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なぜ植物に光が必要なの? 光合成の仕組みとは?

スタッフ

株式会社カインズ グリーン・ガーデン部【公式】

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ホームセンター・カインズのグリーン・ガーデン部が、お花・野菜・観葉植物・多肉植物・家庭菜園・庭造り・畑作りなどに関する専門知識や栽培方法、ノウハウなどを解説します。

ほとんどの植物が、日光を受けてデンプンなどの栄養分をつくり出し、生存しています。これを、光合成といいます。ところが、植物を室内で育てていると、どうしても日光不足におちいりがち。そこで最近では、日光の代わりになる植物育成ライトなどが登場しています。

しかし、「植物育成ライトとは?」「どのように使うの?」「当てっぱなしでよいの?」といった疑問を持っている人もいることでしょう。このページでは、植物の光合成の仕組みを説明した上で、植物育成ライトについて紹介します。ぜひ、最後までご覧ください。

植物の光合成の仕組み

植物の光合成の仕組み

光合成とは、植物が日光のエネルギーを使い、デンプンなどの養分と酸素をつくる働きのことです。光合成は、植物が持っている「葉緑体(ようりょくたい)」という組織で行われます。ここで、根から道管を通って運ばれた水と、葉の裏にある気孔から吸収された二酸化炭素から、養分・酸素がつくられるのです。

葉緑体でつくられた養分は、師管を通って植物全体に行き渡り、生命を維持するのに役立ちます。光合成は、植物にとっていわば「食事」のような役割を果たしているわけです。

日光が不十分な場合は植物育成ライトを利用しよう

植物育成ライト

先のとおり、植物の光合成には日光が欠かせません。しかし現代では、植物を室内で育てている人も多いはず。日光が植物に十分に当たらず、健やかに生育しないと悩んでいるケースもあるのではないでしょうか。

日光には、人間の目に見える「可視光線」と目に見えない「不可視光線」が含まれています。光合成に必要なのは、「可視光線」のうち青色と赤色の領域の光です。そのため、じつは赤色LEDや青色LEDを使って、光合成を促すことができるのです。

そこで最近では、LEDの光を利用した家庭向けの植物育成ライトが数多く登場しています。植物を室内で育てているけれど、日当たりが悪くて困っているなら、植物育成ライトを取り入れてみるのも1つの方法です。

植物育成ライトのメリットは?

植物育成ライトの最大のメリットは、天気を気にせず植物を育てられるところです。たとえば雨天が続き、日照不足が心配な場合に大いに役立つことでしょう。ベランダがない部屋で、植物を育てたいときなどにも重宝します。

植物育成ライトで育てられる植物は?

LEDを光源とする植物育成ライトは、農林水産省などが推進している「植物工場」で積極的に採用されています。植物工場で栽培されている植物には、レタス・ホウレンソウ・ルッコラなどの葉物野菜や、ミニトマト・ナスなどのナス科の野菜があります。

植物育成ライトは、これらの野菜だけでなく、花やハーブといったほとんどの植物に効果があるといわれています。しかし、根菜類にはあまり向かないので、注意してくださいね。

植物育成ライトを選ぶときのポイント

植物育成ライトを選ぶときのポイント

フルスペクトルLEDがおすすめ

フルスペクトルLEDとは、太陽の光に似た色光が出せるLEDのことを指します。フルスペクトルLEDは、光合成に必要な青色と赤色の光はもちろんのこと、白色やオレンジ色などの多彩な光を放ちます。

植物の健やかな生育に必要な光をマルチにカバーしているため、発芽や開花といったさまざまな生育過程で活躍するでしょう。具体的には、商品の説明にフルスペクトルLEDというキーワードが登場しているものを選ぶとよいですよ。

照射面積と設置方法も確認しておこう

植物にまんべんなくライトが当たるように、照射面積を確認しておくのもお忘れなく。通販などで購入できる販売植物育成ライトは、照射面積が小さいタイプが多いため、とくにしっかりチェックしておきましょう。

植物育成ライトは、一般的に天井から吊り下げたり机や棚にクリップで固定したりして使います。これらの設置方法によっては、栽培場所やコンセントの位置などを考慮しなければならないため、どのように設置すればよいかをあらかじめ確認しておきましょう。

PPFDの値や搭載機能もチェック

PPFDとは、光の量を計る単位(光量子束密度)のことで、植物が感じる明るさをあらわします。光合成は、PPFDの値に左右されるので、購入前にあらかじめチェックしておくとよいでしょう。

また、植物育成ライトの中には、ライトの角度が調節できたり、照射時間を設定できたりといった便利な機能を備えているものもあります。これらの機能が付帯していれば、植物が育っていくあらゆる過程で役に立つことでしょう。

植物に光を当てっぱなしにしてよい?

植物にとって、日光や日光に類似したLEDの光は、光合成をする上で不可欠なものです。そのため、光を当て続けることにより光合成が活発に行われ、よく育つケースが多いようです。ただし、一般的には、平均12時間以上照射するのが理想的といわれています。

植物やライトの種類により多少の差異はあるものの、照射時間が短ければ短いほど、植物の生育スピードは遅くなります。その結果、あまり大きく育たないこともあるのです。なお、照射時間だけでなく、ライトの色や角度、距離なども生育に大きな影響を及ぼします。

まとめ

このページでは、なぜ植物に光が必要なのか?という観点から、光合成の仕組みについて簡単に紹介しました。さらに、室内で植物を育てるときに便利な植物育成ライトについても、詳しく紹介しました。

植物育成ライトは、とくにレタスやルッコラなどの葉菜類に向いているアイテムです。これらの植物を家庭で育てたいと思っている人は、この機会にぜひ、植物育成ライトを試してみてはいかがでしょうか。

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