埼玉県平野部なぜ暑い? 熊谷地方気象台と熊谷市長に聞いてみた
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目次/ INDEX
爽やかな酸味と甘み、そして独特の苦味を持つグレープフルーツは、ひとつの枝にたくさんの実をつける姿がブドウに似ていることからその名前が付けられました。
グレープフルーツは、生長すると高さ6mほどになる常緑果樹です。青々とした葉と太陽のように鮮やかな黄色の実は、見ているだけで爽やかで元気な気分になります。
日本で販売されているグレープフルーツの90%以上が輸入品で、そのほとんどがアメリカ産です。寒さに弱く、年間を通して暖かな気候の中で育つことから、四季がある日本ではほとんど栽培がされていません。
とはいえ、家庭で気温管理をしっかりすれば、地植え、鉢植えどちらでも栽培することはできます。ここでは、グレープフルーツの栽培に適する環境や、苗や種から育てる際の注意点、収穫時期や収穫方法などを紹介していきますので、どうぞ最後までご覧ください。
グレープフルーツは、ブンタンとオレンジが自然交配して生まれた常緑果樹です。18世紀に西インドで発見され、日本には昭和初期に輸入されました。
当初は高級フルーツとしてお祝い事の時などに用いられていましたが、今から50年ほど前に輸入自由化され、今では手頃な値段で食べられる人気フルーツとなっています。
グレープフルーツはさまざまな種類がありますが、大きく「ホワイト」と「ルビー」の2種類に分けられます。爽やかな酸味のあるホワイトが一般的に流通していますが、最近では、ホワイトよりも酸味が弱く甘みが強いルビーも人気です。
グレープフルーツは実がなるまでに15〜20年ほどかかり、日本では栽培が定着しなかったことから、流通される90%以上は輸入物が占めています。とはいえ、あまり寒くない地域であれば、あまり苦労なく育てることができます。
市販の苗を購入する場合、葉が青々として節間がぎゅっとつまっていて、幹と枝のバランスが整っているものを選びましょう。植え付けは3〜4月が良いです。植えてすぐは苗が弱って折れやすいため、支柱などで株を支えてあげましょう。
また、グレープフルーツは、市販されている果実の種でも栽培可能です。種に付く果実やぬめりをしっかりと洗い流してから使いましょう。ミニプランターや小さめの鉢に種をまき、土が乾かないように毎日たっぷりの水をあげてください。10〜15日ほどで発芽するので、樹高が30cmほどになったら大きい鉢に植え替えましょう。種植えの時期は3〜6月がおすすめです。
グレープフルーツは、鉢植えと地植えどちらでも栽培できます。
鉢植えの場合、鉢は8〜10号のものを選びましょう。土を容器の8〜9割くらいまで入れ、苗木は植え込み前に半日ほど水に浸けておくと、植え込み後に弱りにくくなります。
地植えの場合、日当たりと水はけのよい場所がおすすめです。深さ50〜60cmほどの植え穴を掘り、堆肥や腐葉土を混ぜた土か、柑橘類用の培養土と一緒に植え込みます。
グレープフルーツは寒さに弱いため、北風が当たる場所は避けましょう。冬は敷きわらなどのマルチングを行ったり、寒冷紗で覆うなどの寒冷対策をすると良いですよ。
グレープフルーツは、日当たりと風通しが良く、雨が当たりにくい場所での栽培がおすすめです。日照時間が少ないと、うまく実がならないことがあります。鉢植えの場合は、春〜秋まで日中は戸外に出し、夕方以降や冬の間は屋内に置くと良いですよ。
グレープフルーツの生育に適した温度は18℃以上です。暑さに強く、寒さに弱いため、最低気温は0℃を下回らないように温度管理には気をつけてください。関東以北や寒い地域では、鉢植えでの栽培が良いでしょう。
グレープフルーツは水をあげすぎたり、雨が長時間当たる場所に置いておいたりすると、病気にかかりやすくなります。
地植えの場合は、根が定着したら、極度に乾燥しない限り水やりの必要はありません。梅雨や冬の時期は、雨や雪に当たらないよう、軒下などに移動させてあげましょう。
鉢植えの場合は、土が乾ききったタイミングで、水が鉢底からあふれ出るくらいたっぷりあげてください。冬の時期は、水やりの頻度は少なめで大丈夫です。
グレープフルーツは、水はけの良い肥沃な土を好みます。
地植えの場合、堆肥と腐葉土を混ぜ込んだ土か、柑橘類用の培養土を使います。鉢植えの場合は、赤玉土8:腐葉土2の割合で混ぜたものか、柑橘類用の培養土を使いましょう。
グレープフルーツはしっかり肥料を与えたほうが、実の大きさや形がよくなります。春・夏・秋の3回、肥料を施しましょう。
植え付けの際に有機肥料や完熟堆肥を混ぜ込んでおき、その後は有機肥料と化成肥料を交互にあげるとよいでしょう。
肥料が足りない様子であれば、追加で薄めた液体肥料を週に1回与えるとよいですよ。
実の収穫を終えた2〜3月頃に、日光がまんべんなく当たるように剪定を行いましょう。剪定時は日当たりを考えて、枝を広げるように樹形を作ります。
もし、まだ実が付いているうちに剪定をする場合は、軽く間引く程度にとどめ、収穫後に弱い枝の剪定を行いましょう。なお、前年に伸びた枝は実がつきやすいため、切らないように注意してくださいね。
グレープフルーツの植え替えの適期は3〜4月です。
地植えは植え替えをする必要はありません。鉢植えの場合は、根詰まりを防ぐ目的で2〜3年に一度植え替えを行いましょう。植え替え時に根を軽くほぐし、白い根を全体の1/3ぐらいカットしてあげるとよいです。
植え替え後は株が弱りやすいため、2〜4週間ほどは土が乾かないように気をつけながら、こまめに水をあげましょう。
グレープフルーツは実が収穫できるまでに15〜20年ほどかかります。気長に成長を楽しみたい人には向いている植物ですが、収穫を目的にしたい人には待ちきれない期間かもしれません。
その成長の遅さを逆手にとって、子供と一緒に食べた種を庭に植え、15年や20年後に実がなるのを一緒に待ち、記念樹としている家庭もあるようです。
グレープフルーツは1月下旬〜4月にかけて、実が熟したタイミングで収穫します。
木につけたまま越冬をさせると風味が良くなりますが、寒さで実が落ちてしまうことがあるので、早めに収穫し、風通しの良い場所で追熟させたほうがよいかもしれません。
実が大きくなってきたら、支柱などで枝を支えてあげると良いですよ。
グレープフルーツには、チョウやガの幼虫がつきます。見つけ次第すぐに取り除きましょう。
アブラムシ、カイガラムシ、ハダニなどの発生を防ぐために、防虫剤や虫除けネットを利用するのもおすすめです。さらに、朝と夕の2回葉水を行うと害虫が付きにくくなります。
また、カイヨウ病にも注意しましょう。カイヨウ病とは、カンキツカイヨウ病菌により引き起こされる病気で、果実や葉や茎に発症し、実の品質を下げます。
雨や風などで飛散するため、雨の当たりにくい場所で栽培し、風が強い日は防風対策を行いましょう。
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