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目次/ INDEX
「バルーンアート」は、最高のコミュニケーションツールです!
親戚の集まりなど子どもが集まるシーンで、かわいい犬やウサギをパッと作って手渡せば、賞賛の眼差しを浴びること、間違いなし。
私もバルーンアートを作れるようになりたい! できれば、「見栄えがするけれど、初心者でも簡単に作れる」ようなヤツを。
ちびっこの人気者になった自分を妄想しつつ、バルーンアート界の第一人者「ふうせんひねりのMarco(マルコ)」さんに手ほどきをお願いしました。
ふうせんひねりのMarco(マルコ)
九州を中心としたバルーンアートショーなどで活躍するクラウン(道化師)。リクエストにも即興で応えてくれる対応力が持ち味で、頭の中に思い描けるもの・形を知っているものは大抵風船で作ることができる。
Marcoさんのバルーンアートを一部ご紹介。迫力満点のドラゴン、筋骨隆々の雷神など。
Marcoさんの型にはまらない作品を目の当たりにすると、バルーンアートに対して抱く「小さい」「かわいい」、といった概念がガラッと変わります。
Marcoさん
簡単な形のものなら、初めての方にもすぐできますよ。まず、バルーンアートの基本からお教えしましょう!
まずMarcoさんに教わったのは、作り始める前に知っておきたい、バルーンアートの基本とお約束について。
Marcoさん
バルーンは、“バルーンアート用”として販売されているものを使ってください。普通の風船だと、曲げたりねじったりしただけで容易に割れてしまいます。
ライター仁田
バルーンアート用なら割れないんですか?
Marcoさん
かなり割れにくいのですが、あまりに安物だと穴が空いていたりムラがあったりする質が悪いバルーンが混ざっていることもあります、気をつけて。
ライター仁田
空気を入れるポンプもバルーンアート専用のもの買った方がいいんでしょうか。
Marcoさん
わざわざ買わなくても、ボールの空気入れみたいなものでも代用できますよ。
ライター仁田
普通の風船みたいに、口でふくらませたらダメですか。
Marcoさん
ダメではありませんが、かなり大変ですよ。以前、パパが張り切って口でふくらませようとして、お子さんの前で酸欠になった現場を目撃したことがあります。衛生面でもおすすめしません。
ちなみに、カインズで買える「クリエートバルーン」にはポンプが付属しています。手でシュコシュコと空気を送り込むシンプルな作りです。
Marcoさん
バルーンをひねるときには、雑巾絞りの要領で。ひねる方向は時計回り、反時計回り、どちらでもやりやすい方でいいのですが、1つの作品の中で必ず統一してください。ひねり方が混在していると、解けてしまいます。
ライター仁田
キャンディの包み紙の原理ですね。
Marcoさん
それぞれの手の役割を自分で決めておくといいですよ。片手は添えるだけにして、もう片方の手を向こう側、または手前に回してくださいね。
ライター仁田
ひねる場所やひねり方を間違えてしまったら、ほどいてまたやり直してもいいんですか?
Marcoさん
いいですよ。ただ、なんどもやり直したバルーンは、どうしても割れやすくなっちゃいますけれど。
Marcoさん
バルーンにレモンやみかんの汁がつくと、すぐに割れてしまいます。柑橘系のエッセンシャルオイルも同じなので気をつけましょう。
ライター仁田
みかんで割れるなんて!? バルーンって繊細なんですね。
Marcoさん
油性ペンとの相性も悪く、油性ペンの先がついた途端に割れてしまうこともあります。
ライター仁田
ペンでも…。でき上がったバルーンアートに顔を描きたい時にはどうしたらいいんでしょう?
Marcoさん
ペンの種類によっては割れないものもあります。僕は特別なペンを使っていますが、一般的な油性ペンの中では、マッキーだと割れずに書くことができますよ。
Marcoさん
手汗などをかいているとバルーンを扱いにくいですし、とにかく手に何もついていない状態がベストです。ぜひ、手を洗ってから始めるようにしましょう。
Marcoさん
ヒモ状で伸縮性のあるバルーンは、小さいお子さんにとっては非常に危険なものです。口に入れてしまうこともあります。
ライター仁田
カラフルで面白い形だから、赤ちゃんの興味も引きそうですね。怖い。
Marcoさん
バルーンアート専用の商品に明記されている推奨年齢を必ず守り、それより小さなお子さんとバルーンアートに挑戦する場合、必ず大人の方と一緒に行うようにしてください。
ライター仁田
できたバルーンアートも危なそうですね。急に割れたら、子どもはびっくりしますね。
Marcoさん
バルーンは割れると四方にかなり細かい破片が飛んでしまうので、吸い込んでしまう危険もあります。中には、ラテックスアレルギーがある人もいますから注意が必要です。バルーンを扱う際には、くれぐれも、周囲に気を配ってくださいね。
Marcoさん
バルーンは日光などで劣化します。陽の当たらない涼しい場所に保管してください。完成したバルーンも同じです。日が当たると中の空気が膨張して割れやすくなります。
ライター仁田
バルーンアートは、作ってからどのくらいでしぼむんですか?
Marcoさん
だいたい2、3日でしぼんできたり、割れたりしてしまいます。ですが、涼しく暗めのところに置いておけば1週間近くもつこともありますよ。
まず教えてもらうのは、犬の作り方。
犬の作り方はバルーンアートの基本中の基本。
犬をマスターすれば、ちょっとしたアレンジでウサギ、キリン、ネズミなど他の動物のバルーンアートも作れるようになるんです。
Marcoさん
犬のバルーンアートは各パーツの長さが全く同じなので、深く考えずにシンプルな作業を繰り返すだけで完成します。
Marcoさん
空気の逃げ道を作るために、先の方に指4〜5本分程度の余裕を持たせて空気を入れ、口を結びます。普通の風船を結ぶ時と同じ固結びでOK。
Marcoさん
商品の違いや個体差で口が結びにくいバルーンもあります。なかなか結べないときには、少し空気を抜いてから、再挑戦しましょう。
Marcoさん
バルーンは口の方からひねるのが原則です。犬の場合は、こちらが顔側になります。
Marcoさん
3回くらい、くるくるねじってくださいね。雑巾絞りのイメージを忘れずに。ガシガシひねっちゃっても、意外と割れません!
Marcoさん
1か所め(顔)が戻ってしまわないように、片手の指2本で押さえながら2か所め(耳)をひねります。長さは1か所めと揃えてくださいね。
Marcoさん
くどいようですが、1か所めと同じ方向に、くるくるっと絞るように回しましょう。
Marcoさん
2か所をまとめて持って折り曲げて固定した上で、また同じ長さを取って3か所め(耳)をひねります。折り曲げておけば解けません。
Marcoさん
3つひねったら、まとめる作業です。2か所まとめてひねるのは、勇気が要りますが、思い切ってグッとひねれば大丈夫! 慣れてしまえばスイスイできますよ。
Marcoさん
まとめてひねれば固定されますから、ここからはいちいち手で押さえる必要が無くなります。
Marcoさん
これで、耳と顔が完成しました!
Marcoさん
ここからまた同じ作業の繰り返しです。次は、同じ間隔を空けてひねり、首を形作ります。
Marcoさん
次は前脚。首に続けて、さらに2か所ひねってください。ここが前脚になります。
Marcoさん
頭部を作った時と同じ要領で、2か所まとめてひねります。
Marcoさん
そろそろ形が見えてきましたよね?
Marcoさん
ひねり終えたら、方向を微調整して…
Marcoさん
上半身が完成しました!
Marcoさん
同じ作業をさらにもう1回。胴体、後ろ脚を作ります。
Marcoさん
最後のひねりです! 残った先端の部分が、ちょうどシッポに見えますよ。
Marcoさん
なかなかかわいいでしょう。慣れてきたら、胴体部分を長く、脚を短くすることでダックスフンドもできますよ。
次に教わったのはネズミの作り方。
工程自体は犬と全く同じですが、ひねる間隔を変えることで、各パーツの長さを調整するのがポイント。空気の入れ方は犬よりもだいぶ少なめ、犬の場合の3倍程度の余裕を残しましょう。
Marcoさん
全体的に各パーツは犬よりも短くひねっていきましょう。
Marcoさん
顔は犬よりも短めに。
Marcoさん
耳はやや大きめ。好みで変えてOK。
Marcoさん
首を一番短く。ピンポン球程度の大きさを目安に。
Marcoさん
脚、胴体は、顔より少し長めがいいかな。完成写真を参考に何度か作ってみると、自分なりのバランスが分かってきますよ。
Marcoさん
完成です!小さいので、手が小さい人でも作りやすいです。
キリンも犬の作り方と同じです。空気の入れかたも、犬と同じくらいでOK。
Marcoさん
顔は犬と同じく指4本程度を目安に。
Marcoさん
首の長さがキモ! 耳や顔の2.5倍程度の間隔を取りましょう。
Marcoさん
脚も犬よりは長めに。胴体は顔より短く。後ろ脚は前脚よりも短めのほうがキリンっぽいバランスに仕上がります。
Marcoさん
完成です!
ウサギも犬と同じ作り方。空気の入れ方も犬と同じくらいです。ウサギらしく、耳が最も長くなるように調整するのがポイント
Marcoさん
顔は犬よりも小さめ、耳は犬の2.5倍程度で。
Marcoさん
首は小さく。やや長めのボールの形に。
Marcoさん
胴体は指4本分程度。前脚よりも後脚を長めにするとよりウサギっぽい形になります。
Marcoさん
これで完成です。ただ、もうひと手間かけて、後脚の間に前脚を入れてみると…。
Marcoさん
おすわりウサギが完成します!
アレンジ次第でいろんな動物が作れます、ぜひ、オリジナルの動物を作ってみてくださいね。
Marcoさん
花の作り方は数パターンあるのですが、ここでは最も手軽にできる、2本のバルーンアートを使った作り方を紹介しますね。
Marcoさん
好きな色で構いませんが、茎・葉っぱ部分は緑系の方がそれっぽく見えます!
Marcoさん
口の方が持ち手になるので、やや長めに残してください。どちら側から見てS字かには、こだわらなくてもいいです。Z型になっても構いません。
Marcoさん
割れそうですが、思い切ってやれば大丈夫ですよ。慣れです。
Marcoさん
キュキュキュッとひねって…
Marcoさん
茎はひねり1回で完成です。
Marcoさん
ぎゅっと固結びします。
Marcoさん
輪っかになりました!
Marcoさん
だいたい二等分するイメージで折り曲げて…
Marcoさん
片側をくるくると回すので、下も結びめで一緒にひねる形になります。
Marcoさん
2つ揃えて、まとめてひねります。
Marcoさん
メガネの形になりました。
Marcoさん
メガネを折りたたみます。
Marcoさん
いただきますの要領で、両側から潰します。
Marcoさん
いただきますをしたら、まとめてひねります。すると、輪が4つできます。
Marcoさん
これで花びら部分の完成です!
Marcoさん
花びらと茎を合体させる作業に入ります。まず、茎の空気をバルーンの端に移動させます。空気をどかせたい場所を一度ひねってクセをつけて、あとは手で強制的に形を整えてるとやりやすいですよ。
Marcoさん
グッと握ります。
Marcoさん
こんな感じでコブができればOK。
Marcoさん
茎の先端を花びらに通します。ここ通りそうかも?という場所から、なんとなく通せば大丈夫です。やってみたら、感覚的にできますよ。通ったら引き出すだけ!
Marcoさん
これで完成です! プレゼントにも喜ばれますよ。
続いて、これまた子ども人気の高い「剣」「かぶと」の作り方を教わりました。
なんと、剣とかぶとのセットができれば、二人組で戦いごっこもできるそう! 見るだけでなく、身につけて、遊びに使うことができるなんて。バルーンアート、なんて奥が深いんだ。
Marcoさん
とっても簡単にできるシンプルな剣と、少しアレンジを加えたかっこいい剣、2パターンお教えしましょう。
Marcoさん
ここは鍔(つば)部分になります。バルーンの本体が通せるくらいの大きさの輪を作ってください。
Marcoさん
バルーンの本体が通せるくらいの大きさの輪を作ってください。
Marcoさん
バルーンを通す輪ができました!
Marcoさん
ギュギュッと引き出していってください。
Marcoさん
完成です!
Marcoさん
作り方は、簡単バージョンと基本的に同じです。指3本程度の余裕を残して空気を入れたら、1〜5までは同じように作ってください。
Marcoさん
鍔を作ったあと、続けてパーツがピンポン球程度の大きさになるように5、6回、ひねりを加えていきます。ボールが数珠繋ぎになったように見える部分はただの飾りなので、長さは目分量で大丈夫。
Marcoさん
飾り部分が好みの長さになったら、残りは刀身部分になります
Marcoさん
完成です!
次に、剣と対になる、かぶとのバルーンアートの作り方を教わりました。
Marcoさん
かぶとにはバルーンを2本使います。同色で作ると、より“かぶとっぽさ”が出るのですが、ここでは工程が分かりやすいように青と黄色で作ってみます。ちなみに途中まで犬の作り方と同じです。
Marcoさん
ここまで全く犬と同じです。
Marcoさん
2頭分の顔ができました!
Marcoさん
これまでと同じ間隔でひねります。
ライター仁田
1頭足りないケルベロスができましたね!
Marcoさん
ここも同じ間隔で。
Marcoさん
ひねってみると。
Marcoさん
こんな形になります。
Marcoさん
Aの位置でいったんひねり、そのひねりめとB(犬の首元)をまとめてひねり、固定します。
Marcoさん
三角形を2つ作るイメージです。バルーンは丈夫なので、思い切ってひねって大丈夫です。
Marcoさん
左右対称に整えていきます。
Marcoさん
微調整をしながら、こんな形に仕上げてくださいね。
Marcoさん
かぶる人の頭囲に合わせて大きさを調整します。
Marcoさん
バルーンの先端を結びましょう。大きすぎる場合は空気を先端に移動させてから、ジャストサイズになる位置で結ぶといいです。
Marcoさん
完成です!
Marcoさん
ぜひ、剣と一緒に装備してみてくださいね。2人で向かい合って、どちらが先に相手のかぶとを外すことができるか? という遊びをしても楽しいですよ。
最後にハートのバルーンアートの作り方を教わりました。
Marcoさん
ハートの部分は、赤やピンクだと分かりやすくはありますが、色は好みでOKです。
Marcoさん
持ち手は三つ葉のイメージで作ります。まずは葉っぱを一つずつひねっていきます。
Marcoさん
いきなり折りまげるところからのスタートです。
Marcoさん
このままだと戻っちゃうので、口を適度にねじって固定しておきます。
Marcoさん
まずはふたばを作ります。
Marcoさん
これも同じ作業の繰り返しですね。
Marcoさん
横から見るとこういう状態です。
Marcoさん
3つめの葉っぱを同様にひねって形作ります。
Marcoさん
持ち手の部分はこれで完成です!
Marcoさん
口の結びめのところを伸ばして、隙間に通して、合体させます。
Marcoさん
ギュッと入れて。
Marcoさん
簡単に外れないように、反対側から引き出します。
Marcoさん
口の結び目と一緒にまとめて、隙間に押し込んで。
Marcoさん
輪っかができました!
Marcoさん
ハートの形になるよう、手で、バルーンにクセを付けます。クセをつけたい場所の空気を一度抜いて、手で温めるイメージです。
Marcoさん
ぎゅーっと温めてください。
Marcoさん
できました!
Marcoさん
前脚と後脚をくぐらせるように、ウサギを付けてあげれば、ちょっとしたアクセントになりますよ。両サイドにつけるのもオススメです。
Marcoさん
作り方通りにバルーンを作っていると、コツが分かってきます。工夫を凝らして、オリジナルバルーンづくりにもチャレンジしてみてくださいね!
ファンシーな世界
後日談ですが、バルーンアート、やはり子どもウケ最高です。
Marcoさんのレクチャーから帰宅後、早速、次女(10歳)の前で犬を作って見せると、目玉が飛び出んばかりに驚いてくれました。そして、すぐに犬の作り方をマスターしたどころか、瞬く間に私の腕を凌駕し、オリジナル作品まで量産し始めたんです。
以来、お友達の前で披露しては、拍手喝采を浴びています。
私が狙っていた近所の子どもたちの人気者の座は、まんまと次女に奪われてしまいました。
すでに家中がバルーンアートだらけですが、私と次女のバルーンアートブームはまだまだ続きそうです!
ライター仁田
すごいですね! でも、バルーンアートって難しそう。不器用な私に作れるのか、不安になってきました。