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目次/ INDEX
こんにちは、ベタ飼育初心者のカメライター・コウカです。このかわいいかわいいベタ君をお迎えして4か月が経ちました。
私は観賞魚を飼うのが初めてなこともあり、今はこの子だけを愛で続けようと思っています。しかし、一生懸命、泡巣(子育てをするための巣)を作っている様子を見ると、「そうだよな……嫁が欲しいよな……」と申し訳ない気持ちになってきまして。
とはいえ、ベタの繁殖は調べれば調べるほど初心者には難しそうです。まぐれで産卵・孵化までたどり着けたとしても、ベタの稚魚が高い確率で死亡するとされる「魔の一週間」を乗りきれる自信がありません。
というわけでやってきたのが、三重県・松阪市にある嬉野権現前公民館。取材日当日の10月9日(日)、ここではIBC(国際ベタ連盟)公認ベタコンテスト『日本ベタブリーダーズカップ 2022』が開催されていました。
スタッフの方を除くと一番乗り!
全国のトップブリーダーが出品している
野瀬さん
はじめまして。ようこそいらっしゃいました。コンテスト主催者の野瀬です。
コウカ
本日はよろしくお願いします!
野瀬寿代(のせ すみよ)
ショーベタ専門ブリーダー直営店『Lotus Betta Club』代表。『日本ベタコンテスト』では数多くの入賞経験を持ち、2020年には総合優勝を果たした。2022年8月、IBC公認ベタクラブJBBC(Japan Breeders Club)を設立。同年10月、日本で二番目となるIBC公認ベタコンテストを開催する。本業では豆腐や大豆加工商品の製造・販売を行う『野瀬商店』を運営。
野瀬さん
ベタの繁殖方法についてのご質問ですよね。すぐ近くに繁殖部屋があるんで、よかったら見ていってください。
コウカ
繁殖部屋に!? ありがとうございます!!
野瀬さん
あ! 私でわかることなら何でもお教えしますが、最適解は人それぞれなので、あくまで「アドバイスの一つ」として捉えてくださいね。
コウカ
人それぞれ合うやり方がありますもんね。承知しました!
野瀬さん
ではこちらです。どうぞ〜!
コウカ
おお!!
野瀬さん
散らかっていてお見せできないゾーンの撮影は控えてください。ああ! そっちはダメです!
コウカ
あ、失礼しました(笑)。ところでこれ、何匹くらいいるんですか?
野瀬さん
数えていないですけど、たぶん2,000匹くらいじゃないですかね?
コウカ
うちの近所に自宅を店舗にしているような熱帯魚屋さんがあるんですが、そこと同じような雰囲気です。
コウカ
のっけからアホな質問で恐縮ですが、水道代が半端なさそうですね。
野瀬さん
あ、うちは井戸水を掘り当てているんで、水道代はほぼかからないんですよ。
コウカ
井戸水を掘り当てている?!
野瀬さん
さすがにベタのために掘ったわけじゃないですよ(笑)。
野瀬さん
今日に至るまで数々のやらかしを重ねてきましたけどね。最初の頃なんて、オスが泡巣を作ったらメスを同居させていいと思ってましたし。うまくいくはずがない(泣)。
コウカ
私を含むベタ初心者にはわかりにくいですけど、メスにはメスの性成熟サインがあるんですよね。
野瀬さん
産卵可能なメスは、背中からお腹にかけて縞模様が現れます。また、お腹側に輪卵管という白い膨らみも確認できるようになります。個体によっては判別しにくいケースもありますが、オスとメスとを「お見合い」させたとき、メスがしっかりとオスのほうを見ていればタイミング的には大丈夫かと。
コウカ
人間の男女と同じですね。タイミングが一番!
野瀬さん
そうですね。でも、どちらかというとキーポイントはメスです。メスのコンディションを上げて、元気なオスとペアリングさせること。一度でもメスが嫌がると気持ちを立て直すのが難しいので、メスのご機嫌取りが非常に大切です。
コウカ
メスのご機嫌を取るにはどうすればいいんでしょうか?
野瀬さん
快適な環境でご飯をたくさんあげて、とにかく甘やかします(笑)。
コウカ
なるほど(笑)。反対に、オスがなかなかその気にならない場合の対処法はありますか?
野瀬さん
泡巣を作るオスなら大体その気になってますよ。そうでなくても、メスを見せたらスイッチオンになるオスがほとんどですね。
コウカ
悲しいサガだなぁ……。
コウカ
メスを見せたことはないんですけど、うちの子、めっきり泡巣を作る機会が減ったんですが大丈夫ですかね。まだ生後7〜8か月のはずなんですが。
野瀬さん
う〜ん。何か元気の出ない理由があるのかもしれないですが、「もう独りでいいや」なんて思っている可能性も大ですね(笑)。
コウカ
ええ(泣)。
野瀬さん
でも、かわいがっている子を少しでも長生きさせたかったら、繁殖はさせないほうがいいかもしれないですよ。子育てはオス・メス共に体力を削って行いますから、ほとんどのケースで寿命が縮まります。
コウカ
飼育下のベタの平均寿命は約2年だそうですが、どれくらい縮まりますか?
野瀬さん
ケース・バイ・ケースですが、1年ほど縮まっても不思議ではないですね。
コウカ
そんなに!?
野瀬さん
はい……。なので、繁殖させる特別な目的がなければ、一匹だけで悠々自適な暮らしをさせてあげるほうがいいかもしれません。たとえば30cmキューブ水槽とかに入れてあげて。私のお客さんの例ですが、それで5年間も生きた子がいるそうですよ。
コウカ
それも選択肢の一つですね。かわいい我が子の孫を見られるのは嬉しいですが、かわいい我が子が早く死んじゃうのは悲しい。
野瀬さん
そのとおりだと思います。なので繁殖を考えるならじっくり考えてから実行してほしいですね。稚魚が生まれた後で相談してくる方が意外に多いんですけど、順序が逆です……。
コウカ
ベタの繁殖のさせ方について、ネットで検索するといろんな方法が出てきますが、野瀬さんはどんな手順でされていますか?
野瀬さん
まずはペアを選びですね。掛け合わせたい色や種類で決めますが、体格を見ることも大切です。多くの場合、メスがオスよりも一回り小さいほうが交尾がスムーズにいきます。
コウカ
体格差が大事……と。相性の良さをその他の見た目で予想するのはさすがに無理ゲーですよね?
野瀬さん
難しいですね。ある程度の勘が働かないこともないんですが。
野瀬さん
次に、心の準備をさせるために、オスとメスの水槽を隣同士に置きます。これがいわゆる「お見合い」です。通常は1日、早ければ半日でお互いが発情します。
コウカ
仕切り版を設置したうえで、同じ水槽内を泳がせてお見合いさせる方法も見たのですが、水槽を隣同士に置くだけで十分でしょうか?
野瀬さん
そういうやり方もあると思いますが、私はシンプルな方法でやってますね〜。
野瀬さん
互いに発情していることを確認したら、繁殖用の水槽にオスを入れ、次にメスを入れます。ところが、同じ空間で対面してみると相性が合わない場合もあります。そうすると、
(1)命懸けのバトルに発展する
(2)水槽の端同士に移動して見向きもしない
のどちらかになることが多いです。
コウカ
仲人真っ青の地獄のお見合いですね。
野瀬さん
まさに(笑)。喧嘩がひどい場合は一旦ペアリングを中止してください。それで死んじゃったら元も子もないので。ちなみに、メスがオスをフルボッコにするケースもあります。
野瀬さん
互いにそっぽを向く確率を下げるには、小さめの繁殖用水槽を使うのが効果的です。
コウカ
なるほど。顔を合わさないと仕方のない状態に置くわけですね。
野瀬さん
広い水槽だとメスが逃げ回って、オスが途中で諦めちゃうことがあるんですよ。これも数々の失敗から学んだ経験です。
野瀬さん
それと、繁殖用の飼育水は新しいものにするのもコツです。それまでオスやメスが泳いでいた飼育水は利用しません。
コウカ
それはどうしてですか?
野瀬さん
いきなり新しい環境に置かれたことで危機感が増し、子孫を残そうとするからです。その意味では汚れた水でもいいのですが、稚魚が生まれたときに困るので私はおすすめしません。
コウカ
生物の本能を利用するんですね。水温も変えたほうがいいのでしょうか?
野瀬さん
水温は適温でいいと思います。それよりも、水深を20cmほどと浅くするほうが大事です。産卵の過程で水の底に落ちた卵をオスが広いやすくなるのと、稚魚が孵化したとき、水を足してやるだけで済むからです。
コウカ
ふむふむ……。では、新しい水が入った繁殖用水槽にオスとメスを入れたら、後は見守ってやると。
野瀬さん
はい。でも、あんまり見ないでやってください。激しく喧嘩しないかチェックすることは大切ですが、人間が見ていると集中できないので。特に初参の子は放っておきましょう。本当は見たいという気持ちをぐっと堪えていただいて!
コウカ
肝に命じます! ちなみに、交尾から産卵にかかる時間はどれくらいが普通でしょうか?
野瀬さん
3時間~半日ほどですね。オスがメスに巻き付くように重なって交尾し、10回ほど巻いてるうちにポロポロと卵が落ち始めます。一度の交尾で生まれる卵は200~400個くらいでしょうか。たくさんの卵をオスが一生懸命、泡巣に運ぶ姿がキュートですよ。まあ、食卵する子もいるのですが……。
コウカ
食卵、結構多いらしいですね。ベタのように子育てに熱心な魚が我が子を食べてしまうのはどうしてでしょうか?
野瀬さん
無精卵だから、という可能性が一つです。卵を咥えたとき、受精卵と有精卵の違いがわかるみたいです。
コウカ
どうしてちゃんと受精していないんでしょう?
野瀬さん
オスの巻きが甘かったり、浅かったりしたせいでしょうね。メスの体が大きすぎたせいで上手に巻けなかったのかもしれません。ですから、体格の相性はやっぱり大切です。
野瀬さん
もう一つは、「親に向いていない」可能性です。根本的な問題なので、私はオスをチェンジします。
コウカ
なるほど……。あ、私からいろいろと質問しておいてなんですが、野瀬さん流の繁殖のコツを公開しちゃって大丈夫でしたっけ?(汗)
野瀬さん
全然OKです! 私はベタの繁殖をする方がもっともっと増えてほしいので。特に、やる気のある方にはできる限りアドバイスしますよ〜。
コウカ
無事に卵が孵化して稚魚が生まれても、孵化直後から一週間で結構な数が落ちていくと聞きます。俗にいう「魔の一週間」を乗り越えるコツはありますか?
野瀬さん
魔の一週間の死因はほとんどが餓死だと思います。孵化してから2〜3日でお腹に蓄えている栄養がなくなるので、私はタマミジンコとブラインシュリンプを与えています。ブラインシュリンプは、横向きになってピコピコ泳ぎだしたら投入のタイミングですね。
野瀬さん
ちなみに、稚魚が自分で泳げるようになればオスの子育ては終わりなので、別の水槽に移して休ませてあげてください。私の場合、良かったパパには次の繁殖でも頑張ってもらうほか、コンテストに出場させることもあります。
コウカ
イクメン&イケメンですもんね! それにしても、ベタのパパもなかなか大変ですね。
コウカ
孵化したばかりの稚魚の餌ですが、インフゾリア(ミジンコなどより小さい微小生物)を湧かさなくても大丈夫ですか?
野瀬さん
う〜ん、よく聞かれますが、私はタマミジンコとブラインシュリンプのメニューで問題はないですね。
コウカ
ふむふむ。ブラインシュリンプは1日何回くらいあげるのが目安でしょう?
野瀬さん
理想は1日5回くらいです。でも、平日は仕事で朝と夜しか家にいないという方も多いと思います。私もその一人なんですけど(泣)。そこで、タマミジンコが役立つわけです。たくさん入れておけば勝手に増えていってくれますし。
野瀬さん
以前はもう少しベタと関われる余裕があったのですが、今は頑張っても1日3時間くらいなので、時間をかけなくても育てられる方法を模索しました。
コウカ
時間を短縮しても繁殖の成功率は変わらなかったのでしょうか?
野瀬さん
幸いにもあまり変わらないです。もちろん、慣れてきたこともありますけど。もし今の実力で以前ほどの時間があったら、この部屋の底が抜けるくらい増やせると思います。
野瀬さんが繁殖させ販売していたプラカット(オス)パステルブルー(※)
コウカ
それはすごい(笑)。忙しいサラリーマンはお手本にしたいですね。
野瀬さん
あ、ですが、餌を与えるサイクルがゆっくりになる分、成長速度もゆっくりになりますよ。孵化から成体になるまで半年~8か月ほどかかると思います。タイのブリーダーは3か月くらいで成体にしていますから、少なくとも倍の期間がかかります。
コウカ
成長スピードによってベタの大きさや色の美しさが変わるのでしょうか?
野瀬さん
クオリティは特に変わらないと思います。むしろ、早く成長させればその分早く寿命がやってくるので、一匹一匹を愛でて育てたい方はじっくりと育てたほうがいいんじゃないでしょうか。
野瀬さん
ちなみに、私はプロとして感情を無にしているので(笑)、時間さえできればガンガン餌やりしてガンガン水換えして、タイのファームに負けないようなベタを作りたい派です。
コウカ
感情を無に(笑)。あ、オスとメスの掛け合わせについては、狙った通りの色や形になるものですか?
野瀬さん
あまり信頼できないブリーダーが育てた個体を使うと、予想外の色が出たりしますね。たとえば日本にやってきたときは青色だったけど、遺伝的にはファンシー(3色)だったとか。悪い意味で想定外の結果が出た場合、今後その個体は繁殖に使わないです。もちろん、その子どももです。
コウカ
そうなんですね。2代、3代と増やしていき、少しでも期待できる子や孫を残していく世界だと思ってました。
野瀬さん
そういう方法もありますが、時間がかかりすぎるんですよね。増えたベタを保管するスペースも必要になりますし。また、コンテストを目指すとなるとスケジュール管理も大切です。なので私は、いい親個体の入手に力を入れるのが最短ルートの一つだと思っています。
コウカ
逆にいうと、そこまでしないとコンテスト入賞レベルの子は生まれないんですね。
コウカ
野瀬さんがここまでベタの繁殖にハマった理由やきっかけって何だったのでしょうか?
野瀬さん
きっかけは、初めてベタを購入した翌年……確か2017年に『ベタショップ フォーチュン』さんが主催する『日本ベタコンテスト』に出品したら、賞を頂けたことです。で、次は繁殖にチャレンジしてみようと。
野瀬さん
でも全然うまくいかなくて。ネットにあふれる玉石混交の情報を参考にしていたせいもありますが、こうも成功しないものかと頭を抱えました。半年くらいは失敗し続けたんじゃないかな……。
コウカ
よくめげませんでしたね。
野瀬さん
負けず嫌いなんでしょう(笑)。失敗は次につなげるぞ!という気持ちで試行錯誤しているうちに上達しました。初めて繁殖に成功した子たちは入賞できる基準ではありませんでしたが、無事に成体にまで育ってくれて嬉しかったです。
コウカ
その試行錯誤の作戦でドンピシャだった方法はありましたか?
野瀬さん
作戦……ではないのですが、ベタが増えすぎてこの部屋では管理しきれなくなったことがありまして、一部の子は庭で育てていたんです。そしたら、めっちゃきれいに育って、スペインのコンテストでクラス優勝しました! 紫外線が良かったんだと思っていますが。
コウカ
へ〜! でも、ベタに紫外線は特に必要ないっていわれてますよね?
野瀬さん
必須ではないですが、良い影響をもたらすことがあるんでしょうね。屋外で育てた子は病気にかかりにくい傾向がありますし、屋内飼いで具合が悪くなった子を外に出しておくと元気になることも多いので。
野瀬さん
季節の問題もありますし、若くて抵抗力の強い子にしか試せないので、必勝法というわけではないですけどね。
コウカ
でも直射日光は避けたほうがいいですよね。とりあえず、今日からうちの子も窓越しで日光浴させてみよっと。
コウカ
あ、思い出したくないかもしれませんが……逆に大失敗してしまったエピソードなどありますでしょうか。
野瀬さん
むちゃくちゃあります。そもそも、初めて飼ったベタはベタと知らずに、オスとメスを一緒の水槽に入れていましたし。しかも翌日2匹とも飛び出して水槽から消えていました……(泣)。
コウカ
なんと……。
野瀬さん
記憶に残っているのは、なぜか稚魚が全滅してしまう事件ですね。何度も成功してきた方法で育てているのに、特定のグループだけが突如死んじゃうんです。
コウカ
ええ!? それはどうしてなんですか?
野瀬さん
メスからの遺伝という線が濃厚です。兄弟同士で交配させすぎた個体なのか、長生きできない遺伝子を持つメスもいるんですよ。遺伝というのはどうしようもなくて、たとえばヒレかじりする子も結局は遺伝だという説があります。
コウカ
ヒレかじり……。コンテストを直前にひかえた飼い主さんが発狂するやつですね。あれは100%ストレスのせいだと思っていました。
野瀬さん
100%とはいいきれないようです。ほら、人間でも指をかじる癖が抜けない人がいるじゃないですか。それと似ていて、性格の要素が強いみたいなんですよ。特にショーベタは、独特の緊張感やストレスといった素因を受け継いでいる可能性がありますから。なので私は念には念を入れて、一度でもヒレかじりをした個体は親として使わないことにしています。
コウカ
なるほど……。あらためて、コンテスト入賞レベルのベタを繁殖させる大変さがわかりました。
野瀬さん
皆さん超本気ですからね! 今回もレベルの高いショーベタをたくさん出品していただいているので、楽しんでいってください。
コウカ
はい! お話ありがとうございました。では、目の保養をしに会場へ戻りましょうか。
コウカ
ところで、IBC公認コンテストはフォーチュンの石津さんが主催する『日本ベタコンテスト』以外では初なんですよね。これって、すごいことじゃないですか!?
野瀬さん
そこまで大げさことでもないと思いますよ(笑)。基本的にIBC会員なら誰でもできますし。もちろん、会員を5人以上集めて「ベタクラブ」を設立しなくちゃいけないとか、クリアすべき基準はありますけど。
コウカ
IBC会員なら誰でも開催できる……のであれば、長らくフォーチュンさん以外の開催者が現れなかった理由が気になるんですが。
野瀬さん
ベタ界隈のブリーダーさんは別に本業を持つ方が大半ですから、単純に時間に余裕がないせいだと思います。まあ、かくいう私も自営の仕事がそこそこ忙しいんですけど(汗)。
野瀬さん
なので、本当は本業としてアクアショップを運営している方に開催してほしいんですよ。ベタ専門店でなくてもいいですし、アクアリウム用品を一部取り扱っているお店でもいいですし。それこそ、カインズさんとか期待(笑)。
コウカ
て、提案しておきます(笑)。では、どういう経緯で野瀬さんが開催することになったのでしょうか。本業の傍らあれこれ準備するのはめちゃくちゃ大変でしょうし、コロナの関係で海外から審査員は呼べないとしても、持ち出すお金は少なくないと思うんですが……。
野瀬さん
『日本ベタコンテスト』が6月にありましたが、秋にも開催してほしいという声が、石津さんはもちろん私のほうにも届いていたんです。でも石津さんは忙しい方ですし、加えて大阪とか都会での開催となると、何か月も前から会場を押さえておかないと厳しいみたいなんですよ。
野瀬さん
だったら私が地元で頑張ってみよう!と。審査の経験を積んでIBC公認の審査員になりたいと思っていましたし、いい機会だと捉えました。
コウカ
IBC公認の審査員になりたいというのは、スキルアップのためですか?
野瀬さん
はい! タイに負けないような日本産ショーベタの実店舗を作るのが目標なので、IBC公認審査員として優れたベタとたくさん触れ合いたいんです。
コウカ
では、今回は練習というか、見習いという立ち位置なんですよね。
野瀬さん
見習い審査員です。IBCの規定で2年間で3回、審査員見習いをしないといけないので、石津さんの下で勉強します。
というわけで審査員はやっぱりこの方! 『ベタショップ フォーチュン』代表の石津裕基さん。今回も審査員と審査員長を兼ねる
主催者だが審査員見習いとして動く
下からライトを照らして石津さんの審査をサポートする野瀬さん
コウカ
見習い審査員は、公式審査員の隣で一緒に審査するのではなく、完全なサポート役に回るんですね。
野瀬さん
総合優勝魚を決めるときはそうなりますね。ただ、昨日やった部門審査(一般非公開)ではできるだけ近くに付いて学ばせていただきました。「このケースではどう評価する?」と聞かれることもあるので、自分なりに勉強した意見を述べます。
コウカ
なるほど。私にはもはや全部きれいに見えるのですが、コンテストは粗を探す作業ですから、数々の減点ポイントがあるんでしょうね。石津さんはもとより、数多のベタを受賞させてきた野瀬さんやトップブリーダーさんだけがわかる領域というか。
野瀬さん
いや〜……明らかな差はわかりますが、美しいショーベタの定義は数十万字で定義されてますから、混乱することもあります。
確かに、石津さんですら何度か公式ルールを確認するシーンが見られた。ルールブックは六法全書のようなものなのだろう
厳正な審査が続く。この様子はスタッフの方運営のインスタグラムでライブ配信されていた
石津さん
……よし。総合優勝魚はこの子で!
コウカ
おお! 日本ベタブリーダーズカップ初代総合チャンピオン誕生の瞬間!
野瀬さん
おめでとうございます! ちょっと写真撮らせてくださ〜い!
この後、野瀬さんは20分くらい総合優勝魚の撮影で夢中になられました(笑)。
それにしても、繁殖にまつわる話を思い出すと、会場内のショーベタすべてが奇跡の存在みたいに見えてきます。
惜しくも準優勝だったクラウンテール(右)
総合優勝おめでとうございます! 優勝特典はなんと松阪牛。うらやましい……
コウカ
コンテストお疲れ様でした!
野瀬さん
ありがとうございました。大変ですね〜主催って(笑)。でも及第点だったと思います。出品数は75と当初の想定よりはるかに多かったですし、ベタのクオリティも高くて嬉しかったです。
野瀬さん
改善点を挙げるとすれば、エントリーが少なかった部門があるので、そこの募集の強化ですね。せっかく賞状も特典も用意しているので(笑)。ショーベタへの情熱を持っている方ともっともっと関わりたいです。
賞状、メダル、入賞景品が用意されていた
コウカ
初回開催で大成功はすごいですね。2023年には公式審査員の仲間入りですか?
野瀬さん
一応、筆記試験があるのでわからないですが、早くIBC公認審査員になって、東南アジアなどのコンテストにも出品してもっともっと修行を積んで……いつかタイに負けないファームを作りたいですね。海外から欲しいといわれるベタを作るために頑張ります!
コウカ
応援しています! 本日はありがとうございました!
ブリーダーであり、ベタの販売に携わる野瀬さんの口から、「繁殖はさせないほうがよいかもしれない」というお話を聞けて新鮮でした。人一倍、悲しい思いをしてきた野瀬さんだからこその意見かもしれません。
さいごに、繰り返しますが、繁殖の手順やコツはあくまで野瀬さん流です。飼い主さんの飼育環境やライフスタイルによっては別の方法が適していることもあるため、一つの参考としてご覧ください。
文・撮影:コウカ
※印の写真はLotus Betta Club様ご提供
コウカ
悩んでいても仕方がない。ブリーダーの専門家に相談しよう!