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パーライトとは? 特徴や効果、使い方を紹介します

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株式会社カインズ グリーン・ガーデン部【公式】

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ホームセンター・カインズのグリーン・ガーデン部が、お花・野菜・観葉植物・多肉植物・家庭菜園・庭造り・畑作りなどに関する専門知識や栽培方法、ノウハウなどを解説します。

ガラス質の火成岩を高温で加熱して作られる園芸資材が「パーライト」です。ホームセンターや園芸店で、白くて軽いつぶつぶの用土を見たことがある方もいることでしょう。

この記事では、パーライトの使い方や効果、他の用土との違いなどを解説します。園芸や家庭菜園でとても役に立つ資材なので、上手に活用してくださいね。

パーライトとは?

パーライトとは、ガラス質の火成岩を高温で加熱して人工的に作った土壌改良資材です。赤玉土や鹿沼土といった基本用土と一緒に使うことで、土壌の水はけや排水性を大幅にアップしてくれます。

園芸では土壌改良の目的で使われますが、高い断熱性や吸水性・吸油性の特性から、建築資材や塗料、工業用洗剤などに幅広く使われています。

パーライトの特徴

パーライトの特徴

多孔質な土壌改良資材

パーライトの原料である火成岩は、高温で加熱すると中に含まれる水分が急速に蒸発し、数倍から数十倍に発泡する性質があります。

発泡によって内部にはたくさんの空洞ができます。この空洞を「多孔質」といい、土に混ぜ込むと空気や水の通り道となり、植物が育ちやすい土壌に改良される仕組みです。

黒曜石パーライトと真珠岩パーライトの2種類がある

パーライトには、「黒曜石パーライト」と「真珠岩パーライト」の2種類があります。

黒曜石パーライトは、やや丸みを帯びており、ツルツルとした見た目が特徴的です。水分量が少なく透水性に優れており、土に混ぜ込むと土壌の水はけを改善してくれます。

一方、真珠岩パーライトは表面がザラザラしていて、黒曜石に比べると粒が小さいです。水分量が多いため、発泡する時に粒が壊れて水が粒の奥深くまで浸透します。それにより水を効率よく保持できます。

このことから、黒曜石パーライトは排水性に優れていて、真珠岩パーライトは保水性に優れていることが分かります。

パーライトとバーミキュライトとの違いは?

パーライトとバーミキュライトはどちらも多孔質資材で、土壌の通気性・排水性・保水性を改善するという共通点があります。

どちらを使っても土壌改良はできますが、保水性を重視する時はバーミキュライを使い、排水性を重視する時はパーライトを使うと良いでしょう。

また、粘土質の土に混ぜる場合は、黒曜石パーライトを使ってください。バーミキュライトを使うと水を溜め込んでしまい、水はけがなかなか改善されません。

その他の違いは以下の通りです。

パーライト

  • 黒曜石や真珠岩などの火成岩が原料
  • 肥料分が入っていない
  • pH7.5〜pH8.5のややアルカリ性

バーミキュライト

  • 苦土蛭石(くどひるいし)という鉱物が原料
  • マグネシウムや鉄分などの肥料成分がわずかに入っているが植物を育てるには不十分
  • pH6.0〜pH7.0の中性

カインズで購入できるおすすめのパーライト

パーライトの効果

パーライトの効果

土の中の通気性を改善する

パーライトは空気を多く含んでおり、土に混ぜ込むと土壌に大量の空気を供給し、通気性を改善してくれます。

土の中の通気性が改善されると植物の根に酸素が行き渡り、根がよく伸び、効率よく生長できます。

微生物を活性化する

パーライトを土に混ぜ込むと、通気性が改善され微生物が活性化します。

微生物はフカフカな団粒構造の土を作ったり、連作障害を防止してくれたりと、美味しい野菜を作るのに欠かせない存在です。パーライトを使って微生物の活性を促しましょう。

保温・断熱効果がある

パーライトは空気を多く含んだ多孔質資材です。

空気を含んだ資材は、土壌に混ぜ込むと植物の根を急激な温度変化から守ってくれる働きがあります。夏の暑さや冬の寒さから植物の根を守るには、パーライトの使用が適しています。

用土を軽量化できる

パーライトはとても軽いのが特徴で、用土を軽量化したいときに役立ちます。特にハンギングバスケットのように吊り下げて使う、軽さが必要な鉢には欠かせません。

重たい鉢を動かす必要がなく、ベランダやお部屋の日当たりの良い場所に簡単に移動できるのは嬉しいですね。

パーライトの使い方

パーライトの使い方

目的に応じて種類を使い分ける

パーライトには、黒曜石パーライトと真珠岩パーライトの2種類あることを紹介しました。これらは性質が違うため、目的に応じて使い分ける必要があります。

例えば、乾燥が好きな植物を育てる場合です。

乾燥が好きな植物には「排水性」に優れた黒曜石パーライトが適しています。黒曜石パーライトを使えば、常に水はけよく管理でき、根腐れを防止することができます。

一方、加湿が好きな植物を育てる場合は「保水性」に優れた真珠岩パーライトの使用がおすすめです。真珠岩パーライトを使えば、水切れを防止し健康な株を育てられるでしょう。

挿し木や種まきに使う

パーライトは、約1000℃の高温で加熱して作られており、菌の混入がない衛生的な用土です。無菌で衛生的なパーライトは、挿し木や種まきにも適しています。

挿し木や種まきは、土に養分があったり菌の混入があったりすると、カビや発芽不良の原因となります。その点、パーライトは養分や菌の混入がなく、発芽を阻害する要素がない優れた資材といえるでしょう。

パーライトのQ&A

パーライトのQ&A

パーライトにデメリットはある?

パーライトのデメリットは軽すぎることです。用土の軽量化という点ではメリットにもなりますが、使いすぎると植物が倒れやすくなります。使用量は用土全体の1割程度にとどめるようにしましょう。

また、水やりにも注意が必要です。パーライトは水で簡単に流されてしまうため水やりは慎重に行い、少なくなってきたら補充してあげましょう。

パーライトに危険性はある?

パーライトは黒曜石や真珠岩などの、マグマが冷え固まった鉱物が原料のため、アスベスト(石綿)のような毒性はありません。危険性はないといえます。

ただ、大量に吸い込めば体調を崩すことも考えられるため、使用する際はマスクや防護メガネを着用すると安心です。

パーライトの購入方法・価格は?

パーライトはホームセンターや園芸店、100円ショップなどで購入できます。2リットル入りの小袋や、18リットル入りの中袋があり、必要量によって選ぶことができます。

また、ネットでは100リットル入りの大袋も購入でき、大量に使いたい時に大変便利です。

価格は、2リットル100円〜200円で、18リットル600円〜700円程度です。店舗によって価格に差があるので、近隣の店舗で確認してみてくださいね。

まとめ

パーライトは、土壌の通気性・排水性・保水性を改善する優れた土壌改良資材です。黒曜石パーライトと真珠岩パーライトの特性をうまく活かして使い分ければ、さまざまな種類の植物を育てることができます。

また、無菌で衛生的なので、挿し木や種まきなどの水耕栽培にも活躍してくれます。使いすぎに注意して上手にパーライトを活用しましょう。

※売り切れや取り扱い終了の場合はご容赦ください。
※店舗により取り扱いが異なる場合がございます。
※一部商品は、店舗により価格が異なる場合があります。

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