キッチンハイターの正しい使い方をおさらい。花王が教えるつけおき術
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ダイコンは古くから日本人に親しまれてきた野菜の一つで、様々な肉質や形のものがあります。生でよし、煮てよし、漬けてよしの万能野菜で、特に冬のおでんやお鍋などでダシの染みたダイコンが好きという人も多いのではないでしょうか。
いわゆるダイコンの根の部分は白いのであまりイメージがありませんが、葉の部分に関してはダイコンも緑黄色野菜の一つ。葉にはβ-カロテンを多く含んでいるのが特徴的。カルシウム、鉄等のミネラル類、葉酸、ビタミンEなども含まれていて、中でもカルシウムの量は野菜でもトップクラス。
ダイコンの根の部分に関しては、アミラーゼ、プロテアーゼ、リパーゼ等の消化酵素が多く含まれます。加熱調理をすると栄養素を失いやすいので、できれば大根おろしとして食べるのが最も効果的です。
種まきの時期は春まき、秋まきに分かれますが、ハツカダイコンなどは温度が確保できれば一年中栽培できます。まずは、春ダイコンの栽培方法について説明していきましょう。
あらかじめ股根(根が2本や3本に分かれてしまうこと)の原因になる石ころなどを取り除き、土の塊は細かく砕いておきましょう。
肥料はあらかじめ1㎡あたり苦土石灰150g(コップ1杯半くらい)、たい肥2.5kg (バケツ2杯半くらい)、化成肥料100g(コップ1杯くらい)を土に入れ、よく耕しておきます。
畑に直接種をまくタイミングは、気温が25℃くらいになった時期。株間は25〜30cm間隔、うねの高さは15〜20cmを目安に土をつくりましょう。
1か所当たり、種を4粒から5粒ほどまき、その上から土を1cmほどかぶせます。
芽が出たときに、低い温度にさらされると花が咲いてしまい、おいしくなくなってしまいます。種をまく時期と、寒さには気をつけましょう。
1回目の間引き(少数の苗を残して残りを抜くこと)はふた葉が開いた時に行い、草ぬきをかねて、周りの土をよせます。間引きを行う理由は、「新芽同士が密集することで起こる病気や害虫の被害を減らすこと」「栄養を優良な芽に集中させることでおいしい野菜を作るため」などが挙げられます。
本葉(ふた葉のあとに生える葉のこと)が2〜3枚になったら2本にし、また土をよせます。
本葉が5〜6枚になったら1本にし、一握りの化成肥料を与えて、周りの土とよく混ぜておきましょう。
次に、秋ダイコンの栽培について説明していきます。基本的に畑や肥料の準備は春ダイコンと同じですが、アブラムシなどの害虫の対策は必要です。
銀色のマルチシートをかぶせれば、アブラムシをよせつけず病気の予防にもなります。害虫はキラキラと反射するものを嫌うことが多いため、予防効果が期待できます。
台風が多くなる季節でもあるので、苗が強風で振り回されないように、春まき栽培以上にしっかり土をよせましょう。
石ころや土のかたまりを取り除くなどの下準備をしっかり行っておけば、そのあとはあまり手をかける必要がなく、土の力でどんどん成長します。とにかく、最初の下準備をしっかり行うことが、おいしいダイコンを育てる秘訣といえるでしょう。
Q. 特に気をつける害虫はいますか?
A. アブラムシ対策はしっかり行いましょう。銀色のマルチシートをかぶせても心配な場合は、生育中に殺虫剤をまくのも有効です。
Q. 間引くときのコツはありますか?
A. 葉の形がよいものを残します。葉の形が整っているものは根の形もよくなりやすいので、よく観察してから間引きましょう。
Q. どのタイミングで収穫したらいいですか?
A. 葉がまだピンと伸びている時期は、収穫適期ではありません。外側の葉が垂れ、中心部の葉が横に開いてきたら収穫するようにしましょう。
自宅でおいしいダイコンを育てて、家庭菜園の楽しみましょう。自分で育てた野菜のおいしさは格別ですよ。