薬の整理収納テクニック。プロが教える「必要な時にすぐ使える」収納ワザとは?
リンクをコピーしました
目次/ INDEX
爽やかな風味と酸味を持つレモンは、お菓子や料理、飲み物などにしばしば用いられる人気のフルーツ。私たちにとってとても身近な存在ですが、「家庭で育てるのは難しい」と思っている人も多いのではないでしょうか?
このページでは、そんなレモンの木の育て方を紹介します。鉢植えで育てる方法や越冬の仕方、肥料の与え方なども詳しく説明していきます。このページを参考に、レモンの木の栽培にチャレンジしてみてはいかがでしょう。
レモンは、もともとインドのアッサム地方が原産で、次第に地中海沿岸の国々に伝えられました。今ではイタリアのシシリー島や、アメリカの南カリフォルニアで盛んに栽培されており、日本国内では広島県や愛媛県、和歌山県などを筆頭に、21府県で栽培されています。
ひとくちにレモンといっても、さまざまな種類が存在します。代表的なものは、リスボンレモンでしょう。これはスーパーで見かけるもっともポピュラーな品種で、レモンの木の中でも育てやすいほうだといわれています。
レモンは、「家庭で育てるのが難しい」というイメージを持たれがちですが、じつは鉢植えでも育ち、マンションのベランダなど小さなスペースでも栽培できます。
まずはレモンの苗木を選びましょう。幹の近くに細かい根がたくさんついていて、芽や葉が充実しているものが、よい苗木の目安といわれています。
植物の栽培に慣れていない方は、苗木の生産者が3年以上かけて育てた「大苗」を選ぶと、購入後の手入れが容易になるためおすすめです。
苗木を購入したら、3〜4月にかけて植え付けを行いましょう。レモンは鉢植え、地植え、どちらでも育てられます。ただし、寒さに弱いので、冬に冷え込む地域では、室内に移動できるよう、鉢植えにしておいたほうがよいでしょう。
鉢植えにする場合は、次のアイテムを用意します。また、植え付け作業が終わったら、苗木が倒れないように支柱を立てておきましょう。
地植えにする場合は、水はけや日当たりがよく、強い風にさらされないところを選んで植え付けを行います。さらに複数の苗木を植えるときは、十分に間隔を設けましょう。
大事に育てれば、種から成長させることもできます。ただし種まきは、なるべく寒い時期を避けて行いましょう。目安は3月頃です。ちなみに種から育てる場合は、実がなるようになるまで3年以上かかるといわれています。大きくて味のよい実をつけるようになるまで、根気よく世話をしましょう。
レモンの木は寒さに弱く、日当たりのよい場所を好みます。理想の温度は平均気温15度以上、最低気温マイナス3度以下です。あまりに寒いと枯れてしまったり、葉が落ちてしまったりすることがあるので注意しましょう。
乾燥しないように、土の表面が乾いていたら水をやるようにしましょう。水不足に陥ると、収穫量が減ってしまうことがあります。特に夏は水分が蒸発しやすいので、土の状態を注意深く観察しましょう。
レモンの木は、撥水性や保水性に優れた土を好みます。具体的には、小粒または中粒の赤玉土を7割、腐葉土を3割でブレンドした土が適しているといわれています。また、市販されている果樹用の培養土を用いるのもおすすめです。
レモンの木に肥料を定期的に与えることで、丸々した大きな実がたくさん収穫できるようになります。
年に5回(3月、5月、7月、9月、11月)に分け、油かすなどの有機質肥料や、ゆっくり効果を発揮する緩効性化成肥料を施します。
鉢植えの場合は肥料を土の上に置き、地植えの場合は肥料を土中に埋めましょう。
レモンの木は、植え付けをしてからおよそ2年間は剪定をしなくても構いません。次第に枝が伸び、数が増えてきたら余分な部分を剪定しましょう。剪定には、2〜3月が適しているといわれています。
具体的には、伸びすぎて絡まっている枝を付け根からカットします。剪定するときは、内向きの枝から先に切るようにしましょう。
剪定をすることでまんべんなく日光を取り込めるようになり、収穫量の増加が期待できます。また風通しがよくなるので、病気になったり害虫がついたりするのを防げるでしょう。
レモンの木を鉢植えで育てているなら、根詰まり防止のために2〜3年に1回を目安に植え替えを行いましょう。季節は、植え付けと同じく3〜4月が適しています。
まず、レモンの木より一回り大きい鉢と新しい土を用意したら、根を傷つけないようにゆっくりと引き抜きます。根鉢(根と根のまわりに付着している土)を軽くほぐしてから、新しい鉢に植え替え、株元に肥料と水を与えましょう。
寒さに弱いレモンの木を上手に育てるには、特に冬の管理がポイントになります。
地植えの場合は全体を不織布などで覆い、防寒対策をしましょう。鉢植えの場合も、屋外に置いておくならカバーをかけるのがおすすめです。室内に移動させるのも1つの手段です。
レモンの木は、春から夏にかけて実をつけます。その実の色が、緑色から黄色に変化していく10月頃を目安に収穫を行いましょう。実を放っておくと、どんどん皮が厚くなってしまいます。
収穫に当たっては、はさみやナイフのほかに手袋も用意しておくと便利です。レモンの品種によっては、木にトゲが生えているものもあるため、ケガをしないよう注意してください。
収穫するときは、はさみやナイフで枝から軸を切り取ります。実が傷ついてしまうことがあるため、手でもぐのは避けたほうが無難です。
レモンはそのまま食べると非常に酸っぱいため、料理の香りづけに使ったり、果汁を用いてお菓子を作ったりするのに向いています。また、レモンは柑橘類の中でも多量のビタミンCやクエン酸を含んでおり、疲労回復や風邪予防などに効果が期待できるでしょう。
レモンの木がかかりやすい病気には、「かいよう病」や「そうか病」があります。
かいよう病は、実や葉にかさぶたの様な褐色の斑点ができる病気です。雨や風にのってきた細菌によって感染し、特に春から秋にかけて発症しやすくなります。強い雨や風にさらされないように配慮したり、感染した部分は切除したりして対応しましょう。
そうか病は、カビが原因の病気です。葉や枝にイボのような突起が発生し、それがかさぶたになります。気温が低く、降雨が続くと発生しやすいといわれています。なるべく雨に当たらないようにしたり、薬剤を使用したりして予防に努めましょう。
レモンの木につきやすい害虫には、アブラムシやアオムシ(アゲハ蝶の幼虫)などが挙げられます。
アブラムシは1cm以下の小さな虫で、肉眼で見つけにくく、気づいたときには大量に発生していることがあります。アブラムシの排泄物が原因で、カビが発生することがあるため注意が必要です。ブラシで取り除いたり、薬剤を使用したりして対処しましょう。
アオムシは大型のイモムシで、柑橘類の若葉を好みます。特にやわらかい新芽を食べてしまうため、苗木や幼木においては被害が広がってしまいます。見つけたら捕殺するか、別の場所に移動させましょう。
家庭菜園やガーデニングをはじめるなら、カインズのオンラインショップがおすすめです。
土や肥料、プランターなどの大型商品も、1点からご注文いただけて、自宅の玄関でお受け取りいただけます。近くにホームセンターがない方や、クルマで荷物を運ぶことがむずかしい方でも、気軽に家庭菜園やガーデニングをはじめられますよ。
また、カインズ以外では手に入らないオリジナル商品も豊富に取り揃えています。ぜひ一度、カインズのオンラインショップをご覧ください。