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きれいな芝生の生やし方|芝生の選び方や張り方を詳しく解説!

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CAINZ ライフハック

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CAINZ ライフハックは、ホームセンターのカインズ (カインズホーム) が提案する日常で使える便利な知恵をお届けします。すぐに実践できる便利なTIPSや情報が盛りだくさん。

ガーデニングや雑草対策など様々な用途で使われる芝生。青々と茂った芝生は庭を素敵に演出してくれます。とはいえ、いざ自宅の庭に取り入れようと思っても「管理やお手入れが大変そう…」と躊躇する方も多いと思います。芝生は定期的なメンテナンスが必要になりますが、基本さえ分かれば初めての方でもきちんと育てることができます。

庭にきれいな芝生を生やしたい方へ、この記事では芝生の選び方や、芝生の張り方、きれいに生やすための定期メンテナンスのポイントなどを詳しく解説。ぜひこの記事を参考に、芝生のある理想の庭づくりに挑戦してみてください。

芝生の種類

芝生の種類

まずは芝生の種類について紹介していきます。芝生は大きく分けると暑さに強い「日本芝」と寒さに強い「西洋芝」の2種類があります。

日本芝:暑さに強く日本の気候に適している

日本芝の代表的な品種は「野芝」「高麗芝」「姫高麗芝」の3種類。日本芝は高温多湿に強く、病害虫にも強いため育てやすいです。

野芝

野芝は見た目が青々しく、踏んでも枯れにくい丈夫な性質を持っており、日本芝の中でも人気がある品種です。葉が太く触ると少しチクチクしますが、比較的寒さにも強く、東北地方など寒い地域や高冷地などにも使用されています。また、西洋芝より生長がゆっくりで手入れも簡単です。

高麗芝

野芝より葉が細く、柔らかい肌触りが特徴で、芝生の上でも過ごしやすい品種です。日本芝の中では最もポピュラーで、一般家庭の庭でよく使われています。緑色が鮮やかで見た目も美しく、東北地方より南の地域でよく育てられています。

姫高麗芝

高麗芝より葉の密度が高く、柔らかい肌触りの品種です。ただ生長が早く手入れや管理が難しいため、観賞用やゴルフ場などでよく使われています。

西洋芝

西洋芝は主に暖地型の「バミューダグラス類」「ティフトン類」、寒地型の「ベントグラス類」「ブルーグラス類」「フェスク類」に分かれます。暖地型は日本芝の性質と似ていて、暑さに強い芝生です。反対に寒地型は暑さに弱く、主に北海道〜関東地方で育てられています。ただ寒地型の芝生には常緑性があり、冬でも葉が枯れず緑のままのため、ゴルフ場などによく使われています。

バミューダグラス類

西洋芝の中でも葉が細かく、色も濃く鮮やかな芝生です。踏みつけにも強く丈夫ですが、比較的生長が早く手入れの手間がかかるため、一般家庭よりスポーツの競技場などでよく使われています。

ティフトン類

高麗芝よりも葉の色が鮮やかで、細かく柔らかい芝生です。暑さや踏みつけにも強いため、ゴルフ場やサッカー場などの競技場によく使われています。

ベントグラス類

寒地型のベントグラス類は、寒さに強いですが根が浅く、病害虫や乾燥に弱い性質を持っています。ただ葉が細く柔らかいため、ゴルフ場のグリーンに使われることが多いです。

ブルーグラス類

同じく寒地型のブルーグラス類は寒さや病害虫に強く、生長も比較的ゆっくりなため管理しやすい芝生です。そのため、寒冷地の一般家庭のガーデニングによく使われています。

フェスク類

寒地型の芝生の中では暑さに強く、温暖な地域でもよく育つ芝生です。深く根を張るため丈夫で乾燥にも強く、耐陰性もあります。ゴルフ場やスポーツの競技場など様々な場所で使われています。

芝生の選び方:基本的に日本芝がおすすめ・冬も緑の芝を楽しみたいなら西洋芝

芝生の選び方:基本的に日本芝がおすすめ・冬も緑の芝を楽しみたいなら西洋芝

基本的には、一般家庭では手入れの頻度が少なく管理しやすい「日本芝」がおすすめです。ただ日本芝は常緑性がないため、冬がくると枯れてしまいます。冬の間も緑の芝を楽しみたい場合はブルーグラス類などの西洋芝がおすすめです。とはいえ、前述したように西洋芝は生長が早く、頻繁に芝刈りが必要になります。手入れの手間がかかり管理が難しいため、家族とも相談して決めるようにしましょう。

芝生の選び方について、もう少し詳しくまとめると次のようになります。

おすすめの芝生 特徴 こんな人におすすめ
日本芝・野芝 ・生長がゆっくり
・手入れが簡単
・触り心地はチクチク
・暑さにも寒さにも強い
・なるべく手間をかけずに芝生を楽しみたい
・見た目や触り心地が良い芝生より、管理がラクな方が良い
・寒い地域に住んでいる
日本芝・高麗芝 ・野芝より生長が早い
・野芝より触り心地が柔らかい
・発色が良く、葉の密度が高い
・暑さに強いが、寒さには弱い
・見た目や触り心地を重視する
・小さいお子さんやペットを遊ばせたい
・ガーデニングが趣味で手入れが苦ではない
西洋芝・ブルーグラス類 ・寒地型で寒さに強い
・暑さには弱い
・常緑性があり、葉が枯れない
・日本芝と比べると管理の手間がかかる
・冬もきれいな緑の芝生を楽しみたい
・ガーデニングが趣味で手入れが苦ではない
・寒い地域に住んでいる

芝生選びは、手入れや管理しやすさを重視するのか、見た目や触り心地を重視するのかで変わってきます。住んでいる地域の気候なども踏まえて、育てやすい芝生を選びましょう。

芝生の手入れ・育成カレンダー

芝生の手入れ・育成カレンダー

ここでは、よく一般家庭の庭に使われている「高麗芝」の手入れ・育成時期をご紹介します。エアレーション(土と芝生の根に新鮮な酸素を送るために、地面に穴をあける作業)や目土入れ(水はけの良い土を芝生に施し、凸凹した地面を整えたり根の乾燥を防ぐ)は休眠期が開ける2月末〜3月頃に行います。合わせて、施肥や冬に生えてきた雑草の除草作業も行いましょう。芝が伸びてきた5,6月、9,10月頃は月に1,2回は芝刈りを行います。生長が早くなる7,8月頃は、月に2,3回は刈り込むようにします。定期的に芝刈りをすることで、健康な芝生を育てることに繋がりますので、忘れずに行いましょう。

芝生の張り方:床土づくり〜目土入れ

芝生の張り方:床土づくり〜目土入れ

ここからは実際に芝生を庭に張っていく方法を解説していきます。野芝や高麗芝などの日本芝を張る場合、基本的にはこの芝生マット(切り芝)を使って張る方法が一般的です。庭を耕し、その上に並べていくだけなので簡単に張ることができます。ただ庭の広さや芝の張り方によって時間やコストがかかることも。きちんと計画を立てて、予算と相談しながら決めましょう。

芝生の張り方

芝生の張り方

実は芝生の張り方にも「ベタ張り(平張り)」、「目地張り」、「市松張り」などがあり、中でも一番簡単な張り方が「ベタ張り」です。芝生マットを隙間なく敷き詰めながら張っていくため簡単かつきれいに仕上がりますが、庭の面積分の芝生マットを用意する必要があり、その分コストもかかってしまいます。

日本芝は一度植えるとどんどん広がっていくため、コストを抑えたい方は、マットとマットの間を少しあけながら張る「目地張り」、市松模様のように地面と交互にマットを張っていく「市松張り」がおすすめです。

芝生マット・ロール芝を張るために必要なもの

あらかじめ次のものを用意しておきましょう。

  • 芝生マット・ロール芝
  • 肥料
  • レーキ
  • スコップ
  • ホウキ
  • 散水ホース

芝生マットやロール芝のサイズや数は、庭の広さや張り方に合わせて用意しましょう。肥料は元肥として、芝生を張る前に土に混ぜ込んで使います。レーキやスコップは、土を耕したり肥料を混ぜ込んだりする際に使います。もし、庭の土が水はけの悪い粘土質な土の場合、底砂も混ぜ込むようにしましょう。

芝生マット・ロール芝の張り方の流れ

芝生マット・ロール芝の張り方の流れ

1.芝生を張る前に:障害物を取り除く

まずは芝生を張る準備として床土を作りましょう。雑草や小石を取り除き、大きな土の塊などがあればスコップで砕いておきます。

2.芝生を張る前に:肥料を混ぜ込む

邪魔なものがなくなったら、土に肥料を混ぜ込んで床土を作っていきます。ある程度床土ができてきたら、足で土を踏んで平らにならしましょう。

3.芝生マットを張る

床土ができたら芝生マットを張っていきましょう。ベタ張りの場合、地面に隙間なく張っていきます。継ぎ目が目立たないように、一列ごとに半分ずらしてタイル状に並べるのがおすすめです。張り終わったら、芝生がしっかり土に密着するように、全体を足で踏んで平らにしていきましょう。

4.目土(床土)をかける

目土をかけ、芝生の隙間や凸凹を埋めていきます。目土は床土と同じ土で大丈夫です。目土は隙間を埋めるだけでなく、芝生の乾燥を防ぐ効果もあるため、しっかり施します。目土をかけたら、レーキやホウキを使って全体に広げましょう。

5.水をたっぷり与える

最後の仕上げに水をたっぷり与えます。張ったばかりの芝生は乾燥しやすいため、週に一度は水やりしましょう。また、張ってから根付くまでの3ヶ月ほどは芝生を踏まないように注意してください。

芝生のきれいな生やし方:芝刈りや目土入れなど定期的な手入れが大切!

芝生を植えた後は、きれいに生やすために定期的なメンテナンスを行いましょう。とくに重要なのが次の作業です。

  • 雑草駆除
  • 芝刈り
  • エアレーション
  • 目土入れ
  • サッチング(サッチ取り)
  • 水やり
  • 施肥

それぞれ詳しく見ていきます。

雑草駆除:芝刈りの前に。伸びきる前に適宜行う

雑草駆除:芝刈りの前に。伸びきる前に適宜行う

芝刈りの前に、あらかじめ雑草駆除を行いましょう。雑草は生長すると種を周りにまき散らすため、どんどん広がってしまいます。伸びきる前に早めに根から引き抜いて駆除していきます。もし雑草が増え過ぎたら除草剤を使う方法もありますが、使用した後はしばらく小さいお子さんやペットを遊ばせないように注意してください。哺乳類に害が少ない除草剤を選ぶのも良いでしょう。

芝刈り:2,3cmの高さになるように。最低でも月に1,2回は刈る

芝刈り:2,3cmの高さになるように。最低でも月に1,2回は刈る

刈り込みバサミや芝刈り機を使って、2,3cmぐらいの高さになるように刈っていきます。高麗芝の場合は、5,6月、9,10月頃は月に1,2回、暑くなってより生長が早くなる7,8月頃は、月に2,3回は刈り込むようにしましょう。見た目をきれいに整える他にも、芝が健康になり横に広がりやすくなったり、病害虫の予防にも効果があります。

エアレーション:芝生や土の通気性を良くする。春頃行うのがおすすめ

エアレーションは、土と芝生の根に新鮮な酸素を送るために、地面に穴をあける作業のことで、エアレーションスパイクやローンパンチなどの器具を使います。頻繁に芝生の上を歩いたり遊んだりしていると、芝生を張ってから約1年ほどで地面が固くなり通気性が悪くなります。芝生の生長に悪影響が出るため、穴をあけて新鮮な酸素を送るようにしましょう。ただ、エアレーションは酸素を送ると同時に芝生に大きな負担をかけてしまいます。なるべく生育が活発な春頃に行うようにしてください。

目土入れ:凸凹の芝生を平らにして根の乾燥を防ぐ。最低でも年に1回行う

目土入れ:凸凹の芝生を平らにして根の乾燥を防ぐ。最低でも年に1回行う

目土入れは、水はけの良い土を芝生に施し、凸凹した地面を整えたり根の乾燥を防ぐ効果があります。最初に芝生を張ったときは床土を使いましたが、手っ取り早く用意したい方はホームセンターなどで芝生専用の目土を購入するのがおすすめです。

エアレーションと同様に、生育が活発になる春頃に行うようにしましょう。凸凹が目立ってきた際に部分的に施す場合は、時期はあまり気にせずに、タイミングの良いときに行ってください。最低で年に1回、理想は年に2,3回施せると良いでしょう。

実際に目土入れをする際は、まずはレーキなどで全体的に芝生を平らにならしてから、目土をかけていきます。もし枯れている芝生があれば取り除きましょう。目土の厚さは1mm〜5mmぐらいを目安にまくようにしてください。

サッチング(サッチ取り):枯れた芝生を取り除く。最低でも年に1回行う

サッチング(サッチ取り):枯れた芝生を取り除く。最低でも年に1回行う

サッチングは、枯れた芝生を取り除く作業のことを言います。枯れた葉をそのまま放置していると、見た目も損なう上に病害虫が発生しやすくなってしまうため、レーキなどを使って、生育が活発になる春頃〜秋頃に1,2回行うようにしましょう。サッチング後は地面が露出することがあるため、目土入れをして平らにならしておきます。

水やり:休眠期明けから土壌が乾いたら適宜行う

水やり:休眠期明けから土壌が乾いたら適宜行う

水やりは休眠期が明けた春頃から秋頃まで、土壌の様子を見ながら適宜行いましょう。水やりはやりすぎても不足しても芝生の生長に悪影響です。晴れの日や気温が高い日が続いた際などは、忘れずに行うようにしてください。なるべく朝の涼しい時間帯に行うと良いでしょう。

施肥:春〜秋頃はこまめに。ただし肥料焼けには注意!

施肥:春〜秋頃はこまめに。ただし肥料焼けには注意!

青々しいきれいな芝生を作るには、定期的な施肥が効果を発揮します。野芝や高麗芝などは丈夫で土壌を選びませんが、とくに生育が活発になる春〜夏の間は、液体肥料を毎週与えるか、粒状肥料を月イチで与えるようにしましょう。ただ、肥料は与えすぎると肥料焼けを起こし、葉や根が傷んでしまうため、必ず肥料のパッケージを確認して適量を施すようにしてください。施肥後は、水やりをして芝生全体に肥料が行き渡るようにしましょう。

まとめ:定期的な手入れをして、きれいな芝生を楽しむ

まとめ:定期的な手入れをしてきれいな芝生を楽しむ

いかがでしょうか。ここまで芝生の選び方や張り方、きれいに生やすためのポイントなどを解説してきました。まずは住んでいる地域の環境や気候に合い、育てやすい芝生を選ぶところから始めましょう。その後は庭の広さや張り方に合わせて芝生マットを用意し、敷き詰めていきます。芝生は張ったあとも定期的にお手入れをすることで、健康できれいに育つようになります。ぜひこの記事を参考に、芝生のある庭作りに挑戦してみてください。

また、カインズでは芝生をきれいに生やすのに必要な、肥料や目土、園芸道具などを豊富に取り揃えています。オンラインからでも購入できるので、興味がある方はご覧ください。
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