いざというときのために「防犯用カラーボール」は投げる練習をした方がいい
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「お金や時間のことを考えず使える、自分たちだけの制作スタジオがほしい」
そんな願望を見事に実現させたバンドマン。彼らいわく「奇跡の物件に出会えた」とのことですが、それがまさかの場所だったんです……!
4人組ロックバンドの「FIVE NEW OLD(ファイブニューオールド)」は、80’sやオルタナティブロックから影響を受けたサウンドとボーカルの高い歌唱力、そしてライブパフォーマンスで人気を集めています。
彼らの拠点は、都内某所に位置する制作スタジオ。コンクリート打ちっぱなしのスタジオ内はいくつかのパーテーションで区切られていて、ミーティングスペースにRECブース、制作ブース、機材置き場など、楽曲制作に必要な環境が整っています。
ここまで条件に合った物件を探すのは大変そうですが、なんとこの場所、もともとはガレージだったのだとか!
駐車場がここまでオシャレに生まれ変わるものなの……? しかも、音楽スタジオにDIYしちゃうって、すごすぎない?
どのように物件探しやDIYをして、自分たちだけの音楽スタジオをつくり上げたのでしょうか。HIROSHIさん(ボーカル・ギター)、WATARUさん(ギター・キーボード)、SHUNさん(ベース)、HAYATOさん(ドラム)の4人に話を聞きました。
左からSHUNさん、WATARUさん、HIROSHIさん、HAYATOさん
——自分たちだけのスタジオをつくろうと思ったのは、何がきっかけだったのでしょうか?
——「借りる」でもなく、自作しようと思ったのはすごい。
HIROSHI
自分たちだけのスタジオを持ちたいというのは、ミュージシャンであれば誰しも思うことなのではないかなと。
スタジオを借りるのはお金がかかるし、楽曲制作にもかなりの時間を使うので、お金も時間のことも考えず、音楽に集中できる場所が理想だなと思いました。
——ただ、物件探しはかなり難しかったのでは……?
HIROSHI
いえ、1件目でこの物件が見つかりました。
——1件目で!?
HIROSHI
はい。みんなが集まりやすい都内のエリアでとりあえず探してみようと、マネージャーと僕の2人で不動産屋へ行ったんです。「音を出しても近隣の方に迷惑がかからない」という条件で探してもらったところ、ここを紹介してもらいました。
ガレージだけど、トイレや手洗い場がついているし、ライトや窓もある。換気もちゃんとできて、奇跡みたいな物件だと思いましたね。
——本当に奇跡ですね。
HAYATO
2人が内見している時に、他のメンバー3人にテレビ電話がきて中を見せてくれたんですが、何もない状態だからよくわかりませんでした。「高級車2台は入るみたい」と言うので「あー、じゃあとりあえずデカイんだな」みたいな(笑)
HIROSHI
物件のオーナーさんが車好きで、もともとは自分で自動車のチューンナップをするためにつくったから、設備が整っているとのことでした。
ただ、結局使わなくなって、借り手もないままだと言うので、「音楽制作のスタジオとして使いたいです」とお願いしたところ、快くOKしてくれました。
——運が良すぎる。
HIROSHI
建物の人たちもすごく良い方で、「うるさくないですか」と聞いたことがあるんですが、「全然です、たまに気持ちの良い音が聞こえてきます」なんて言ってくださって安心しました。
——確かになかなかない物件ですが、即決した決め手は?
HIROSHI
やはり広さです。ミュージシャンのための防音設備が整ったマンションなどもあるんですが、だいたいワンルームで、自分たちが求めている十分なスペースがないんです。 楽曲制作以外に、ライブの機材を置けるストレージ兼スタジオにしたかったので。
——確かに、ワンルームだとそれは厳しいですね。
HIROSHI
機材は場所を取るので、ワンルームに収納したらそれでいっぱいいっぱいになってしまって、みんなが集まれません。
この場所はライブの機材を置けて、使いたいと思ったら出して、すぐ制作に持っていけるメリットがあります。
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HIROSHI
きっかけとしては、コロナ禍に入ったことが大きいです。
もともとはそれぞれの自宅にメンバーが集まって音楽制作をしていたんですが、それもコロナ禍では難しいよね、と。家はプライベートな空間として、それとは別にみんなが集中できる職場的な場所があったらいいなと思い、スタジオづくりを決めました。