「最強の定食」の定義から考える。「色」と「方向」重視の定食
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目次/ INDEX
料理などに使われ、食用としての効能が知られているオリーブ。風にそよぐ細かな葉もチャームポイントの一つで、観賞用としても人気が高い植物です。花言葉は「平和」「知恵」で、ギリシャ神話では人間に勇気と力を与える象徴とされており、平和のシンボルとして国連の旗の図案にも用いられています。
オリーブの実には「グリーン」と「ブラック」がありますが、これは果実が熟す前に収穫したものが「グリーン」、しっかり色づいてから収穫したものが「ブラック」です。完熟の「ブラック」はクセが無くあっさりとした味わいが特徴。一方「グリーン」は早熟のためやや渋みがありますが、爽やかな香りが特徴で、オリーブオイルの原料に使用されます。
オリーブの実には身体に嬉しい栄養素がたくさん含まれており、健康食材としても注目されています。
まずは悪玉コレステロールを減少させる働きを持つオレイン酸。善玉コレステロールには影響を与えず、便通をよくする効果も期待できます。
さらにビタミンEやβカロテン、ポリフェノールといった抗酸化作用が強い栄養素も多く含まれており、若返りや生活習慣病の予防などに是非取り入れたい食材です。
そのほかにも園芸用のグローブやスコップ、土入れなどもあると便利です。
オリーブは苗から育てるのが一般的で、初夏に白い花を咲かせ、その後に丸い実がつき、秋が収穫期となります。肥料は芽が出る少し前の3月に1回、花が咲いた後の6月頃に1回、さらに11月にもう1回与えます。植え付け時期は3月~5月が適期で、支柱などで固定して植えるのがポイントです。
では、実際にオリーブの育て方を解説していきます。
オリーブの原産は小アジアで、春から秋に雨や曇りの日が少ない地中海地方で栽培が盛んです。春から秋の生育期にはよく日が当たる場所で育てましょう。日当たりが悪いと株の生育や、実つきが悪くなることがあります。
オリーブに適している土は、水はけと水もちの良い土です。市販の培養土を使う場合は、小粒の赤玉土や軽石を1〜3割程度混ぜ込むと水はけがよくなります。自分で配合する場合は小粒赤玉土6:腐葉土4などの配合の用土がよいでしょう。中性〜弱アルカリ性の土を好むので、大さじ一杯程度の石灰や苦土石灰を混ぜ込むとなおよいです。庭に植える場合は根鉢よりもやや大きめの植え穴を掘り、腐葉土か牛ふん堆肥、石灰化苦土石灰をひとつかみ程度混ぜ込んでおきます。
鉢土の表面が乾いたら、鉢底の穴から流れ出るまでたっぷりと与えます。土が常に湿りすぎていると根が傷むので、毎日水やりするのはやめましょう。湿りすぎがよくないからと、夏に油断すると水切れで葉にシワが落ちたり、落葉することがあるので、気をつけてください。庭植えは、植えつけ直後以外は基本的に水やりは必要ありません。
根詰まりを防いで風通しを良くするために、鉢植えは2〜3年に1回を目安に植え替えしょう。植え替えのときに一回り大きな鉢に植え替えます。オリーブは弱酸性〜弱アルカリ性の土壌で生育することができますが、中性(pH6.5)よりも少しだけアルカリ性寄りの方がよく育ちます。赤玉土のような酸性になりやすい用土を使う場合は、石灰や苦土石灰などを混ぜ込んでおくと土壌の酸度をアルカリ寄りに調整することができます。欲張ってあまりたくさん混ぜ込まず、パッケージに書かれている規定量を守って使用してくださいね。植えかえはこれから芽吹きが始まる3月ごろが適期です。
オリーブは観賞用としてはもちろん、実の収穫を楽しみに育てる人も多い人気の植物です。屋外でも部屋の中でも気軽に育てることができるオリーブは、比較的管理も簡単なので初心者でも育てることができます。
平和の象徴でもあるオリーブの木を、家庭で育ててみてはいかがでしょうか。
Q.温暖な地中海で育つオリーブは冬に室内に取り込んだ方がいいの?
A.地中海地方は厳しい寒さにはあまりさらされませんが、冬には平均気温が10℃を下回ります。なので、関東地方以西の平野部であれば、室内に取り込む必要はありません。また、オリーブは晩秋から冬にかけて10℃以下の寒さに当たらないと、翌年咲く花芽をつけません。そのため、秋に気温が下がったからといって室内に取り込んでしまうと翌年花が咲かず、果実もなりません。気温が0℃を下回るのが年に2〜3回程度の地方であれば、通年戸外で栽培出来ます。ただし、冬の乾いた冷たい風が吹き抜けるような場所だと株が傷むことがあるので、植えつけたりオリーブの鉢植えを置いたりするのは避けましょう。北海道、東北、甲信越などの寒冷地では通年戸外栽培だと株が傷む可能性が高いです。鉢植えであれば冬は室内や温室に取り込めば冬越しができますが、あまり室温が高いと花芽がつかないので、最低気温が2〜3℃以上で、最高気温が10℃を下回るような場所に取り込むようにしましょう。
Q.オリーブを剪定するときのポイントは?
A.オリーブは成長すると2m以上になるため、定期的に剪定をして整えます。剪定は3月~4月、もしくは9月~10月に行いましょう。上に伸びる枝をつけ根で切る剪定を行います。オリーブの花芽は枝の側面につきますが、中途半端に途中で切るような剪定を春に行うと、せっかくついた花芽を切り落としてしまうことになるので要注意です。春から秋に伸びた枝を、花芽ができる前に剪定すると失敗を減らすことができるでしょう。枝と枝が重なり合っていたり、内向き、下向きに伸びている枝などを剪定します。株元から生えてくる「ひこばえ」なども切ってしまって大丈夫です。常緑樹なので庭の目隠しとして植えている場合もあるかもしれませんが、木の向こうが少しだけ透けて見えるくらいに枝を減らした方が、木の内部にまで光が入り、実つきのよい枝が出やすくなります。
Q.オリーブの実を収穫するために必要なことは?
A.上でも書いたように、冬の寒さにしっかり当てて花芽をつけさせ、花芽を切る剪定を避けることで収穫量を増やすことができます。芽吹きの前、花が散った後、秋などにこまめに肥料を与えることで実つきのよい枝ができ、果実もしっかり大きくなります。また、オリーブは自分の花粉では結実しない「直不和合性(じかふわごうせい)」という性質を持っています。そのため、品種が違う木を2本植えておかないと結実しません。‘フラントイオ’など、自家受粉で結実しやすい品種を選ぶのもよいでしょう。
平和の象徴でもあるオリーブの木を自宅で育てて、おいしい実を収穫してみましょう!