培養土とは何? 使い方や種類、おすすめ商品を解説!
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後ろに反った独特の形の耳をもつ猫種といえば、アメリカンカールです。1981年、米国カリフォルニア州で最初に発見されたアメリカンカールは、「シュラミス」と名づけられました。
シュラミスが生んだ4匹の猫のうち2匹の耳が同様にカールしていたことから、反った耳は優性遺伝であることが判明。その後交配が重ねられ、1985年にTICA、1993年にCFAで新種の猫種として公認されました。
今回は、そんなアメリカンカールの特徴から、飼い方、食べ物、注意したい病気までを紹介します。
アメリカンカールは、適度な筋肉がついた中型の大きさで、体重はオスが3~4.5kg、メスが2.5~3.5kgです。しっぽが長く、細身の個体が多いです。
アメリカンカールの見た目の特徴は、何といってもその反りかえった耳ですが、実は耳が反る個体が生まれる確立は50%。カールの角度もさまざまです。ただ、丸い頭と愛らしい大きな目は、アメリカンカール全般に共通しています。
アメリカンカールの耳の形は、生まれてすぐのときはどの個体も直立しています。生後しばらく反ったり戻ったりを繰り返しながら、16週間ほどで最終的な形になります。
アメリカンカールの毛色は、ブラック、ブルー、フォーン、クリーム、ホワイトなど多くの色があります。
模様も、ソリッド、タビー、キャリコなどさまざま。雑種猫と異種交配されてきた背景があるため、このような多種多様な毛色・模様が生まれました。
アメリカンカールの平均寿命は14歳前後です。平均的な猫の寿命が15歳前後なので、これより若干短いものの、個体差が大きく、16歳頃まで生きるアメリカンカールもいます。
際立った遺伝性疾患もない猫種なので、食事や運動量に気を配ることで健やかに長生きさせることも十分可能です。
アメリカンカールは、どの個体も最初に発見された「シュラミス」の血を引いています。「穏やかな人」を意味するその名のとおり、シュラミスは優しい性格の雌猫でした。
現存するアメリカンカールもシュラミスの性格を引き継ぎ、穏やかで優しい個体が多く見られます。利発でおおらかな性格に加え、環境適応力も高いアメリカンカールは、家庭で飼いやすく、多頭飼いにも向いています。
アメリカンカールの運動量は普通ですが、明るくお茶目な面があり、遊び好きです。特に子猫の頃は、気に入ったおもちゃを使って毎日遊ぶ時間を持つと絆が育まれます。
猫は飽きやすいので、1日のうち2、3回に分けて、1回につき10~15分ほど集中して遊んであげてください。ストレス解消や肥満防止だけでなく、コミュニケーションや病気の予防にもつながります。
アメリカンカールのベッドは必須ではありませんが、箱型や屋根付きのベッドがあると部屋の快適さが増します。来客時やストレスのかかりそうな場面に備えて、隠れ場所になるようなベッドを用意しておくと良いでしょう。
ケージも基本的には必要ありませんが、入院時や災害時に備えてケージに慣れておくと安心です。多頭飼いする際も、先住猫と新しい猫が慣れるまではケージが役立ちます。
子猫やシニア猫向けには高さ1.2m以下、成猫用には高さ1.2m以上幅1m以上のケージを用意するようにしましょう。
アメリカンカールのブラッシングの頻度は、短毛種か長毛種かで異なります。長毛種は1日1回、短毛種は3日に1回を目安にすると良いでしょう。
アメリカンカールは、アンダーコートが少なく被毛全体がシルクのような毛質です。よって、長毛種でも毛玉ができにくく、手入れもしやすい猫種です。
毛はもつれにくいものの、ブラッシングはスキンシップによるストレス緩和や抜け毛防止の効果もあるため、定期的に行ってください。
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アメリカンカールの短毛種は、基本的にシャンプーは要りません。長毛種で被毛のべたつきや汚れが気になる場合は、シャンプーをするとすっきりします。
また、シャンプーは抜け毛防止にも効果的です。3月頃と11月頃の換毛期は、短毛種でもシャンプーを嫌がらない個体ならシャンプーしてみてください。
シャンプーの際は、以下の点に注意するとよいでしょう。
おすすめの猫用シャンプー
アメリカンカールが食べるものは、成長ステージによって異なります。おおよそのステージごとの食事は次のとおりです。
アメリカンカールの成猫用フードは、総合栄養食と記載されているものを選びましょう。中でも、動物性タンパク質を多く含み、炭水化物の少ないものが適しています。動物性タンパク質が30%以上含まれるキャットフードがおすすめです。
また、トウモロコシや小麦などの穀物は、肥満やアレルギーの原因になりかねません。可能であれば穀物不使用の「グレインフリー」を選びましょう。
おすすめのキャットフード
アメリカンカールの食事量は、キャットフードのパッケージの表示と個体の体重をもとに、1日あたりの総量を決めます。体格が安定してきた時期の体重を維持するのが理想ですので、肥満に気を付けて食事量を調整するようにしてください。
食事の回数は、成猫であれば1日1~2回が基本です。
子猫の間(生後3カ月頃まで)は1日3~4回、4カ月頃からは2~3回、成猫になったら1日1~2回と、徐々に回数を減らしていきます。
ただし、シニア期に入ると消化する力が衰えるため、頻度を増やして1回に与える量を減らします。7~8歳以降は、2~3回を目安に与えましょう。
アメリカンカールは、基本的には健康で丈夫な猫種です。ただし、特徴的な耳の形に起因する病気やケガには注意が必要です。
アメリカンカールは、外耳炎になりやすい猫種です。耳が直立していれば通気性が保たれますが、耳がカールしていると細菌や異物が入りやすいうえ、湿ってカビや炎症が発生しやすくなります。
外耳炎にかかると、耳の穴の入り口から鼓膜までの外耳道が赤くはれたり、悪臭を放つ耳垢や耳ダレがたまったりします。
外耳炎は、耳に強いかゆみをともなう病気です。アメリカンカールが耳をかいたり耳を家具や壁にこすりつけたりするときは、外耳炎を疑いましょう。
放置しているとより強いかゆみや痛み、発熱などをもよおす中耳炎や内耳炎を引き起こします。早めに受診して、抗生物質や抗真菌剤などを処方してもらいましょう。
ブラッシングの際に綿棒で耳そうじするなど、日ごろから耳のケアを怠らないことも大切です。
アメリカンカールの耳は、生後4カ月ほどかけて形が定まります。このため、特に子猫の間は耳の軟骨が傷つきやすく、成猫になっても他の猫種と比べてもろい状態です。
ブラッシングやシャンプーでうっかり傷つけてしまったり、お子さんが強く握ってしまったりしないよう、注意しましょう。
1匹の迷い猫から誕生し、今や世界的な人気を誇る猫種となったアメリカンカール。特徴的な耳が注目されがちですが、愛らしい顔立ちや優しい性格も魅力のひとつです。
環境にも適用しやすいため、多頭飼いにも向いています。病気にもかかりにくく飼いやすい猫です。ただし、耳はデリケート。触れるときは優しく、耳そうじなどのケアも怠らないようにしてくださいね。