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オリーブの剪定|時期を見極めてひょろひょろ回避!詳しい図解付き

スタッフ

株式会社カインズ グリーン・ガーデン部【公式】

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ホームセンター・カインズのグリーン・ガーデン部が、お花・野菜・観葉植物・多肉植物・家庭菜園・庭造り・畑作りなどに関する専門知識や栽培方法、ノウハウなどを解説します。

地中海沿岸地域原産で常緑高木のオリーブは、銀色の葉が特徴で庭木やシンボルツリー、鉢植えとして人気があります。そんなオリーブですが、実は1年で10cm以上成長するほど生育旺盛な植物。剪定せずにそのままにしておくと、高さ8m以上に育つことがあるため定期的な剪定が必要です。

この記事ではオリーブの剪定の方法を解説。剪定するタイミングや上手に剪定するコツも合わせて紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

オリーブを剪定する3つのメリット

オリーブの木の枝を剪定する3つのメリット

オリーブの剪定には次の3つのメリットがあります。

  1. 木の高さや枝の広がりを抑えてコンパクトに育てられる
  2. 日当たりと風通しが良くなり、病害虫の発生を予防できる
  3. 枯れた枝を取り除いたり、樹形を整えたりして見栄えを良くできる

それぞれ詳しく見ていきましょう。

1.木の高さや枝の広がりを抑えてコンパクトに育てられる

冒頭でも説明したとおり、オリーブの木は生育旺盛で1年で10cm以上成長する植物です。長く放置してしまうと、横にも立てにも伸びてしまいどんどん大きくなってしまいます。広い庭で育てていれば問題ないかもしれませんが、鉢植えにして室内で育てている場合や、庭が狭く隣家と距離が近い場合は邪魔になってしまうことも。定期的に剪定することで、木の高さや枝の広がりを抑えてコンパクトに育てることができます。木の高さは2m〜3mほどで管理するのが理想です。

2.日当たりと風通しが良くなり、病害虫の発生を予防できる

オリーブは生育旺盛なため成長とともに葉もどんどん茂ります。茂りすぎると風通しが悪くなり、株が蒸れたり日当たりが悪くなってしまうことも。蒸れて湿度が高くなると病害虫が発生しやすくなったり、日照不足で成長が遅れたりと悪影響が出てしまいます。枝を剪定することで、風通しが良くなり日当たりも確保できるメリットがあります。

3.枯れた枝を取り除いたり、樹形を整えたりして見栄えを良くできる

オリーブの苗木でよくあるのが、ひょろひょろと上にだけ伸びてしまうこと。これは樹形の基礎ができていないことで起こるため、剪定をして枝分かれを促すことで横にも成長し、見栄えを良くできます。他にも、すでに枯れてしまった枝を取り除くのも見栄えを良くしたり病害虫予防に繋がります。

オリーブを剪定することはこのようなメリットがあるため、次の剪定の時期・タイミングをチェックして定期的に剪定するようにしましょう。

オリーブの剪定の時期・タイミング

オリーブの木の枝の剪定の時期・タイミング

オリーブを剪定するタイミングは次の3つです。

  • 2月中旬〜3月頃:成長期にしっかり枝葉が伸びるように、冬が明けて暖かくなる前に剪定する
  • 5月〜10月頃:見栄えを整えるために、成長期で伸びた枝葉を剪定する
  • 植え替えのとき:鉢植えで育てている場合など、根と枝葉のボリュームを揃えるために剪定する

2月中旬〜3月頃に行う剪定は「強剪定」と言い、花芽がつく前に太い枝をバッサリ短くしたり、たくさんの枝を切り落としてその後の生育を促すためにするものです。5月以降に行う剪定は、あくまでも樹形を整えたり間引いたりすることを目的にする剪定です。たくさんの枝を切り落としてしまうと花や実が少なくなったり、切り口が増えて木が弱ってしまうことがあるため注意しながら行いましょう。

オリーブの剪定の方法について

オリーブの木の枝の剪定方法について

オリーブの剪定をする前に、次の2つを用意しましょう。

  • 剪定バサミ
  • 癒合剤(ゆごうざい)

剪定バサミの選び方は手のひら程度の大きさのものを選ぶこと。小さすぎても大きすぎても無駄な力が必要になり疲れてしまうため、男性であれば200mm以上のもの、女性であれば180mmサイズがベストです。

合わせて癒合剤も用意しましょう。剪定した枝の切り口に塗ることで、病原菌が入らないように保護する効果があります。

また、木の高さや枝の太さに合わせて、脚立や剪定ノコギリ、高枝切りバサミなども用意しましょう。

オリーブの剪定の手順

オリーブの剪定は次の手順で行いましょう。

手順1. 木のボリュームを抑える「切り戻し剪定」をする

オリーブは大きく分けて、まっすぐ上に伸びる「直立性」と枝が横に広がる「開帳性」の2つの品種に分かれますが、どちらもボリュームを抑えるために切り戻し剪定を行いましょう。切り戻し剪定のコツは次の3つです。

  • 理想の樹形をイメージしながら、伸ばしたい方向にある枝の芽の上5mmくらいのところで切り戻す
  • 切り戻しをする枝の長さはなるべく50cm以下に留める
  • 一気に剪定するのではなく、3〜5年かけて理想の樹形にするイメージで剪定する

もし50cm以上の長さを一気に剪定してしまうと、切り口から太く長い不要な枝が増えてしまい、乱れやすくなったり不格好な樹形になってしまいます。そのため、一度の剪定で切るのは50cm以下、かつ切り落とす枝も2〜3本に留めるのがおすすめです。

手順2. 不要な枝を間引く「間引き剪定」をする

枝や葉が茂ってくると日当たりや風通しが悪くなり、成長が遅れたり病害虫が発生してしまうことも。そのため、混み合った枝や重なっている枝などの不要な枝を間引きましょう。間引く枝の見分け方は、細い枝や理想の樹形を乱す方向に伸びている枝など。1箇所から出る枝が2本以内になるように剪定します。

手順3. 最後に、残った不要な枝の先を3分の1ほど切り落とす

切り戻し剪定・間引き剪定が終わったら、間引くほどではないが樹形を乱しそうな枝の先を3分の1ほど切り落として整えます。時々オリーブの木を遠くから眺めながらカットしていくのがおすすめです。

【図解】オリーブの木の不要な枝の見分け方

オリーブの剪定する枝の見分け方

オリーブを剪定する際は、次のような不要な枝を見分けながら剪定しましょう。

  • 徒長枝(とちょうし):幹や主幹から勢いよく長く太く伸びる枝。花がつきにくい。
  • 内向枝(ないこうし):内側に向かって伸びる枝。逆さ枝とも言う。枝が混み合う原因になる。
  • 下り枝(さがりえだ):下向きに伸びる枝。
  • 交差枝(こうさし):枝同士が交差する枝。からみ枝とも言う。枝と枝がこすり合って傷がつき、病原菌が入ることがある。
  • 立ち枝(たちえだ):上に向かって伸びる枝。横に伸びる枝と交差しやすく、日当たりが悪くなる原因になる。
  • 平行枝(へいこうし):他の枝と平行に、同じ方向に伸びる枝。
  • ひこばえ:株元から伸びる枝。

ただ徒長枝・平行枝については、ほかの不要枝を剪定した後、もう少し余裕があるようであれば剪定するようにします。必ず剪定しなければならない枝ではないので、樹形を確認しながら剪定しましょう。

オリーブの剪定のコツ

オリーブの木の枝の剪定のコツ

コツ1. 花芽は先端〜中間に付くので、芽の上5mmくらいのところで剪定する

オリーブの花芽の多くは枝の先端から中間部分につきます。そのため剪定で枝先を切り落としても実はつくため、芽の上の5mmくらいのところを剪定しましょう。

コツ2.太い枝を剪定する際は、枝先10〜20cmに切り込みを入れてから

太い枝を剪定する際、うまく切り落とせないと樹皮が避けてしまい、病害虫の発生や枯れる原因になることも。そのため切り落とす部分から、枝先10〜20cmほどに切り込みを入れて、そこから幹側の5〜10cmほどにも切り込みを入れ、枝を折ってから切り落とす部分を剪定ノコギリなどで剪定しましょう。

コツ3. 切り口には癒合剤を塗って病気を予防する

枝をキレイに剪定できても、切り口から病原菌が入り込んで枯れてしまうことがあります。予防のために切り口に癒合剤を塗るようにしてください。最低でも直径2cm以上の枝には塗るようにしましょう。

コツ4. 植えたばかりのオリーブの場合、剪定の必要はない

オリーブの木を植えたばかりの場合、枝が混み合ったり葉が茂ったりしていないと思いますので、剪定する必要はありません。逆に苗木の時点で剪定してしまうと木が弱ってしまうことがあるため注意しましょう。

まとめ:定期的にオリーブを剪定してキレイな庭造りを

まとめ:コツを抑えて定期的にオリーブを剪定しよう

いかがでしょうか。ここまでオリーブの剪定について解説してきました。オリーブの木は葉が美しく、シンボルツリーとして育てている方も多いと思います。定期的に剪定をして、病害虫の発生を予防しながら見栄え良く育てていきましょう。

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※店舗により取り扱いが異なる場合がございます。
※一部商品は、店舗により価格が異なる場合があります。

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