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目次/ INDEX
矢野龍生さんと公子さんが迎えてくれた
熊本にひときわ人目を引くインパクト大な建物がある。
それは熊本県合志市にある食堂と温泉施設で、オーナーの矢野龍生さんが仲間たちとともに全部DIYで造っている。水平器を駆使して土台を造り、自らクレーン車を購入して木材を調達、情熱と勢いで進んできた。
すべてDIYで造り上げ、1998年に食堂「味の屋台村」、2004年に温泉「湯の屋台村」をオープン。訪れた人は温泉にゆっくりと浸かり、湯上りには食堂で馬丼やちゃんぽん、ラーメンを楽しんでのんびりとリフレッシュできる。
これだけの施設をDIYで造り上げてしまう矢野さん、もちろんパワフルでアクティブな人物だ。工場勤務を経験した後、トラック運転手で日本全国を飛び回り、そこでほれ込んだ陶器を運んできて陶器市を開催。その後芸能プロダクションを立ち上げ、自らも演歌歌手としてデビューするなどとにかくバイタリティがある。そんな矢野さんに、お店のことやDIYについて話を聞いてみた。
まずは「味の屋台村」へ。屋台と名前が付いている通り、提灯が店内に彩を添えて楽しい雰囲気だ。お客さんがリラックスして過ごせるようにと、店内は木や竹、石などの自然素材を基調として造り上げている。
入り口には大きな木の根が置いてある
「木の根っこって普段人間が見ないでしょう。だからそれが見られるように、ジェット噴射で根っこを洗って手入れして、入り口に置いている」と矢野さん。
テーブルの間には、「お客さん同士目と目が合わないように」と配慮して衝立を設置。これももちろん矢野さんのDIY。近くの竹林で竹を切らせてもらって制作。オープン当初は青々としていた竹は、経年変化で枯れた味わいに。
柱に使った丸太の残りを活用して椅子を自作。丸太を乾かしてくり抜き、ニスを塗って仕上げた
炊事場ももちろんDIY。使いやすいようにフライパンをかけている
矢野さんは1998年に食堂「味の屋台村」、2004年に温泉「湯の屋台村」をオープン。現在80歳になる矢野さんが50代後半にして自らの店を持った原点には、商売をする母の姿を見て育ったことにある。
「うちは実家が八百屋と食堂やっていてな。それでおふくろが言うには、商売をやると店を開ければ毎日日銭が入る。給料取りとは違うけれど、日銭を大事にコツコツ頑張ればちりも積もって山となる。地道に頑張るのが大事と言い聞かせられたもので。それまではいろんな職業を経験してきましたが、よし、今からは店をやっていろんな人に喜んでもらおうと始めました」
龍生さんが料理を作り、公子さんが配膳をする。
「母の料理で好きなの? やっぱ団子汁な。熊本ではだご汁って呼ぶ。昔は配給前で食べ物があんまりなかったけん」
「味の屋台村」で、何か目玉になるメニューを作ろうと考えたのが「馬丼」。熊本の名物グルメと言えば馬刺しだが、馬肉を煮込んで丼にしたものだ。そこに温泉湯豆腐(夏は冷ややっこ)、みそ汁、漬物が付いて500円。
名物「馬丼」は特製のタレで肉を煮込む
この日はおまけで「みかんの天ぷら」を付けてくれた。「私が自分でレシピを考えたんですよ」と矢野さん