【水性ペンの落とし方】服やプラスチック、壁・床についた汚れを落とす裏ワザを場所別に紹介
リンクをコピーしました
目次/ INDEX
ラパーマの名は、フランス語の「LaPerm(パーマがかった)」に由来します。その名のとおり、パーマがかった被毛がユニークな猫種です。
ラパーマの歴史は比較的浅く、最初に発見されたのは1982年。米国オレゴン州の農家に1匹の毛のない子猫が生まれ、数か月後にふわふわの巻き毛が生えてきました。この「カーリー」と名づけられた突然変異の猫を原種にラパーマが誕生。新種の猫種として2003年にTICA、2008年にCFAで公認されました。
回は、そんなラパーマの特徴から、飼い方、食べ物、注意したい病気までを紹介します。
ラパーマは中型の猫です。肩よりもお尻がやや高い位置にあり、細身でエレガントな体型をしています。
ほっそりとした印象があるものの、意外と筋肉質で骨格がしっかりしています。このため、見た目よりも体重は重く、オスは3~5.5kg、メスは2.5~4kgです。
ラパーマの毛色は、ブラック、ブルー、レッド、クリーム、ホワイトなど多種多様で、模様も同様に、ソリッド、タビー、ポインテッドなどさまざまです。
毛色と模様の組み合わせも多く、アーモンド型の表情豊かな目の色もゴールドやグリーンなどいろいろなカラーバリエーションがあります。
ラパーマの寿命は、13歳前後です。猫の平均的な寿命は15歳前後なので、平均よりもやや短い傾向にあります。
もっとも、ラパーマ特有の際立った疾患はなく、一般的な病気やケガ、食事や運動量に気を付けることで健やかに過ごせます。
次項から、ラパーマの性格と飼い方について詳しく見ていきましょう。
ラパーマは、温和で鳴き声も小さい個体が多いです。一方で、農家の家で飼われていた歴史から分かるように、ワーキングキャットの特徴を受け継いだ活発な面もあります。
好奇心が旺盛なため危険な物や場所に注意する必要はありますが、賢く家族に忠実な飼いやすい猫種です。
ラパーマは、活発で運動量の多い猫です。上下運動ができるキャットタワーなどを設置して、室内でも十分に運動できる環境を整えましょう。
好奇心旺盛な性格なので、獲物タイプや猫じゃらし、動きを楽しむ紐タイプのおもちゃなど、さまざまなおもちゃで遊んであげると喜びます。お気に入りのおもちゃを用意して、毎日2、3回、1回5~10分ほど集中して遊ばせてください。
ラパーマは活動的な猫なので、ベッドやケージは必須ではありません。
とはいえ、入院時や災害時に備えてケージに慣らしておくと安心です。成猫用には2段構造のケージやある程度の高さを確保できるケージを用意しましょう。子猫やシニア猫用には高さ1.2m以下のもので十分です。
また、ときには隠れられる場所を欲しがるので、箱型や屋根付きのベッドを用意しておくと良いでしょう。室内の人通りの少ない場所に気に入ったベッドを置いておくと、来客時などでもストレスなく過ごせます。
ラパーマは、長毛種と短毛種のどちらも生まれます。ブラッシングは、長毛種であれば1日1回、短毛種であれば3日に1回を目安に行いましょう。
毛がカールしているので他の長毛種と比べて抜け毛は少ないほうですが、それでも毎日のブラッシングは欠かせません。ただし、ブラッシングしすぎるとせっかくのカールがとれてしまうことも。換毛期以外は、1日に1回がちょうど良い頻度です。
おすすめの猫用ブラシ
ラパーマは、時期によって皮脂の分泌が多くなることがあります。被毛のべたつきが気になるときはシャンプーですっきりさせましょう。
シャンプーが残ったままだと皮膚トラブルのもとになるので、丁寧にすすぎましょう。
また、乾かすときには、毛が絡まらないようコームでとかしながらドライヤーをあてます。猫が風を嫌がって逃げてしまうこともあるので、両手を使えるよう2人がかりで乾かしたりドライヤースタンドを使ったり、工夫してみてください。
おすすめの猫用シャンプー
ラパーマが食べるものは、成長ステージによって異なります。
生後4~6週までは猫用のミルク、7週目くらいからは離乳食専用缶詰、子猫用フードをふやかしたものへと移行し、3カ月以降は比較的高カロリーの子猫用フードを与えます。体格がしっかりしてきたら成猫用フードに切り替え、7~8歳以降はシニア用フードを与えます。
ラパーマの成猫用フードは、総合栄養食と記載されているものがおすすめです。中でも、動物性タンパク質を多く含み、炭水化物の少ないものを選びましょう。
筋肉質で運動量の多いラパーマは、動物性タンパク質を多く必要としています。魚肉などの動物性タンパク質が30%以上含まれるキャットフードが理想的です。
一方、炭水化物の含有量は抑えたものを選びましょう。特にトウモロコシや小麦などの穀物は、猫の肥満やアレルギーの原因になります。穀物不使用の「グレインフリー」を選ぶと安心です。
おすすめのキャットフード
ラパーマの食事量は、キャットフードのパッケージの表示とラパーマの体重をもとに、1日あたりの総量を決めます。
ラパーマは本来運動量の多い筋肉質な猫ですが、室内で飼育していると運動量が不足して肥満になりがちです。肥満に注意しながら、食事の量を調節してみてください。体格が安定してきた頃を目安に、体重を維持しましょう。
食事の回数は、成猫であれば1日1~2回が基本です。ただし、生後3カ月頃までの子猫には1日3~4回、生後4カ月頃から成猫になるまでは2~3回、7~8歳以上のシニア猫には2~3回を目安に与えましょう。
ラパーマに際立った疾患はありませんが、毛球症や猫風邪など一般的に猫がかかりやすい病気にはやはり注意が必要です。
また、好奇心旺盛な性格なので、誤飲や感電によるケガにも気を付けましょう。
健康な猫は、長毛種なら週2~3回、短毛種なら月1~2回のペースで毛玉を吐き出します。 毛球症は、猫が毛玉をうまく吐き出せずに胃中に毛玉がたまってしまう病気です。
一日に何度も吐いたり便秘が続いたりするときは、毛球症にかかっている恐れがあります。ただ、嘔吐も便秘も原因の特定が難しいので、自己判断ではなく受診することをおすすめします。
毛球症の予防には、ブラッシングが有効です。長毛種・短毛種の別や換毛期か否かに応じて、適切な頻度でブラッシングを行いましょう。
ウイルス性の猫風邪にも要注意です。猫風邪の初期症状は、人間と同様、鼻水とくしゃみです。症状が悪化するにつれ、鼻水が粘り気を増し、くしゃみの回数が多くなります。
治療法は抗生物質の服用ですが、年1回のワクチン接種で予防しておくと安心です。
ラパーマは好奇心旺盛なので、室内でもケガのリスクに晒されやすくなります。
万が一異物を誤飲して呼吸困難になっていたら、口を開いて指やピンセットでいち早く異物を取り出します。指やピンセットが届かない場合は、後ろ脚を持って逆さにし、異物を吐き出させます。
また、紐状の物を誤飲している場合は、引っ張ると食道や胃を傷つける恐れがあります。そのまま病院へ連れていきましょう。
ラパーマがコンセントや電気コードにじゃれて感電する危険もあります。まずはコンセントを抜いて、それから猫に触れて状態を確かめてください。コンセントがつながったまま猫に触ると、人間も感電するリスクがあります。
もし呼吸が停止していたら、人工呼吸や心臓マッサージを行います。逆に呼吸や脈が異常に早くなっていたら、ラパーマを寝かせて口を開き、舌を引っ張って気道を確保します。
応急処置後は、すぐに病院へ連れていきましょう。
突然変異で生まれたカーリーヘアーの猫、ラパーマ。色や模様、目の色のバリエーション豊かな、面白い猫です。
比較的新しい猫種で日本ではまだあまり普及していませんが、長毛種でも抜け毛が少なく、飼いやすい猫と言えるでしょう。
好奇心旺盛で活発な性格なので、ケガに注意して十分に遊べる環境を確保してあげましょう。