【新ジャンル】キリンビール・アサヒビール・サントリー・サッポロビールのお酒を買ってポイントを手に入れよう!
リンクをコピーしました
PR
目次/ INDEX
おいしい実と、ユニークな花をつけるパッションフルーツは、柵などに這わせて育てることでグリーンカーテンとしても使える、一石三鳥の果樹です。種からでも数年で実が収穫できるまで育ち、鉢植えやプランターでも育てられるので、園芸初心者にもおすすめの植物です。
しかし、地域によっては冬越しが難しかったり、剪定時期によっては実が付かなかったりと、栽培が難しい側面もあります。ここでは、初心者でもできるパッションフルーツの育て方について詳しく紹介します。
パッションフルーツは、アメリカ大陸の亜熱帯地域を原産とするトケイソウ科トケイソウ属の果物で、和名をクダモノトケイソウといいます。名前の由来は、花の形がキリストの受難(パッション)に似ていることから来ています。
つる性のため、柵などに絡ませるように育てて、グリーンカーテンとして利用することもできます。
果実は独特の甘さと適度な酸味があり、追熟をさせると酸味が抜けて甘味が増します。自宅で完熟になるまで育てて、収穫してから皮にシワができるくらいまで追熟をさせることで、とても甘い果実が楽しめます。
パッションフルーツを含め、果樹は苗を購入して育てるのが一般的です。収穫までの期間が短く済み、パッションフルーツの場合、苗を植えたその年から収穫できます。すぐに収穫を楽しみたい人は苗から始めましょう。
種から育てる場合は、食用の果実を割り、ゼリー状の果実に包まれている無数の種子を取り出します。種はきれいに洗い、ゼリー状の果実を取ってから種まきします。全てが発芽するわけではないので、多めに蒔いておきましょう。
種から育てた場合、収穫までには1年以上かかります。その分、収穫できた時の喜びは大きいはずです。食べるために買ってきた果実から種を取れるので、お金がかからないのも良いところですね。
パッションフルーツは、鉢植えでも地植えでも育てることができます。どちらも植え付け適期は、春先の3月から4月です。霜が降りなくなった頃に植え付けましょう。
鉢植えの場合はコンパクトに成長します。場所をあまり取らないので、小さな庭やベランダでも楽しめます。ただし、パッションフルーツは根張りが良いので、可能な限り大きな鉢に植えることをおすすめします。
地植えの場合は、大きく育てることができ、最大で3m程度の高さにまで成長します。霜が降りる地域では越冬が難しいため、冬は鉢に植え替えるか、毎年新しい苗を購入して栽培すると良いでしょう。
パッションフルーツは、日当たりが良く、風通しが良いところで育てましょう。しかし、風が強すぎると成長が遅れる場合があるので注意が必要です。
水はけの良い場所を好むので、地植えで水はけが悪い場所に植え付ける場合は、少し盛り土をしてから植え付けるとよいでしょう。
パッションフルーツは南国の植物のため、寒さに弱く、20℃以上が生育適温です。そのため、10月から3月の間は室内や温室で育てる必要があります。地植えの場合は、冬の間だけ鉢植えにして越冬させることも可能です。
霜に弱い性質があるので、室内でも霜に当たらないところを選びます。しかし、日当たりが良い場所を好みますので、日中は窓際に置くようにしましょう。
なお、寒さに強い品種もあるので、探してみるのも良いでしょう。
パッションフルーツは水切れに弱い植物です。土の表面が乾いたら、たっぷりの水をあげます。鉢植えの場合は、鉢底から水が出るまでたっぷり与えます。
気温が高くなる6月以降は、成長が旺盛になるので、朝と夕方の1日に2回水やりをします。特に真夏は果実に影響が出るので、水切れには十分注意が必要です。
冬場は成長が鈍るため、乾燥気味でも問題ありません。2~3週間に1回程度の水やりでも十分です。
パッションフルーツは水はけが良い土を好みます。
鉢植えの場合は、赤玉土5、腐葉土3、バーミキュライト2の割合で混ぜましょう。鉢底には鉢底石を入れ、さらに水はけをよくします。パッションフルーツ専用の培養土も販売されているので、利用するのも良いでしょう。
地植えの場合は、植え付けの2週間前までに、苦土石灰をまいて弱酸性から中性(pH5.5〜6.0)に調整します。さらに、植え付け1週間前までに、腐葉土や堆肥を混ぜて良く耕します。
パッションフルーツは浅く根を張るので、耕す深さは50cmくらいで十分です。混ぜ込む腐葉土や堆肥の量は、土の2〜3割を目安にします。
パッションフルーツは大きく成長するため、たくさんの肥料が必要になります。そのため、土づくりの際は、元肥となる肥料を混ぜて耕しましょう。
植え付けから1ヶ月ほど経過したら、追肥が必要になります。追肥は月に1回程度を目安に施します。生育初期には株を充実させるためにチッソ肥料が有効です。
ある程度成長したら、チッソ肥料を控えて、リン酸肥料を施します。チッソ肥料を与え続けると、葉ばかりが茂ってしまい、花芽が付きづらくなってしまうので注意が必要です。
パッションフルーツの剪定適期は、11月から3月です。収穫前に剪定してしまうと、花が咲くはずだった枝を切ってしまう恐れがあるため、剪定は控えましょう。
剪定は、その年に実を付けた側枝を中心に行います。実を付けた枝に再び実を付けることはないため、余計な養分を取る枝を無くすためです。剪定で不要な枝を切り落とすことで、混み合っていた枝の風通しも良くなり、日当たりも改善します。
冬越しさせるために室内に入れる場合は、長い枝を切り落としてコンパクトに仕立てます。
グリーンカーテンを目的に育てている場合は、葉を茂らせるために、伸びてきた枝の先端を切る「摘心」が有効です。摘心を行った部分からは新しい枝が2本出てくるため、枝数が増え、葉を茂らせてくれます。
パッションフルーツは大きく育つため、根もたくさん生え、数年放置しておくと根詰まりを起こしやすくなります。そのため、1〜2年ごとに植え替えが必要です。
植え替えを行うときは現状よりひと回り大きい鉢を用意して、土や鉢底石も新しいものに取り替えます。
8月〜11月になって、受粉から65日程度が経ち、果実の皮が紫色または黄色になった頃が収穫適期です。完熟すると自然落果するので、自然落果を待つのも良いでしょう。
収穫直後に食べても良いのですが、酸味が強いかもしれません。収穫後に数日間常温で追熟させることで、酸味が抜けて甘みを強く感じられるようになります。食べ頃の目安は、表面に少しシワができた頃です。
パッションフルーツは果樹の中でも実がなりやすい種類です。それでも実がならない場合は、いくつかの原因が考えられます。
種から育てた場合は、実がつくまでに1〜2年かかります。その年にならなくてガッカリするかもしれませんが、冬越しをして気長に待ちましょう。
花が咲く前に剪定・摘心をした場合は、花芽を切ってしまっている可能性があります。本記事を参考に、剪定や摘心の時期を見直しましょう。
花が咲いたのに実がつかない場合は、受粉しなかったことが考えられます。日本にはパッションフルーツを受粉させる昆虫がいないので、自然受粉させるのが難しいのです。この場合は、人工授粉をする必要があります。人工授粉は、雨の日以外の13時から夕方までに行いましょう。
人工授粉をしても実がつかない場合は、他家受粉が必要な品種かもしれません。2本以上育てて、違う株の花粉を受粉させる必要があります。自家受粉ができる品種でも、他家受粉することで大きな実が付きやすく、実がなる確率も上がります。
パッションフルーツがかかる病気として、うどんこ病、疫病、立枯病、炭疽病、灰色かび病などがあります。水はけの良い清潔な土で育てましょう。
害虫としては、葉にはアブラムシ、ハダニ、ハキリムシ、枝にはカイガラムシ、根にはネコブセンチュウによる被害があげられます。
病気も害虫も市販の農薬で対処可能です。天然成分の農薬もあるので検討してみると良いでしょう。
家庭菜園を始めたいけれど、近くにホームセンターがなかったり、クルマがなくて運べなかったりする方におすすめなのが、カインズのオンラインショップです。
買うものを自宅でゆっくり選んで、必要なものだけをまとめて注文。購入した商品は自宅の玄関で受け取れるので、土や肥料、プランター、病害虫対策の薬剤などの、大きかったり重かったりする商品も気軽に購入できます。
ぜひ一度、カインズのオンラインショップをご覧ください。