野菜作りをはじめて3ヶ月目の人が、野菜作りをはじめていない人に伝えたいこと
リンクをコピーしました
PR
エキゾチックな網目模様が美しいフィットニア。小型の鉢からこんもり溢れる姿はとても愛らしく、観葉植物として置くと一気に部屋が華やかになります。
フィットニアは「羨望」や「デリケートな心」という花言葉を持ち、恋愛運アップの効果もあると言われていることから、風水的なご利益を期待して栽培している人も多い植物です。
ここでは、フィットニアについて詳しく解説していきます。フィットニアの育てる環境や水やりの方法、肥料や増やし方、気をつけるべき病害虫などにも触れていきますので、どうぞ最後までご覧ください。
フィットニアはキツネノマゴ科アミクサ属に分類される植物です。「網目草」という和名を持ち、特徴的な色の葉脈から命名されました。日本で流通している品種は園芸品種として改良されたもので、主に葉脈が白色のものと赤色のものがあります。
原産地のペルーでは、2種が自生していますが、日本で流通しているものは園芸用に改良されたもので、葉脈が白色や赤色のものが一般的に栽培されています。
原産はペルーや南アメリカなどの熱帯地域で、高温多湿に強く寒さや乾燥に弱い性質を持ち、寒さを感じるとたちまち葉を落として枯れてしまうため、フィットニアを上手く育てるには適した温度管理を行う必要があります。
とはいえ、春から夏にかけては戸外で育てることも可能です。また、日本の気候の中では花を咲かせることは滅多にないですが、冬の温度管理を上手く行えば、花をつける可能性もありますよ。
フィットニアは熱帯原産の植物らしく高温多湿を好み、寒さや乾燥を嫌います。
気温が15℃以下になると生長速度が落ちて、10〜8℃以下になると葉を落として弱っていきます。そのため、15℃以上ある場所で管理をして、秋〜春先にかけては室内の窓際で育てるのが良いでしょう。
また、フィットニアは屋外の直射日光や西日に当たると、葉の細胞が破壊されて光合成できなくなったり、葉焼けをしてしまいます。室内ではレースカーテン越しに日光に当てて、戸外の場合は直射日光の当たらない明るい半日陰で管理をしましょう。
フィットニアの水やりは土の表面が乾燥したら、鉢底から水が流れるまでたっぷりと行います。特に春から秋にかけては生育が盛んになるため、水切れを起こさないように注意してください。また、秋から冬は水が冷たくなりやすいため、できるだけ日中に与えましょう。
フィットニアは多湿を好みます。理想は湿度70%を保つことですが、日本の環境でこれだけの高湿を保つのは難しいため、こまめに葉水を行います。乾燥しやすい冬場は加湿器をそばに置くのもおすすめです。
フィットニアは腐植質で水はけの良い土を用います。自分で配合する場合は、赤玉土:腐葉土:川砂を5:3:2の割合で混ぜましょう。
とはいえ、室内で育てる場合は臭いが気になる場合があるので、観葉植物用の土を使いましょう。鉢の底に軽石を敷くと水はけが良くなり管理がしやすくなります。
また、フィットニアは生長の際にたくさんの栄養を必要とするため、特に5〜9月は肥料切れにならないように、2週間に1回希釈した液体肥料を与えるか、月に1度置肥をしましょう。
フィットニアは寒さにとても弱く、寒さに当たるとすぐに枯れてしまうため、戸外での冬越しは難しいですが、室内であれば可能です。寒さの当たらない暖かな場所で管理を行いましょう。
15℃以下の場合は、水やりは土の表面が乾いてから1〜2日後に与えます。ただし、室温が高くフィットニアに生長が見られる場合は、通常の水やりの頻度で大丈夫です。
フィットニアは2年に1回、もしくは鉢底から根がはみ出している場合は植え替えを行います。時期は5月中旬から7月下旬が良いでしょう。
根についた土を軽く落としたら、一回り大きな鉢に移し替えます。根詰まりしている場合は、そのまま植え替えると根腐りの原因にもなるので、根をほぐしてから植えてくださいね。
フィットニアは挿し木、もしくは株分けで増やすことができます。どちらも6〜8月の生長期に行うのが良いでしょう。
フィットニアは挿し木で増やす方が簡単です。また、株全体を見たときに混み合っている部分を切り取ることで剪定も兼ねられます。
下葉は取り除き先端部の葉が大きい場合は半分ほどの大きさにカットします。30分くらい水に浸けたら、新品の赤玉土、もしくはパーライトとバーミキュライトを均等に混ぜた土に挿して、乾燥させないように半日陰で管理してください。およそ1ヶ月ほどで根が定着します。
植え替えの際に根が2つ以上に分けられそうであれば、株分けすることも可能です。
株分けをする場合は、清潔なハサミやカッターで根に1つ以上茎をつけた状態で切り分けて、古い土を1/3ほど払い落として植えつけます。株分け後は明るい日陰で管理をして、乾燥しないように水やりと葉水をこまめに行いましょう。
春から秋にかけて褐斑細菌病が発生しやすくなります。褐斑細菌病とは、葉の表面に黒褐色の斑点が現れる病気で、放っておくと葉全体が枯れたり、生長の妨げにもなります。自然治癒することはないので、見つけたら病気の枝を切り落として、離れた場所で焼却処分しましょう。
また、カイガラムシなどの排泄物からの2次被害としてスス病も発症します。ススのような黒色のカビが葉や茎の表面を覆って光合成を妨げてしまうため、黒ずんだ部分を見つけたら、早急に取り除きましょう。その後、原因となる害虫予防として、殺虫剤を株全体に散布します。
フィットニアにつきやすい害虫はカイガラムシやハダニ、ナメクジが挙げられます。見つけたらすぐにピンセットなどで駆除してください。株全体に発生してしまうと、殺虫剤を使用しなければならないため、早期発見できるようにこまめに観察しましょう。
カイガラムシの排泄物はスス病も誘発するため、駆除後も注意して観察してくださいね。
フィットニアにおすすめの殺虫剤
繊細で美しい葉脈が特徴のフィットニア。コンパクトなサイズでインテリアに取り入れやすく、部屋を華やかな空間に彩ってくれます。
フィットニアを年間を通して育てるのであれば、最低温度を下回らないように温度管理が必要です。とはいえ、流通している園芸品種は室内であれば冬越しも可能ですので、この機会にフィットニアの栽培に挑戦してみてはいかがでしょうか。