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オレンジ色で斑点のある花が咲くヒオウギ。ヒオウギは丈夫な多年草なので、栽培において注意する点がほとんどなく、ガーデニング初心者にもおすすめの植物です。
ヒオウギの花はオレンジ色が定番ですが、中には黄色や白色などもあります。和風ガーデンとの相性が良く、洋風ガーデンで栽培しても違和感はありません。
ここでは、ヒオウギの栽培方法について詳しく解説していきます。栽培に適した環境や増やし方についても紹介していくので、これからヒオウギを育てようと思っている方は参考にしてみてください。
ヒオウギはアヤメ科アヤメ属の多年草で、山野の草地や海岸に自生しています。高さは40〜120cm程度で、夏になると5〜6cm前後の花を咲かせます。午前中に咲いて、夕方にはしぼむ一日花です。
ヒオウギは、葉の並び方が宮廷人が持つ檜扇(扇子)に似ていることから、「烏扇(からすおうぎ)」とも呼ばれています。また、種が黒色をしていることから、「ブラックベリー・リリー」と呼ばれることも。
ヒオウギの花被片はオレンジ色で、赤い斑点があるものがメジャーです。ヒオウギの普通種はあまり出回っておらず、花付きの良い「ダルマヒオウギ」という矮性品種がよく出回っています。
ヒオウギは、苗と種まきのどちらからでも育てられます。種まきから育てた場合、開花まで2〜3年かかるため、急いでいる方は苗から育てたほうが良いでしょう。
植え付けの適期は4月〜5月、もしくは9月〜10月です。ヒオウギの苗は園芸店やホームセンター、インターネット通販などで購入できます。
種まきの場合、適期は9月中旬〜10月中旬です。花が咲いた後に袋ができ、袋が熟すと割れて中から黒い種が出てきます。ヒオウギの種は園芸店やホームセンターではほとんど見かけませんが、フリマアプリなどで購入する方法があります。
ヒオウギは、鉢植えと地植えのどちらでも育てられます。地植えの場合、環境さえ合っていれば手を加えなくても3〜4年はそのまま育ちます。忙しくてなかなか手入れができない方は、地植えを選んだほうが良いかもしれません。
鉢植えの場合は、鉢の底から根が見えてきたら一回り大きな鉢に植え替えるか、株分けをする必要があります。鉢植えで育てるのも可愛らしいものの、地植えと比較すると少し手間がかかる点がデメリットです。
ヒオウギは、日当たりの良い場所を好みます。ただし、強烈な日に当たると弱ってしまうため注意してください。半日ほどは日がよく当たり、あとは少し日陰になるような場所で育てるのがおすすめです。完全に日陰となる場所では上手く育ちません。
ヒオウギは高温や寒い環境に強いため、温度に関して注意する点は特にありません。病気を防ぐために風通しは良くしておきましょう。
鉢植えの場合は、用土が乾いたらたっぷりと水を与えます。地植えの場合はほぼ降雨でOKです。ただし、長期間雨が降らずに用土が乾いている場合はたっぷりと水を与えましょう。
ヒオウギはやや湿り気のある環境を好みますが、過湿しすぎると根腐れや病気の原因となります。かといって、乾きすぎると葉先が枯れてしまいます、特に夏場は水切れをさせないように注意しましょう。
ヒオウギを育てる際は、水はけが良く保水力がある土が適しています。粘土質などの水が溜まりやすい土で育てると、過湿になりすぎて枯れてしまうため注意してください。
地植えで育てる場合は、水はけが良い場所を選び、さらに腐葉土を混ぜ込んでおきます。ヒオウギは酸性の土を嫌うため、中和するための石灰も混ぜ込んでおくと良いでしょう。鉢植えで育てる場合は、赤玉土(小粒)と腐葉土を7:3の割合で混ぜた土がおすすめです。
おすすめの土
地植えの場合は、植え付けの際に元肥として緩効性肥料を混ぜ込んでおきます。有機質を多く含んだ土なら追肥を与えなくてもよく育ちますが、生長が著しくない場合は春と秋に緩効性化成肥料の置き肥をしてください。
鉢植えの場合は、春から夏にかけての生長期と10月に、月に1回のペースで緩効性化成肥料を与えます。液体肥料の場合は、10日に1回程度与えましょう。
おすすめの肥料
植え替えの適期は9月〜10月で、寒冷地では4月〜5月頃がおすすめです。地植えの場合、一度植え付けると3年ほどは植えっぱなしでも問題ありません。3〜4年すると株が増えて混み合ってくるため、株分けも兼ねて植え替えをしましょう。
鉢植えの場合は、鉢の底から根が見えてきたら植え替えをします。根詰まりを起こすと、生育や花付きに影響するからです。一回り大きい鉢に植え替えするか、大きな鉢がない場合は株分けをしましょう。
ヒオウギを増やす方法は、株分けと種まきの2種類です。株分けの適期は適期は9〜10月で、3〜5芽を一株として株元をナイフなどで切り分けます。
種まきで増やす場合は、秋になったら種を採取します。花が咲いた後にできた袋が熟して弾けると、中に黒い種が入っているため採取してください。すぐに種まきしない場合は、乾燥させないように注意して冷蔵庫で保存しておきます。
種まきの適期は9月中旬〜10月中旬です。ポットに種を蒔き、5mm程度の土をかぶせます。水を切らさないように注意しながら、日当たりの良い場所で管理すれば1〜3ヶ月ほどで発芽します。
ヒオウギがかかりやすい病気の1つ目は、軟腐病です。軟腐病は細菌が原因の病気で、かかると養水分の通り道を塞いでしまい、株が萎れたり腐ったりします。腐敗した部分は悪臭を放つため、軟腐病に感染しているかの判断基準にしてください。
軟腐病は高温多湿の環境で発生しやすいことが分かっているため、水はけの良い用土で育てましょう。風通しの良い環境を作ることも重要です。
ヒオウギがかかりやすい病気の2つ目は、さび病です。さび病は糸状菌(しじょうきん)と呼ばれるカビが原因で発症する病気で、特に梅雨時に発症しやすい特徴があります。
葉に小さな斑点ができ、鉄のサビのように見えることからさび病という名前が付けられました。植物がさび病に感染すると、最悪の場合は枯れてしまいます。斑点が破れて胞子が飛び散り、周囲の植物に二次感染する可能性もあるので注意しましょう。
なお、ヒオウギの害虫被害はほとんどありません。
ヒオウギは暑さにも寒さにも強く、ガーデニング初心者でも育てやすい植物です。地植えの場合、一度植えれば3〜4年は植えっぱなしでも問題ありません。
ヒオウギを育てる上で最も重要なのは、水はけが良く保水力がある土で育てることです。水が溜まりやすい土で育てると、過湿になりすぎて枯れてしまう可能性があります。解説したように、日当たりや風通しにも気を遣うと良いでしょう。
この記事を参考に、自宅でヒオウギの栽培を始めてみてはいかがでしょうか。
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※一部商品は、店舗により価格が異なる場合があります