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目次/ INDEX
初夏から盛夏にかけて旬を迎えるシシトウ。スーパーで買うことの多い植物ですが、家庭菜園でも育てることができる植物です。ベランダなどに置いたプランターでも気軽に育てられるので、チャレンジしてみてはいかがでしょうか。
ここでは、シシトウの育て方を詳しく解説します。辛くない育て方のコツや、初心者にはちょっとわかりにくい「わき芽かき」、支柱立てについても丁寧に解説していきます。
シシトウ(シシトウガラシ)は、ナス科トウガラシ属の植物で、トウガラシの中でも辛みのない甘味種(かんみしゅ)です。
中南米が原産で、ヨーロッパ人がアメリカ大陸を発見した際、南米からヨーロッパに持ち帰られ、その後世界中に広まりました。植物学的にはピーマンと同種で、育て方も似ています。
ベランダなどの狭いスペースでもプランターで育てられ、収穫時期も6月~10月までと長く、たくさんの実がなるので家庭菜園にぴったりです。
色鮮やかで調理が簡単なシシトウは、ちょっとしたおかずやおつまみ、そして料理の色どりとしても重宝されます。おいしいだけではなく食物繊維が豊富で、整腸作用もある野菜です。
シシトウを種から育てることは可能ですが、種から苗になるまでに、70~80日かかります。また、発芽には細かい温度管理が必要で、初心者が種から育てるのは簡単ではありません。
そのため、まずはシシトウの苗を購入して育て始めることをおすすめします。シシトウの苗の植え付けは、4月~6月の間に行います。その頃になると、ホームセンターなどで販売されるのでチェックしましょう。
シシトウは地植えと、プランターなどへの鉢植えで育てることができます。
容量15リットル程度のプランターで育てることも可能なため、ベランダのような狭い場所での栽培にも向いています。マンションなどで、広いスペースが取れなくても、家庭菜園を楽しめますよ。
シシトウの植え付けは、暖かくなった4月~6月頃にかけて行うのが一般的です。
地植えする場合、植え付けの2週間前に1㎡あたり苦土石灰100g(コップ1杯くらい)、たい肥3kg(バケツ3杯くらい)、化成肥料100g(コップ1杯くらい)を土に入れ、よく耕しておきます。
植え付ける際は、地植えなら40センチ、プランターなら20センチ程度間隔を空けます。この時、苗を深く植え過ぎないように注意しましょう。土の表面に対して、苗の土がほんの少し飛び出しているくらい浅く植えるのがちょうどいいでしょう。
植え付け後にたっぷりと水やりしてください。植え付け後根付くまでの1週間くらいは、乾かさないようにしたほうがよいでしょう。
植え付けの際は、支柱を立ててあげましょう。支柱の立て方については、あとの項目で詳しく説明します。
シシトウの生育は、20〜30℃くらいの暖かい気温が適しています。日当たりがよく、風通しのよい場所で育ててあげるようにしましょう。
プランターで育てる場合、夏にコンクリートの上に直接置くのは避けましょう。強い直射日光が当たると、コンクリートからの輻射熱で蒸れて非常に高温になり、実や株が傷みます。ベランダなどの場合は、午前中だけ日光が当たるようにするか、高い場所にプランターを置いてコンクリートからできるだけ離すようにしてください。
地植えの場合、基本的に水やりの必要はありません。梅雨明け後に晴天が続いて、土がひび割れるような状態の時のみ、涼しい時間に水をあげましょう。
プランターで栽培している場合は、生長に応じて水やりを増やしていきます。花が咲いて実が付きだすまでは表土が白っぽく乾いてから水やりします。以後は晴れた日は毎日与え、夏に株が充実し乾燥が激しいときは朝夕2回の水やりが必要になります。
日中に水やりをすると鉢の中の水が高温になってしまい、根を痛める原因になるので注意しましょう。
シシトウをうまく育てるためには、不要な芽を剪定する「わき芽かき」と、苗が倒れないようにする「支柱立て」が大切です。
シシトウの枝は、まず一番太い主枝があり、一番最初に花が咲いた部分から二股に別れます。その部分からさらに生長するとまた花が咲き、二股に別れ、枝は2本になります。
さらにこの4本の枝からも芽が生えてきますが、生長を阻害するのですべて摘んでしまいましょう。わき芽は何度も同じ場所から生えてきますが、実に養分を集めるために、こまめに摘み取ることが大切です。
小川さん
実や花が付きすぎて混んでいる部分の実は摘み取って、長期間よい実をつけさせるようにします。
シシトウは茎がやわらかいので、背が伸びてくると自立できません。そのため、苗が倒れないように支柱を立ててあげましょう。
60~70cmほどの高さの支柱を、苗から5センチほど離れた場所に立て、ひもで茎を固定します。植え付けから1ヶ月ほど経って、苗が大きくなってからは、支柱を1本増やして「バツ」の形に立てると、強度が増して安定します。
シシトウは保水性と排水性のバランスがよい土を好みます。赤玉土(小粒)6:腐葉土3:バーミキュライト1の割合で配合し、土10リットルあたりに苦土石灰を10グラム、化成肥料を20〜30グラムほど混ぜ、1週間程度置いてから使用しましょう。
市販の土を使用する場合は、野菜用の土を選ぶとよいでしょう。ブレンドの手間がないため、初心者にはおすすめです。
シシトウに最初の実がなり始めたら、1回目の肥料をあげるタイミングです。以降は、20日に1回くらいの間隔で化成肥料を与えてください。または1週間に1回、液体肥料を水やりを兼ねて与えるのもよいでしょう。
シシトウは収穫期間の途中で肥料が切れてしまうと辛みが増すことがあります。肥料を切らさないように、しっかりと追肥しましょう。
なお、与える肥料は、野菜用として市販されているものを使うようにしましょう。
シシトウがかかりやすい病気に、うどんこ病があります。苗全体が白っぽくなり、うどん粉をまぶしたようになります。風に乗ってカビが飛んでくるのが原因のため、予防の難しい病気です。
光合成が阻害され、花が咲かなくなったり野菜の味が落ちたりしますので、うどんこ病になってしまったら薬で治療しましょう。
小川さん
シシトウなどのナス科の野菜は、連作すると青枯れ病などの病気が発生します。3~4年は同じ場所でシシトウや他のナス科の野菜の栽培は避けてください。
また、シシトウには、カメムシ、ハダニ、タバコガ、ヨトウムシなどの害虫が発生します。これらの害虫にも薬剤で対策をしましょう。
シシトウの収穫は、6月~10月までと比較的長く楽しめます。
花が咲いてから14~20日程度経ったころが収穫の目安です。はじめの2週間は、実が3〜4cmと小ぶりなうちに収穫したほうが、その後も収穫を長く楽しめます。
そこからさらに2週間が過ぎ頃からは、実が5〜7cmほどになってから収穫するとよいでしょう。
シシトウは実によって辛いものと辛くないものがあります。
シシトウが辛くなる原因は「ストレス」と言われており、水切れを起こしたり、肥料が足りない場合に辛くなると考えられています。そのため、水やりを欠かさず、液肥も定期的に与えるようにしましょう。
また、収穫が遅れると辛さが増すとの意見もあるため、あまり大きく育てすぎないよう、少し早めに収穫してもよいかもしれません。
シシトウには、不水溶性の食物繊維がたくさん含まれており、整腸作用があります。また、βカロテンを多く含んでいるので抗酸化作用も期待できます。
夏野菜であるシシトウは、夏らしい季節感のあるレシピによく合います。例えば、なすとししとうの焼き浸しや、てんぷら、串焼きなどが定番です。
また、電子レンジで3分程度あたためたシシトウに、豆板醤などの辛味調味料を混ぜ合わせるだけでも、手軽に副菜を作ることができます。ぜひ、チャレンジしてみてください。
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小川さん
地植えする際は、周囲より15~20㎝ほど高くなるように畝揚げするか、専用のガーデンフレームで周囲より高くした場所(レイズドベッド)に植えるとよいでしょう。また敷き藁すると乾燥を防ぎ、泥はねによる疫病の発生を防ぎます。