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鮮やかな黄金色の花を咲かせるビヨウヤナギ。花言葉の「気高さ」は、雨や曇りの日でも光輝いているように見えることが由来とされています。赤やピンクなどのかわいらしい実を付けるものや、グランドカバーに好適のものなど、品種が豊富にあるのも魅力です。
ここでは、ビヨウヤナギの詳しい育て方を解説します。ビヨウヤナギが好む環境や水やりの頻度、肥料の与え方、剪定の方法、気をつける病害虫についても解説しますので、最後までご覧ください。
ビヨウヤナギは、オトギリソウ科オトギリソウ属の常緑小低木です。中国原産の花木で、葉が柳に似ていることからこの名がつきました。名前にヤナギがついていますが、柳の仲間ではありません。
開花期は6~7月の初夏で、黄色い花を株いっぱいに咲かせるのが特徴です。花は4~6cmと小ぶりですが、おしべが上を向くように突き出す姿は存在感を放ちます。
耐暑性と耐寒性を持ち合わせており、日本の気候に合った性質をしています。細やかなお手入れが必要ないため、公園や公道にも植えられている植物です。
とても生育旺盛なので、樹高は1mほどに生長します。半日陰でも十分育つため、グランドカバーにも好適です。ほかの植物と組み合わせたり、ちょっとしたスペースに植えたりするのもおすすめですよ。
ビヨウヤナギは「苗」から育てるのが一般的です。「地植え」と「鉢植え」のどちらでもでも育てられますが、生育旺盛な植物なので地植えが適しています。
植え付けは、3~4月または9~10月の春と秋に行います。苗木の根鉢よりひと回り大きな穴に植えましょう。しっかり根を張れるよう、十分な深さにするのがポイントです。スコップなどを使って、約30cmほど深い穴を掘りましょう。
腐葉土や少量の完熟堆肥などを混ぜ、苗を植え付けます。最後に、根鉢の周りの水をたっぷり与え、馴染ませながら土をかぶせましょう。石やゴミなどが混ざっていると保水性や根張りを邪魔するので、必ず取り除いてください。
ビヨウヤナギは日のよく当たる場所や半日陰を好みます。日当たりが悪いと花付きが悪くなるので、やわらかい日差しが届く場所に植えましょう。直射日光が6時間ほど当たる場所がベストです。
夏は西日が当たると土が乾燥しやすく、水切れを起こします。株元に腐葉土でマルチングをすると、土の乾燥を防げますよ。多湿の環境下は苦手なので、風通しのいい場所を選びましょう。
冬は土の凍結に注意が必要です。雪には強いですが、根が霜に当たると傷んでしまいます。株元をワラや腐葉土でマルチングし、根を守りましょう。
地植えの場合、根付くまでの間は茎葉が萎れやすいので、土が乾燥しないように水やりを行いましょう。根付いてからの水やりは不要で、降雨だけで十分育ちます。極度の乾燥は苦手なので、真夏は土の乾燥が続かないように様子を見て水やりをしてください。
鉢植えの場合は、土の表面が乾いてからたっぷり与えます。与えすぎると根腐れを起こすので、土が濡れているときは控えましょう。多湿にならないよう、受け皿の水は捨ててください。
冬は生育が悪くなるため、水やりの回数を減らします。土が乾燥し、数日経ってから与えましょう。昼以降の水やりは凍結の恐れがあるので、朝か午前中の早い時間に行ってください。
夏の水やりは、早朝か夕方に行います。昼間に与えると水が温まり、土の中が多湿になってしまいます。根を傷める原因につながるので、必ず涼しい時間帯に行いましょう。
土質は特にこだわらなくても大丈夫です。極端に乾燥しないよう、保水性のある肥えた土を使用しましょう。地植えの場合は、庭土に腐葉土を混ぜ込んでおきます。
鉢植えの場合は、市販の「花と野菜の腐葉土」を使用しましょう。自作する場合は、赤玉土6に対し、腐葉土4を混ぜるのがおすすめです。
地植えの場合、肥料は特に与えなくても十分育ちます。与えるときは、緩効性化成肥料または固形の油粕を使用しましょう。
油粕とは、菜種や大豆から油を作る際に出る絞り粕を元に作られた有機肥料です。土の中の微生物によってゆっくり分解されていくので、植物に長く働きかけます。
生育を促すために、新芽が出る3月と、夏が終わった9~10月に失った栄養を補給するためのお礼肥として与えるのが好適です。
ビヨウヤナギの剪定は、3月までに行います。春に出た新芽に花芽を付けるので、3月以降に剪定をすると花ごと切り落としてしまうので気をつけましょう。
基本的には、余分な枝を切って形を整える程度で大丈夫です。葉や枝が混み合ってきた部分を切って、風通しをよくしてあげましょう。
株を小さくしたい場合は、株元から20~30cmぐらいの高さまで刈り込みます。枯れた枝や花がつかない古枝は、枝元から取り除きましょう。
鉢植えの場合、2年に1度植え替えをします。ビヨウヤナギは生育旺盛のため、根詰まりを起こしやすい植物です。鉢底から根が出ていたら、ひと回り大きな鉢に植え替えましょう。
植え替えの時期は新芽がつく前の春か、暑さが収まってからの秋に行うのが好適です。
地植えは根鉢の2~3倍の大きさと深さの穴に植え替えます。腐葉土を混ぜ込んでから植え付け、最後にたっぷり水やりをしましょう。
ビヨウヤナギは「挿し木」でかんたんに増やせます。開花前の5~6月に、その年に伸びた枝を10cmほど切って挿し穂にします。つぼみを切り落とし、葉は5枚ほど残しましょう。
赤玉土や鹿沼土に切り取った枝を挿し、たっぷり水を与えます。乾かさないように注意し、葉水も行ってください。
発根まで2週間~1ヶ月かかるので、その間は風の当たらない日陰で管理します。根が出たら、鉢や庭に植え替えましょう。
ビヨウヤナギは害虫に強く丈夫な植物ですが、「さび病」に注意が必要です。さび病とは、葉にサビのような赤い斑点がでる病気で、カビが原因で発症します。
4~6月の時期に発生しやすく、風通しを良くすることで予防できる病気です。植える場所に気をつけ、定期的に剪定を行いましょう。
さび病になった葉は取り除き、範囲が広い場合は薬剤を散布します。さび病にかかったまま放置してしまうと株が弱ってしまうので、早めに対処してください。
ビヨウヤナギは日本の気候に適した性質を持つ植物です。暑さや寒さに強く、特別なお手入れは必要ありません。日なたや半日陰を好みますが、あまり日当たりが悪いと花付きが悪くなるので気をつけましょう。
地植えと鉢植えのどちらでも育てられますが、生育旺盛な植物なので地植えがおすすめです。多湿の環境は苦手なので、風通しを良くするためにも定期的に剪定をしましょう。株の形を整える程度で構いません。
小さくて黄色い花は、上を向いて突き出ているおしべが特徴的です。鮮やかで繊細な花を、切り花にしてお部屋に飾るのもおすすめですよ。赤色の実がつくビヨウヤナギは、他の花と組み合わせてフラワーアレンジメントを楽しめます。
ぜひ大切な人への贈りものやインテリアにビヨウヤナギを使ってみてくださいね。