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シャルトリューは、元フランス大統領シャルル・ド・ゴールや作家のコレットが愛した「フランスの国民的猫」とも言うべき猫です。
名前の由来は、フランスのシャルトリューズ派の修道院で飼われていたことに由来する説、厚みのある被毛が同名のスペインの羊毛に似ていることに由来する説など、諸説あります
丸みを帯びた口元とやや上がった口角から、「ほほ笑み猫」という呼び名でも親しまれています。今回は、そんなシャルトリューの特徴から飼い方、性格、食べものや気をつけたい病気までを紹介します。
シャルトリューは、中型からやや大型の猫で、体重3kgから7.5kgまで成長します。去勢したオスの中には、10kgを超えるものもいます。
体表はダブル・コートの密生した厚い被毛で覆われているため、実際よりも大きい印象を受けます。がっしりした筋肉質のボディと分厚い胸を持つわりに、脚は短くやや細めなので、「大きなジャガイモに4本のマッチ棒を刺したようだ」と形容されることもあります。
頭部の特徴は、幅広で額が高く、中サイズの耳が直立して付いています。大きな丸い眼は、ゴールドからカッパーのオレンジがかった色味です。尾は付け根が太く、先端に近づくにつれて細くなります。
シャルトリューの毛色は、むらのない鮮やかなブルー・グレーです。模様はありませんが、かすかに光沢を帯びています。色の濃淡は、個体によって差があります。
シャルトリューの寿命は、平均的な猫の寿命と同じ10~15歳。成長は遅めで、子猫が完全に成長するまで2年を要します。遺伝性疾患が少なく、病気になりにくい頑丈な猫なので、比較的長生きします。
シャルトリューは、穏やかで温和な性格の猫です。そのため、子どもと暮らすのに適しています。
かつてフランスでネズミ捕りの名手として活躍していたほどの優れたハンターでありながら、自分から攻撃することのない、落ち着いた性格です。辛抱強く、あまり鳴きませんが、稀に高く鋭い声で鳴きます。
シャルトリューは、運動量の多い猫です。がっしりとした筋肉質な体型を活発に動かし、アクロバティックな動きを見せます。高いところも大好きです。遊具としては、頑丈なキャットタワーなどを用意してあげると良いでしょう。
おもちゃでも盛んに遊びます。しっかりと運動量を確保できて、ストレスなく遊べる環境を整えましょう。
シャルトリューは運動を必要とする活動的な猫なので、ケージで飼うには適していません。しかしながら、子猫の間や運動能力が低下したシニア期に入ったシャルトリューにとって、ケージは安心して落ち着ける場所になり得ます。
また、病気やケガで入院するときや、災害時に一緒に避難するときなど、ケージで過ごさなければならない場面もあります。日頃からケージに慣らしておくと良いでしょう。
子猫やシニア猫向けには高さ1.2m以下のケージで足りますが、成猫用には高さ1.2m以上、幅1mを確保したいところです。材質や構造によっては、軽量で移動させやすいケージや折り畳み可能なケージもありますので、用途に照らして比較検討してみてください。
シャルトリューのブラッシングは、通常は週1回、換毛期は週2~3回を目安に行いましょう。
シャルトリューは、厚いアンダーコートと撥水性のあるオーバーコートをもつ短毛種です。毛玉はできにくいですが、健康チェックやスキンシップを兼ねて適度にブラッシングすることをおすすめします。抜け毛対策にも有効です。
おすすめの猫用ブラシ
シャルトリューは短毛種なので、シャンプーをしなくても被毛の汚れが目立つことはありません。水を嫌う猫も多いので、基本的にシャンプーは不要です。
ただし、外出後などよほど汚れているときは、ぬるめのお湯で手早く洗います。水を嫌ってシャンプーができない場合は、ホットタオルで全身をやさしく拭いてあげると、ストレスをかけずに清潔さを保てます。
シャンプーをするときは、予めスリッカーブラシで全身をブラッシングして、抜け毛と汚れを落としておくとよいでしょう。続いてぬるま湯で全身を濡らし、シャンプーで洗います。洗ったあとは、シャンプーが皮膚に残らないようしっかりとすすいでください。すすぎ後はタオルでよく拭き、ドライヤーを離してあてて完全に乾かします。
シャルトリューが食べるものは、成長ステージによって異なります。
生後4~6週までは猫用ミルク、続いて離乳食専用の缶詰から子猫用フードをふやかしたものへと移行し、3カ月以降の成長期からは比較的高カロリーの子猫用フードを与えます。2歳以降は成猫用のフードに切り替え、8歳以上になったらシニア用フードを与えましょう。
フードを選ぶ際、いくつか注意すべきポイントがあります。
まず、シャルトリューは筋肉質で運動量も多い猫であるため、動物性タンパク質を多く必要とします。「総合栄養食」と記載されているキャットフードのうち、タンパク質が多く含有されているものを選びましょう。
ただし、タンパク質の過剰摂取は肥満の原因にもなりますので、食事だけでなくしっかりと運動量を確保することも重要です。
また、炭水化物が多く含まれるキャットフードにも注意が必要です。トウモロコシ粉や小麦粉など、穀物の含有量がなるべく少ないものを選びましょう。穀物は猫の肥満やアレルギーの原因にもなりやすいため、穀物不使用の「グレインフリー」のキャットフードが理想です。
おすすめのキャットフード
シャルトリューの食事の量は、キャットフードのパッケージの表示とシャルトリューの体重をもとに、1日に与える総量を決めます。
ただし、シャルトリューは平均的な猫よりも体が大きく活動的で、多くのカロリーを消費します。個体差はありますが、表示よりも多めの量を与えると程良い量になります。2歳を過ぎた後は同じ体重を維持するのが健康的です。肥満に注意しつつ、与える量を調節してみてください。
食事の回数は、生後3カ月頃までは一日3~4回、生後4か月頃から2歳までは2~3回、2歳から8歳頃までは1~2回、8歳以上は2~3回を目安に与えましょう。
シャルトリューは基本的に頑丈な猫ですが、肥大型心筋症にかかることがあります。
肥大型心筋症は、心臓の筋肉が厚くなって心臓の部屋が狭まり、全身に十分な血液を送れなくなる原因不明の疾患です。血流が悪化すると、血管の中で血が固まって血栓ができてしまいます。
この血栓が腹部の大動脈にできると、後ろ足がまひして立てなくなります。気付かずに放置してしまうと、呼吸困難を起こして死に至るケースもあります。「元気がない」「呼吸がつらそう」「歩き方がおかしい」「立てない」などの症状があれば、病院を受診してください。
肥大型心筋症の治療法としては、心臓が広がりやすくなる薬、血栓ができにくくなる薬、心臓の負担を減らす薬などを投与して、症状をコントロールする方法があります。
膝蓋骨脱臼は小型犬に起きやすいケガですが、シャルトリューにも発症することがあります。
膝蓋骨脱臼は、「膝蓋骨」いわゆる「膝のお皿の骨」が本来の位置からずれてしまう疾患です。先天性の場合もあれば、ジャンプしたときなどのはずみで起きる外傷性の場合もあります。
スキップするような違和感のある歩き方や、腰を低くして膝を曲げたまま歩く様子があれば、膝蓋骨脱臼を起こしている可能性があります。
ステージによってサプリメントや痛み止めで経過を見るケースから、矯正手術を必要とするケースまで、治療方法が異なります。専門医に相談しながら治療しましょう。
今回は、古くから世界中で親しまれてきたブルー・グレーの猫、シャルトリューの性格や飼い方を紹介しました。シャルトリューは、がっしりした筋肉質な体格とは裏腹に、穏やかで思いやり深い性格で、飼いやすい猫です。キャットタワーなど十分に運動できる環境を整備して、シャルトリューを迎えてあげてくださいね!