野菜作りをはじめて3ヶ月目の人が、野菜作りをはじめていない人に伝えたいこと
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コルジリネは、鋭くとがった葉が印象的な「キジカクシ科」の植物です。日差しと気温に気をつければ、はじめてでも比較的簡単に育てられます。
放射状に広がった細い葉が特徴で、小さいものは10cmから、大きいものは3mを超えるものまであります。
強い存在感を放つため、お庭に南国の雰囲気を取り入れたいという方は、ぜひ挑戦してみてくださいね。ここでは、コルジリネを育てる環境や、お手入れの方法、気をつける病気や害虫などを紹介します。
コルジリネは、東南アジアを中心に、オーストラリアやニュージーランドにも自生する、熱帯性の植物です。
日本では観葉植物として人気が出始めていて、真っ赤な葉をもつ「コルジリネ・レッドスター」は特に人気があります。単体で育てても良いですし、寄せ植えのアクセントとしても活躍してくれるでしょう。
また、ロックガーデンとの相性が良く、お庭をワイルドな雰囲気にしたい方にもおすすめの植物です。「コルディリネ」や「千年木」という名前で販売されていることもあります。
コルジリネは、苗を購入して育てます。比較的手に入れやすい植物で、大きめのホームセンターや園芸店、ネット通販などで購入できます。特にネット通販は、種類やサイズも豊富にそろっているのでおすすめです。
小さい株は、寒さに弱く病気にかかりやすいので、できるだけ大きめの株を選ぶようにしましょう。価格は、小さいもので1,000円前後、大きいものは数万円する場合もあります。
コルジリネは、冬は室内で管理するため、鉢植えの方が育てやすいです。ただ、冬の気温が5℃以上ある地域では、地植えでも育てられます。
大型の品種を地植えにすると、3mを超えることもあるので、場所選びは慎重に行ってください。鉢植えの場合はそこまで大きくなることはなく、0.5m〜1.5mが一般的です。
住んでいる地域の環境やお庭の広さを考慮して「鉢植え」「地植え」を選択しましょう。
コルジリネは、日当たりを好むため、屋外栽培が基本です。春と秋は良く日が当たる場所に置き、夏は直射日光を避けて半日陰で管理しましょう。
冬の気温が5℃以下になる時は、室内の日当たりの良い場所に移動しましょう。5℃以上あれば屋外での越冬も可能です。
暑さには非常に強く、40℃を超えるような気温でも枯れることはありません。ただ、真夏の直射日光に当てると、葉焼けの原因になるので、遮光ネットや寒冷紗などで日差しを調整してあげましょう。
日陰に置いたり、日差しが不足したりすると、葉が色あせてしまうので注意してください。
コルジリネは、乾燥に強いので毎日水やりをする必要はありません。特に、地植えしている場合は、植え付け時に水やりをすれば、その後はしなくても大丈夫です。あまりにも日照りが続く場合は、葉の様子を見ながら水やりをしてください。
鉢植えの場合は、春から秋にかけて、土の表面が乾いたらたっぷり水やりをします。冬は成長が緩やかになるので、水やりの頻度を減らしましょう。目安は土の表面が乾いてから2〜3日後です。
また、ハダニの発生を防ぐために、定期的に葉水をしましょう。葉のおもてだけでなく裏面もしっかり行うのがコツです。
コルジリネは、根腐れを起こしやすいので水はけの良い土が必須です。使いやすいのは市販の「観葉植物の土」で、赤玉土と鹿沼土を加えるとさらに水はけが良くなります。安価なものではなく、上質な土を使いましょう。
花壇の土でも代用できますが、水はけが良くないので、腐葉土とパーライトを混ぜ込んで水はけを改善してください。
また、観葉植物には「キノコバエ」が発生しやすいです。キノコバエはコバエの一種で、栄養のある土に卵を産み付ける習性があります。用土の上に3〜5cmほどの厚みで「桐生砂」や「赤玉土」などの無機質な土を敷いておくと、発生を予防できます。
コルジリネは、肥料を与えた方が元気に育ちます。春と秋に緩効性の化成肥料を与えましょう。土に混ぜ込む必要はなく、株元にパラパラ撒くだけでOKです。有機肥料よりも、コバエが発生しにくい化成肥料がおすすめです。
また、固形肥料は2ヶ月ほどで効果が切れます。次に散布する時は、古い肥料を取り除いてから与えるようにしましょう。
液体肥料を与えたり、何度も追肥したりする必要はありません。肥料を与えすぎると病気になりやすい株になるので注意しましょう。
コルジリネは、ほとんど剪定の必要はありませんが、下葉が黄色く変色している場合は取り除くようにしましょう。葉を下に引っ張るようにすると簡単に取れます。
剪定は、成長期が終わる9〜12月頃に行ってください。成長期に葉を減らしてしまうと、光合成ができなくなり、成長が遅くなります。
コルジリネは、太い地下茎を真下に伸ばして成長するので、根詰まりしやすく、少なくとも2年に1度の植え替えが必要です。
植え替えに適した時期は、5〜8月頃です。真夏に行う場合は、直射日光で根を傷める可能性があるので、涼しい時間帯に行いましょう。
鉢から取り出したら、古い土を軽く落とします。根が長すぎる場合は、2/3程度の長さにカットしてから、ひと回り大きい鉢に植え替えましょう。
植え替え直後は、根が傷んでいるので成長が遅くなります。根付くまでは明るい日陰で管理してください。
コルジリネは、「軟腐病(なんぷびょう」」にかかることがあります。軟腐病は、強い腐敗臭とともに根元から枯れていく病気で、観葉植物以外にも野菜や草花にも多く発生します。根腐れの症状とよく似ていますが、根腐れは腐敗臭がしません。
高温多湿の時期や、水はけの悪い土を使っている場合に発生しやすいので、水はけと通気性を良く管理することで対策できます。発病すると薬剤を使っても治ることがないので、株を抜いて処分してください。
コルジリネには、ハダニとカイガラムシがつくことがあります。
ハダニは、葉の養分を吸って植物を弱らせる害虫です。高温と乾燥が大好きで、梅雨明けから夏にかけて多く発生します。
水が苦手なため、定期的な葉水で簡単に予防できます。水の量が少ないと効果が薄いので、葉がびしょびしょになるくらい、葉の裏側までしっかり行ってください。
カイガラムシも葉に寄生し汁を吸う害虫で、風に乗ってやってくることが多いため、完全に防ぐのは難しいです。
また、カイガラムシの分泌液が原因で、「すす病」にかかったり「アブラムシ」を誘発したりと、2次被害をもたらす害虫としても知られています。薬剤が効きづらいため、割り箸や濡らしたティッシュで地道に取り除きましょう。
コルジリネは、赤くとがった葉が特徴的な大型の観葉植物です。条件次第では地植えすることもでき、お庭をワイルドな雰囲気にしてくれます。
夏の直射日光と冬の気温に気をつければ、比較的簡単に育てられます。「大型の植物は育てるのが難しそう」と諦めていた方にもぜひ挑戦してほしい植物です。