埼玉県平野部なぜ暑い? 熊谷地方気象台と熊谷市長に聞いてみた
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目次/ INDEX
たくさんの効能があるスーパーフードとしても知られる「ドラゴンフルーツ」。日本ではあまり見かけない果物ですが、実は家庭でも育てることができます。
育て方は比較的簡単です、寒い地域では鉢植えにすることで冬を越すことができますし、スーパーで売っている果実から種を蒔いて栽培をスタートすることもできます。
ドラゴンフルーツは保存が効かないため、輸入されている果実は完熟する前に収穫されています。そのため、甘味を感じないものが多く存在するのですが、食べ頃まで熟してから収穫した果実はすっきりと甘く、とても美味しい果物です。
自宅でドラゴンフルーツを育てて、完熟の果実を味わってみませんか?
ドラゴンフルーツはメキシコや南米北部で自生しているフルーツです。日本でも暖かい地域で栽培されています。種類も豊富で、果肉は赤・白・ピンク、皮が赤・黄色など、さまざまな組み合わせがあります。
これは、ドラゴンフルーツが決まった品種ではないためです。つる性のサボテンの中で、竜のウロコ状の果皮をしたものの総称をドラゴンフルーツを呼んでいます。
果実の大きさは10~15センチほど。皮は食べずに果肉と種だけを食べます。果肉は柔らかくてサクッとした食感で、酸味が少なくさっぱりした甘味を味わえます。種もシャリシャリとしていて、楽しい歯触りです。
果実にカリウムを多く含むことから、血圧上昇の抑制やむくみを軽減する効能があると言われています。また、ビタミンB群が悪玉コレステロールを減少させ、動脈硬化を予防します。さらに、「レッドドラゴン」という品種に含まれるポリフェノールには、抗酸化・抗炎症作用もあります。
ドラゴンフルーツは苗から育てるのが一般的です。これは、苗から育てた方が収穫までの期間が短く済むためです。時間はかかりますが、スーパーで買ってきた果実から種を取り出して育てることも可能です。
果肉から種を採種する場合は、果肉をなるべく小さく切り、ざるなどにこすり付けてゴマ状の種だけを取り出します。取り出した種はきれいに水洗いをして苗床にまきます。
種まき時期は4~6月がよいでしょう。苗床は底が浅い容器に、ピートモスや種まき土などを入れ、種が重ならないようにまきます。明るい日陰で管理すれば、10日ほどで発芽します。双葉になったら鉢に植え替えましょう。
本州で育てる場合、鉢植えで育てることをおすすめします。ドラゴンフルーツは暖かいところが好きなので、地植えでは冬越しが難しくなるためです。鉢植えであれば冬の間、暖かいところに移動するのが簡単です。
沖縄のように暖かいところや、ハウス内で育てる場合は地植えにしても良いでしょう。寒い地域で地植えをする場合は、冬の間鉢上げしておいた方が無難ですが、地植えだと大きく育つので注意が必要です。
ドラゴンフルーツは日当たりの良い場所を好みますが、強い直射日光に当て続けると葉焼けを起こすことがあります。そのため、夏の間は半日陰の場所で育てるようにしましょう。
また、湿度が高いところは苦手なので、風通しが良い場所を選びましょう。梅雨の長雨には当たらないように注意します。
最適な温度は20℃から35℃です。夜の温度が25℃より高くなると花を咲かせて実がなります。
冬は水やりをせずに管理すれば0℃くらいまでは耐えることができますが、基本的には10℃以上で管理しましょう。種から育てる場合は、たくさん育てて低温に強い個体を選別しても良いでしょう。
ドラゴンフルーツは多湿を嫌うので、水のやりすぎには注意しましょう。水をやり過ぎると根腐れを起こしてしまうので、土の表面が乾いてからたっぷり水やりをします。
ただし、果実が色づき始めたら水やりを控えましょう。そうすることで果実が甘くなります。なお、冬は水を与えない「断水」をすることで、寒さに耐えられるようになります。
水はけが良い土であれば、弱酸性の土が理想です。市販のサボテン用培養土は水はけが良すぎる場合があるので使用を避けましょう。
自分で土を作る場合は、赤玉土(小粒)7:腐葉土3の割合で混ぜて使います。もしくは、赤玉土(小粒)7の代わりに、「赤玉土(小粒)4:鹿沼土(中粒)2:バーミキュライト1」の割合に変えても良いでしょう。
ドラゴンフルーツの果実をたくさん収穫したいのであれば、十分な肥料が必要です。
春から秋に、肥料の三要素(窒素、リン酸、カリ)が均等に入ったものを施します。実つきをよくするために、リン酸が少し多い肥料を施しても良いでしょう。
ドラゴンフルーツは自立することができないので、支柱を添えて支えるか、鉢を高い位置に置いて下方に垂らして育てます。支柱は、タワー状になった「オベリスク」がしっかりしていておすすめです。
なお、垂れ下がった枝に実が付く修正があるので、支柱で育てた場合も、先端部分が垂れ下がった状態で育てることになります。
ドラゴンフルーツの剪定は、4~9月の行います。もっとも勢いよく成長している新芽を残し、それ以外はすべて摘み取りましょう。
鉢植えの場合は、60~100cm程度まで伸びたところで葉先を摘み取って分岐させます。こうすることで、茎に厚みが出て、花芽が付きやすくなります。
先端から出てくる太い芽からは花が咲くので残しておきましょう。
鉢植えで育てている場合は、1~2年に1回、4~6月に植え替えをします。根鉢は崩さずにひと回り大きな鉢に植え替えましょう。
大きくなって植え替えが難しい場合は、表面の土をほぐして、上から新しい土を追加するだけでも大丈夫です。
ドラゴンフルーツは挿し木で簡単に増やすことができます。
4~9月に剪定で切り取った枝を10~20 cmほどに切ります。切り口を日陰で2~3日乾かした後、清潔な用土に挿しておくと根が生えてきます。新芽が出るまでは、たっぷり水を与えて明るい日陰で管理しましょう。
ドラゴンフルーツの収穫時期は7~10月です。
甘い果実を味わうには、十分熟してから収穫する必要があります。完熟の目安は開花後40日から60日と言われています。しかし、品種によって大きく違うようです。
収穫が遅れると裂果してしまいます。果実の先端部分にしわがよってきて、表面に亀裂が入る直前に収穫するとよいでしょう。
収穫したドラゴンフルーツの身は、半分に切ってスプーンですくって食べます。種もそのまま食べられます。4等分や8等分にして、そのままかぶりついて食べることもできますが、皮は食べられません。甘くなかったらサラダに入れて食べてもよいでしょう。
余った皮や間引いた蕾は天ぷらにして食べることもできます。沖縄ではスーパーでも売られているポピュラーな食べ方です。皮にはマグネシウムや食物繊維などが含まれていて、栄養素が豊富です。
ドラゴンフルーツは、「炭疽病(たんそびょう)」に気を付けましょう。炭疽病になると実や茎が灰のようになってしまいます。治すことはできないので、その部分を除去して拡大するのを防ぎましょう。
また、湿度が高すぎる場合「立ち枯れ病」が発生する場合があります。カビが原因の病気で、地際が褐色になってすぐに枯れてしまいます。清潔な土を使って、水をあげ過ぎないようにしましょう。
害虫は、アブラムシに気を付けましょう。新芽などに寄生して、栄養を吸って生長を妨げます。春から秋に増えるので、農薬を散布するか、手やテープで取り除くのも効果的です。
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