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色とりどりの花を咲かせ、南国の雰囲気を漂わせる「マンデビラ」。ツルを伸ばして支柱にからみつく様子から「固い友情」という花言葉を持っています。
真夏の暑さでも元気に成長し、たくさんの花を咲かせる植物で、日当たりの良い環境と、多めの肥料、剪定方法に気をつければ、栽培はそれほど難しくありません。
ここでは、マンデビラの育て方や冬越しの方法などを紹介します。約半年間も花を楽しめる「マンデビラ」を育ててみませんか。
マンデビラは、中央アメリカ〜アルゼンチンが原産の多年生植物です。ツル性で、ツルの長さは3mを超えることもあります。
フェンスに誘引したり、ベランダからしだれさせて育てるととても魅力的な植物です。「緑のカーテン」として日陰づくりにも役立ってくれるでしょう。
熱帯地域の植物のため、暑さに強く寒さには弱いです。翌年もキレイな花を咲かせるには、剪定や冬の過ごし方が重要になります。
現在は約120種のマンデビラがあり、赤やピンク、白など、さまざまな色の花が5月〜10月頃まで長期間楽しめます。中でも「サンパラソル」という品種は特に人気があります。
剪定によって株のボリュームを調整できるので、花壇や寄せ植えに利用しても良いでしょう。
マンデビラは苗から育てるのが一般的です。園芸店やネット通販で購入でき、主に3号〜5号ポットで販売されています。
苗を購入する際は、間延びしていない株を選びましょう。間延びしている株は、日当たりが悪かったり、水やりのしすぎなどで、管理がうまく出来ていない場合が多いです。
2年目以降は、1年目に育てた苗から種を採取して発芽させることもできますが、発芽率が悪いので、苗を購入して育てた方が良いでしょう。
マンデビラは、冬は室内に取り込んで栽培するため鉢植えの方が育てやすいです。植え付けの時期は4月〜5月で、気温が15℃程度になったら植え付けを行いましょう。
植え付ける鉢は、苗よりもひと回り大きい鉢を使います。鉢が大きすぎると、鉢の中が加湿気味になり根腐れの原因になるため注意してください。
アブラムシが発生しやすいので、植え付ける際にアブラムシ用の殺虫剤を土に混ぜ込んでおくと予防効果が期待できます。
地植え栽培も可能ですが、水はけをよくするためにウネを作り、周囲より高い場所に植えた方が良いです。
また、寒さに弱く10℃を下回ると枯れてしまうため、冬は鉢に植え替えて室内管理に切り替えましょう。
マンデビラは、日当たりの良い場所が大好きです。できれば1日を通してよく日が当たる、南向きの場所に置いてください。
少なくとも半日以上は日に当ててあげないと開花は難しいでしょう。マンデビラが好む環境で育てると、植え付けから約2ヶ月で花が咲きます。
マンデビラは加湿が苦手なため、土の表面がしっかり乾いてから水やりをします。土が乾いていないのに毎日水やりをすると、葉が黄色く変色したり、間延びしたりします。
乾燥には強いですが、水切れするとツボミが落ちることがあるので注意しましょう。特に夏場は乾燥しやすいので、乾燥具合に応じて朝と夕方の2回水やりをしてください。
冬はほとんど水分は必要ありません。土が乾いていたら数日後に水やりする程度で大丈夫です。地植えにした場合は、根付いたあとの水やりは必要ありません。
マンデビラには、水はけのよい土が必要です。市販の「培養土」が使いやすいでしょう。
培養土は価格と品質が比例するため、できるだけ高品質なものを使ってください。安価な培養土は、水はけと通気性が悪く、植物がうまく育ちません。
用土を自作する場合は、赤玉土(小粒)と腐葉土を6:4の割合で混ぜ合わせると、水はけと通気性の良い土ができます。
マンデビラは、肥料を多く必要とする植物です。特に成長期である5月〜9月は、肥料を切らさないよう注意しましょう。
肥料はチッ素分を多く含んだものを与えます。一般的な植物はチッ素をたくさん与えると、葉ばかりが茂り、花が咲きにくいというデメリットがありますが、マンデビラにはその心配はありません。
春から秋にかけては2ヶ月に1度、緩効性肥料を根元に散布します。それと同時に2週間に1度、薄めた液体肥料を水やりの要領で与えます。
越冬を考えている場合は、9月以降は液体肥料の散布をやめ、土の中から肥料分を抜いておきましょう。
マンデビラは「摘芯(てきしん)」という方法で剪定を行います。
摘芯とは、花芽の下から茎をカットする剪定方法で、カットした部分から脇芽が出て、カット前よりもボリュームを持たせることができます。
花芽をカットするのはもったいないと感じるかもしれませんが、摘芯を2回ほど繰り返すと、ボリュームのあるとても大きい株が出来上がるので、ぜひ挑戦してみてください。
また、マンデビラの花芽をカットすると白い樹液が出てきます。この樹液には毒性があり、肌が弱い人が触れると手がかぶれることがあります。摘芯はビニール手袋をして行いましょう。
マンデビラは、根がとてもよく伸びるので、少なくとも1年に1度の植え替えが必要です。植え替えに適した時期は4月〜5月で、気温が15℃程度になったら行います。
植え替えのポイントは、急に大きい鉢に植え替えないことです。3号鉢 → 8号鉢のように、急に鉢を大きくすると、鉢の中が加湿状態になり、根腐れを起こしやすくなります。
植え替える際は、ひと回りかふた回りだけ大きい鉢に植え替えましょう。
マンデビラは寒さに弱く、気温が10℃を下回ったり、霜が降りるような場所では生きられません。秋になり、気温が15℃を下回るようになったら室内に取り込みましょう。
室内に取り込む際は、株元から20cmくらいのところで短く刈り込んでおくと、翌年の花付きが良くなります。
室内での置き場所は、1日を通してよく日が当たる窓際が理想です。水やりは最小限にし、乾燥気味に育てます。肥料は必要ありません。
無事に冬越しができたら、4月〜5月頃に根鉢を1/3くらい崩して、新しい鉢に植え替えましょう。前の年にカットした部分から新芽が伸び、1年目以上に大きく立派なマンデビラに育ってくれます。
マンデビラは丈夫な植物で、病気にかかることはほとんどありませんが、アブラムシがつくことがあります。
アブラムシは1〜2mmほどの小さな体で、植物の新芽の汁を吸う害虫です。繁殖力が非常に旺盛で、あっという間にアブラムシの群れが出来てしまいます。
ウィルス性の伝染病を媒介することもある厄介者で、もし発生してしまったらガムテープでくっつけて取り除いたり、殺虫剤を使用して早めに駆除してください。
植え付けの際に土に殺虫剤を混ぜ込んでおくと、ある程度予防できます。完全に予防するのは難しいですが、見つけ次第早めの対処を心がけましょう。
おすすめの殺虫剤
マンデビラは、ツルを旺盛に伸ばして成長する熱帯地方の多年草です。花の色がとても美しく、緑のカーテンや寄せ植えなどにして楽しめます。
キレイな花を咲かせるには、水はけのよい土で、日当たりのよいところで育てることが大切です。また、肥料はチッ素分の多いものがよいでしょう。
さらに、摘芯で株にボリュームを持たせるなどのポイントを抑えて栽培することで、長く育てるほどボリュームあるキレイな花が咲いてくれます。
ぜひ、このページを参考に、マンデビラの栽培にチャレンジしてみてください。