原因です。トリマーを使用する際には、一度に掘れる深さや加工するときの正しい進行方向があるので、使う前にしっかり学んでおきましょう。
DIYは家具などの大物の作品だけでなく、雑貨やアクセサリーなどの小物も作ることもありますが、この小物の加工は非常に危険です。特にトリマーの場合、先端のビットが高速で回転しているので、小さい部材を手で持ってトリマーで加工しようとすると部材が飛び出す可能性があります。
部材が飛んでいくだけならまだいいですが、飛んだ部材が誰かにぶつかったり、または部材に引っ張られて手がビットに巻き込まれる危険もあります。
片手で部材を持って不安定な状態での加工は絶対に止めましょう。トリマーだけでなく全ての電動工具で、なるべく大きいサイズのまま加工する方が安定した作業と安全性を確保できます。
また、小物の加工には特別なテクニックが必要なので、無理な加工はやめましょう。
DIYはモノづくりの趣味ですが、作業時には危険がつきものです。しかし、正しい知識と技術を習得すれば危険を回避することができます。DIYには独特の醍醐味があると僕は思っています。それをDIYに興味を持っていただいた方には楽しんでいただきたい、そのためにも、安全な作業は必須です。
DIYを楽しむために、しっかりと安全を学んでください。