野菜作りをはじめて3ヶ月目の人が、野菜作りをはじめていない人に伝えたいこと
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すっきりとしたレモンの香りがするレモンバーベナ。夏に白い花を咲かせ、葉を摘み取れば1年中香りを楽しむことができるハーブです。地植えと鉢植えのどちらでも育てることができ、丈夫なので初心者でもかんたんに栽培できます。
ここでは、レモンバーベナの詳しい育て方を解説します。レモンバーベナの収穫方法や肥料の与え方、剪定の仕方についても解説しますので、最後までご覧ください。
レモンバーベナはクマツヅラ科の一種で、落葉低木のハーブです。明るいライムグリーンの葉を触ると、レモンのような香りがすることからその名が付きました。日本では「香水木」とも呼ばれています。
南米が原産なので暑さに強いですが、寒さには弱い植物です。四方に広がる葉はまるで雪の結晶のような形をしていて、8月から9月にかけて白い小さな花を咲かせます。特別な手入れは必要なく、放っておいても1~3mほどの大きさに成長します。
古くから癒しの香りとして、ハーブティーやアロマ、ポプリとして親しまれています。心地よいレモンの香りと、庭を明るくしてくれる葉の鮮やかな色。初心者でも育てやすく、庭木としても人気のハーブです。
レモンバーベナは「苗」または「種まき」から育てます。ただ、種は市販されていることが少ないので、苗の方が手に入りやすいでしょう。鉢植えと地植えのどちらでも育てられます。
苗の植え付けは5月から6月の、初夏の暖かい時期に行います。日当たりと風通しのいいところで育てましょう。
レモンバーベナは寒さに弱いので、冬の間は暖かい室内で育てる必要があります。地植えよりも鉢植えで育てた方が安心です。鉢は苗よりひと回り大きいものを選びましょう。
地植えで育てられるのは、暖かい地域のみです。東京でも冬の間は室内で育てる必要があります。ただし、鉢植えである程度根付いていれば、地植えに植え替えることも可能です。
その場合は、鉢植えで数年育ててしっかり根付いてから植え替えましょう。大株になれば茎や根がしっかりするので、外でも冬を越せるようになります。
レモンバーベナは日当たりがよく、風通しのいい場所を好みます。南米が原産の植物なので、暖かくて乾燥した環境が最適です。
ただし、寒さには弱いので、冬は暖かい室内で日当たりのいいところに置いてあげましょう。
レモンバーベナは水をあげすぎると枯れてしまいます。そのため、地植えでの水やりは不要です。水をあげなくても十分成長します。
鉢植えの場合は、土が極度に乾燥しているときのみ水やりをします。乾燥のしすぎはレモンバーベナの葉が茶色くなる原因です。鉢の底から水があふれてくるくらい、たっぷり水やりをしましょう。
レモンバーベナは湿気に弱く、乾燥した環境を好みます。土は水はけのいいものを選びましょう。鉢植えなら赤玉土と腐葉土を7:3の割合で混ぜた土にします。市販のハーブ用培養土でも大丈夫です。
地植えの場合、植え付ける2週間前から土を準備しておく必要があります。苦土石灰を混ぜて、土を酸性からアルカリ性に傾けてから腐葉土を混ぜます。川砂を入れると水はけがよくなるので、腐葉土と一緒に入れておきましょう。
地面の土は、酸性雨によって酸性に傾きがちです。植物はアルカリ性の土を好むので、地植えをする場合は土の酸度を整えてから行いましょう。
レモンバーベナに与える肥料は、地植えと鉢植えによって変わってきます。地植えの場合は、植え付けるときに緩効性の固形肥料を加えながら土を耕します。追肥は特に必要ありません。
鉢植えは、初夏の成長時期に有機肥料を追肥します。そのあとは月に一度、液体肥料をあげましょう。
レモンバーベナは初夏以降の成長が早いので、放っておくと枝がどんどん出てきてしまいます。根元に湿気が溜まる原因にもなるので、定期的な剪定が必要です。
苗の若いうちに芽の先端を摘み取りましょう。これを繰り返すと、枝の数が増えて大株に成長します。レモンバーベナの収穫量も増えるので、こまめに摘み取るのがおすすめです。
レモンバーベナは寒さに弱いハーブです。落葉樹なので、冬はすべての葉が落ちて枯れ木のような姿になります。地植えの場合は、根元を枯れ葉やウッドチップで覆って保温してあげましょう。
他のハーブと比べて芽吹きは遅いですが、4月下旬から5月にかけて新芽が出てきます。初夏にはまた色鮮やかな葉を楽しめますよ。
レモンバーベナは挿し木で増やすことができます。枝の一部を切り取って、土に根付かせます。種がついてしまうと養分を持って行かれるので、挿し木で増やすのが一般的です。
挿し木は5月から9月に行います。レモンバーベナは発芽しやすい植物なので、かんたんに増やすことができますよ。
レモンバーベナは株分けでも増やすことができます。株から根や茎を分けて、新しい株を作る方法です。挿し木を同じ時期の5月から10月に行います。
レモンバーベナは成長が早いので、鉢は株よりひと回り大きいものにしましょう。小さい鉢だと根詰まりを起こしやすくなります。株分けは植え替えるタイミングで行うのがおすすめです。
レモンバーベナの収穫時期は5月から7月の初夏です。枝の先端から2節くらいのところを切り取ります。
こまめに切り取ると新しい芽が次々に出て、枝が広がっていきます。たくさん収穫できるようになるので、若いうちにどんどん収穫するようにしましょう。
レモンバーベナは、その香りを活かしてさまざまな使い道があるハーブです。中でもハーブティーとして楽しむのが一般的でしょう。そのままでもおいしいですが、飲みなれないうちはノーマルの紅茶をブレンドすると飲みやすくなります。
料理やお菓子の香り付けとして使用するのもおすすめです。肉や魚の下味にレモンバーベナの葉を加えて漬け込むと、食材の臭みを取り除いてくれます。
シーズンが終わったらすべて収穫し、乾燥保存しておけば1年中楽しむことができるハーブです。ポプリや匂い袋など、インテリアとしても活用できます。レモンバーベナの葉は生と乾燥で香りや味わいが違うので、それぞれ楽しんでみてくださいね。
レモンバーベナは風通しの悪い環境で育てると、アブラムシやハダニなどの害虫がついてしまいます。葉の栄養分を取られてすぐ弱ってしまうので、こまめに葉の裏をチェックしましょう。害虫を見つけたら、すぐに駆除してください。
また、レモンバーベナは丈夫な植物なので、病気の心配はありません。放っておいてもどんどん成長するので、誰でもかんたんに栽培できます。
レモンバーベナはすっきりとした香りが特徴のハーブです。心地よいレモンの香りには、リラックス効果があり、古くから「癒しのハーブ」として親しまれてきました。
特別な手入れは必要なく、病気にも強いので初心者でも育てやすいハーブです。長く楽しむために、定期的な剪定や日当たりなどには気を付けてあげましょう。
レモンバーベナの紅茶は、風邪の引き始めにも効果的です。たくさん収穫しておけば、年中楽しむことができます。ぜひ、レモンバーベナで身も心も癒されてみてくださいね。