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レモンバーベナの育て方 鉢植えで育てる方法や肥料、収穫方法などを紹介します

スタッフ

株式会社カインズ グリーン・ガーデン部【公式】

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ホームセンター・カインズのグリーン・ガーデン部が、お花・野菜・観葉植物・多肉植物・家庭菜園・庭造り・畑作りなどに関する専門知識や栽培方法、ノウハウなどを解説します。

すっきりとしたレモンの香りがするレモンバーベナ。夏に白い花を咲かせ、葉を摘み取れば1年中香りを楽しむことができるハーブです。地植えと鉢植えのどちらでも育てることができ、丈夫なので初心者でもかんたんに栽培できます。

ここでは、レモンバーベナの詳しい育て方を解説します。レモンバーベナの収穫方法や肥料の与え方、剪定の仕方についても解説しますので、最後までご覧ください。

レモンバーベナはどんな植物?

レモンバーベナはクマツヅラ科の一種で、落葉低木のハーブです。明るいライムグリーンの葉を触ると、レモンのような香りがすることからその名が付きました。日本では「香水木」とも呼ばれています。

南米が原産なので暑さに強いですが、寒さには弱い植物です。四方に広がる葉はまるで雪の結晶のような形をしていて、8月から9月にかけて白い小さな花を咲かせます。特別な手入れは必要なく、放っておいても1~3mほどの大きさに成長します。

古くから癒しの香りとして、ハーブティーやアロマ、ポプリとして親しまれています。心地よいレモンの香りと、庭を明るくしてくれる葉の鮮やかな色。初心者でも育てやすく、庭木としても人気のハーブです。

レモンバーベナの栽培のはじめ方

レモンバーベナ

「苗」もしくは「種まき」から育てる

レモンバーベナは「苗」または「種まき」から育てます。ただ、種は市販されていることが少ないので、苗の方が手に入りやすいでしょう。鉢植えと地植えのどちらでも育てられます。

苗の植え付けは5月から6月の、初夏の暖かい時期に行います。日当たりと風通しのいいところで育てましょう。

寒さに弱く「鉢植え」が一般的

レモンバーベナは寒さに弱いので、冬の間は暖かい室内で育てる必要があります。地植えよりも鉢植えで育てた方が安心です。鉢は苗よりひと回り大きいものを選びましょう。

地植えで育てられるのは、暖かい地域のみです。東京でも冬の間は室内で育てる必要があります。ただし、鉢植えである程度根付いていれば、地植えに植え替えることも可能です。

その場合は、鉢植えで数年育ててしっかり根付いてから植え替えましょう。大株になれば茎や根がしっかりするので、外でも冬を越せるようになります。

レモンバーベナを育てる環境

レモンバーベナを育てる環境

レモンバーベナが好む日当たり・温度

レモンバーベナは日当たりがよく、風通しのいい場所を好みます。南米が原産の植物なので、暖かくて乾燥した環境が最適です。

ただし、寒さには弱いので、冬は暖かい室内で日当たりのいいところに置いてあげましょう。

レモンバーベナの水やり

レモンバーベナは水をあげすぎると枯れてしまいます。そのため、地植えでの水やりは不要です。水をあげなくても十分成長します。

鉢植えの場合は、土が極度に乾燥しているときのみ水やりをします。乾燥のしすぎはレモンバーベナの葉が茶色くなる原因です。鉢の底から水があふれてくるくらい、たっぷり水やりをしましょう。

レモンバーベナの土と肥料

レモンバーベナの土と肥料

レモンバーベナを育てる土

レモンバーベナは湿気に弱く、乾燥した環境を好みます。土は水はけのいいものを選びましょう。鉢植えなら赤玉土と腐葉土を7:3の割合で混ぜた土にします。市販のハーブ用培養土でも大丈夫です。

地植えの場合、植え付ける2週間前から土を準備しておく必要があります。苦土石灰を混ぜて、土を酸性からアルカリ性に傾けてから腐葉土を混ぜます。川砂を入れると水はけがよくなるので、腐葉土と一緒に入れておきましょう。

地面の土は、酸性雨によって酸性に傾きがちです。植物はアルカリ性の土を好むので、地植えをする場合は土の酸度を整えてから行いましょう。

レモンバーベナの栽培におすすめの土

レモンバーベナに与える肥料

レモンバーベナに与える肥料は、地植えと鉢植えによって変わってきます。地植えの場合は、植え付けるときに緩効性の固形肥料を加えながら土を耕します。追肥は特に必要ありません。

鉢植えは、初夏の成長時期に有機肥料を追肥します。そのあとは月に一度、液体肥料をあげましょう。

レモンバーベナの手入れ

レモンバーベナの手入れ

レモンバーベナの剪定

レモンバーベナは初夏以降の成長が早いので、放っておくと枝がどんどん出てきてしまいます。根元に湿気が溜まる原因にもなるので、定期的な剪定が必要です。

苗の若いうちに芽の先端を摘み取りましょう。これを繰り返すと、枝の数が増えて大株に成長します。レモンバーベナの収穫量も増えるので、こまめに摘み取るのがおすすめです。

レモンバーベナの冬越し

レモンバーベナは寒さに弱いハーブです。落葉樹なので、冬はすべての葉が落ちて枯れ木のような姿になります。地植えの場合は、根元を枯れ葉やウッドチップで覆って保温してあげましょう。

他のハーブと比べて芽吹きは遅いですが、4月下旬から5月にかけて新芽が出てきます。初夏にはまた色鮮やかな葉を楽しめますよ。

レモンバーベナの増やし方

レモンバーベナの増やし方

挿し木で増やす方法

レモンバーベナは挿し木で増やすことができます。枝の一部を切り取って、土に根付かせます。種がついてしまうと養分を持って行かれるので、挿し木で増やすのが一般的です。

挿し木の方法

  1. 枝の2節分切り取る(15cmほど)
  2. 切り口をななめにして水に浸ける
  3. 土に枝を挿し、日当たりのいい場所に置く
  4. 根付いたら鉢や地面に植え替える

挿し木は5月から9月に行います。レモンバーベナは発芽しやすい植物なので、かんたんに増やすことができますよ。

株分けで増やす方法

レモンバーベナは株分けでも増やすことができます。株から根や茎を分けて、新しい株を作る方法です。挿し木を同じ時期の5月から10月に行います。

株分けの方法

  1. レモンバーベナの株を土から出し、根を傷めないように土を落とす
  2. 根をハサミで切って株を分ける
  3. それぞれを鉢に植え、根付くまで日当たりのいい場所で育てる
  4. 根付いたら植え替える

レモンバーベナは成長が早いので、鉢は株よりひと回り大きいものにしましょう。小さい鉢だと根詰まりを起こしやすくなります。株分けは植え替えるタイミングで行うのがおすすめです。

レモンバーベナの収穫

レモンバーベナの収穫

レモンバーベナの収穫時期・方法

レモンバーベナの収穫時期は5月から7月の初夏です。枝の先端から2節くらいのところを切り取ります。

こまめに切り取ると新しい芽が次々に出て、枝が広がっていきます。たくさん収穫できるようになるので、若いうちにどんどん収穫するようにしましょう。

収穫したレモンバーベナの使い方

レモンバーベナは、その香りを活かしてさまざまな使い道があるハーブです。中でもハーブティーとして楽しむのが一般的でしょう。そのままでもおいしいですが、飲みなれないうちはノーマルの紅茶をブレンドすると飲みやすくなります。

料理やお菓子の香り付けとして使用するのもおすすめです。肉や魚の下味にレモンバーベナの葉を加えて漬け込むと、食材の臭みを取り除いてくれます。

シーズンが終わったらすべて収穫し、乾燥保存しておけば1年中楽しむことができるハーブです。ポプリや匂い袋など、インテリアとしても活用できます。レモンバーベナの葉は生と乾燥で香りや味わいが違うので、それぞれ楽しんでみてくださいね。

レモンバーベナの栽培で気を付ける病害虫

レモンバーベナは風通しの悪い環境で育てると、アブラムシやハダニなどの害虫がついてしまいます。葉の栄養分を取られてすぐ弱ってしまうので、こまめに葉の裏をチェックしましょう。害虫を見つけたら、すぐに駆除してください。

また、レモンバーベナは丈夫な植物なので、病気の心配はありません。放っておいてもどんどん成長するので、誰でもかんたんに栽培できます。

まとめ

レモンバーベナはすっきりとした香りが特徴のハーブです。心地よいレモンの香りには、リラックス効果があり、古くから「癒しのハーブ」として親しまれてきました。

特別な手入れは必要なく、病気にも強いので初心者でも育てやすいハーブです。長く楽しむために、定期的な剪定や日当たりなどには気を付けてあげましょう。

レモンバーベナの紅茶は、風邪の引き始めにも効果的です。たくさん収穫しておけば、年中楽しむことができます。ぜひ、レモンバーベナで身も心も癒されてみてくださいね。

※売り切れや取り扱い終了の場合はご容赦ください。
※店舗により取り扱いが異なる場合がございます。
※一部商品は、店舗により価格が異なる場合があります。

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