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シーバは猫の体に悪いは本当? 口コミの真相をマース ジャパンに聞いてみた

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中村由帆

中村由帆

マース ジャパン リミテッド 広報・渉外部 エクスターナルコミュニケーション担当。ペットフード安全管理者の資格を保有。愛猫家であり愛犬家。

シーバ デュオは猫の体に悪いのか?

青い瞳のロシアンブルーと高級感のあるパッケージで知られているキャットフードブランドが「シーバ」です。

なかでも「外はカリカリ中はクリーミー」で独特な2層粒のドライフード「シーバ デュオ」は人気を集めています。

しかし、猫の食いつきが良いと評判のシーバ デュオですが、インターネット上では「健康に悪いのでは?」と疑問視する口コミを見かけます。

猫の飼い主にとっては、なんとも不安に駆られる噂です。食いつきがいいのは、猫を虜にしてしまう怪しい何かが混入しているのでは…!?

そんな噂の真相を明かすため、シーバ デュオを製造・販売するマース ジャパンを直撃! 広報・渉外部の中村 由帆さんと獣医師の廣本 環さんの2人に、フードの安全性や猫が夢中になるおいしさのヒミツなど、いろんな疑問に答えてもらいました。

廣本 環さんと中村 由帆さん

左/獣医師の廣本 環さん、右/広報・渉外部の中村 由帆さん。取材はオンラインで行いました

猫がシーバ デュオに食いつく理由

シーバ デュオに食いつく猫

──インターネット上で安全性を心配する記事を見かけます。なぜそういった噂が出るのでしょうか?

中村さんアイコン

中村さん

おそらくシーバ デュオに添加物が使われていることを不安に思われているのではないでしょうか。主に着色料と酸化防止剤ですね。

──着色料を入れているのはなぜですか?

中村さんアイコン

中村さん

飼い主さんに楽しんでいただきたいからです。というのもシーバは「愛猫と飼い主が一緒の時間を楽しむこと」をコンセプトにしていて、猫ちゃんが満足できることはもちろん、飼い主さんも楽しめるようにものづくりをしています。

 

猫はフードの色で食べる・食べないは判断しませんが、飼い主さんの中には「カラフルなフードの方がおいしそうだから、愛猫にあげたい」と考える方もいらっしゃいます。そういったニーズに応えるために安全な範囲で使用しています。

廣本さんアイコン

廣本さん

もちろんペットの健康と福祉が最優先です。ペットフードの製造販売については安全で、必要な栄養が担保され、なおかつおいしく食べられる製品を提供することを第一に考えています。着色料は日本における食品添加物の使用基準値内で使用しています。

──酸化防止剤については、フードの新鮮さを保つためのものですか?

廣本さんアイコン

廣本さん

ドライフードは油脂を使用しています。油脂自体はエネルギーの源であり、細胞の膜の構成成分にもなる重要な役割があります。同時に食いつきの良さを引き出す効果もあります。ただし酸化すると下痢を引き起こしたり、体に良くない影響が出る場合があるんです。

 

そのため酸化防止剤としてBHA(ブチルヒドロキシアニソール)やBHT(ジブチルヒドロキシトルエン)を使用しています。こちらもペットフード安全法で定められている基準値内での添加です。添加物については使っているから良くないという話になりがちですが、どんなものでも体に悪いかどうかは量と関係します。塩や砂糖もとり過ぎが体に良くないのと一緒ですね。

中村さんアイコン

中村さん

日本では「ペットフード安全法」で注意が必要な添加物には上限が定められていますので、店頭に並んでいるペットフードはすべてその基準内のものです。シーバはグローバルで展開していますので、それに加えて世界基準と、さらに厳しい社内基準もクリアしている製品でもあるので、安心してお使いいただけます。それでも着色料が心配という方には、着色料不使用のブランドも用意しています。

廣本さんアイコン

廣本さん

他の原材料についても厳しい基準を満たしたものを使用していて、それも猫ちゃんの栄養やおいしさに貢献するためです。添加物は、その製品に必要だと考えて添加しているものなので、安心していただいて大丈夫です。

シーバが猫を魅了する「香り・味・食感」の3要素

外はカリカリ、中はクリーミー

──シーバデュオの「外はカリカリ、中はクリーミー」が特徴ですが、なぜこの形状にしたのでしょう?

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中村さん

猫が食事の好みを決める要素は、味と香り、そして食感が大きく影響します。そこで一粒でふたつの食感が味わえるように開発しました。素材を細かく挽いて焼き上げることで絶妙なカリカリ感を出して、中のクリームは猫の舌の温度でちょうどとろける設計になっています。

独自製法のため成分や作り方の詳細はお伝えできませんが、このオリジナリティが猫ちゃんに支持される理由のひとつなのかなと。

──食感以外で、猫を惹きつける理由はなんですか?

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中村さん

香りですね。ドライフードの製造工程では最後にコーティングという過程があって、栄養素や香りを吹きかけています。香りが立つので、おいしく食べてもらえます。味については厳選した素材を使用して、テストもしながら、猫ちゃんが好きな味を実現しています。

──猫がおいしく感じるのはどんなものなのでしょう。人間と猫の味覚って差はありますか?

廣本さんアイコン

廣本さん

人間やワンちゃんは甘いものが好きですけど、猫ちゃんは甘みを感じることがほとんどできません。猫ちゃんの場合はまずは香りです。気に入る香りがしたら食べようかなと決めて口に入れてみて、そこで味や食感から自分の気が済むまで食べ続けようと判断します。

 

ウエットフードの場合は温度も食いつきに関係します。猫はもともと単独で狩りをして捕らえた獲物をすぐに食べるという行動をしてきたので、低い温度の食べ物は好みません。そのためシーバのウエットフードは冷蔵庫で保管しないで済むように、食べきりサイズにしています。

中村さんアイコン

中村さん

味覚でいうと、猫ちゃんはうまみに反応します。ただ、猫の嗜好性って個体によってかなり違うんです。犬の場合、祖先の時代から獲物を見つけた時にいっぱい食べるために胃に多くのものを入れられようになっていて、健康であれば目の前に食べ物があればよく食べますが、猫はそうじゃありません。

 

お肉の塊が好きな子もいれば、ペーストが好きな子もいたりと好みはさまざまです。猫のフードは個性に対応するためにいろんなラインアップが揃っています。

──だからシーバも種類豊富に揃っているんですね。

中村さんアイコン

中村さん

昨日まで食べていたのに急に食べなくなるのは、猫あるあるですよね。他のブランドに変えるにしても、食べるのかわからないし不安。そんな時にシーバの中で選択肢があるというのは重要です。

 

飼い主さんにとっても、同じものをあげ続けるよりいろんなものをあげた方が楽しめます。デュオのセレクションシリーズは1箱に4つの味が入っていて、それぞれパッケージの色も違うので、今日は黄色のキラキラにしようかな、と楽しく選んでいただきたいです。

──パッケージにもすごくこだわっているんですね!

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中村さん

はい。手に取った時にときめくようなパッケージにこだわっています。デュオの袋を開ける時に「パキパキっ」と音がするんですけど、実はあの音も工夫しているんです。扉を開くようなイメージで楽しく飼い主さんに開けてほしいと思っています。

猫と飼い主のための豊富なラインナップ。

豊富なラインナップ

──シーバデュオの中で特に人気の味はどれですか?

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中村さん

長年、人気が高いのは「香りのまぐろ味セレクション」です。最近だとカルシウムが入ったミルク粒が入りの「クリーミーミルク味セレクション」も人気です。いろんな味を取り揃えてあげていらっしゃる飼い主さんが多いですね。

──風味はどういうふうに開発を?

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中村さん

基本的にその国や地域の人間が食べているもの、食習慣に左右されますね。日本では猫は魚が好きだと考えているので魚介フレーバーが多めですが、欧米は魚を食べる習慣がないのでターキーやチキンがメインになっていたりします。アジア圏だと魚介フレーバーも販売されていますが、ここまでまぐろ好きなのは日本ならではですね。

──ほたてやずわいがに味も、すごくそそられます(笑)。

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中村さん

買っていただくのは飼い主さんなので、おいしそうと思ってもらえることは重要ですね。飼い主さんが「これをあげたらうちのかわいい猫ちゃんが喜んでくれるだろう」と思えて、そしてあげることで幸せになる。そういったラインナップにしています。

──ほかにおすすめしたいフレーバーはありますか?

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中村さん

いつもの食事をちょっと贅沢にしたい、そんな気分に合わせて開発された『シーバ デュオ 旅するシーバ』です。メインフレーバーの粒を通常のシーバ デュオのバラエティより多い割合で配合したシリーズで、猫ちゃんも飼い主さんも満足してくれると思います。

シーバ デュオ 旅するシーバ

『シーバ デュオ 旅するシーバ』のラインナップ。3月から発売予定

猫の食事で気を付けることって?

猫の食事で気を付けることって?

──シーバはドライやウエットなどタイプも豊富ですが、どういうふうに使い分けすればいいのでしょう?

廣本さんアイコン

廣本さん

基本的に毎日の主食は「総合栄養食」と記載されているものを選んでほしいです。総合栄養食は猫に必要な栄養が含まれていて、その食事とお水が十分あれば、健康な猫ちゃんが栄養を摂取できるフードになっています。シーバにも「一般食」というおかずタイプがありますが、それらは1日に必要な摂取カロリーの10%以内の分量で与えていただくことをおすすめしています。

 

そして適正体重に合わせて過不足なくあげるのが大切。目分量であげていると、カロリー過多になることも。ペットの30%が肥満と言われていますが、肥満は病気を引き起こすもとにもなるので、健康のために体重管理は飼い主さんの責任として心がけていただきたいです。

──量以外に栄養バランスなど、猫の食事で気を付けるべきことはありますか?

廣本さんアイコン

廣本さん

私たちは野菜もお肉も食べる雑食動物ですが、猫ちゃんは肉食動物です。人と猫が必要とする栄養素の割合を比べると、猫はタンパク質が多く必要です。脂肪についても要求量が高いので、やはり猫ちゃんには猫ちゃんの食事をあげてほしいです。

 

それと人間が食べて安全なものがペットに対しても安全とは限りません。玉ねぎやにんにくがNGなのは有名ですが、ぶどうやレーズンなども、猫には毒になるので与えてはいけません。

──シーバはシニア猫用も出していますが、15、18歳以上などと年齢設定が細かいですね。

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中村さん

自分の子に合ったものをあげたいという飼い主さんの思いがありますから。シーバデュオは1999年に日本で発売を始めたのですが、当初は成猫用のみの展開でした。今は子猫用に加えて、猫の長寿化が進んでいるので、シニア用も拡充しています。

──日本の猫って、他の国と比べると長寿ですか?

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中村さん

そうですね。18歳以上のウエットタイプを開発するという話をしたら、グローバルからはそんな必要があるのかと言われました(笑)。でも今は20歳を超える子も多くいますし、シニアになっても元気だった時に好きだったシーバをあげたいという飼い主さんの願いも叶えたいですね。

 

高齢になると舌の筋肉が衰えて、フレークが大きいと食べづらかったり、とろみがあっても舌ですくいにくくなるので、食べやすいように開発しています。年齢に合わせたフードというコンセプトは日本発で、海外でも展開しています。

「すべては猫の健康のため」安全性にこだわるマースジャパン

ペットの健康に貢献したい

──お話を伺って、猫も飼い主にも楽しんでほしいという思いがシーバに込められているんだと感じました!

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中村さん

マースはイギリスにウォルサム研究所という研究機関をもち、ペットの基礎栄養学を研究しています。その研究をもとに世界基準よりさらに高い独自基準を設けて、製品を提供しています。ぜひ安心して、飼い主さんも楽しくなる食事を猫ちゃんたちと楽しんでもらいたいです。

廣本さんアイコン

廣本さん

私自身も子どもの頃から猫を飼っていて、その子はすでに亡くなっていますが、もっとこういうことをしてあげればよかったなと思いながらペット業界で働いています。

 

なかなかイメージがつきにくいかもしれませんが、企業の製品はペットの健康に貢献したいという人の情熱で作られていることが伝わると嬉しいです。

現在はコロナ渦のため休止しているものの、マース ジャパンはペット同伴で勤務できる「ペットフレンドリーオフィス」を導入していることでも有名な企業。

猫と飼い主を惹きつけるシーバには、双方に満足してほしいというサービス精神と、健康で幸せに過ごしてほしいと願う情熱が隠されていたようです!

カインズで取り扱っているシーバはこちらから。

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