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猫の防災について考えよう。もしも…に備える防災グッズまとめ

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岡部梨恵子

岡部梨恵子

東日本大震災での体験から防災に取り組むようになり、 防災士、ファイナンシャルプランナー、整理収納アドバイザーなど多様な資格を取得。被災後の食、お金や普段の片づけから備蓄法などのセミナーなど、全国で講演会を開催し、雑誌やテレビ出演も多数。著書に自衛隊防災BOOK、シニアのための防災バイブル、農水省・aff 非常食など多数。小池東京都知事が推進する『東京防災 女性視点の防災ブック』の発案者。愛猫家でもある。

コロナ禍では在宅避難前提で考えよう

猫と暮らす人の災害対策とは

地震や噴火、洪水など自然災害で避難をしなくてはならない事態はいつ訪れるかわかりません。防災意識が高まる昨今ですが、災害への備えが必要なのは猫も同じです。

ただし大災害時、人命救助のリミットは72時間(3日)といわれています。約3日間、人命救助が優先されるという中では、たとえペットの問い合わせがあったとしても受け付けてもらえず、ペットの必需品はすぐには配給されないと考えておきましょう。

しかもコロナ禍では避難所の収容定員人数もかなり少なくなっていて、ペット同伴避難者のスペースを取るのが難しいと思われます。

東日本大震災の時には、最大避難者数47万人でした。それが首都直下地震が起きた場合はその15倍、南海トラフ地震では20倍以上と言われています。このように巨大災害が起きた時、行政などの救助は限界になるのは明らかです。ちなみに東京の場合(コロナ禍以前)人口の約8割は避難所に入れないとされていて、コロナ禍ではさらに定員制限を考えている行政は多いです。

ペットを飼っている方は、避難所にいるペットアレルギーの方や、鳴き声で迷惑をかけるなどの理由で避難所での生活が難しいことは大いに考えられます。
また犬に比べて猫は避難が難しく、普段慣れている自宅のほうがストレスを抑えられるメリットもあります。大切な家族である愛猫を守るためにも被災する前に予め在宅避難も心がけて準備しておきましょう。

なぜ猫にも防災グッズが必要なのか?

防災グッズの備えが必要

災害が起きた直後の72時間、まずは人命救助が優先されます。その間、人間のための救援物資などの手配に時間がさかれ、ペットの食料などが届くのはかなり後回しになることが予想されます。飼い主が備蓄していなかったらペットの命にかかわることになります。

停電にでもなったら、それまでの生活はままなりません。水道が停まってしまえば猫の脱水症状にもつながります。たとえ自宅で備蓄をしっかりしていても、自宅が倒壊したら避難しないわけにはいかないし、隣近所が火災になったり、マンションの場合は上の階の水もれで生活できず避難しなければいけなかったり、やむを得ず猫を連れて避難所に連れていかなければならないことはあります。いざ避難となった時に飼い主は自分の犬や猫をどう運び、避難所でどう暮らすのかも常に考えておかなければなりません。

そこで避難に必要なグッズを、何をどれくらい準備しておくべきか改めて考えておきましょう。非常事態に備えて、自分だけではなく猫に必要な持ち出しグッズも揃えておきたいもの。多頭飼いではより避難が困難になるので、常日頃から非常事態での行動もシミュレーションしておきたいものです。

在宅避難時に飼い主が最低限用意しておくべきもの

在宅避難時には何が必要?

在宅避難では、愛猫のためにもまずは自分自身のライフラインが止まっても生活できるような環境づくりをしておきましょう。まずは人の備蓄です。

水は飲料用に2リットル・調理用に1リットルと考えて、「一人1日合計3リットル」が目安になります。猫の分は、普段飲んでいる水の量を調べておき、人の水の量3リットルとは別に1週間分備蓄しておきましょう。
食料は一週間以上分の用意が理想。常温で長期できるのでお米はおすすめです。お米5キロ程度あれば2週間くらいは持ち、あたたかいものを食べると精神的にもいいでしょう。停電してもカセットコンロでご飯が炊けるようにしておく術を知っていることも大切です。

在宅避難時にも暑さ寒さ対策は鍵になります。特に冬場に停電するとかなり冷え込むので、ガスボンベで使える暖房器具や大容量のバッテリーは必須に。夏場なら冷蔵庫に冷やすものを特に意識して入れておくこと。保冷剤があれば猫の体を冷やしてあげたりもできます。冷蔵庫も開け閉めしなければ、クーラーボックスの役目も果たします。2リットルのペットボトルに水を入れて凍らせておくと保冷剤代わりになり、解けて水になったら飲料水にもなります。ただ安全のため煮沸してから飲みましょう。

そして停電で暗くなり普段と違う環境になると猫もストレスを感じるので、ランタンなどあかりを灯せるものも用意しておきましょう。ろうそくだと猫が倒したりして危険なので火を使わなくて済み長持ちするLEDライトがベストです。

<在宅避難の際に備蓄で必要・便利なもの>

  • 水(1日一人3リットルが目安)一週間分
  • 一週間以上分の食料、ペットフード
  • 補助用、もしくは大容量バッテリー
  • LEDライト、ランタン
  • 冬場はカセットボンベでも使える暖房器具など
  • 夏場は扇風機や保冷剤など

猫の防災グッズに必要なもの・おすすめグッズ

避難所に行く場合に必要なものとは?

いざ愛猫と一緒に避難所で避難することになった場合に、最低限必要なものとあると便利なものを整理してみます。

<あらかじめ用意しておくべきこと>

  • 愛猫の体内にマイクロチップを入れておく
  • 首輪をしておく(飼い主の携帯番号なども添えると安心)
  • ハーネスに慣れさせておく

<避難時に最低限必要なもの>

  • 少なくとも7日分の食べ慣れたフードと水(できれば軟水)
  • フードボウルと水用ボウル
  • キャリーバッグ
  • ポータブルケージか折り畳みテント(目安としては畳半畳くらいの大きさ)
  • ハーネスやリード
  • トイレ用の猫砂(使用済みの猫砂も)
  • ペットシーツ
  • ポリ袋

<避難時にあると便利なもの>

  • ペースト状おやつ
  • ペット用ウェットシート
  • 常備薬
  • 消臭グッズ
  • 愛猫の情報をプリントしたもの
  • お気に入りのおもちゃ

避難所ではペット用の水まではもらえないこともあるので、愛猫用にも水は用意しておきましょう。水は硬水だと猫の結石原因になるので、できれば軟水がおすすめです。

トイレはポータブルトイレが便利ですが、プラスチック容器やダンボールなどでも代替え可能です。トイレは慣れていないとストレスになるので、ハーネスやケージ類もそうですが普段から使っておいて慣れさせておくのが大切です。また使い慣れた猫砂で、なおかつ使用済みの猫砂の一部もビニールに入れておきましょう。運びやすさも考えて、軽量の猫砂を用意してもよいでしょう。

ポータブルケージもよいですが、猫のストレスを考えるとワンタッチ式で使える折り畳みテントがあれば、長い避難期間を考えると日中の気分転換の意味でも広くて使いやすくおすすめです。脱走防止という点でも丈夫で壊れにくいものを選びましょう。

また、愛猫にまつわる情報は整理してまとめておきたいもの。飼い主と飼い主以外の緊急連絡先、愛猫の写真(プリント済み)、ワクチン摂取状況や健康状態などの情報が必要です。万一、はぐれてしまっても写真があれば愛猫を探しやすくなります。

その他、実際に荷物を持ってみてまだ余裕があれば、ウェットシート類やビニール袋、お気に入りのおもちゃ、洗濯ネットなども愛猫を保護する時に便利です。必需品を優先させて事前に中身を厳選しておきましょう。

ペットフードもローリングストックの時代に

備えあれば憂いなし!

防災グッズといっても特別なものではなく、普段から愛用しているものを選びプラスアルファで多めに、少しでも愛猫が安心できるように普段から準備しておきたいものです。

最近話題の「ローリングストック」は、フードや猫砂など、普段から少し多めに買っておき使ったら使った分だけ補充するという備蓄方法ですが、普段使い慣れたものが災害時にも使えると猫にとってもストレス軽減になります。

たくさんの種類を大量に用意しなくとも、一つ使っても必ず一つ残るくらいの量を目安に用意することが基本です。避難所では猫の餌は必ず好きなものが届くわけではないので、家に愛猫が好きな餌がストックされていることは大事です。固形の餌だけでなく、ペースト状、ゼリー状、猫のおやつなど多種の餌を用意しておくと、被災後も食欲を落とさずすみます。取り出しやすい場所で直射日光があたらない湿気が少ないパントリーなどに保管をしておきましょう。

餌は多種を用意

猫は繊細で用心深い生き物です。普段と違う災害下では猫も恐怖で大きなストレスを感じてしまう可能性も。固形の餌だけではなくピュレ状のおやつなどを置いておくのもいいでしょう。

ラップフィルムに置いた上で食べさせるとお皿が汚れず洗う手間も省けるので、ラップも非常持ち出し袋に入れておくと便利です。人間も寒い時に体に巻けば防寒着にもなり、怪我をした時に添木の上から巻いたりといろんな使い方ができます。衛生管理が悪いと病気になりやすいので、この方法だと感染症のリスクも減らせます。

餌を小分けにしてストック

いつものキャットフード

キャットフードも愛猫によっては好きな種類が決まっているので、同じ種類を被災した時に持ち出しやすいようにビニールバッグなどに小分けにしてストックしておくのもおすすめです。

猫も被災のストレスで食欲も湧かなくなることも多いので、時にはピュレ状のおやつを与えてみて様子をみましょう。ドライフード以外にもおやつ類が無くなったら常に補充しておき、欠品にならないように流れをつくっておくようにするのが理想です。

災害時、愛猫を守れるのは飼い主さんだけです

災害時に愛猫を守ろう

これから起きるとされている南海巨大地震や首都直下地震などは、桁違いの被害想定がされています。また台風も巨大化してきています。このような事実をしっかりと受け止め、災害時家族である大切なペット(猫)も守り抜きましょう。そのために平時の今やれることがあります。ペット(猫)のための防災備蓄、今こそしっかり取り組んでいきましょう。

家族の一員である愛猫を守れるのは飼い主さんだけ。在宅避難になることも念頭に入れつつ、いつ避難所暮らしになっても問題がないように猫の防災用品もこの機会に見直しておくと日頃の安心感へとつながります。
そしてすべての人が猫好きとは限りません。避難所ではマナーは守り、周りに迷惑をかけないように注意しましょう。

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