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ついに猫を迎えられる!と喜び勇んだものの、ずっと怯えてて寄ってこないし「シャー」と威嚇までしてくる、と悩んだ経験がある方は案外多いです。
初めて猫を飼うときは、機嫌の悪い猫にどう対処したらいいかわかりませんし、猫によって人懐っこさに差があります。人に慣れていない元保護猫や野良猫は、威嚇してくることも多いです。
また多頭飼いの場合、猫同士で威嚇し合うこともあります。
今回は猫はなぜ威嚇するのか、威嚇してきた場合はどうしたらいいのか、また威嚇する猫と仲良くなる方法についても解説します。
「猫は日なたでのんびり寝そべる生き物」と思っていた方にとっては、威嚇中の猫に出会ったらびっくりするかもしれません。
そもそも猫の威嚇とはどんな状態でしょうか。次の3つの点から解説します。
猫の威嚇と聞いて真っ先に浮かぶ「シャー」という声は、「あっちへ行け!」という拒絶の気持ちです。
「シャー」という鳴き声は、猫が苦手な蛇をマネていると言われています。もともと砂漠に住んでいた猫にとって、蛇は毒を持っていることもあり近づくと危険な生物だったのが蛇が嫌いな理由とされています。
「ウーウー」という低い唸り声は、相手を敵だと見なしているときです。
目は、瞳孔が最大に開きます。これは身の危険を感じているサインです。口は、口角を上げて牙を出しています。
瞳孔が細くひげが顔の前に反っているときは、恐怖は感じているもののまだ強気の状態です。
無表情と思われがちな猫の表情ですが、実は危険を感じたり安心したりすることでいろいろ変わります。
背中が丸まり、毛を逆立てている猫の写真やイラストを見たことがあるでしょうか。
これは、相手に自分を大きく見せようとする威嚇のポーズです。
できるだけ大きく見せるために、尻尾は膨らみ、体は横向きで顔だけ相手に向けています。
尻尾は根本が上がり先は垂れていて、耳を伏せるのは恐怖で怯えているときです。
猫の感情は人間ほど複雑ではなく「安全」か「危険」かのどちらかです。猫は危険を感じると威嚇します。
猫が危険を感じるのは、ほとんど「縄張りに入られたとき」か「恐怖や敵意を感じたとき」です。つまり、防御や攻撃のために威嚇します。
猫が威嚇する理由について、次のように防御と攻撃に分けて解説します。
猫は、自分が生活する縄張り(テリトリー)を非常に大事にする動物です。
猫にとって、縄張りこそが一番安らげる大切な場所であり、それが奪われたりなくなったりすると不安や恐怖を感じて威嚇します。
新たに家族に加わった新入り猫に対して先住猫が威嚇するのは、新入り猫を縄張りへの侵入者だと思い込み、追い出そうとしていると考えられます。
また人間に慣れていない元保護猫が威嚇するのは、飼い主を敵だと思いこんでいるのでしょう。
「シャー」と鳴いたり、引っ掻いたり噛みついたりすることもあります。威嚇することで危険から逃れようとするのです。
猫は、ストレスが溜まると発散させるために威嚇することがあります。つまり「八つ当たり」です。
猫をなでていたら、突然引っかかれたという人は少なくありません。猫は気まぐれで自由が大好きなので、過剰にスキンシップを取られるとストレスを感じ、飼い主に対して威嚇行動を取ります。
おもちゃや食べ物をくわえて「ウウ―ッ」と唸っているときは、横取りされたくないという気持ちです。
また、妊娠中や出産後の母猫も子どもを守るために威嚇することがあります。
飼い主に対して威嚇が止まらない、または同居猫同士でずっと威嚇し合っているようなときはどうしたらいいのでしょうか。
飼い主に対して威嚇してきた場合は、基本的には離れることをおすすめします。怒ったり怯んだり、猫の間に入って「ケンカしちゃだめ」などというのはやめましょう。
叱っても猫は「威嚇が効いてる」と感じてますます威嚇を繰り返しますし、興奮状態の猫に攻撃されてケガをすることがあります。
しばらく様子を見ても威嚇が止まらない場合は、原因を特定して取り除きます。
飼い主に対しての威嚇と猫同士の威嚇について、対処法を次のように解説します。
飼い主に対する威嚇をやめさせるには、猫に威嚇が効かないことを学習させましょう。
威嚇し始めたときに猫を驚かすと、興奮が収まって威嚇をやめることがあります。「両手をパン!と鳴らす」「霧吹きをかける」などが簡単でおすすめです。
飼い主にかまってもらいたくて威嚇する猫の場合は、反応しないことが大切です。威嚇してきても取り合わずに、目をそらして無視しましょう。
多頭飼いの猫で非常に多いのが、新たに猫を迎えたとき先住猫が新入り猫に威嚇し続けることです。
先住猫にとっては、新入り猫は縄張りへの侵入者です。
新入り猫と先住猫をいきなり対面させると、見ず知らずの猫に縄張りを奪われる恐怖から先住猫は威嚇を始めます。
対策としては、先住猫と新入り猫の初対面は短時間で終わらせます。初対面の前に、新入り猫のにおいがついたタオルを先住猫に嗅がせておくのも効果的です。
その後、対面する時間を徐々に増やしていきましょう。
いつも仲良さそうにしている同居猫同士が、急に威嚇しあってケンカするようになることもあります。
飼い主としてはとても戸惑いますが、原因の多くは病院へ行ったり脱走したりして同居猫にいつもと違うにおいがついていることです。
姿はいつも通りでも、においが違う猫は「縄張りを奪おうとする者」と見なすため、普段は仲の良い同居猫同士でも威嚇してしまいます。
また一緒にいるときに、そばでドアを勢いよく閉めた、落雷があったなど大きな音がしたときもパニックになって威嚇し合うようになることがあります。
長時間威嚇が収まらない場合は、猫同士を別々の部屋に隔離して過ごさせるのがおすすめです。離すことで猫も冷静になり、威嚇し合わなくなります。
普段は飼い主になついている猫が威嚇してきたり、猫同士が威嚇し合ったりしている場合は、驚かせたり猫同士を離したりして冷静にさせます。
では、せっかく迎えた猫が威嚇してきてなかなかなつかない、という場合はどうしたらいいのでしょうか。次の章で解説します。
元保護猫で人間に慣れていないなど、人間に世話をされた経験が少ない猫はなつくまでに時間がかかる傾向があります。
せっかく縁があって迎えた猫が威嚇するばかりでは、お互いにストレスになります。
猫がなつくようになるには、「猫が嫌がることをしない」ことと「猫が喜ぶことをする」ことがコツです。
次の4つに分けて詳しく解説します。
猫は強いにおいのするものは苦手です。
猫は非常に嗅覚に優れている動物で、人間の嗅覚の数万倍〜数十万倍あります。
特にタバコ、香水、ツンとする湿布や消毒液のにおいなどは「危険!敵だ!」と判断して威嚇されるおそれがあります。
これらのにおいが染み付いた服は、猫の前で身に着けないようにしましょう。
猫は、大きな物音にも敏感です。
猫の可聴範囲は、犬の2倍あります。猫が不意に何もない空間を見つめるのは、人には聞こえない遠くの音を聴いているのです。
そのため、猫のそばで大声を出したり力強くドアを閉めたりすると、恐怖を感じるので注意しましょう。
また男性の低い声も「威嚇しているのでは?」と感じることがあります。猫に話しかけるときは、少し高めの声がおすすめです。
飼い主に慣れていない状態の猫は、いきなりなでられたり抱っこしたりされると警戒して威嚇することもあります。まずは信頼関係を築きましょう。
猫は人に対し「ここまでは近づいて欲しくない」という距離があります。最初は猫が自分から寄ってくるまで近づかないのがコツです。
猫は寄ってくると飼い主のにおいを嗅ぎ、情報収集をしています。
スリスリと体を擦り付けてきたら、飼い主に気を許し始めた証拠です。それまで積極的に手は出さずに待ちましょう。
寄ってきたからとすぐに近づくと、猫は逃げてしまいます。気長に猫との距離を縮めるようにして、気ままな猫の行動を阻止しないようにしましょう。
慣れてきたら、背中や首などをなでてあげてください。人に対して警戒心がない猫なら、気持ちよくなでさせてくれます。
どうしても猫との距離が縮まらない場合、大好物のご飯やおやつをあげてみるという方法もあります。
猫は、ご飯やおやつをくれる人が大好きです。しばらくご飯当番を買って出たり、手からあげられる「ちゅーる」をあげたりするのもおすすめです。
ただし、ご飯やおやつを与え過ぎると肥満になるので、分量を決めて与えましょう。
猫は、自分の縄張りに侵入されたときや恐怖や危険を感じたときなどに威嚇行動をします。
仲良くなるコツは、いきなり近づいたりなでたりするのではなく、猫が自分から寄ってきて気を許すまで気長に待つことです。猫の縄張りに無理に侵入せずに、少しずつ距離を縮めて仲良くなりましょう。
ご飯やおやつをあげることで、猫との距離が縮まることもあります。
カインズには、「ちゅーる」など飼い主の手からあげられるおやつもありますので、猫との距離をより縮めるためにぜひお試しください。