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猫の「いびき」を聞いたことがありますか。
猫も寝ているときにいびきをかくことがあります。気持ちよさそうな顔をして「ピーピー」といびきをかきながら寝る猫は、とても可愛らしいです。
しかし、いびきをかく猫を見たら「猫がいびきをかくって正常なの?」「なにか病気なんじゃないの?」と心配になる方もいるでしょう。
猫はどんないびきをかくのか、原因や対処法、また病院に連れていくべきなのはどんな状態か解説します。
「いびき」とは、寝ているときに鼻やのどの気道(息が通るところ)が狭くなり、息を通すときに鼻やのどが振動して出る音のことです。
人も猫も、いびきは気道が狭くなることが原因です。
睡眠中、のどの周りの筋肉が緩んで舌が落ちこんだり(のどいびき)、鼻づまりで鼻の穴が狭くなったりして(鼻いびき)気道が狭くなり、いびきをかきます。
いびきは、睡眠中呼吸によけいな労力をかけてしまうため、睡眠の質を下げ、ときには大病につながることもあるので、あまり良い状態ではありません。
猫のいびきは、多くの場合、鼻腔(鼻の穴)が狭くなることや、鼻の奥(鼻咽頭)が狭くなることが原因です。のどが狭くなっていびきがでることもあるようです。
いびきが治療が必要な病気のサインになることもあります。猫がいびきをかいていたら、原因を突き止めて対策をとってあげるようにしましょう。
では、猫はどんな原因でいびきをかくのか具体的に見ていきましょう。
よく原因としてあげられるのは、次の5つです。
鼻炎や鼻づまりで、鼻呼吸ができなくなり、いびきをかくことがあります。
鼻炎は、アレルギーやウィルス感染によるものが多く、鼻の粘膜が炎症を起こして腫れて鼻腔が狭くなります。
アレルギー性鼻炎は、花粉やホコリ、食事、虫、人のタバコなども原因になります。
ウィルス感染症は、猫ヘルペスウィルスや、猫カリシウィルスなどの「猫風邪」にかかっていることが多いです。
猫風邪は、くしゃみ、鼻水、鼻づまり、目やに、発熱など人の風邪と似た症状です。
こじらせて慢性鼻炎(副鼻腔炎など)になると治療が長引くこともあるので、早めに獣医師に相談しましょう。
人間も肥満気味だと、のどに余分な脂肪がついていびきをかきやすくなりますが、猫も肥満が原因でもいびきをかきます。
首まわりに脂肪がついた猫は、気道が圧迫されていびきをかきやすいです。猫の肥満は万病の元となるので、ほかの病気の併発にもつながります。
「やや肥満」程度でもダイエットに取り組むことが大切です。まずは太らせないようにしましょう。
鼻腔内の気道に近い部位に腫瘍ができて、気道を圧迫し、いびきをかくことがあります。
ほかに、くしゃみや鼻血、顔面変形、食欲不振などの症状がでることがあります。
猫の鼻腔内腫瘍は、高齢の猫に発症することが多い病気です。鼻腔内の腫瘍ができて進行すると、完全に除去することは難しく、最悪の場合は呼吸困難で死亡することもあります。
くしゃみをしている、あまりご飯を食べないなど、心配な場合早めに受診することが大切です。
何らかの理由で咽頭(鼻や口や舌の奥の部分)や気管に異常があると、いびきをかきやすくなります。
鼻の穴が極端に狭かったり、のどが垂れ下がっていたりというような身体的な理由で、いびきや呼吸がしづらい症状が出るものです。
「呼吸が苦しそう」というわかるような状態では、すでに重症化していたり手遅れになっていたりすることもあります。
猫は普通はほとんど口呼吸をしないので、口でハァハァと呼吸をしていたらすぐに受診が必要です。
いびき、呼吸の様子などがいつもと違う場合は、早めに獣医師に相談しましょう。
先天的に鼻の穴が狭くなっている「鼻ぺちゃ」な猫は「短頭種」と呼ばれ、鼻づまりや鼻炎など、これまで述べた鼻トラブルを起こしやすいと言われています。
次の項で短頭種について解説しますので、特に気をつけてあげてください。
先天的にマズル(口から鼻先にかけての部分)が短い、「鼻ぺちゃ」な猫種がいます。
これらは「短頭種」と呼ばれ、先天的な構造のために気道に圧力がかかり、いびきをかきやすい猫種です。
いびきをかきやすいのは、次の猫種です。
このような猫は普段から鼻腔が狭くなりがちで、比較的いびきをかきやすいです。
短頭種がいびきをかいている場合、「短頭種気道症候群」という気道の病気にかかっている可能性があります。
重症化すると呼吸困難を起こして死亡することもあるので、呼吸が早かったり(1分間に40回以上が目安)、いびきの音が変だと感じたりしたらすぐに獣医師に相談してください。
「猫のピーピーといびきをかく様子が可愛い」「たかがいびきで騒ぐことはない」と放置して悪化すると、大変なことになることがあります。
アレルギーや肥満が原因のいびきは予防することができます。次の3つの方法で猫のいびきを予防してあげましょう。
緊急性の高くない状態ならば、環境を整えてあげればいびきが改善されることがあります。
猫もハウスダストや花粉がアレルゲンとなって鼻炎を発症することがあるので、猫がいる部屋は次のことを心がけましょう。
猫のいる部屋では、アロマやお香を炊くのも控えましょう。
空気清浄機を設置することで、ハウスダストや花粉を除去し、いびきが改善されることもありますのでお試しください。
「飼い猫の抜け毛が多くて困る」という悩みを持つ方にもおすすめです。
エアコンの上部にフィルターを貼るのもおすすめです。エアコンから吹き出す細菌やウィルスを安価で除去できます。
エアコンや空気清浄機などのこまめなお手入れは、アレルゲンの除去が効率良くできるだけでなく、省電力対策にもなりますね。
肥満はいびきだけでなく、さまざまな病気の原因になります。
猫の肥満の原因のほとんどは、食事やおやつの与えすぎが原因です。まずは「太らせない」こと。肋骨に触れないくらい脂肪がついている場合は、すでに「やや肥満」なので、ダイエットに取り組みましょう。
猫のダイエットについては、愛猫が太ってきた? 猫のダイエットを始めるべき基準と方法とはで詳しく解説しています。
運動は、機械に頼らず飼い主さんが自ら遊んであげることで、愛猫との絆も深まりダイエットにもなりますよ。
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健康な猫は、あまりいびきをかきません。おかしいと思ったらすぐに病院を受診するようにしましょう。
普段から、寝ている猫の様子を観察して異常に気がつけるようにしておくことが大切です。
いびきの原因である病気が悪化すると、大きな呼吸異常につながる恐れもあり、最悪の場合は命に関わります。
「いびきくらいなら」と放置しないで、いびきの原因を尋ねてみるなど、早めに獣医師に相談しましょう。
猫のいびきについて、Q&Aサイトなどで多い質問を3つ抜粋しました。参考にしてください。
猫は、見ている夢によってさまざまな寝言を言うようです。
一般的に猫は、1日の3分の2は睡眠時間でそのほとんどは眠りが浅く、夢を見ていることも多いと言われています。
浅い眠りの時間が長いのは、狩りをしていたときの名残で、縄張り争いや狩りのための体力を蓄えるためです。
猫は普通はあまりたくさんいびきをかかないのですが、軽度の鼻づまりでもいびきをかくことがあるので、呼吸器に何らかの異常があるかもしれません。
「猫のいびきがうるさくて眠れない」「猫のいびきが人間のように大きい」という場合、早めに病院を受診しましょう。
原因と目的によります。必ずしも必要ではないケースもあります。
いびきで手術が必要なのは、次の病気の場合が多いです。
これらの病気の場合は、鼻の穴を広げたり、気道の穴を狭めている膜を切開したりする手術などを実施することがあります。
緊急性が高くなければ、手術以外が選択されることもあります。ひどくならないうちに獣医師に相談しましょう。
猫のいびきの変化は、健康のバロメーターになります。
いびきの原因は、息が通る「気道」が狭くなることです。
のどや鼻腔が病気で狭くなっていることも考えられるので、「いびきくらい」と考えずに早めに獣医師に相談することが大切です。
アレルギーや肥満が原因のいびきは、アレルゲンを取り除いたりダイエットさせたりすることで予防できます。部屋を清潔にして、食事と運動量に気をつけてあげましょう。
いびきとうまく付き合っていかなくてはならないケースも少なくありません。
普段から猫を観察して、利用できる猫グッズを楽しく使いながら、猫との幸せな生活を長く続けましょう。