八百屋歴10年のプロが指南。新鮮でおいしい産直野菜を選ぶコツ
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大きな葉でエキゾチックな雰囲気がある観葉植物を育ててみたいと思いませんか?
そんな人は、アロカシア・アマゾニカを試してみましょう。アロカシア・アマゾニカは、東南アジア原産のサトイモ科の植物です。濃い緑色で光沢のある葉に、白くて太い葉脈が入っているのが特徴です。
そこで今回は、アロカシア・アマゾニカの育て方について紹介していきます。温度と日当たりに注意すれば初心者でも簡単に育てられるので、チャレンジしてみてはいかがでしょうか。
アロカシア・アマゾニカは、アロカシア・ロウィーとアロカシア・サンデリアナの交雑種で、サトイモ科アロカシア属の植物です。アロカシアは熱帯アジアを中心に約70種類あり、葉を楽しむ観葉植物として育てられています。
サトイモ科に属しているため、里芋のように地中にあるイモのような根茎から葉の軸を伸ばして、先端に1枚の葉を付けていきます。葉は濃い緑色で光沢があり、白くて太い葉脈が入っているのが特徴です。葉の高さは30cm以上になります。
アロカシア・アマゾニカの花は、緑色の仏炎苞に白い肉穂花序が付きます。花を優しく包んでいるように見えることから、「復縁」や「仲直り」の花言葉がある縁起の良い植物です。
風水では陽の気をもつ植物とされているため、人の心に活気が出ると言われています。そのため、人が集まるリビングなどに置くと良いでしょう。耐暑性と耐陰性が強いので、室内で育てるのにも向いています。
アロカシア・アマゾニカは苗から育てるのが一般的です。苗を選ぶ場合は、病気にかかっていないか、害虫が付いていないかをチェックしましょう。
購入した苗は、鉢植えで育てるのが一般的です。これは、アロカシア・アマゾニカは寒さに弱く、冬越しするには室内に移動する必要があるためです。春から秋までであれば、地植えで育てることも可能ですが、冬は鉢上げして室内で育てる必要があります。
植え付けは6~8月が適期ですが、猛暑日は避けるようにしましょう。植え付け時は根がほとんど生えていないことも多いので、水やりは多めにしておきましょう。
アロカシア・アマゾニカは耐陰性があるため、一年を通して明るい日陰で育てます。夏の直射日光に当たると葉焼けを起こす可能性があるので注意しましょう。
気温が高ければ高いほど葉焼けを起こしやすくなるので、日向で育てる場合は気温に合わせて30~50%の遮光をします。遮光するときは、遮光ネットか寒冷紗を使うと良いでしょう。
屋内で育てる場合も、夏場の直射日光に当てると葉焼けすることがあります。室内だからと油断せずに、レースカーテン越しに日に当てるようにします。
耐陰性があるので、日陰で育てることも可能です。ただし、日光に当たった方が元気になるので、たまには明るい日陰に移動しましょう。
アロカシア・アマゾニカは低温に弱いので、15℃以上で管理します。霜に当たると枯れてしまうので、霜が降りる前には暖かい室内に取り込みましょう。
室内で管理する場合、暖房を付けても良いのですが、エアコンの風に直接当たると枯れてしまうかもしれません。日中は日に当たる窓側で、夜は窓からの冷気が当たらない部屋の真ん中で管理すると良いでしょう。
気温が15℃以上であれば、屋外で育てることもできます。
春から秋の間は生長期のため、水が必要です。土の表面が乾いたらたっぷりと水やりしましょう。夏は夕方から夜に水やりします。午前中に水やりすると水温が上昇し、根を痛めてしまう可能性があるからです。
冬の間も20℃以上で管理できるなら、そのままの水やりでかまいませんが、温度が低くなると生長が止まるので、水をあまり必要としなくなります。また、乾燥気味に育てることで、樹液の濃度を高めて寒さに耐えられるようになるので、水やりの回数を減らして冬越しさせましょう。
気温が低く生長が止まっている間は、土の表面が完全に乾いてから水やりをします。水が不足していると落葉することがあるので、落葉したら水やりの頻度を上げて調整しましょう。
1日1回葉水をするのも効果的です。葉水とは霧吹きで葉に水をスプレーすることで、乾燥を防ぐ効果があります。葉に積もったホコリを取り除くために、葉水の後に葉を拭くのも効果的です。葉水はアブラムシやハダニなどの害虫も予防にも役立ちます。
アロカシア・アマゾニカは水はけの良い土が好みです。水はけが悪いと根腐れを起こす可能性があるので注意しましょう。鉢植えの場合は、水はけを良くするため、鉢底石を入れると効果的です。
土は観葉植物用の土でも良いのですが、水はけを良くするために、観葉植物用の土2に対して、鹿沼土と赤玉土を1の割合で混ぜ合わせても良いです。自分でブレンドする場合は、赤玉土6:腐葉土3:川砂1の割合で混ぜ合わせましょう。
室内で育てる場合は、土の表面を赤玉土や鹿沼土で覆うと見栄えが良く、虫の発生も防げるのでおすすめです。
アロカシア・アマゾニカの栽培におすすめの土
アロカシア・アマゾニカは、肥料が無くても育てられます。しかし、肥料を与えた方が生長が早いので、早く大きくしたい場合には肥料を与えましょう。
肥料は生長期である春から秋に与えます。屋外で育てる場合は、有機質肥料を使っても良いのですが、有機質肥料を与えると匂いにつられて虫が発生しやすいのが難点です。室内で育てる場合には、緩効性の化成肥料を与えると良いでしょう。
液体肥料を使う場合は、10日に1回程度与えます。夏場に活力剤を与えると、夏バテ防止になるので効果的です。冬は生長が止まるので、肥料を与えると吸収されずに肥料焼けを起こしてしまう可能性があります。気温が低い間は肥料を控えましょう。
アロカシア・アマゾニカの栽培におすすめの肥料
アロカシア・アマゾニカの剪定は秋から冬にかけて行うと良いでしょう。古くなった葉や茎があると通気性が悪くなるので、剪定して通気性を良くします。
鉢の中が根で一杯になったら植え替えのタイミングです。一般的には1~2年で植え替えます。植え替えの適期は6~8月頃です。
アロカシア・アマゾニカは株分けで増やすのが一般的です。植えつけて数年経つと子株が増えるので、植え替えのタイミングで株分けしましょう。
株分けは、親株から子株を切り分けてミズゴケか赤玉土(小粒)に植え付けます。土を湿らせた状態で管理すると子株から発根するので、水はけの良い土に植え替えましょう。
アロカシア・アマゾニカは軟腐病にかかる可能性があります。軟腐病にかかると、葉が急に枯れてしまうので注意しましょう。
軟腐病は水のやり過ぎが原因となることが多いので、水をあげ過ぎないのが重要です。軟腐病にかかった場合は、腐敗した部分を取り除いて、傷口を乾燥させてから新しい土に植え替えましょう。
乾燥した環境ではハダニが発生します。ハダニに吸汁されると株が弱ってしまうので、見つけ次第駆除しましょう。ハダニは水に弱いので、定期的に葉水をすると予防できます。
屋外で育てていると、ナメクジが発生することがあります。ナメクジは大食漢のため、あらゆる場所を食害して厄介です。梅雨時期に発生しやすいので、屋外で育てる場合は葉裏までこまめにチェックしましょう。
株が小さいうちは、生長点を食べられると枯れてしまう可能性があるので特に注意が必要です。
ハダニの駆除におすすめの薬剤
アロカシア・アマゾニカは、サトイモ科の観葉植物です。人の心に活気が出ると言われているので、リビングなど人が集まるところに置いて楽しみましょう。
アロカシア・アマゾニカは、耐寒性は弱いですが耐暑性と耐陰性が強く、15℃以上で管理すれば簡単に育てられます。冬の間は室内の暖かいところで管理する必要があるので、鉢植えで育てるのが一般的です。鉢植えの土は水はけの良い土を使いましょう。
耐陰性があり直射日光に当たると葉焼けをすることがあるので、直射日光は避け明るい日陰で育てます。気温が低くなると活動が鈍るので、水やりや施肥を抑えるのがポイントです。
大きくて南国の雰囲気を味わえるアロカシア・アマゾニカを育ててみてはいかがでしょうか?