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鳴き声には要注意!? オウムの飼い方を注意点と併せて詳しく解説!

スタッフ

カインズ How to ペット編

カインズ How to ペット編

カインズ・スタッフ自らが実践した情報満載。動画で見る「カインズ How to」のペット関連のコンテンツを文字起こししています。

オウムはインコや文鳥より知能が高く、人間と蜜なコミュニケーシが取れます。種類によっては40年以上生きるオウムもいることから、まさにコンパニオン(伴侶)バードと呼ぶのに相応しいかもしれません。飼ってみたい!という方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、オウムの上手な飼い方を注意点と併せて解説します。特に中型以上のオウムを飼う場合は、ケージの広さはもちろん、鳴き声による防音対策が重要です。ご近所トラブルを避けるためにも、ぜひこの記事で予習をしてからお求めください。初心者の方でも飼いやすい種類や販売価格の相場についても紹介します。

オウムってどんな生き物?

オウムってどんな生き物?

オウムは「オウム目オウム科」に属する21種類の鳥の総称です。「オウム目インコ科」に属するインコとは、外見は似ていても祖先はまったく違う種類であることが分かっています。

オウムとインコの決定的な違いは胆のう(消化分泌液をためておく袋)の有無ですが、より見分けやすいのは冠羽(かんう)の有無でしょう。頭の上に羽があるのがオウム、ないのがインコです。したがって、オカメインコやモモイロインコは「インコ」と付いていますが、分類上はオウムです。

サイズ

「インコは小型・オウムは大型」というイメージが定着していますが、実は種類によってさまざまです。しかし、最小サイズであるオカメインコの全長が約30cm(冠羽も含む)なので、一般的にインコよりは大型といって差し支えないでしょう。大型のオウムとなると全長50cmを超える個体も珍しくありません。

カラー

インコは色鮮やかな種類が多いですが、オウムは白や黒、あるいは単色といった地味なカラーが多いといえます。たとえば、ピンク色の顔と腹部が印象的なモモイロインコも、羽はグレー一色です。

食べ物

生息する地域によって多少の違いはありますが、基本的には種子(シード)や塊茎、果実、花などを食べています。ちなみに、大型のオウムは片脚で種子や果実を器用につかんで食べる姿を見せてくれ、飼い主さんの間でかわいらしいと評判です。

性格

人間の声真似が得意なことからも見て取れるように、オウムは音を出してコミュニケーションを取る「おしゃべりな動物」の代表格です。群れで生活するため社会性が高く、仲間同士で助け合う姿も確認されています。種類差・個体差はありますが、信頼関係を築ければ人間を含めたほかの動物にも人懐こく接するでしょう。

知能が非常に高いことも特徴です。たとえばシドニー南部の郊外で確認されたキバタンの群れは、何羽かがゴミ箱を開ける方法を見つけ出すと、その仲間たちもゴミ箱のこじ開け方を習得したのだとか。その地域のキバタンがコミュニケーションを交わし、新たな食料源を手に入れた過程は「文化」といって差し支えないといわれています。

寿命

オウムはインコよりも長生きする種類・個体が多いです。オウムのなかでも短命なオカメインコでも15~20年で、中型種や大型種になると30~40年、長ければ50年~60年近く生きる個体もいます。まさにコンパニオンバードといえる存在ですが、だからこそ長くお世話をし続ける覚悟や責任感が必要です。

ペットとして人気のオウムの種類と値段

ペットとして人気のオウムの種類と値段

ここでは、初心者の方でも飼いやすいオウムの種類とその特徴、価格を紹介します。カインズが展開するpetsone(ペッツワン)で取り扱っている種類もいるため、ぜひお近くの店舗を覗いてみてください。

オカメインコ

まだ気になる! インコの飼い方Q&A

原産 オーストラリア内陸部
容姿の特徴 ・全長約30cm
・体重約90~120g
・体はグレーで頬がオレンジ
性格 ・優しい
・人懐っこい
寿命 ・約15~20年
鳴き声の大きさ ・静かなほう
値段 ・約1~6万円

オカメインコは冠羽とチークパッチと呼ばれる頬の丸模様がチャームポイントのオウムです。顔から冠羽にかけて黄やグレーの色合いが見られるのがオス、尾羽の裏側が黄やグレー、または縞模様になっているのがメスです(個体差もあります)。

性格は穏やかで人懐っこく、飼い主さんラブな子になりやすいのが最大のおすすめポイント。寂しいと「かまって!」とばかりに呼び鳴きすることもあり、その鳴き声は小さいとはいえませんが、オウムのなかでは静かなほうです。

おとなしい性格ゆえに異なる種類との複数飼育もしやすいですが、セキセイインコなど自分より小さな鳥にいじめられることもあるため、鳥かごは分けたほうがよいかもしれません。

コバタン

コバタン

原産 ・インドネシア、スラウェシ島など
容姿の特徴 ・全長約33cm
・体重約300~340g
・全身が白く翼と尾羽、腹面の羽毛が淡い黄色
性格 ・人懐っこく芸達者
・オスよりもメスのほうがおとなしい
寿命 ・約40~60年
鳴き声の大きさ ・白色オウムの中では静かなほう
値段 ・約30~40万円

コバタンは比較的小型で、鳴き声も白色オウムのなかでは控えめなほうです(とはいえ防音対策は必須です)。

性格は非常に人懐っこく、芸を教えれば器用にこなすほど芸達者。飼い主さんに甘えるのが大好きなので、お迎えすると楽しい共同生活となるでしょう。オスは発情期になるとやや攻撃的になるため、初心者の方はメスのほうが育てやすいかもしれません。性別の差は目(虹彩)で見分けます。赤褐色なのがメス、黒がオスです。

なお、野生のコバタン(今回は紹介しませんがオオバタンも)は乱獲や駆除によって個体数を減らしており、現在は絶滅危惧種に指定されています。日本で入手できるのは正規の許可の下飼養された個体だけであり、それ以外は「種の保存法違反」となる無許可販売です。お迎えする際は、「どこで飼養された個体か」「足環が付いているか」を教えてもらいましょう。

キバタン

キバタン

原産 ・オーストラリア、ニューギニア、モルッカ群島など
容姿の特徴 ・全長約50cm
・体重約850~900g
・全身が白く冠羽は鮮やかな黄色
性格 ・人懐っこい
・さみしがり屋
寿命 ・約40~50年
鳴き声の大きさ ・防音対策は必須
値段 ・約35~45万円

キバタンは白いオウムの代表種といえる存在です。コバタンやオオバタンと似ていますが、種類としては別種です。

原産地のオーストラリア周辺では害鳥扱いされることもありますが、コンパニオンバードとしては大人気。人なれのしやすさと、さみしがり屋で甘えん坊な性格がその理由です。かまってあげないとストレスで体調を崩すほどコミュニケーション大好きなオウムなので、お迎えする場合はきちんと遊んであげなければなりません。

賢い動物ゆえに心のケアが大切であり、初心者の飼い主さんには多少難しい面もありますが、体は比較的丈夫で飼育しやすいといえます。大型のオウムに似合った丈夫な飼育ケージを用意し、防音対策も施しましょう。呼び鳴きの大きさは相当なものです。

タイハクオウム

タイハクオウム

原産 ・インドネシア、モルッカ諸島北部から中部
容姿の特徴 ・全長約45~55cm
・体重約450~650g
・全身が白くずんぐりとした体格
性格 ・人懐っこく甘えたがり
・おっとりしている
寿命 ・約40~50年
鳴き声の大きさ ・防音対策は必須
値段 ・約25~50万円

タイハクオウムは、「太白」名の通り純白でずんぐりとした大型のオウムです。全身が白い羽毛で覆われている姿は非常に美しく、ペットショップでは一際目立つ存在でしょう。幅広で立派な冠羽も特徴で、興奮すると傘のように広がることから「Umbrella Cockatoo」という異名もあります。

成鳥になってからでも人なれしやすく、自ら首元をなでてもらいにきたり、おもちゃを咥えてアピールをしてきたりする姿が非常に愛らしいです。とにかくスキンシップを好むため、オウム好き界隈では「犬のようなオウム」といわれることも。

環境の順応性が高いため飼いやすいオウムだといえますが、大型のオウムらしい、けたたましい雄叫びを上げることがしばしばあります。防音対策は必須であり、集合住宅やマンションの場合は飼育が難しいでしょう。ペット可の賃貸物件であっても必ずオーナーの確認を取ることをおすすめします。

モモイロインコ

モモイロインコ

原産 ・オーストラリア全域
容姿の特徴 ・全長約35~38cm
・体重約350~400g
・頭部から腹部にかけてピンク色の羽毛
性格 ・スキンシップが大好き
・芸達者
寿命 ・約40~50年
鳴き声の大きさ ・防音対策は必須
値段 ・約30~40万円

モモイロインコもオカメインコと同じく、インコと名前は付いていますがオウムの仲間です。名前の通り体色の大半が鮮やかな桃色で、非常に美しいと人気があります。

性格はラテン系で明るく好奇心旺盛。ケージ内におもちゃを入れておくと一人遊びを楽しみます。もちろん飼い主さんとのスキンシップも大好きなので、積極的にコミュニケーションを取ってあげてください。頭が良く、教えれば芸も覚えます。

寒暖・乾燥に強く、日本の環境下でもたくましく成鳥する順応性を持ちます。ただし、体格の割に鳴き声が大きいため防音対策は欠かせません。また、野生のモモイロインコが粗食に耐えているせいか、飼育下では肥満になりやすいタイプが多いです。餌の量には十分注意しましょう。

オウムの飼育費用はどれくらい?

購入費用が種類によりさまざまなように、飼育費用も一概にはいえませんが、ペット保険のアニコム損保が『ペットにかける年間支出調査』という資料を公表しています。

同調査内の「鳥」にかけた費用のアンケート結果によれば、餌代が約1万7,000円、日用品が約1万円、光熱費が約1万7,000円、病気やケガの治療費代が約1万8,000円で、合計約6万2,000円でした。

しかし、コンパニオンバードの多くがセキセイインコなどの小鳥であると考えられるため、中型以上のオウムに限定したときの年間飼育費はもう少しかかるかもしれません。飼育ケージ一つをとっても大きくて頑丈なものが必要ですし、食べる餌の量も小型の鳥とは異なります。毎月5,000円~2万円程度が必要だと想定してもよいでしょう。

オウムの飼育に必要なもの

オウムの飼育に必要なもの

オウムを飼うために必要なもの、あると便利なものは次の通りです。

住環境 ケージ
床材
まり木
ケージカバー
保温用品
食事 餌(主食、副食)
餌入れ・水入れ
娯楽 水浴び用品
おもちゃ
そのほか ハサミ
体重計
キャリーケース
ヒナ用 保育ケース
タオル
ヒナ用のエサ
挿し餌用品

ケージ

ケージはオウムの体の大きさに合わせて選びましょう。小型のオウムなら中型インコ用のケージで代用してもかまいません。人気のオカメインコであれば、オカメインコの名を冠した専用商品もあります。中~大型のオウムには、広く頑丈なケージが必要です。

放鳥時間の長さによっても選び方が変わります。ケージ外で運動させる場合は多少小さくても問題ありませんが、1日の大半をケージ内で過ごさせる場合は、大きめのケージを用意してあげましょう。窮屈な環境で生活しているとストレスがたまり、病気の原因になりかねません。

なお、ケージの清掃は毎日または1日置きに必要なので、床のトレイが引き出しやすいなど、お手入れが簡単そうな商品がおすすめです。

床材

鳥類は所かまわず排泄します。オウムは賢いためトイレのしつけが可能な子もいますが、習得難易度は高いでしょう。「ケージ内の床は必ず汚れるもの」と考え、ペットシーツや底砂を敷いて清掃の負担を減らすことをおすすめします。新聞紙でも代用可能です。

止まり木

止まり木は飼育ケージとセットになっているもので問題ありませんが、種類によっては足のサイズが合わないことがあります。ペットショップのスタッフとも相談し、飼うオウムに適したものを選びましょう。止まり木で爪を研いだり、かじったりしてボロボロにすることもあるため、スペアも用意しておくと安心です。

ヒナ用の止まり木もあります。

ケージカバー

オウムの就寝時にかけてあげると睡眠を妨げることが減ります。大きめの布やバスタオルでも代用できますが、室内の明かりをできるだけ遮断できるものがよいでしょう。

防寒や衛生管理を目的にかけるカバーもあります。

保温用品

オウムの多くは暖かい地域出身です。寒さにも強いタフな種類もいますが、ケージを置いている部屋が冷える場合は、保温電球やパネルヒーターで飼育適温に保ってあげましょう。

餌(主食・副食)

主食は総合栄養食であるペレットとし、副菜やおやつとして種子類や果実、野菜を適度に与えるとよいでしょう。果実であればバナナ、リンゴ、マンゴー、キュウイなど。野菜はキャベツ、小松菜、サツマイモ、カボチャなどが適当です。

なお、副菜やおやつの与えすぎは肥満を招くうえ、偏食な子に育つ恐れもあります。バラエティに富んだメニューは大切ですが、主食に影響しない程度に控えるのがコツです。

餌入れ・水入れ

ケージとセットになっているもの(金網に引っ掛けられるもの)を利用すればよいですが、用途に合わなければ食器で代用してもかまいません。オウムがこぼしてしまう恐れがあるので、ある程度の重みがあるものがよいでしょう。

大型のオウムには、しっかりした重みのある陶器製の大容量タンクもあります。

水遊び用品

オウムやインコにとって水遊びはストレス発散の場であるとともに、羽の汚れを落とすお風呂の場でもあります。運動もかねて定期的に水遊びをさせてあげましょう。

水遊び用のグッズはバスタブ状になっていたり、噴水のように水が出てきたりと、オウムの関心を引くアイデアが詰まったものが多いです。オウムの大きさに合わせて選ぶとよいでしょう。もちろん、大きめのお皿などで代用してもかまいません(水浴び後は辺りが水浸しになるため要注意です)。

おもちゃ

おもちゃを与えると一人でも夢中で遊んでくれます。ボールや積み木、あるいは突付くとコロコロ動くものや音が鳴ったりするものを好むでしょう。ストレス解消用のかじり木を設置してあげるのもおすすめです。

家にあるもので代用してもかまいませんが、形状や素材には要注意です。誤って飲み込んだり、紐や糸くずが足にからまったりする事故が現実に起きています。金属類のおもちゃなら噛み切ることはできませんが、亜鉛メッキを施したものは金属中毒になる恐れがあるため避けたほうが無難。また、鏡や鳥の人形は発情を誘発してしまうケースもあります。

ハサミ

羽切り(クリッピング)をする際に使用します。家庭用のハサミでかまいませんが、サビなどがなく、きちんと切れるものを用意しましょう。なお、羽切りにはメリット・デメリットがあるため、獣医師に相談するなどして慎重に決める必要があります。

体重計

オウムのように自然界では捕食される側の動物は、体調不良であってもそれを悟られないように振る舞う習性があります。食欲がないのに食べるふりをする個体もいるため、健康管理のために体重計があると役立ちます。日々の変化をできるだけ細かく把握できるよう、0.1g単位で測れるクッキング用のデジタルスケールがおすすめです。

キャリーケース

動物病院に連れていくときなどに備えてキャリーケースを用意しておくと安心です。オウムの大きさに応じて選んでください。

保育ケース

ヒナのうちは鳥用のケージではなく大きめのプラケースなどで保育します。ダンボールなどでも代用可能ですが、湿気を含んだ場合は取り替えてあげる必要があります。

タオル

床材と保温をかねるアイテムとして、柔らかいタオルが役立ちます。ペットヒーターを使う場合は、安全面を考慮したうえでご使用ください。

床材にウッドチップ(おが屑)を使う方もいますが、粉が舞い上がって保育ケース内が汚れたり、便の様子を確認しづらかったりするため注意が必要です。

ヒナ用の餌

ヒナにはヒナ専用のフードが必要です。代表的なベビーフードは粟玉というむき餌ですが、栄養バランスを考えてパウダーフードも与えることをおすすめします。

ペットショップのスタッフに相談し、お迎えするオウムの種類に適したものを選んでください。

挿し餌用品

小さなスプーンを口に運べば食べてくれることが多いですが、ヒナの状態によっては挿し餌専用のスポイトが必要なケースもあります。万一に備えて用意しておくと安心でしょう。下記はパウダーフード専用の給餌器です。

オウムの上手な飼い方

オウムが元気良く暮らしていけるよう、快適な生活環境を用意してあげましょう。上手な飼い方のポイントをいくつか紹介します。

上手な餌のあげ方を覚える

ヒナ 

ヒナ用のエサはパウダーフードがおすすめです。本来であれば親鳥が口移しで与えており、冷たいはずがありません。お湯と混ぜ合わせ、40℃程度に冷ましてから食べさせましょう。冷めると途端に食べなくなるため、都度、湯煎をしながら与えるのがコツです。スプーンで食べてくれない場合は挿し餌用のスポイトで流し込んであげてください。

餌を食べたら、胸の上部にある「そのう(素嚢)」と呼ばれる部分が膨らみます。触れると餌が入っていることが分かるので、8分目以上を目安に与えましょう。

成鳥

小型のオウムの多くは、尾羽が伸び、羽をばたつかせるようになったら大人用の餌に切り替えるタイミングです。一人で食べられるはずなのに、飼い主さんに甘えて挿し餌を欲しがる子もいるため、両方を与えながら少しずつ挿し餌を減らしていくとよいでしょう。

大型のオウムの場合、生後3か月以上、挿し餌が必要になるのが基本です。見た目は立派になるため初心者の飼い主さんは勘違いするかもしれませんが、実はまだまだ赤ちゃんです。毎日、体重管理をして成長を確認しつつ、ほぼ成鳥の外見になるまで挿し餌をしてあげてください。

餌を切り替えるタイミングが分からない、あるいは見分ける自信がないという方は、一人餌を食べられるまでに成鳥したオウムをお迎えするのも一つです。ヒナから育てないとなつきにくいという懸念はありますが、人に育てられた子であれば心を開いてくれる子が多いです。

放鳥とスキンシップは頻繁に行う

オウムは遊ぶのが大好きです。おもちゃを与えれば一人でも楽しみますが、やはり飼い主さんと触れ合うのを好みます。信頼関係を築くためにも、1日に1回はケージ外に出し、コミュニケーションを取りましょう。特別な遊びをしなくても、ただ飼い主さんの手や腕に乗っているだけで嬉しくなる子もいます。

なお、もともと臆病な性格の子や、成鳥になってからお迎えした子の場合、飼い主さんに対する警戒心が抜けないケースがあるかもしれません。そのような子には、ゆっくりとした動作で、笑顔で話しかけながらスキンシップを取ってみてください。手からおやつを与え、人間は(少なくとも飼い主さんは)怖くない存在だと思わせるのも有効です。根気強く接していればきっと心を開いてくれるでしょう。

日光浴をさせてあげる

オウムに限らず、鳥は紫外線を浴びることでビタミンD3を生成しています。ビタミンD3は消化管でカルシウムを吸収するのに必要なため、不足すると骨粗鬆症や骨格異常、軟卵、腎臓疾患などを引き起こす原因になります。また、日光浴をすることで体内時計の調整やストレスの発散もしているといわれています。天気が良い日は30分~1時間程度は陽の光を浴びさせてあげましょう。

ただし、夏場の直射日光はオウムにとっても苦痛なので、ケージの置き場所には気を配る必要があります。タオルなどをかけて日陰を作ってあげるなどの工夫も必要です。反対に、冬場は寒すぎてオウムが凍えるかもしれないため、保温器具を入れたり、日中で一番暖かい時間帯を選んだりと、やはり配慮が必要です。

また、必ず「目の届く範囲に置く」ことも重要です。飼育ケージが閉まっているとはいえ、カラスや野良猫、ヘビといった外敵がオウムを狙っているかもしれません。

さまざまな事情で日光浴ができない場合は、室内でも疑似日光浴が可能なバイタライトを利用するのもよいでしょう。推奨される時間や照射距離などはオウムの種類によって異なるため、購入前にご確認ください。

ケージの掃除は毎日が基本

基本的にケージ内の清掃は毎日しましょう。特に床材は糞やエサ、水などで汚れやすく、不衛生です。放っておくと空気中に飛散して健康被害を招く恐れがあります。糞が網などにこびりついている場合は、使いふるした歯ブラシなどでこすり取りましょう。

餌入れ、水入れも汚れていないかきちんとチェックしてください。水入れ容器は清潔に見えてもヌメリを帯びていることがあるので、丁寧にすすいで雑菌が住みにくいようにします。もちろん、水は毎日交換してあげるのが望ましいです。止まり木や糞切り網、ケージ底などの清掃も必要ですが、非常に時間がかかるため、月に1~2回程度でも問題ありません。

なお、清掃中は放鳥させるのではなく、万一を考えてキャリーケースに移しておきましょう。また、念のためにマスクをすることをおすすめします。

トイレのしつけはタイミングと合言葉が重要

鳥は常に身軽でいるために所かまわず排泄する生き物ですが、オウムは根気強く教え込めばトイレを覚えてくれる可能性があります。トイレのしつけをするコツは次の通りです。

・排泄のタイミングで声をかける

オウムが排泄する際には、決まった仕草やポーズを取ります。たとえば手や肩に乗せているときに排泄の動作が見られたら、「トイレはここでしようね」などと声をかけながらトイレの場所に連れて行ってください。うまくできたらきちんと褒めてあげます。このサイクルを繰り返すことで、オウムが決まった場所で排泄できる可能性が高まります。

・声かけは決まった言葉で

オウムに「トイレ=排泄」だと認識させるために、毎回決まった言葉を使ってください。「うんち」「おしっこ」などと表現が揺れると、オウムは認識できない可能性が高いです。言葉は何でもよいですが、オウムを混乱させないことが大切です。

なお、なかには「トイレ=遊び」だと認識してしまう子もいます。日頃から「トイレ」と言いすぎていると、遊びの号令だと勘違いする可能性が高まるようです。排泄の合言葉は決まった言葉で、タイミングを見計らって唱えるようにしましょう。オウムが「トイレ=遊び」だと思い込んでしてしまったら、「うんち」「おしっこ」などと別の言葉に切り替えるとよいでしょう。

オウムを飼うえで注意したい点    

オウムを飼うえで注意したい点

オウムをお迎えする前に知っておきたい点や、お迎え後にやりがちなNG行動を紹介します。オウムは小型のインコと比べると体が大きく丈夫ではありますが、か弱い一面もたくさんあります。これからの長い共同生活をより良くするためにも、注意すべきことは理解しておきましょう。

防音対策を施す

白色オウム系や大型のオウムの鳴き声は相当なものです。隣家との距離が離れている場合や、ご近所から特別な理解を得ているなどの場合を除くと、防音対策は必須と考えてよいです。

  • 防音壁にリフォームする
  • 壁に防音材を敷き詰める
  • 防音ケージカバーを導入する
  • 防音カーテンを取り入れる

防音壁に囲まれたオウム専用の部屋を用意するのが理想ですが、そこまで工事費をかけなくてもできる対策はたくさんあります。対策しすぎて損なことはないため、できるだけのことはやりましょう。

放鳥時には細心の注意を払う

放鳥はオウムがストレスを解消できる大切な時間です。しかし、飼い主さんの準備・心構えが不足していると危険と隣合わせになる時間でもあります。次のような点には特に注意してください。

  • 食べてはいけないもの、かじってはいけないものは片付ける(ゴミや観葉植物、電気コードなど)
  • 窓・カーテンは必ず締める
  • 調理中の鍋などは必ず火を消す
  • 目の届く範囲で遊ばせる

オウムとって害になりえるものは取り払うか、一時的に隠しましょう。

食べてはいけない物もある

オウムが食べると多大な健康被害をもたらす食べ物があります。次のものは絶対に与えないでください。

与えてはいけない主な食べ物 有毒成分 現れる健康被害
ネギ類 アリルプロピルジスルファイド 血液中のヘモグロビンが破壊され溶血性貧血を引き起こす
モロヘイヤ ストロファンチジン 中毒症状を引き起こす/粘り気で窒息する恐れも
生の豆類 レクチン 嘔吐や下痢を引き起こす
アボカド ペルシン 中毒症状や呼吸困難を引き起こす
チョコレート類 テオブロミンやカフェイン 消化器系や神経系に障害が出る恐れ
アブラナ科の野菜(ブロッコリーや芽キャベツなど) ゴイトロゲン 甲状腺肥大や甲状腺腫を引き起こす

また、ホウレンソウには骨の組成を阻害するシュウ酸という成分が含まれるため、与えすぎるのは良くないといわれています。成鳥であれば問題ないという声もありますが、ヒナや若鳥に与えるのは避けたほうが無難でしょう。

羽切りは賛否両論あり

羽切り(クラッピング)はNG行動ではありませんが、注意と覚悟が必要です。注意とは、羽切りをする際にオウムが嫌がり、暴れてケガをする恐れです。また、鳥であるが所以の身体活動を奪われるのですから、落下してケガをしたり、俊敏に動けなかったりと、相応のリスクを抱えます。

覚悟とは、飼い主さんが嫌われるかもしれないことです。オウムのためを思っての羽切りでも、オウムからすれば「嫌なことをする人」でしかありません。

安全面・信頼面のデメリットを考え、羽切りは動物病院にお願いしたほうがよいかもしれません。

生涯付き合う覚悟を持つ

オウムは非常に長生きするため、大げさではなく、一生お世話をする覚悟が必要です。場合によっては飼い主さんが先立ってしまうかもしれません。万が一のことも想定し、オウムの引取先を決めておくことも大切です。

まだ気になる! オウムの飼い方Q&A 

まだ気になる! オウムの飼い方Q&A 

オウムを飼うにあたって、「もうちょっと気になる」という疑問や不安にQ&A形式でお答えします。

Q.噛まれたら相当痛いそうですが、噛み癖のしつけはできるのでしょうか?

A.可能です。まず、オウムが強く噛むのには理由があります。「かまってほしい」「ストレスがたまっている」「怖い」「驚かされた」など、さまざまです。「強く噛めば自分に不利な状況が解消される」と学んだオウムは、積極的に飼い主さんを噛むようになるかもしれません。したがって、オウムに噛まれる原因を作らないことが一番大切です。

それでも強く噛まれた場合は、大きな声で「痛い!」とはっきり伝えてください。オウムは頭が良いため、自分の行動で仲間(飼い主さん)が不機嫌になっていることを理解できます。多少の根気は必要ですが、何度か繰り返していくうちに噛み癖が改善されるでしょう。

優しく噛んでくれたときはたくさん褒めてあげることも重要です。オウムは飼い主さんに注目されることが大好きであり、飼い主さんが嬉しそうにしていると自分も楽しい気持ちになれるものです。

Q.オウムがかかりやすい病気はありますか?  

A.有名な「オウム病」をはじめ、オウムがよくかかる病気があります。症状や予防策を表にしてまとめました。

病気 原因と症状 予防策
オウム病 ・クラミジアの寄生による感染
・食欲不振、元気消失、下痢、鼻炎、結膜炎など
・人間にも感染する
・免疫力を低下させない
ロックジョウ症候群(開口不全症候群) ・ボルデテラなどによる細菌の感染
・オカメインコに発症しやすい
・くちばしが開かなくなる
・免疫力を低下させない
・PCR検査で早期発見する
オウム類嘴羽毛病(PBFD) ・PBFDウイルス(サーコウイルス)による感染
・3歳以下のオウムに多い
・「甚急性型」「急性型」「慢性型」により症状が異なるが、いずれも死亡率が高い
・清潔な飼育環境を保つ
・感染したオウムは隔離する
マイコプラズマ病(MYC) ・マイコプラズマ菌による感染
・結膜炎、鼻炎、副鼻腔炎などの呼吸器疾患を起こす
・オカメインコでは慢性化する恐れあり
・清潔な飼育環境を保つ
ビタミンB1欠乏症 ・粟玉のみの飼育などによるビタミンB1の欠乏
・歩行困難、呼吸困難、循環障害、脳神経障害など
・主食をペレットに切り替える
ビタミンD欠乏症 ・日光浴不足によるビタミンDの欠乏
・成長不良、骨軟化症、骨折、くる病など
・軟化症はオカメインコがよくかかる
・適切な日光浴

清潔な飼育環境、栄養バランスの良い食事、十分な運動などに注意していれば、病気にかかる確率を大幅に減らせます。毎日の体重測定は必ず行い、異変が起きていないかをチェックしましょう。様子がおかしいと感じたら早急に動物病院を受診してください。

Q.ペット保険は必要でしょうか?

A.アニコム損保の『ペットにかける年間支出調査』によれば、「鳥」の病気やケガの治療費代は年間約1万8,000円でした。オウムに限定したデータではないため一概にはいえませんが、年間約2万円、あるいはそれ以上の出費を避けたい場合は保険でカバーするのもよいでしょう。

ペット保険に加入する際は、オウムが補償対象内の生き物かどうかの確認はもちろん、「免責金額はいくらか?」「加入後何日目から保険が適用されるのか?」「補償対象外となる傷病はあるのか?」「保険料はいくらか?(保険料のほうが家計を圧迫しないか)」といった点を十分に確認してから加入しましょう。

さいごに:オウムを飼うメリットはいっぱい!

さいごに:オウムを飼うメリットはいっぱい!

オウムは非常に頭が良く、感受性が豊かです。飼い主さんに対する愛情もたっぷりで、「仲間」どころか「恋人」だと思うようになるオウムもいるほど。中~大型のオウムであれば30年以上生きることも可能であり、ともに人生を生きるかけがえのないパートナーになってくれるでしょう。

末永く健康でいられるよう、上手な飼い方を習得し、オウムとの素晴らしい共同生活を楽しんでください。疑問や不安な点があれば、動物病院やオウムをお迎えしたペットショップに相談するとよいでしょう。カインズが展開するpetsone(ペッツワン)でも、お答えできる範囲でアドバイスさせていただきます。お気軽にお問い合わせください。

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