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猫がずっと鳴くのは、ほとんどの場合何かしらの理由があります。言葉にできない要求や気持ちを表現するために「鳴く」という手段を使っているのです。
「おやつが食べたい」など単純な催促の場合もありますが、精神的ストレスや身体の不調など深刻な事態が隠れている可能性もあります。頻繁に鳴く行為をやめさせたいのであれば、なぜ鳴いているのかまず原因を探ってみましょう。
猫はどんな状況や気分のときにずっと鳴くのでしょうか?
猫の性格や環境によって理由は様々ですが、考えられる主な原因をまとめたので参考にしてみてください。
「ニャーン」「ミャーオ」など、伸ばし気味に鳴いているのは大抵何かを要求しているときです。決まった時間に鳴きだしたり、ご飯皿の前でずっと鳴くのはお腹がすいたことを主張しているのかもしれません。
猫が要求鳴きをするのは飼い主さんに甘えている証でもあるので、信頼関係ができているといえるでしょう。ただし、ずっと鳴くからといってそのたびにご飯のおかわりやおやつをあげていたらクセになり、「鳴けば食べ物がもらえる」と学習してしまうので注意してくださいね!
猫は「遊んでほしい」「かまってほしい」「トイレをきれいにしてほしい」など何かしてもらいたいことがあるときにもよく鳴きます。その場合も、ご飯と同じように「ニャーオ」と訴えるような鳴き方をします。
朝方など、まだ寝ている飼い主さんに向かってずっと鳴くのは何かしてほしい可能性が高いでしょう。もし他の要求が満たされているのに鳴き続けているのであれば、子猫が母猫を呼ぶように単に人間の気を引きたいだけかもしれませんね。
猫は狩りをしていた動物なので、室内の限られたスペースで生活しているだけではどうしても運動不足になりがちです。溢れる体力を持て余し、「もっと動きたい!」といううっぷんを込めて鳴くことがあります。
7歳頃までの健康で若い猫は特に体力があるため、キャットタワーなど運動ができる環境と遊びは必須といえるでしょう。単頭飼いをしている猫は飼い主さん以外に遊び相手がいないので、忙しくて遊んでやれない日が続いたときは要注意です。
かまってもらいたい、運動したいなどの要求が満たされない時間が長く続くとストレスが溜まり、さらに激しく鳴くことがあります。「ミャオーン!」「ンナーオ!」など飼い猫が低く強い声でずっと鳴くときは、要求を通り越して不満や不服を表している可能性が高いです。
ケージに入れられて車で病院へ連れていかれるときや、お風呂に入れられているときに太い声で鳴き続け、不安な気持ちを表現する猫もいます。引っ越しや新たな同居人(猫)の出現など、環境の変化がきっかけで激しく鳴くようになることもあります。
また、幼い頃から四六時中人間と一緒にいた猫は依存して、飼い主さんと離れることに対して過剰に不安を覚え、分離不安になってしまうケースも。分離不安症の猫は飼い主さんの姿が見えなくなった途端にストレスを感じ、大きな声でずっと鳴く、粗相をする、などの行動をとるようになります。
発情期を迎えた猫は、特徴的な声で鳴きます。メスは大体生後5ヶ月~10ヶ月くらいで初めての発情期を迎えますが、なかには生後4ヶ月くらいで性成熟する子もいるので注意が必要です。
メスの猫が赤ちゃんのような声でずっと鳴く、やたらと外に出たがる、しきりに体をこすりつけるなどの行動は発情からくるものかもしれません。
一方オスの猫には発情期というものはなく、メスの鳴き声やフェロモンに反応して発情します。発情したオス猫は太い声で力強く鳴き続け、外に出たがったりスプレー行動をするようになります。
体に不調があったり、けがをしてどこか痛めているときにもずっと鳴くことがあります。自分ではどうにもならない辛さをどうにかしてもらいたい、という気持ちの現れです。
猫は本来弱っている姿を隠す習性を持っているため、鳴いてアピールしているのは飼い主さんを信頼して頼っているか、隠しきれないほど辛い状態といえるでしょう。
鳴き方に異常性があったり、日常的な要求が満たされているのにずっと鳴く場合は念のため体におかしいところがないかチェックしてみてください。併せて猫の行動をよく観察し、いつもと違う様子であれば早めに動物病院を受診しましょう。
シニア猫がずっと鳴くときは、認知症である可能性も考えられます。夜中に徘徊しながら鳴き続ける、性格が攻撃的になった、ご飯を食べたことをすぐ忘れてしまう、などの行動が見られたら高齢からくる認知症を疑ってみましょう。
また、よく鳴くようになる原因として特定の病気が潜んでいることがあります。代表的なのが甲状腺機能亢進症です。甲状腺ホルモンが異常分泌されることで日頃から興奮状態になる病気で、大きな声で頻繁に鳴く、やたらと活発に走り回るなどの行動の変化が見られるようになります。
他に、高血圧症が原因で頻繁に鳴くようになる猫もいます。猫の場合、腎臓病(腎不全)に罹患した結果高血圧症に陥ることが多いですが、心臓病や糖尿病から高血圧になることもあります。
甲状腺機能亢進症も慢性腎不全も高齢の猫に多い病気なので、シニア猫の場合は認知症に加えて病気の可能性も頭に入れておきましょう。
猫が鳴き続けるクセを直したいときの対策や対処法をまとめました。あくまで一般的な対処法で、必ず鳴かないようになるわけではないので状況に合わせて試してみてくださいね。
何かを要求するために鳴く猫への基本的な対処法は、要求される前に満たしておいてあげることです。就寝前にトイレや水などを全てきれいにしておくことで、朝方の催促が減るかもしれません。
一般的にトイレは猫の頭数+1個用意しておくのが理想といわれます。水飲み場も複数用意しておくと安心でしょう。
ただし、ご飯を催促されるからといって常に置き餌をしておくことはおすすめできません。衛生面や健康管理の面から、置きっぱなしのフードを好きなだけ食べるという環境は良いとはいえないためです。
早朝のご飯の催促に困っているのであれば、タイマー式の自動給餌器などを利用してはいかがでしょうか。
猫は人間でいうと2~3歳くらいの知能があり、鳴くことで要求に応えるとそれを学習してしまいます。
例えば夜中、ずっと鳴く猫がうるさいからといって起きてかまってしまうと「鳴くと要求が通る」と覚えてしまうのです。
鳴く→要求に応えるが習慣化してしまうとますます鳴き続けるようになるので、この場合効果的なのは無視を決め込むことです。
場合によっては難しいかもしれませんが、要求鳴きをしている間は無視をしましょう。猫によっては「静かにしてね」なども「かまってもらえた」と感じてしまうことがあるので、何もリアクションをしないのがポイントです。
そのうち猫が諦めて静かになってから、要求を満たしてあげるようにしてみてください。
夜中に大声で鳴いたり走り回ったりする猫を落ち着かせるためには、日中に体力を消耗させることです。
猫は「薄明薄暮性」といわれ、本来は明け方と夕暮れの時間帯に活動する動物です。一緒に暮らすうちに人間の生活サイクルに順応する子もいますが、なかには体内時計に忠実に行動するような子もいます。
日中はずっと寝ていて夕暮れ時に起き出し、人間が寝静まった時間帯に運動会や夜鳴きをはじめる、なんてパターンの猫はエネルギーがあり余っているといえるでしょう。そういう子は、昼寝から起きてきたタイミングや夕食後などに積極的に遊んでエネルギーを消費させてみてください。
横の運動より縦の運動の方が体力を消耗するので、猫じゃらしを使ってキャットタワーを上らせたりジャンプさせる運動がおすすめ。5分や10分などの短時間でも回数を増やすことで多少の効果がみられるはずです。
鳴く理由がかまってもらえないストレスや不安感からであれば、コミュニケーションを増やすことで改善する可能性があります。短時間でも良いのでスキンシップの回数を増やすなど、精神的なケアをしてあげましょう。
ただし、まだ人慣れしていない猫がずっと鳴くときは人間が関わることで逆にストレスになってしまうこともあるので要注意です! そういった子の場合は人の目が気にならない場所に安心してこもっていられる空間を用意してあげてみてください。
また、猫は環境の変化にとても敏感です。家具の配置が変わるなどのささいな変化がストレスになり、鳴いて自分を落ち着かせようとすることがあります。飼い猫が不安そうに鳴き続けているのであれば、近頃家の中で何か変化はなかったか見直して、元に戻すことで治まるかもしれません。
ストレスからくる問題行動へのアプローチとして、ストレス緩和効果を謳うフードやサプリメントが発売されています。
ロイヤルカナン社やヒルズ社から発売されている猫の下部尿路疾患の療法食には、食べさせることでストレスからくる問題行動が改善されたケースがあります。
ストレスは特発性膀胱炎のリスクを高めるといわれることから、不安感やストレス軽減効果がある加水分解ミルクプロテインやL-トリプトファンなどの成分が調整して配合されているためです。
ただし、これらの療法食は基本的に獣医師が処方するものであるため、どうしても必要性を感じる場合はまず動物病院へ相談してみましょう。
他には、母乳の鎮静作用からヒントを得たα-カソゼピンという成分が配合された動物病院専門サプリメントなども人気です。ストレスや分離不安症からくる鳴き癖に悩んでいるなら検討してみると良いかもしれません。サプリメントを猫に与える際も、必ず事前に獣医師に相談してからにしてくださいね。
猫のストレス対策として、猫のフェロモンからヒントを得たグッズも発売されています。
代表的なものに、「フェイシャルフェロモンF3類緑化合物」という猫の頬などから分泌されるフェロモンを人工的に作り出した成分を含む、スプレー式の商品があります。スプレーを部屋やケージの中にまくことで、猫の不安を和らげ、リラックスさせる効果があるとされています。
粗相やイタズラ、過剰な鳴き声などストレスからくる問題行動が治まるケースもあるので、使用の際は念のためかかりつけの獣医師に相談してみましょう。
猫がずっと鳴く理由がわからないときは、鳴き方と併せてしっぽや表情から気持ちを読み取ってみましょう。全ての猫にあてはまるわけではありませんが、感情によって特徴があるので以下の例を参考にしてみてください。
・「ニャッ」「ウニャッ」など短く鳴く
→軽い口調であれば返事や挨拶の意味。しっぽがゆらゆらとゆらめいていればリラックスしている。強い口調だったり、しっぽを激しくバタバタさせているのであれば嫌がっている可能性も。
・「ニャーン」「ミャーオ」「ミャア」など少し伸ばし気味に鳴く
→ご飯がほしい、遊んでほしいなど要求があって甘えているとき。しっぽをピンと立ててすりよってきたり高い声で返事をするのは親愛の証。
・「ミャオーン!」「ンナーオ!」など低めの声で強く鳴く
→強い要求や不安、不満があるとき。目を大きく見開いていたり、イカ耳になっていたら不愉快に感じている。
・「ウー」「フー」など口を閉じて鳴く
→拒絶や威嚇の意味。毛を逆立てていたり、しっぽを膨らませて敵意をしめすことも。
・サイレントニャー
→信頼する相手に最大限甘えているとき。目を合わせながらゆっくりまばたきをしたり、喉をゴロゴロ鳴らす(※)、しっぽをプルプルさせるのもご機嫌のサイン。
※猫によっては体調が悪いときに助けを求める意味で喉をゴロゴロ鳴らすことがあります。
猫がずっと鳴くのには理由がありますが、その原因は飼い主が作っていることもあります。例えば筆者の家の猫はとてもおしゃべりで、昼寝から目覚めたときなど何かにつけて鳴いて報告してくれます。というのも私の方が普段からよく話しかけていたので、自然とあちらからも話しかけてくれるようになったのでしょう。
もし鳴き癖に困っているのであれば、その理由を理解して、不安や不満があれば取り除いてあげたいものですよね。