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カリン(花梨)の育て方|苗木から育てる方法や剪定、収穫の仕方をご紹介

スタッフ

株式会社カインズ グリーン・ガーデン部【公式】

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ホームセンター・カインズのグリーン・ガーデン部が、お花・野菜・観葉植物・多肉植物・家庭菜園・庭造り・畑作りなどに関する専門知識や栽培方法、ノウハウなどを解説します。

カリン(花梨)と聞いて、のど飴や果実酒を思い浮かべる方は多いのではないでしょうか。

カリンの原産地・中国では、その果実が古くから漢方薬の生薬として使われてきた歴史があります。カリンは、春から初夏にかけて可憐な花を咲かせ、秋には葉が美しく紅葉することから、庭木や公園樹、盆栽としても親しまれています。

今回は、そんなカリンの育て方を紹介します。ぜひ苗木を手に入れて育ててみてくださいね。

カリンはどんな植物?

バラ科の落葉樹

カリンは中国原産のバラ科の落葉樹です。平安時代には日本に渡来していたといわれており、甲信越地方や東北地方に多く植えられています。耐寒性も耐暑性もあるうえに、病害虫にも強く、育てやすい植物です。

4~5月に開花する花は、直径3cmほどの薄紅色の上品な色味で、花弁は5枚。枝先にひとつずつ花をつけます。

秋に熟する楕円形の果実は、かぐわしい香りを放ちます。果実は、食用や薬用に利用されますが、生食はできないので要注意です。

カリンの栽培のはじめ方

カリンの栽培のはじめ方

カリンは苗木から育てるのがおすすめ

カリンの栽培は、苗木からでも種からでも始めることができますが、種からの栽培だと実るまでに大変時間がかかるため、苗木でスタートするのがおすすめです。

苗木は、株元や接ぎ木部分がしっかりしたものを選びましょう。カリンは自家結実性があり、雌雄の区別はないため、苗木が雄株か雌株かを気にする必要はありません。苗木の植え付けの時期は、落葉期にあたる12月上旬から3月下旬。植え付け後、4~5年で結実します。

一方、種から育てると、結実までに7~8年かかります。長い年月がかかりますので、種から育てる株は、接ぎ木の台木として使われることが多いです。種まきの時期は、10~11月頃が適しています。

カリンは「鉢植え」と「地植え」のどちらでも育てられる

カリンは、鉢植えでも地植えでも育てられます。

日本の気候の中では、年間降水量が少なめで夏季に冷涼な、甲信越地方や東北地方が地植えに適しています。その他の地域でも地植えで栽培できますが、鉢植えのメリットも見過ごせません。

鉢植えであれば、日当たりや温度が最適な場所に移動させやすく、こじんまりとして剪定や手入れがしやすいといった利点があります。また、地植えに比べて収量は少なくなりますが、狭いスペースで養分を吸収しやすいため、凝縮感のある甘い果実ができやすい傾向もあります。

カリンを育てる環境

カリンを育てる環境

カリンの好む日当たり・温度

カリンは、耐寒性も耐暑性も強い植物ですが、花つきを良くするには日当たりの良い場所を選びましょう。

鉢植えであれば、季節に応じて日当たりの良い場所に移動させることができますが、地植えの植え替えはそれなりの労力が要ります。

地植えで植え付け場所を定める際には、日当たりの良さを重視しましょう。

カリンの水やり

カリンは、やや湿り気のある土壌を好みます。地植えの場合は、根付くまでは土が乾燥しないよう気を配りましょう。

根付いた後は、基本的に水やり不要ですが、真夏の高温が続く季節や乾燥しやすい土壌で育てている場合は、適宜水やりしてください。

鉢植えで育てる場合は、土の表面が乾いたタイミングで、鉢底から水がしみ出るくらいたっぷりの水を与えます。

カリンの土と肥料

カリンの土と肥料

カリンを育てる土

カリンを育てる土選びのポイントは、水はけと水持ちが良いことです。

地植えであれば、植え穴の中の土に腐葉土を2~3割混ぜておくと、水はけのよい土壌をつくることができます。もとの土壌の水はけと水持ちのバランスをみながら、調整してみてください。

鉢植えの場合は、市販の果樹用培養土を使えば問題ありません。自作の場合は、赤玉土(小粒)7:腐葉土3の配合がおすすめです。

カリンに与える肥料

カリンは丈夫で育てやすい樹木なので、環境が良ければとくに肥料は必要ありません。生育を促したいときや、株に元気がない場合は、2~3月と10月に油粕や魚粉などの有機質肥料を与えるとよいでしょう。

鉢植えなら、2月、5月、10月に有機質肥料か速効性の化成肥料を与えるのが有効です。

カリンの手入れ

カリンの手入れ

カリンの剪定

カリンの剪定の主な目的は、枝を短くして花つき・実つきを良くすることと、残った枝に日光が当たるようにすることです。

カリンは、短い枝に花芽をつけやすいため、毎年12~2月に、伸びた枝を30cmほどまで切り詰めることで実つきを促します。長く伸びすぎていれば、7月頃にも剪定可能です。

カリンの枝の剪定は、混みあっている部分の間引き剪定を中心に、下向きや内向きに伸びている枝も切り詰めていきましょう。ただし、剪定しすぎると木が弱ってしまいます。花芽がつく枝を切り過ぎないように注意してください。

夏に剪定する際は、5~6枚の葉を残すようにしましょう。

カリンの植え替え

カリンは、生育が旺盛な植物です。栽培環境や個体差、鉢の大きさによっても異なりますが、鉢植えであれば2~3年に1度、植え替えのタイミングが巡ってきます。それより短い期間であっても、鉢底から根が出ている場合、著しく吸水が悪い場合などは、植え替えして根詰まりを解消しましょう。植え替えの時期は、12月~3月がベストです。

カリンの収穫

カリンの収穫

カリンの収穫時期・方法

カリンの樹は、5月下旬~6月上旬頃に楕円形の実をつけ、10月には黄色く熟します。実が熟してかぐわしい香りを放つようになる10月~11月が収穫のタイミングです。

手の届く高さであれば素手でも簡単にもぐことができますが、高いところについている実の収穫には道具が必要です。

カリンの果実は硬いので、落下しても傷みにくく、自然に落下したものや枝をゆすって落としたものを拾って収穫することもできます。傷みが気になる場合には、高枝切りバサミなどを使って枝ごと剪定すると、よりよいでしょう。

一度たわわに実をつけた枝は弱るため、翌年はなかなか結実しなくなってしまいます。収穫の際に枝ごと剪定すると、翌年に向けて周囲の枝の生育が促されるという効果があるためおすすめです。ただし、切りすぎには注意しましょう。

収穫したカリンの実の食べ方、効果・効能は?

カリンの果実の種に含まれている「アミグダリン」は、咳止めやのどの痛みを和らげる効果があります。また、ビタミンC、サポニン、タンニン、リンゴ酸、クエン酸などの有機酸も豊富で、お肌にもよい効果が期待できます。

秋に熟すカリンの果実は、香り高く、はちみつ漬けや砂糖漬け、カリン酒としても楽しまれています。カリン酒は、ホワイトリカーをベースにしたものだけでなく、米焼酎や黒糖焼酎、ラム、ウォッカなど、いろいろなお酒をベースに作ることができますよ。

氷砂糖やハチミツの量を調整して好みの甘さにすることもできますし、レモンを入れて酸味を加えても美味しくなります。ぜひ挑戦してみてください。

【注意】カリンには毒があり生では食べられない

カリンの実は生のままでは食べられません。硬くて酸味と渋みが強いうえ、アミグダリンが体内に入って分解されると「青酸(シアン化水素)」に変化して有毒性を帯びます。

そのため、カリンの実を生のまま大量摂取してしまうと、吐き気、頭痛、めまいなどを引き起こす恐れがあります。カリンの毒性は、砂糖やアルコール成分で分解されるため、果実酒や砂糖漬けにしたものは問題なく食べられますが、生食はしないよう注意してください。

カリンの病気・害虫

カリンの病気・害虫

カリンの主な病害虫は、シンクイムシです。シンクイムシとは、幼虫が果実を食べてだめにしてしまう害虫の総称で、「モモシンクイガ」や「ナシヒメシンクイ」などがこれにあたります。

シンクイムシの幼虫は、カリンの枝先の新芽や果実の中に入りこんで食害を発生させます。モモシンクイガは5月頃に果実に袋をかけることで対処できますが、ナシヒメシンクイのように袋かけでは防げない種類のものもあります。

どちらの種類も、成虫の発生時期に薬剤で防除することができます。

カリンの害虫駆除におすすめの殺虫剤

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